ウォーレン・バフェットの名言から学ぶ長期投資

投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェット。
長年フォーブスの世界長者番付に名を連ね、世界一の投資家の呼び声高い人物で、きっと彼のことをご存知の方も多いことでしょう。
今回は、彼の数ある投資の名言の中から、特に知っておいた方が良い名言を4つ、ご紹介致します。
そして、私の投資の実体験も交えて、ウォーレン・バフェットの名言を解説していきたいと思います。

ウォーレン・バフェットの名言①

「なぜ自分がこの会社をこの価格で買収するのか」という1本の小論文を書けないなら、100株を買うこともやめたほうがいい。

株式投資をする際、どうやって投資先の会社や銘柄を選んでいるでしょうか。
誰もが知るような有名な会社だから?証券会社の営業マンが薦めてくれたから?今、株価が勢いよく上がっているから?どれもありそうなことですよね。

ですが、ウォーレン・バフェットはこうした方法で投資先を選ぶのは良くないと言っています。
まず、一番の過ちは、自分の大切なお金で投資をするにも関わらず、投資先を自分の考えで決めておらず、他人の意見とか自分以外の他の何かに左右されてしまっていることです。

ウォーレン・バフェットは、確信があってこそ市場の動きや周囲の声に惑わされず投資をすることができると言っています。
つまり、周囲に惑わされないくらい投資先の会社のことをよく調べ、小論文がかけるくらいに詳しくなれと言っているのでしょう。

投資で大きな利益をあげている個人投資家たちは、投資先の会社のことをよく調べていて、投資の話を聞くと「そんなことまで調べているのか」とか、「どこでそんな情報を見つけてきたのか」とか、本当に感心させられることがあります。
それだけ調べているからこそ、自信を持って投資が出来るわけですし、結果も伴って素晴らしいパフォーマンスを生み出してきたのでしょう。

逆になかなか投資が上手くいかない個人投資家は、言葉が適切ではないかもしれませんが、何となく投資先の会社を選んでいる印象があります。
調べに調べてこの会社しかない、だから投資をするのだと確信を持って行動することができていません。

だから、毎日の株価の上げ下げで一喜一憂するのだと思います。
もちろん、よく調べても自分の想定と違う結果になることもあると思いますが、少なくともそういう機会をかなり減らすことができると思いますし、想定通りに動けば大きな利益を得ることができるのではないでしょうか。
まさに損小利大の投資と言えそうです。

ウォーレン・バフェットの名言②

株を10年間持ち続ける気持ちがないなら、10分でも株を持とうなどと考えるべきではない。

ウォーレン・バフェットは、強い競争力とブランドを持ち、優秀な経営者がいる会社にしか投資をしません。
そんな会社の株を安く買える機会はなかなかないため、一度その会社の株を買ったのなら、できるだけ長く持ち続けたいと考えています。

これは名言①にも通じるかもしれませんが、その会社のことをよく調べ、この会社しかないと思って株を買っているはずです。
それならば、目先の株価の上下や利益にとらわれる必要もないですし、他の株に浮気をする必要もありません。
もし、そんな誘惑に負けるようでしたら、その投資はするべきではないと言えるでしょう。

また、長期投資をすると決めて株を買った場合、10年とはいかなくても年単位で保有する覚悟が必要でしょう。
目先の数パーセントの利益より、将来の数十パーセント、数百パーセントの利益を目標として保有すべきです。
そして、長期投資をすると決めたにも関わらず短期で株を売ることになる場合は、目標としていた大きな利益を短期間で得られるほど株価が上昇した時か、株を買う時に前提としていたシナリオが大きく崩れるような情報が、開示された時だと思います。

ウォーレン・バフェットの名言③

周りが貪欲になっているときは臆病に、周りが怖がっている時は貪欲に。

投資のベストタイミングとは、「周りが恐怖でパニックになり、株を売っている時に自分が買い、周りが欲に目がくらんで株を買っている時に自分が売ること」とウォーレン・バフェットは言っています。
群衆と真逆の行動をとるというのは勇気のいることですが、これこそが投資のベストタイミングなのだと言っています。

ここ10年くらいの出来事でいうと、リーマンショック後の株式市場がそれにあたるのではないでしょうか。
リーマンショックが起こり、投資家たちはパニックで保有していた株をどんどん売却しました。

たとえば、PERやPBR、乖離率など株価の割高・割安を判断する指標も割安になっている、株は売るのではなくて買った方がいいと示しているにも関わらず、投資家たちはそれでも売り続けました。
この時、ウォーレン・バフェットなら天与の買い場が来たと思い、周りが売っている中、喜んで株を買っていたことでしょう。

当時、一部の個人投資家もここぞとばかりに株を買っていました。
そして、自民党が民主党から政権を取り返し、アベノミクスが始まると、その時に株を買った個人投資家たちは莫大な利益をあげました。
まさに、ウォーレン・バフェットのこの名言を実践したからこそと言えるでしょう。

ウォーレン・バフェットの名言④

投資の世界では見送り三振がない。

この名言は投資を野球に例えたものです。
投資家は打者、株式市場が投手とします。
投手は打者に向かって次から次にボールを投げてきます。
「トヨタ自動車の株を6000円でどうだ?」「武田薬品工業の株が5000円まで下がったぞ!」などです。

ですが、野球と違って投資家は何球でもボールを見送ることができます。
だから、得意なボールが打ちたいタイミングで飛んで来たその時だけ、投資家は思いっきりバットを振ればいいのです。
投資の世界では見送り三振はありません。

なかなか投資が上手くいかない個人投資家は、こうした我慢が出来ていないことが多い気がします。
デイトレなど短期の売買であれば、1円の価格の違いですらパフォーマンスに大きく影響するので、我慢できずに焦って買ってしまうというのは理解できるのですが、長期投資を前提としているのであれば、多少の価格の違いなんて気にする必要はないはずです。
焦らずじっくり買いたくなる価格になるまで待ちましょう。

そして、「トヨタ自動車は5000円以下であれば割安でこの価格になったら買う!」ときちんと基準を決めておくべきです。
投資先の会社を選ぶだけでなく、基準となる価格も事前に決めておきます。

けっして、「トヨタ自動車を今の価格で買う!」ではありません。
もちろん安ければ安いほど良いですが、トヨタ自動車が2000円になることはまずないので、現実的な価格でこの価格であれば買いたいと思える価格を設定しましょう。

そして、もしトヨタ自動車が待っても待っても5000円にならなかったとしたら、価格を5500円に釣り上げて無理やり買うのではなくて、今回は縁がなかったと思って見送りましょう。
絶対に買わなければならないという意識を捨てて、買えなかったら仕方がないという気持ちで絶好球が来るときだけバットを振るようにすれば、勝率は劇的に高まり、大きな損失も回避できるようになるでしょう。

ウォーレン・バフェットの名言を元大手証券会社トレーダーの視点で解説のまとめ

いかがだったでしょうか。数あるウォーレン・バフェットの名言の中から、今回はこの4つを選んでみました。これらの名言から学んだことをまとめると、

・投資先の会社のことをよく調べる
・株を長期間保有する覚悟で投資をする
・まわりがパニックで売っている時に株を買え
・適切な価格で買えるまで待ち続ける

となります。

ウォーレン・バフェットは、「『賢明な投資家』の著者で、有名な投資家でもあるベン・グレアムのことを知っている人は多いのに、彼の理論を実行に移す人は少ない。」と言っています。

ウォーレン・バフェットもベン・グレアムの理論を実行に移して成功した一人です。
ベン・グレアムの理論は「分散投資」「長期保有」など、誰でも理解できるいくつかのポイントを押えるだけなのですが、実行に移せる人は少ないようです。

もしかしたら、投資で成功するためには、基本的で大事なことを守り続けることが大事なのかもしれません。
なかなか投資のパフォーマンスが上がらず悩んでいる方は、今回の4つの名言から学んだことを、まずは実行してみてはいかがでしょうか。
この4つを守るだけでも長期投資のパフォーマンスが向上するかもしれません。

また、筆者は別ですが、本メディアの下記記事でウォーレン・バフェットに関するおすすめの本がまとめられているので、よろしければご覧ください。
世界一の投資家ウォーレン・バフェットに関するおすすめの本を一覧にしました

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