ビジネスローン業界動向

資金調達といえば銀行を思いつく方が多いと思いますが、銀行の融資には日数がかかったり、連帯保証人や担保が必要であったりと、すぐに融資を受けることが難しいのが現状です。しかし、事業をしていると、まとまった資金が急に必要になるときもあります。

そのような時に、力になってくれる「ビジネスローン」を利用してみてはいかがでしょうか。今やビジネスローンは、主要銀行・地銀・ノンバンクなどで様々な商品がラインナップされています。

今回は、それらの金利や融資額、融資条件などについて詳しくご紹介したいと思います。

ビジネスローン選定のポイント


どこのビジネスローンの商品を選ぶのか、事前に比較・確認しておくことはとても重要です。ビジネスローンの商品を選ぶ際の基準となる6つのポイントを挙げて説明します。

1. 融資対象者
2. 融資スピード
3. 金利
4. 限度額
5. 担保・保証人の有無
6. 借入方法と返済方法

では早速見ていきましょう。

1. 融資対象者

融資を申し込む際、融資条件・対象者に当てはまっているかを確認します。
ビジネスローンは、法人名義で契約したり、個人事業主で契約したりなど様々ありますが、申込者(代表者)に年齢制限が設けられていたり業歴が1年以上などという条件があることがあります。

2. 融資スピード

ビジネスローンは最短で即日から数日間で手続きを完了することができます。この融資スピードがビジネスローンの最も魅力的なところです。
ただし、申し込みには本人確認書類の他にも決算書類や確定申告書などの資料も必要になるため、事前に用意しておくなどの対応をとっておきましょう。

3. 金利

ビジネスローンは、銀行や公的金融機関に比べて金利が高いことがデメリットとして挙げられます。業者の多くが、上限金利を年率18.0%に設定しています。

また、ローンの利用実績や借入金額が大きくなった場合、最低金利に近い金利で借入が可能となるため、最低金利についての確認も必要です。

4. 限度額

ビジネスローンは、個人向けカードローンよりも、限度額は高く設定されており、最大融資額は500万円~1,000万円に設定しているところが多いです。
また、事業性を目的とした融資に関しては、「借入が年収1/3まで」に規制される総量規制の対象外になっているので、事業所得額により限度額が規制されることはありません。

5. 担保・保証人の有無

ビジネスローンでは、基本的に担保や保証人が不要です。これは、ビジネスローンの大きなメリットの1つといえます。

6. 借入方法と返済方法

ローンカードを使用し、提携ATMからの借入・返済ができるのが望ましいです。
また、銀行口座への振込融資の対応もチェックポイントとなります。

主要銀行のビジネスローンの金利比較


銀行のビジネスローンについては、審査が厳しいという声が多く聞かれますが、実際は利用するローンの種類によって難易度が異なり、少額融資のローンであれば、銀行のローンであっても審査はそれほど厳しくはありません。

また、事業性のある融資については、全て総量規制の対象外となっているため、年収の3分の1以上の借入金がある場合でも、原則的には新しい融資を受けることができます。
ここでは、次の銀行のビジネスローンについて説明したいと思います。

1. 三井住友銀行
2. みずほ銀行
3. 三菱東京UFJ銀行
4. りそな銀行

◆三井住友銀行のビジネスローンの金利

三井住友銀行の「ビジネスセレクトローン」を紹介します。

メリット・デメリット:三井住友銀行

メリット

最高1億円の融資にも対応している大型のビジネスローンで、返済期間も最長で7年まで設定することができ、担保や第三者保証人の必要がありません。

デメリット

借入時に、事務手数料がかかります。手数料の額は、融資額によって頃なります。

融資額と利息・担保:三井住友銀行

融資額:最高1億円まで
実質年率:2.125%(利息は審査によって決定)

融資条件:三井住友銀行

  1. 業歴2年以上
  2. 最新の税務申告書(原本3期分)を提出
  3. 新の決算期の納税証明書を提出
  4. 最新の決算で債務超過に陥っていない
  5. 申し込み時点で税金の滞納・未納が無い
  6. 商業登記簿謄本を提出

◆みずほ銀行のビジネスローンの金利


みずほ銀行からの業務委託を受け、個人事業主から中小企業までの融資を行う専門のデスクが「みずほビジネス金融センター」です。

メリット・デメリット:みずほ銀行

メリット

全国に33か所の営業拠点があり、融資の相談・資金調達・返済までのサービスを行っています。オーダーメイド方式で、各企業・事業主にぴったりの融資を提案します。

デメリット

中小企業から大手企業向けのため、審査基準がやや厳しい。

融資額と利息・担保:みずほ銀行

融資額・利息ともに要相談。

融資条件:みずほ銀行

各企業・事業主に合う方法を提案してくれる。

◆三菱東京UFJ銀行のビジネスローンの金利

三菱東京URJ銀行のビジネスローン「融活力」についてご紹介します。

メリット・デメリット:三菱東京UFJ銀行

メリット

融資額は500万円から5,000万円まで対応したビジネスローンです。
原則的には、第三者による保証・担保は必要としません。

デメリット

返済期間について、他のローンと比べると、最短1ヶ月~3ヶ月と短いので注意が必要です。

融資額と利息・担保:三菱東京UFJ銀行

融資額:500万円~5,000万円
実質年率:2.35%~9.00%(金利は審査によって決定)
担保:不要
原則的に、第三者の保証なし(代表者が連帯保証人になる必要あり)

融資条件:三菱東京UFJ銀行

  1. 業歴2年以上、決算書2期分を提出
  2. 最新の決算で債務超が無い
  3. 税金の未納・滞納が無い

◆りそな銀行のビジネスローンの金利


りそな銀行のビジネスローン「スーパーダンク」をご紹介します。

メリット・デメリット:りそな銀行

メリット

都市銀行のビジネスローンの中で唯一個人事業主の利用も可能です。
都市銀行としては審査機関が短めです。
証書貸付の場合、元利均等返済か期限一括返済の2つの返済方法が選択できます。
当座勘定貸付が可能です。

デメリット

融資額の上限が低めであり、金利が高いことです。また金利には、保証会社(アイフル㈱)の保証料も含まれています。

融資額と利息・担保:りそな銀行

≪融資額・利息・担保≫
1.融資額:500万円(証書貸付)、50万円~200万円(当座勘定貸越)
2.金利:年14%(固定金利・保証料を含む)
3.担保は不要、法人の場合は代表者が連帯保証人になる必要あり。

融資条件:りそな銀行

1.(法人)商業登記簿謄本
2.(個人事業主)本人確認書類
3.(法人)直近2期分の決算書
4.(個人事業主)直近2年分の確定申告書
5.印鑑証明

地銀、第二地銀のビジネスローンの金利比較

中小企業や業歴の浅い企業などでも、融資が受けられる可能性があるのが、地方銀行です。地方銀行は、地方に根付いた銀行なので、中小企業が関係性を築くためにもおすすめです。

以下の地方銀行のビジネスローンについて説明します。

1. 東京スター銀行
2. 東京都民銀行
3. 関西アーバン銀行

◆東京スター銀行のビジネスローンの金利


東京スター銀行の「スタービジネスカードローン」を紹介します。

メリット:東京スター銀行

メリット

金額は少額ですが、幅広い用途に利用でき限度額の範囲内で何度でも借入できます。
ATMからの返済・キャッシングができるため便利です。

融資額と利息・担保:東京スター銀行

  1. 融資額:50万円~500万円(10万円単位とする)
  2. 実質年率:6.5%~14.5%
  3. 1年ごとに契約を更新
  4. 保証人や担保、事務手数料は不要

融資条件:東京スター銀行

  1. 業歴1年以上の法人・個人事業主
  2. 契約時に満20才以上で65才以下である

◆東京都民銀行のビジネスローンの金利

東京都民銀行の「スモールビジネスローン」をご紹介します。

メリット・デメリット:東京都民銀行

メリット

最短翌日に審査結果が分かるので、短期融資やつなぎ融資を検討している方におすすめです。原則、担保や第三者保証人は必要なく、審査に必要な決算書は1期分だけです。

デメリット

手続きのため、渋谷ビジネスプラザへの来店が必要になります。取引に手数料が発生します。

融資額と利息・担保:東京都民銀行

  1. 融資額:50万円~1,000万円
  2. 実質年率:4.00%~9.00%
  3. 原則として、担保・第三者保証人は不要。代表者が連帯保証人になる必要あり。

融資条件:東京都民銀行

  1. 業歴2年以上
  2. 青色申告をしている個人事業主・法人
  3. 従業員数が30名未満

◆関西アーバン銀行のビジネスローンの金利


関西アーバン銀行の「アーバンフリーローン」をご紹介します。

メリット・デメリット:関西アーバン銀行

メリット

このローンは使途が自由で、事業資金としてだけでなく、生活費にも使えるため個人事業者や小規模経営者に喜ばれるローンです。
(ただし、法人への転貸資金には使えません。)

デメリット

利用できる額が、やや少なめです。

融資額と利息・担保:関西アーバン銀行

  1. 融資額:10万円~300万円
  2. 実質年率:5.8%~13.5%(利息は審査によって決定)
  3. 担保・保証人は不要

融資条件:関西アーバン銀行

  1. 申込時の年齢が、満20才以上76才未満である
  2. 安定収入が継続的にある
  3. 保証会社の保証が受けられる

◆ノンバンクのビジネスローンの金利比較

中小企業や個人事業主にとっての資金調達先は、銀行だけではありません。
ノンバンクも貴重な資金調達先です。

ここでは、次のノンバンクのカードローンについてご紹介します。

1. オリックス
2. ビジネクスト
3. ビジネスパートナー
4. プロミス
5. モビット

◆オリックスVIPローンカードビジネスの金利

メリット:オリックスVIPローンカードビジネス

メリット

最短で60分で審査結果が出るので、急いで融資を受けたい方には最適なローンです。
クレジットカードのような会員サービスが付帯しているのが特徴で、ビジネスにも使える宿泊施設の優待やゴルフ場の割引やレンタカーなどの優待が受けられます。
また、資金使途は自由なので、事業資金の他にも生活費、仕入れ、税金の支払いなどにも使えます。

融資額と利息・担保:オリックスVIPローンカードビジネス

  1. 融資額:50万円~500万円
  2. 実質年率:6.0%~17.8%
  3. 担保・保証人は不要

融資条件:オリックスVIPローンカードビジネス

  1. 業歴が1年以上の法人・個人事業主
  2. 株式会社や有限会社などの法人の代表者
  3. 本人確認書類
  4. 源泉徴収票、課税証明書、確定申告書のいずれかを1通

◆ビジネクストの金利

メリット・デメリット:ビジネクスト

メリット

ビジネクストは、総量規制の対象外となります。
また、保証人や担保は原則として不要ですが、法人の場合は代表者が連帯保証人になる必要があります。

デメリット

契約の際、印紙代が実費となります。

融資額と利息・担保:ビジネクスト

1. 融資額:1万円~1,000万円(新規取引は500万円が上限となる)
2. 実質年率:融資額100万円以上の場合・・・8.0%~15.0%
融資額100万円未満の場合・・・13.0%~18.0%
3. 保証人や担保は原則不要。法人の場合は代表者が連帯保証人になる必要あり。

融資条件:ビジネクスト

  1. 代表者の本人確認書類
  2. (法人のみ)登記事項証明書
  3. (法人のみ)決算書2期分
  4. (個人事業主)確定申告書2期分

◆ビジネスパートナーの金利


スモールビジネスローン ビジネスパートナーについてご紹介します。

メリット・デメリット:ビジネスパートナー

メリット

法人、個人事業主の利用で最高500万円まで利用でき、担保や保証人が不要です。(ただし、法人の場合は、代表者が連帯保証人になります。)
また、株式会社ビジネスパートナーは、不動産担保ローンや割賦、ファイナンスリースなども取り扱っています。

デメリット

不動産が必要である上、必要な書類が多いことがデメリットになり得ます。

融資額と利息・担保:ビジネスパートナー

  1. 融資額:50万円~500万円
  2. 実質年率:9.98%~18.0%
  3. 担保・保証人は不要(法人の場合は、代表者が連帯保証人になる必要あり。)

融資条件:ビジネスパートナー

  1. 満20才~69才までの法人・個人事業主
  2. 本人確認書類(法人の場合、代表者の書類)
  3. (法人)登記事項証明書
  4. (法人)直近2期分の決算書 
  5. 印鑑証明書
  6. (個人事業主)確定申告書
  7. (個人事業主)借入計画書

◆プロミスのビジネスローン金利

三井住友銀行グループのカードローン会社、プロミスの自営者カードローンをご紹介します。

メリット・デメリット:プロミス

メリット

融資額は最高で300万円ですが、総量規制対象外で融資を受けることができます。
事業費・生計費として使うこともできます。

デメリット

利用者が個人事業主に限られていることです。

融資額と利息・担保:プロミス

  1. 融資額:最高300万円
  2. 実質年率:6.3%~17.8%

融資条件:プロミス

  1. 20才から65才までの個人事業主専用
  2. 本人確認書類を提出
  3. 確定申告書(前年度)
  4. 最新の決算書(青色申告書)または、収支内訳書を提出
  5. 営業実態が分かるもの(受注書、納品書、請求書など一通)

◆モビットのビジネスローン金利


モビットは、三井住友銀行グループのカードローン会社です。

メリット・デメリット:モビット

メリット

審査までの時間が短く、最短30分で結果が分かります。また、即日融資に強く、申込日の内に融資が受けられます。

デメリット

総量規制の対象となることです。(年収の3分の1以上の借入は不可)

融資額と利息・担保:モビット

  1. 融資額:1万円~800万円
  2. 実質年率:3.0%~18.0%
  3. 原則担保・保証人は不要

融資条件:モビット

  1. 満20才~69才までの方(自営業者や個人事業主も可)
  2. 安定収入がある
  3. 保証会社での保証が受けられる
  4. 身分証明書1通、所得証明書1通が必要

法人向けのおすすめビジネスローン金利比較12社のまとめ

主要銀行、地銀、ノンバンクで展開されているビジネスローンについて、メリット・デメリット、融資額や金利、融資条件などについてご紹介しました。

急な資金繰りに困った時、ビジネスローンを利用することも一つの選択肢とし、それぞれのビジネスローンの特性を理解した上で、利用してみてはいかがでしょうか?

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