終身医療保険とは

終身医療保険は、その名の通り、医療保障が一生涯続く保険です。

保険料を生涯支払い続ける終身払いタイプや、保険料を60歳、65歳まで支払い、それ以降は保険料を払わずとも一生涯保障される払済みタイプの保険があります。

また、生命保険のように、終身医療保険にも掛け捨て型と貯蓄型の保険があります。
掛け捨て型は保険料が割安ですが、期間の途中で解約した場合、解約返戻金はほぼありません。
貯蓄型は保険料が割高ですが、貯蓄性があり、途中で解約した場合は積み立てている分の解約返戻金があります。

終身医療保険は人気が高い?


終身医療保険は、保険会社が特に力を入れている保険商品です。

なぜ、保険会社が力を入れて販売しているのか。

それは、保険会社にとって利益が大きいからです。
残念ながら、保険に加入する側に利益があるとは限りません。

それでは、終身医療保険のウリと言われている部分を考えてみましょう。

医療保障が一生涯続く

契約した医療保障が、老後も続くので安心。

本当にそうでしょうか。

時代によって、医療事情は変わっていきます。
その医療事情に合わせ、医療保険も変化していきます。

例えば、20年前は、入院保障は4泊5日の入院、2泊3日の入院でなければ保障されない保険が当たり前でした。

当時と違い、入院日数はどんどん短くなっています。
そのため、今は日帰り入院から保障されるのが当たり前の時代になっています。

終身医療保険は、契約した時点での保障が一生涯続きます。
つまり、長期間加入していると、保障内容が時代にそぐわなくなってくる可能性が高いのです。

保険料が一生上がらない


終身医療保険は、保険料が一生上がらないものも多く存在します。

保険料が上がらない理由を大まかに説明すると、加入する時点から特定の年数までの保険料の平均を計算して、一生涯の保険料を算出しているためです。

特定の年数とは具体的に何かといいますと・・・
冒頭で、保険料の支払い方に「終身払いタイプ」と「払い済みタイプ」の2種類があると書きましたが、それぞれ計算に使う年数が異なります。

終身払いタイプは、加入する時点から平均余命までの年数から保険料の平均を計算します。
※平均余命とは・・・ある年齢から亡くなるまでの平均年数のことをいいます。日常的に使われる「平均寿命」は、0歳時点の平均余命を指します。
払い済みタイプより掛金は割安ですが、一生涯払い続けるリスクがあります。

「払い済みタイプ」は、加入時点から払い終わるまでの年数で保険料の平均値を計算しているため、終身払いタイプよりも掛金が割高になります。
その代わり、老後の保険料支出の負担を軽減できますので、現役世代中に支払いを終えたいと考えている方にはニーズがあります。

どちらにしても、同じ年齢の掛金を比較すると、年齢に応じて掛金が更新される定期医療保険とは掛金が異なり、終身医療保険の方が掛金は高くなります。

自分のライフプランに合わせて検討する


上記のように、保険会社や保険ショップなどの保険代理店がオススメする人気の保険だから、という理由だけで終身医療保険に加入することは危険です。

今回の記事では、終身医療保険のセールスポイントに疑問を呈した内容を主に述べましたが、個々人のライフスタイルやライフプランによって必要性が異なります。

終身医療保険の特徴を冷静に理解し、ご自身に合った保険を選ぶようにしましょう。

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著者情報

FPサテライト町田萌

FPサテライト町田萌

1992年生まれ、千葉県出身。税理士法人に勤務後、FPサテライトを開業し、代表を務める。
【所有資格】
日本FP協会 AFP認定者・宅地建物取引士・証券外務員一種・損害保険募集人・日商簿記2級 等