最近、「富裕層」という言葉を聞く機会が増えているのではないでしょうか。
実際富裕層の数は増えており、また富裕層をターゲットとした商品やサービスの種類も増えています。

富裕層とは

「富裕層」と呼ばれる階層に定まった定義は存在しません。
リサーチ会社である野村総研では、保有金融資産から負債額を差し引いた「純金融資産保有額」を基準としています。

その純金融資産保有額が5,000万円以上1億円未満を「準富裕層」、1億円以上5億円未満を「富裕層」、そして5億円以上を「超富裕層」と定義しています。

参考:日本の富裕層は122万世帯、純金融資産総額は272兆円 | 野村総合研究所

この定義によると、2015年時点の日本の富裕層は122万世帯で、2013年から20万世帯ほど増えています。全体の2.5%ほどの世帯が富裕層です。

たった2年で20%ほど富裕層の世帯数が増加しています。
近年の日本社会において、富裕層が増加している、存在感が目立つことはお分かりいただけるのではないかと思います。

海外の富裕層向けサービス

海外では、普通のサービスよりもプレミアム感のある富裕層向けサービスがかなり一般的に行われています。

例えば、富裕層を対象とした旅行のコンシェルジュサービスが、専門の旅行業者によって展開されています。
他にも、ベビーシッターやメイドのような家事代行サービスも当然のように普及しています。

国内の富裕層向けサービス動向

海外に比べて富裕層向けのサービスが普及していなかった日本でも、存在感が目立つようになってきたのとともにさまざまな商品やサービスが登場してきました。

超富裕層向けサービス


最も有名なのは、クレジットカードの最上級グレードに当たる「ブラックカード」でしょう。

一般に、申込が可能なのは「ゴールドカード」「プラチナカード」と呼ばれる上級カードなのですが、そのさらに上に存在するのがブラックカードです。
上級カードの持ち主で何らかの条件に当てはまる特別な顧客に対して、カード会社がブラックカードへの申込を促す連絡が来ます。

もちろん、ブラックカードに申し込むと、秘書を抱えているかのようにホテルや旅行、レストランなどの手配に始まり、プレミアムチケットの入手に至るまで対応するコンシェルジュサービスを提供してもらえます。

旅行代理店のJTBでは、新たな需要発掘のために、高額商品の購入者=海外にビジネスクラス以上で行き、星のつくホテルに宿泊する層に対して営業が行われています。
百貨店の「外商」のように、直接顧客の自宅に訪問してハイグレードなツアーを紹介しています。

他にも、「プチ富裕層向け」とも呼ぶべき会員制クラブやサービスが存在します。会員制の居酒屋やレストラン、バーなどでパーソナライズされた優待サービスを提供しています。
かつて「一見さんお断り」の料亭がありましたが、現代でも限られた富裕層だけをターゲットとした(それ以外の入店はきわめて制限される)お店が多いのです。

会員制クラブやソーシャルネットワークなど、かつて「サロン」「ロータリー」などと呼ばれてきたクローズドなサークルがオンライン上にも設けられています。
富裕層の役に立つ情報がこうしたサークルの中で発信されます。

富裕層向けサービスの代わり種


会員制のお店やWEBサイトが今のところ支配的ではあるのですが、他にもいくつか「変わり種」と呼ぶべきサービスもあります。

その代表例が富裕層向けの雑誌です。
年収を含めた厳しい審査基準にクリアした顧客だけに対して販売される雑誌があり、資産運用や宝飾品などの富裕層向けの情報を厳選して提供しています。

また、ダイレクトメールを拒んでいる高級マンションにポスティングを行う「プレミアム・ポスティング」をサービスとして販売している企業も存在します。
ポスティング不可の富裕層向けマンションに確実にダイレクトメールを届けることが価値となっています。

プチ富裕層向けサービス

会員制サービスほど本格的な富裕層向けサービスではありませんが、通常のサービスよりも価格帯が高めの「プチ富裕層向けサービス」があります。

例えば、近年増加している家事代行サービスの中でも、高級ホテルで清掃や接客を学んだ専属スタッフが清掃やアイロンがけなどを提供する高価格プランが存在しているのです。

また、英語で調理や理科実験などに取り組むプレミアムな学童保育も存在します。
教育熱心な外資系企業に勤務する共働き世帯がこぞってこの学童保育を利用すると考えられています。

日本の富裕層向けサービスを簡単にご紹介のまとめ

野村総研の調査が明らかにしたとおり、2013年から2015年にかけて20万世帯ほど富裕層の世帯が大きく増加しています。
また株価の上昇が背景にもあり、富裕層の消費意欲は拡大していると推測されます。

富裕層を囲い込んだ会員制サービスや、よりクオリティの高いサービスを提供する富裕層向けのプランがすでに存在。
高額消費者層を取り込むためのサービスは、これからも次々と登場してくるでしょう。

みんなのお金ドットコム(みんかね)とは

みんなのお金ドットコムでは、「お金のコトを身近に」をミッションに節税や保険、投資、ローン、クレジットカード、節約などお金に関する情報を正しくわかりやすく専門家や編集部から配信しています。
みんかねを通して、家計や資産形成などをはじめとするお金に関する事を能動的に考えて対処していくきっかけを作る事を目指しています。

著者情報

みんかね編集部

みんかね編集部

「お金のコトをもっと身近に」というミッションで、みんなのお金ドットコム(みんかね)を運営しています。
投資・節税・保険・ローン・クレカ・節約などのテーマの情報を各領域の専門家や編集部を通して記事配信していきます。