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2017/03/07

「富裕層」とはどんな人たち?世界における日本の富裕層の割合や定義

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目次

日本社会が「一億総中流」の横並びだと思っている人は、今となってはあまりいないでしょう。
しかし、「富裕層」と言われてパッとどんな人たちのことを指すのか、定義やイメージを具体的につかめる人はそうは多くはないでしょう。

実際には「富裕層」と言ってもさまざまなタイプがありますし、必ずしも一定のイメージ、例えば「強欲な金持ち」のようなステレオタイプに当てはまるわけではありません。

その一方で、単価を上げるために富裕層をターゲットとした商品やサービスが次々と出ている(クレジットカードの「ブラックカード」など)のも確かです。
「富裕層」とはどういった定義を持つのか、どれぐらいの人数がいるのか、どういった趣向を持つ人たちなのでしょうか。

富裕層の定義とは

野村総研では、保有金融資産から負債額を差し引いた「純金融資産保有額」が5,000万円以上1億円未満を「準富裕層」、1億円以上5億円未満を「富裕層」、そして5億円以上を「超富裕層」と定義しています。

参考:日本の富裕層は122万世帯、純金融資産総額は272兆円 | 野村総合研究所

また、世界有数の金融コングロマリットであるクレディ・スイスは、資産総額100万米ドル超を「富裕層(ミリオネア)」、資産総額5,000万米ドル超を「超富裕層」と定義しています。

参考:2016 年度グローバル・ウェルス・レポート | クレディ・スイス

金額の差はあるにせよ、一過性の年収ではなく保有している資産を基準に階層を定義するのが一般的になっています。

<下に続く>

世界の富裕層と日本の富裕層

クレディ・スイスのレポートによると、世界の富裕層のトップ5は以下の通りです。

国名 富裕層数 全富裕層人口に占める割合
アメリカ 1,355万人 41%
日本 282万人 9%
イギリス 222万人 7%
ドイツ 163万人 5%
フランス 161万人 5%

参考:Global Wealth Report | Credit Suisse

日本は2015年の208万8,000人から70万人以上1年間で富裕層が増加し、世界第2位の富裕層を持つ国となりました。

ちなみに中国は第6位、よく「石油王」として金持ちの象徴的存在のように思われているアラブ諸国は14位までにもランクインしていません。
急激に発展してきた国々であっても、富裕層の数だけを見ると先進諸国には全く及ばないという実態が明らかとなりました。

日本の富裕層の割合

クレディ・スイスの定義によると、日本の富裕層(資産総額100万米ドル超)の人数は282万6,000人ですから、全人口の2%超が富裕層であるということになります。

また、野村総研の定義で見ると富裕層が114.4万世帯、超富裕層が7.3万世帯。これはそれぞれ全世帯数の2.2%、0.1%に当たります。
ちなみに純金融資産保有額は富裕層が197兆円、超富裕層が75兆円。これは全体の14.1%、5.3%に当たります。

これを多いとみるか少ないとみるかは人それぞれですが、少なくとも全体の40~50人にひとりは「富裕層」であるということが分かります。
富裕層は雲の上の人たちではなく、意外と私たちの身近にいるのです。

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日本の富裕層のプロフィール


『日本のお金持ち研究』(橘木 俊詔・森 剛志著、日本経済新聞社)によると、2001年の高額納税者名簿に掲載されている年収3,000万円「お金持ち」の職業は以下の通りでした。

企業経営者(社長・最高経営責任者)(33.3%)
医師(15.4%)
経営幹部(社長以外)(11.6%)
芸能人、スポーツ選手(2.2%)
弁護士(0.4%)

企業経営者や幹部が半数以上、残りのほとんどが医者という結果になっています。
しかも大企業より中小企業の社長・幹部が多いとされています。

もちろんこちらのデータは2001年とかなり古いため、現在でもこういった傾向が続いているかどうかは推測の域を出ません。

しかし、企業経営者や幹部が高い年収を得やすいという傾向は、社会構造が大きく変わらない限り(戦争など)続いていると考えるのが妥当でしょう。
日本の富裕層は、会社を自分で興したり継いだりした人の割合が高いと推測されます。

これから富裕層になるには

日本の富裕層の多くは、会社の経営に成功したことで富裕層になりました。

したがってこれから富裕層になろうとすると、起業してビジネスで大きく当てるのが最も実現可能性の高い方法であると考えられます。
次に、すでに存在する会社(できれば潜在性の高いベンチャー企業が大手企業よりよいでしょう)に入って幹部ないし経営者まで上り詰め、しかも会社を大きくすることができれば、やはり富裕層になることは可能です。

さらに、当てた会社を高く売り抜け、手にした資産を運用に回すことができれば富裕層の仲間入りです。

例えば1億円を手にして年利5%で運用すれば、それだけで年間500万円以上のキャッシュが入ってきます。
よほど投資で大きく失敗しなければ、生涯「富裕層」として悠々自適の生活を送ることも不可能ではありません。

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