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2017/03/05

セミリタイアとは。必要資金などの条件やセミリタイア生活で直面する現実

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目次

セミリタイアの最近の動向について

1990年、タレントの大橋巨泉氏が芸能界からの部分的な引退を発表したことをきっかけに話題となったセミリタイア。
定年を待つことなく自由で豊かな人生を謳歌する一方、社会との繋がりも完全に断ち切るわけではなく、一部を残す生活習慣には多くの人が憧れを抱いたものでした。

あの引退発表からもうすぐ30年。巨泉さんは天国へと旅立ってしまいましたが、彼のようにセミリタイア生活を送ってみたいと思う人は多く、一時期さまざまなところでセミリタイアの具体的なやり方を紹介するセミナーが開かれるなど、ちょっとしたブームにもなりました。
日本で暮らすには心もとない蓄えであっても、物価の安いタイやフィリピンに居を移せば十分豊かな暮らしを楽しむことが出来ることもあり、当時多くの人が国外へ旅立ったものです。

このセミリタイア、ニュースで取り上げられる機会こそ減りましたが、今でも人気はまだまだ健在です。
WEBメディアや個人ブログで実例を目にする機会も多く、第二の人生をより良いものにしたいと思っている方々にとっては今なお憧れの目標として注目を集めているのです。
今回はこのセミリタイア生活についての理想と現実、実現させるにあたって心がけておくべき大切なこと、そして実際に第二の人生を謳歌している方々の実例をご紹介します。

<下に続く>

セミリタイア生活の理想の姿

「セミリタイア」と聞いて皆さんはどんな生活を思い浮かべますでしょうか?

例えば、住まいは東南アジアの一年中温暖な気候に恵まれている場所。
朝は目覚まし時計を使わず、自然に目が覚を覚まし、食事・仕事・家事は全て自分のペースでゆっくりと。
たまに家族と舞台や映画を楽しみに出かけたり、近所の方とパーティーを楽しんだりと、悠々自適な毎日を送る。
これが多くの方の思い浮かべるセミリタイア生活の姿ではないでしょうか。

毎日大量の仕事や家事に追われているうちに慌ただしく日々が過ぎ去ってしまう方にとっては、まさに憧れの生活ですね。
また、完全なリタイア生活ではなく、自分の好きな仕事ややり甲斐を感じられる仕事を通じて社会との接点を保てていることも、憧れをより一層強める一因となっています。

日本でこうした生活を送るには、莫大な貯蓄が必要なこともあってあまり現実的ではありません。
しかしマレーシアやタイをはじめ、物価の安い国へ移り住む場合にはこれまでの貯蓄の価値が3〜5倍ほどに拡大します。
そのため、たとえ日本では僅かな貯蓄や収入であっても、十分に豊かな生活をおくることが可能になるのです。

セミリタイア生活の現実

こうして考えてみると、まるでバラ色の生活に映りますね。
ところが……実際にセミリタイアを敢行した結果、失敗してしまった方も多く見受けられます。
様々なケースがあるので、ご紹介致します。

言葉と文化

まず最初にぶつかる壁が言葉と文化。海外旅行で外国語を使うくらいなら経験がある方も多いのですが、移住した場合には当然ながら、朝から晩までずっとその国の言葉を使うこととなります。
これが思いのほかストレスになってしまうことが多いようです。

また、文化の違いも日常生活を送る上でストレスを感じる一因となります。
私たちも地方へ引っ越すとそこでの伝統慣習や行事に最初は戸惑うことがありますが、海外へ移住する場合にはこの何倍も多くの戸惑いに直面します。
それでも「郷に入れば郷に従え」で慣れていかなければならない。
新しい環境を体験することが好きな方にとっては魅力に映りますが、変化が苦手な方にとっては辛いものがありますね……。

現地での交友関係

移住先での人間関係作りが上手く行かず、あれだけ憧れていたセミリタイア生活がつまらないものになってしまったという声も多くあります。

先に触れた言葉や文化の問題もありますが、良好な交友関係が出来ないと新生活はとても味気ないものになってしまいます。
何か困ったことがあった時に頼ったり助け合ったりできないことはもちろん、普段の生活も家族だけで完結してしまうと孤立感を感じることが多々あるからです。
見落とされてしまいがちなことなのですが、現地での交友関係は実は非常に大切なものなのです。

暇が出来てしまう

これまで仕事に割いていた時間がポッカリと空いたことから、今度は暇に苛まれてしまうこともあります。
最初のうちは長年の仕事の疲れを癒やしたり、これまでやりたいと思っていたことをやってみたりと楽しい日々が続きますが、一通りやり尽くした後……今後は空虚感に見舞われてしまうことが思いの外多いものなのです。

会社勤めや何らかの仕事をしていた時には「時間がほしい」と何度も心のなかで思うものです。
しかし1日に8〜12時間ほど割かれていた仕事の時間がまるまる自由な時間になると、今度は手に余ってしまう……。
一見贅沢な悩みと思ってしまうかもしれませんが、これはセミリタイアに踏み切った多くの方が直面することであり、決して珍しいことではありません。

「仕事とはただの暇つぶしである」と自身のブログに書き綴った方がいます。
辞めたいと何度も思っていた仕事であっても、いざやめてみると途端に充実した日々が待っているわけではありません。
膨大な量の時間が委ねられはしますが、それを良いものにするか暇な時間として空費してしまうかはあなた次第です。

人によっては…暇を持て余してしまうより、仕事にあくせくしている方がずっといいものなのかもしれません。

収入が途絶え、貯蓄が底を尽きる

あまり考えたくないことですが、セミリタイア生活を謳歌している最中に収入が途絶えてしまったり、これまで貯めていた貯蓄が底をついてしまうことも多々あります。
まったく想定していなかった出費が発生したり、あてにしていた収入源がなくなってしまったり、理由は様々なものがありますが…当初計画していたマネープランが崩れてしまうことは思いのほか多いのです。

新たな収入源を模索するにも、移住先でお金を稼ぐことは難しいものです。
外国語を学ぶ場合、日常生活を送るくらいでしたら習得も早いものですが、仕事で使うレベルとなると……時間も手間も莫大です。
また早く新たな収入源を確保しないとと焦るあまり、かつて日本で働いていたときよりも悪条件な仕事を引き受けてしてしまうことも十分に考えられます。

もっとも、これは移住先で働くことが「許されていたら」の話です。
ビザの種類によっては仕事をすることがそもそも許されていない場合もあり、その場合には……残念ながらセミリタイア生活は終了となってしまいます。

<下に続く>

セミリタイア実現のための必要条件

せっかくの第2の人生、上で挙げたような悲しい結末は避けたいものですよね。
そこで改めて、充実したセミリタイアを実現させるための必要条件を確認していきましょう。

収支計画をしっかりたてること

まずは1年間にどのくらいのお金が必要になるのか、最初にどのくらいのお金が必要になるのかをそれぞれ試算することが必要です。
まず月々に必要な生活費ですが、これを低く見積もりすぎてはいけません。

たとえ物価が安い国へ移住する場合でも、低くし過ぎると辛うじて寝食だけは問題なく送れると行った味気ない生活になってしまうからです。
そんな生活、憧れていたものとはかけ離れていますよね。

移住先の物価がいつまでも安いままとは限りません。
現実問題、東南アジアを始めとしたこれまで物価が安くて観光にも移住先にもピッタリだった国々の多くは、徐々に物価が上がりつつあります。
こうした背景のある国へ居を移す以上、十分な生活費を見積もっておくことが必要なのです。

毎月の生活費が決まったら、それを×12ヶ月×リタイア生活開始から平均寿命(男性80歳、女性87歳)までの年数とそれぞれ乗算することで、セミリタイアに必要な金額の合計額が試算出来ます。

資金が足りない場合は、収入源を確保すること

大切なことですが、一切仕事をすることなく貯金を切り崩すのみで生活することはあまりおすすめできません。
毎日蓄えが減っていくことは知らず知らずのうちにストレスが溜まっていきますし、貯金がいよいよ残り僅かになってきた時の焦燥感や閉塞感は想像以上に堪えるものがあります。

そのため、ほんの僅かな額であってもでもちゃんと収入源を確保していくことがセミリタイア生活を楽しむ上では大切です。
具体的にはPCを使ってネットで出来る仕事、例えばWEBライターやネットショップ運営、アフィリエイトなどが手軽に始められ、確実に利益を上げられるのでおすすめです。
いずれも特別な資格や経験がなくても始めることが出来、地道に継続していくことで十分に生活できるお金を稼ぐことが出来ます。

それに、日本では過不足ない収入であっても、当面は物価安の続く国へ移住するならば申し分ない収入に変身してくれるのが嬉しいポイントです。
今日から早速始めることも出来るため、本記事をお読み頂いた後に早速挑戦してみてはいかがでしょうか。

生きがいをみつけること

もう1つ見落とされてしまいがちな条件に「生きがい」があります。
時間に縛られることなく自由な日々を満喫できるようになっても、生きがいを感じる何かがなければ刺激のないつまらない毎日になってしまうからです。
そして今まで仕事に全力投球だった方ほど……生きがいを見つけ出すことは難しいことが多々あります。

これを防ぐためにはお金を貯めたり、新たな収入源を確保することと同時進行で自分にとっての生きがいを見出す必要があります。寝食を忘れて夢中になれる何か、携わっている時にこの上ない充実感を味わえる何かがあれば、セミリタイア後の生活はこの上なく素晴らしいものになることでしょう。

セミリタイアとは。必要資金などの条件やセミリタイア生活で直面する現実のまとめ

セミリタイアの理想と現実、そして理想的なリタイアを実現させるために必要なことについてご紹介して参りました。
日々の仕事に追われることなく自由気ままな日々を送ることの出来るセミリタイア生活に憧れを抱く方が多い一方、実際には色々苦戦することがあったり、逆にぽっかり空いた時間を持て余してしまったりと、新たな難題に直面してしまう様には意外な印象を受けた方も多いのではないでしょうか。

けれどこれらの難題は、事前に十分な備えをすることによって確実に回避することが出来ます。
貯蓄も言語も、地道に努力を積み重ねていくことで確実に目標の金額と水準を達成することが出来るので、本格的にセミリタイアを検討されている場合には早速今日から開始されることを強くおすすめします。

またこうした理想の生活のための準備は、まるで旅行の荷造りのように楽しい気分になるものです。楽しく準備を整えた上で、理想の第二の人生を実現されますことを心より願っております。

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