2017年04月09日

闇金とは。闇金融の種類や取り立て方法・手口など恐ろしい実態と対策方法

目次

人生を送る上で金銭面で困る事も人は多いと思います。そんな時、お金を借りる場所やサービスは様々な選択肢がありますが、その中には絶対利用するべきではない所もあります。その筆頭格が「闇金」です。

『闇金は利用すべきではない」という情報は、テレビや雑誌で取り上げられる事も多いですが、その内容や実態は案外知らない人も多い物です。

今回はそんな闇金の実態や、その具体的な手口・対策や問題解決法などをまとめてみました。あなたが闇金を利用している・いないに関わらず、この記事を通じてその恐ろしさ・厄介さを感じ取って頂けたら幸いです。

闇金とは


具体的な実態に入る前に、そもそもどんな“闇金”とはどういう定義付けなのかをご説明致します。闇金とは法律で定められた金利・利息以上の条件で取引を行ったり、国や都道府県に賃金業としての登録を届け出せずに賃金業を行っている業者の事を指します。

また闇金には反社会的な組織・勢力が関係している事も多く、悪質かつ強烈な取り立てを行う特徴があります。法律から逸脱したルールでお金を貸し付けた上、借りた人やその家族・職場、時には親戚関係まで強引に取り立てを行います。

最初は一見、魅力的な融資を謳っておきながら後々、普通では考えられない高金利を取り、脅迫的な取り立てや行為を行う事が闇金の特徴と言えるでしょう。

また賃金業を営む場合、貸付金の利子が法律によって定められています。
それは貸付金の額によって変わり、以下が法律で定められた上限金利となります。

10万円未満:上限金利 年20%
10万円以上100万円未満:上限金利 年18%
100万円以上:上限金利 年18%

上記以上の利子を取ろうとする賃金業者は闇金の可能性が高いです。闇金業者はよく“トイチ”という暴利で利益を上げていると言われています。これは10日間で金利1割を取ると言う事です。もっと酷いケースだと、“トサン”(10日間で金利3割)・“トゴ”(10日間で金利5割)といった場合もあります。

上記の法律内で定められた上限金利と比べると、いかに逸脱しているかがよく分かりますよね。

闇金の種類


それではここから闇金の実際の手口やその実態をご紹介していきます。闇金はテレビ等で取り上げられる際、脅迫的な取り立てのイメージが強い人が多いと思います。ただそれ以前の段階で何とか取引させようと様々な手口を使ってくる傾向があり、その部分についてはあまりご存知ない方も多いと思います。倫理観に反したそれぞれの手口を見ていきましょう。

①090金融

「090金融」とはその数字が示す通り、主に携帯番号と業者名しか記載せず、違法な貸付を行う業者の事です。店舗を持たずに飲食店などで貸付の契約を行い、その業者の実態を掴ませないようにしているのが特徴的です。

またその契約内容も「短期・高金利」であり、借りた人は次々に返済に追われる事になります。他人の家のポストにチラシを入れたり、ガードレールや電柱に簡素な広告を貼って営業を行ったり、直接的な電話営業を仕掛けてくる事もあるので注意が必要です。

元々、賃金業者は法律で固定電話の設置を義務付けられています。連絡先に携帯電話しか記載していない所は闇金の可能性が高いですよ。

②押し貸し

「押し貸し」は何も契約は結んでいないのに、業者から一方的に銀行口座に入金してきます。後日、「融資した際の利息を払ってくれ」と電話連絡を行い、強引にお金を振り込ませようとしてきます。

悪質な場合はこちらが拒否をしても延々と電話を掛け続けたり、家族や職場などにも連絡を付けようとしてきます。以前に闇金や消費者金融を利用した際の個人情報が、闇金業界に出回っているとされています。

③自動車金融

名前の通り、利用者の車を担保にして高額な利息返済を迫る闇金の一つです。街中の駐車場フェンス等、至る所にチラシや看板が貼り付けられています。

自動車金融を利用すると、車を担保に融資は受けられますが、“リース料”や“保管料”といった名目で別途料金を取られる事があります。法的に許されていない高金利での貸付も問題ですが、返済が少し遅れただけでも業者はすぐに車を回収し、それを転売して利益を上げようとします。

業者によっては返済が遅れていないのに何かと言い分を付けて、無理矢理にでも車を回収してしまう悪質なケースもあります。実質的には業者の気分一つで、いつ車を引き揚げられるか分からない面があるので関わらない方が無難です。

④システム金融

これは主に事業者がターゲットとなります。利用者はサラリーマンや主婦ではなく事業者なので、必然的に貸付金の額も大きい物となります。もちろん利子も法律無視の高利子なので、貸付金の額も相まって一気に債務が膨れ上がります。そしてシステム金融は複数の業者が手を組んで取り行っている事も多いです。

1社が法外な利子で貸付を行い、その返済期限が迫ってくると別の闇金業者を紹介されたりそこから直接、営業の電話が掛かってくる事もあります。このような行為により更に債務が大きくなってしまうのです。

事業者の大半は経営に際し、金銭的な面で悩みを抱えている事も少なくありません。“システム金融”はそのような心理につけ込んだ、闇金特有の手口と言えるでしょう。

⑤整理屋

借金を綺麗に整理するという建前の元、整理手付金や着手金といった利用料でお金を取って来ます。ただし整理屋は実際に借金に関して交渉する事無く、小手先の情報しか提供してきません(債務整理の仕方など)。

現実的に借金の整理は弁護士等の資格を持っていなければ行えませんし、その為の交渉に関しても行う事は法的にも許されていません。結局、借金の整理が出来ずにお金だけを失う結果を招くだけになります。

⑥債権買取金融

ターゲットの借入先・利用事業所などを先回りして調べておいて、電話や郵便物などで「○○の債権を買い取った・債権回収を依頼されたからこちらに入金してほしい」という旨を通達してきます。

もちろん元々お金を借りていた業者から別の会社に、債権回収の権利が委託される事は珍しくありません。ただしその際には必ず、債権回収の権利が別に移った事を証明する「債権譲渡通知」が利用者に送られてきます。

この「債権譲渡通知」の送付なく、債権回収を行おうとする業者は闇金の可能性が高く、要注意です。

ここでは6種類の闇金の手口を挙げてみました。しかし、これ以外にも闇金の手口はまだまだ存在しており、時代に応じてその手口は巧妙化しています。少しでも怪しい業者は必ず冷静な確認・判断を怠らない様にしましょう。

闇金の悪質な取り立て実態・手口

それではここからは闇金の取り立て実態についてご紹介します。賃金業では取り立てに関しても利用者や家族の身や人権を守る為に、法律で明確なルールが定められています。

しかし闇金の取り立てはもちろんそんなルールは無視して、ひたすら脅迫・恫喝といった精神的に圧迫する事を行います。その過酷で行き過ぎた取り立ての一部を挙げていきます。

①何回も電話で取り立てを行う

闇金業者が使う典型的なパターンです。一日に何回も電話を掛け続け「いつになったら返すんだ」「泥棒!」「このまま返さないでいると、どうなるのか分かっているのか!」など、強い口調で相手を責め立てます。朝~晩まで定期的に、そのような脅迫のような連絡が立て続けに掛かってくるので利用者はとても精神的に苦しい思いをする事になります。

②家族や職場先に電話を掛ける

本人から取り立てを行う事が非効率な場合、職場やその周りの家族にまで電話を掛けて返済を催促するケースもあります。

貸付を行う条件として本人の個人情報はもちろん、家族の名前や勤務先等を申告させられる事も珍しくありません。その時に取得した情報を元に、勤務先や家族・家族が関係している場所まで、脅迫めいた取り立てを行うのです。

特に「職場に取り立てに行く」という業者の行動は利用者にとって最も避けたい事であり、その弱みに付け込んでわざとそういう意味合いの事を発言することもあります。

③自宅に対する直接的な働きかけ

夜間に取り立てを行ったり複数の人数で訪問する・自宅に張り紙をする、といった直接的かつ威圧的な働きかけの事です。

現在は闇金に対する法律・警察の取り締まりも厳しくなり、20~30年前よりはこのような行為は少なくなりましたが、まだ無くなった訳ではありません。

④他の金融業者を利用させて返済させようとする

利用者本人にお金を返す能力が無いと分かったら「他の業者から借りてでも返せ」と、無理矢理にでも返済させようとします。

もちろん、その様な事を行っても利子や返済金が雪だるま式に増えていくだけなのですが、闇金業者にとってはそんな事は気にしてません。利用者にとっては「お金を借りているのに返せない」という負い目がある為、つい言いなりになってしまいがちです。

また、その方法に応じなくても利用者の負い目は増す事になるので、後々心が折れて精神的に病む事にもつながりかねません。

⑤その他、嫌がらせ

業者は利用者の名前と住所を知っているので、様々な嫌がらせを行ってくる可能性があります。例えば飲食店の配達を知らない内に利用されていたり、救急車や消防車等の緊急車両を呼ぶ・大量の嫌がらせFAXを一方的に送付してきたりと、普通の会社では絶対に行わないような行為を平然と行ってきます。

利用者が返済するまではどんなに道徳・倫理観に反した事でも実行してしまうのが闇金なのです。

闇金の悪質な取り立て対策


闇金は取り立てに関して、どんな事でも貪欲に行う傾向があります。本人だけでは無く家族や親戚・勤務先を巻き込んでも、全く気に掛けることなく貸付金を少しでも回収しようとするのです。そんな取り立てに対して個人的に取れる対応はあるのでしょうか?一般的に思いつく範囲内で挙げてみました。

①闇金からの電話に出ない?

確かに一時的には相手の催促を無視する事は出来ます。しかし闇金業者もお金を回収しようと必死ですので、延々と電話が掛かってくる事になります。しかも業者によっては「電話に出ないなら」と直接、自宅や職場にまで取り立てに来る可能性が高まります。

延々と止まらない電話にいつ闇金業者が来るのか…と怯えながら過ごす日々は精神的にとても辛いですよね。このように電話に出ない方法は少しばかりの時間稼ぎにしかならないでしょう。

②職場の人に「いない」と対応してもらう?

この方法も一時的な対応になるでしょう。例え数回は上手く断ってくれても、取り立てはその後も定期的に続きます。長い目で見れば、職場の人に業者の相手を何回もしてもらうのは厳しいでしょうし、何より自分の評価やイメージが下がり周囲からも冷たい目で見られ続ける事になります。

このような状況が続けば最悪、解雇される事にもなってしまうのです。よって、この方法も厳しそうです。

③個人的に警察に相談してみる?

一見、まともで効果がありそうな対策ですが、残念ながらあまり効果は見込めないでしょう。警察は個人で闇金業者に関する相談をしても、あまり動いてはくれないのです。

それは明らかな被害に合っていないと「民事不介入だから対応できない」という事で片付けられてしまう理由があるのです。また、個人レベルでは被害届を出す為に必要な“証拠集め”が非常に困難になります。警察も一から捜査はしてくれないので、相応の証拠は必要なのです。

現実的には「話は聞いてくれるけど警察としては動いてくれない」可能性が高いです。

④法テラスや国民生活センター等を利用してみる?

この方法は①・②よりは有効な対策になるでしょう。今後の解決策へ向け、ある程度のアドバイスが貰えるかもしれません。ただ、どのサービスを利用するにしても根本的な対策に進むにはまた別の手順を踏む必要がありますし、時間も掛かります。

更に法テラスでは特に闇金に強い訳ではない弁護士が紹介される事もあります。そのような点から見て、ある程度有効な対策ではありますが、スムーズ性には欠けるでしょう。

警察、弁護士への相談が闇金解決への近道。


闇金の取り立てに対する対策を個人で行うとすると、多くが一時的な処置で根本的な対応策にはなりにくいです。やはりベストな対策は闇金に強い弁護士に代理交渉に入ってもらう事でしょう。

専門の弁護士ならば代理人として、「違法な代金は払わない」という意思を闇金業者に伝えてくれます。闇金業者も利用者との間に弁護士が入ると、対応が変わったり派手な取り立て行為を行う頻度を減らしたりする傾向があるようです。

また、弁護士を代理人とする事に大きなメリットが幾つかあります。1点目として、闇金業者に対する措置として、闇金業者の銀行口座を凍結・電話番号を強制的にストップさせる等の強い働きかけを行う事が可能です。2点目は情報整理屋や違法な取り立てをしている“証拠集め”を行う事が出来ます。

例えば、被害者から闇金業者とのやり取りや取引内容等の話を聞いた上での情報整理・賃金業登録の有無から代表者の住所を調べたり、携帯電話の所有者等も弁護士の職権で問い合わせる事も可能です。

このような弁護士ならではのメリットを得られる事で、闇金から利用者への脅迫行為・取り立てに抑止力を発揮させる事が出来ます。そして警察への相談も有効な手段に変化します。

上記のように弁護士が段階を踏んで闇金の証拠や情報を複数提供する事で、警察も被害届や告訴・調査などの刑事告発の動きに本腰を入れてくれるようになります。闇金業者も弁護士が動くと、警察が何かの行動を起こしやすくなる事は分かっています。

闇金業者にとって、数万~数十万の利子で重い刑罰(懲役刑)を貰う事は避けたいので、弁護士が入る事はとても有効な対策なのです。

よって、まずは闇金に強い弁護士に問題解決を依頼し、その過程で必要に応じて弁護士・警察と連携を取る手段がベストです。決して個人で解決しようとしてはいけません。闇金業者は相手の弱みに付け込んで、高利子の利益を取り立てるプロなのです。

もし闇金を利用する立場になってしまったら、素直に闇金に強い弁護士(あるいは司法書士)に問題解決を依頼する事が平和な生活を取り戻す最初の一歩です。

専門家に相談する際に、同時に読んでおきたい記事がこちらです。
ご一緒にご覧ください。
闇金被害相談や解決に強い弁護士・司法書士!取り立てや嫌がらせの問題対策までカバー~

闇金とは。恐ろしい実態と対策方法 まとめ

この記事では闇金の実態・恐ろしさについてご紹介しました。闇金は一度関わると利用者の弱みに付け込んで、どんどん違法な高利子を搾取して来ます。また元金と利子を含めて全て返しても何らかの言い分を付けて契約を終わらせずに、更にお金を取れる分だけ取ろうとしてきます。

真面目な人ほど「自分で起こした問題だから自分で解決しなければ」「誰にも知られたくない」という考えや感情で苦しむ期間が長引きます。そんな理不尽な思いをしない為にも、まずはその消費者金融の基本的な情報を金融庁で確認したり、口コミをネットで慎重に検索する事を怠らないようにしましょう。

闇金の甘い勧誘に軽はずみに乗らない事が何よりの予防策になるのです。

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