2017年03月11日

債務整理中とは。何が制限されるのか。クレジットカードも作れない!?

目次

債務整理中は何が制限されるの?

債務整理といっても何種類かあるのをご存知ですか?
いわゆる「債務整理」の中には、大まかに分けて、任意整理、自己破産、個人再生、過払い金請求の4種類があります。

「任意整理」とは債権者と協議の上、少しずつ借金を返していく方法です。
「自己破産」は、裁判所に申請して借金を0にしてもらう方法で、
「個人再生」は、何らかの財産がある人が裁判所を介して計画的に借金を返済していく方法です。
「過払い金請求」とは借金を自力で返済した人が、払いすぎた利息を返してもらうことです。

債務整理を行うと、まず「事故情報」が個人信用情報機関に登録されるので、この間は「ブラックリストに名前のある状態」になってしまいます。
この期間は債務整理でも、種類や手続きによって違いがあります。
任意整理では5年、自己破産では5~10年、個人再生では5~10年と言われています。

ただし、過払い金請求に関してはブラックリストに名前が載ることはないため、この例外となります。
名前がブラックリストに載ったときには、基本的には次のような制限がかかります。

クレジットカードの作成ができない

クレジットカード会社は申し込んできた人がどんな人なのかを審査するために、最低でも一つの個人信用情報機関に加盟しています。
個人信用情報機関の情報を確認すれば、その利用者がブラックリストにのっているかどうかや、過去の延滞履歴などが一目でわかるようになっています。債務整理中の人はブラックリストに載っているため、信用がないと判断され、クレジットカードを作ってもらうことができません。

ただ、打開策としては、「デビットカード」という方法があります。
デビットカードの場合には、銀行の口座にお金が入っていればクレジットカードのように利用することが可能です。
すべてのクレジットカードのようには利用はできないかもしれませんが、クレジットカードの代替策として利用可能になります。
カード支払い限定のものに使えるというため、とても便利です。

新たなローンが組めない

ローンとは、お金を前借する=借金をするということです。
そのため、債務整理中には、新しい住宅ローンや銀行でのローン、おまとめローンは利用できないということになります。

ブラックリストに載っている人は、その時点でほかの人たちよりもお金がなくて困っている人です。
そういう人にさらに借金をさせても返済する可能性が低いと思われてしまうので、ブラックリストに載っている間はローンが組めなくなります。

キャッシングができない

ローンなどと同じ理由で、大手消費者金融や銀行でのカードを使ってのキャッシングは、ブラックリストに載っている5年間はできないことになっています。

奨学金やローンなどの連帯保証人になれない

個人信用情報機関のブラックリストに載っていると、奨学金やローンなどの連帯保証人になっても、「保証人としての適格を欠く」という理由で審査が通らないことが多いです。
ブラックリストに載っている間はほかの人に頼むようにしましょう。

債務整理中にお金を借りることは不可能ではない!?

それでは、債務整理中にはまったくお金が借りられないのでしょうか?
実は、可能性はゼロではありません。

お金を借りられる条件としては、まず20歳以上で働いていることと、ブラックリストに載ってから返済をきちんと行っていること、きちんと連絡が取れることの3つが必ず必要になります。

お金を借りたいという人は、この三つの条件を満たしたうえで、自分にとって借りやすい業者を探すことになります。
たとえば、金融業者の中には、利用者の仕事の種類や勤務期間を問わないところもあります。

その場合ブラックリストに載っていても、中堅以上の会社に勤めているならば借りられる可能性も出てきます。
大手消費者金融よりも小規模な街の金融屋のようなところのほうが可能性は大きくなります。

債務整理中にお金を借りたらどうなる?

債務整理期間中になんとかお金を貸してくれる業者を見つけてお金を借りたとしたらどうなるでしょう。
基本的に債務整理中の場合は、弁護士や司法書士があなたの借金を減額して返せるように債権者と交渉してくれます。

そのさなかに新たに借金をしたことがわかったら、ほとんどの場合債権者は債務整理に応じなくなってしまう可能性が大きくなります。
少しでも借金を返せるようにと減額交渉をしているのに、さらに新たに借金をするなら、何のために減額をしてやっているのかわからない、というのが債権者の気持ちです。

そのため、よほどの緊急時以外は債務整理中にはお金を借りないほうが賢明と言えるでしょう。

弁護士等の業者が債務整理中における業務を辞退する恐れ

債務整理中に新たな借金をしたら、債権者が債務整理に応じてくれなくなるだけではありません。
借金をしたことを弁護士や司法書士には内緒にしていたとしても、債権者からその情報が伝わってしまう可能性もあります。

そうすると「信頼関係が築けない」として、弁護士や司法書士から依頼人を解除されてしまうかもしれません。
もし、交渉の上で月々の返済額を決めたけれども金額が大きくて返せず不足分をどうにかするためであったとしても、さらに借金をしてしまっては元も子もありません。
自分の生活にあった返済額にしてくれる債務整理に強い弁護士や司法書士を選ぶことも重要です。

免責許可がでない恐れがある

債務整理の中でも自己破産を選んだ場合は、手続き中に新たな借金が分かった場合、裁判所に更生する可能性がないとみなされて免責の許可が下りない可能性があります。
免責とは借金をゼロにし、まったく返さなくてもいいという判断のことです。
つまり、債務整理中に借金をしてしまうと、最後の手段である自己破産すらできなくなってしまう可能性があるのです。

債務整理中とはどういう状態か。何が制限されるのかを解説のまとめ

債務整理中に新たな借り入れはできる可能性もありますが、新たな借り入れをすることでたくさんのデメリットが生じます。
弁護士や司法書士から依頼人を解除されてしまっては、どうにもなりませんし、裁判所の手続きで免責の許可が下りなければ、また借金に苦しむことになります。

確かにケガや病気など、よほどの緊急事態で借り入れしなければならないことはないとはいえませんが、できるだけ債務整理中に新たな借り入れをすることはやめたほうが賢明です。
どうしても困ったときは周りの人たちに助けてもらったり、公的機関を利用してしのいでいくという道を選びましょう。
最低でも5年間はブラックリストには載りますが、それ以外は全く生活に支障はありません。
早く借金を返し、手続きを終えてすっきりと暮らしましょう。

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