2017年04月10日

国際通貨基金(IMF)とは。目的や加入している国を詳しく解説

目次

国際通貨基金(IMF)とは何か知りたい!

国際通貨基金専務理事のクリスティーヌ・ラガルド氏はよくメディアにも取り上げられるので顔なじみですね。さて、国際通貨基金とは何をする機関なのでしょうか。以下、まとめたいと思います。

国際通貨基金(IMF)とは?


国際通貨基金(英語 International Monetary Fund)、しばしばその略称であるIMFが使用されます。国際通貨システムの安定と協力を通じて加盟国の経済発展を促進するための、世界銀行との緊密な協力関係を持つ国連専門機関です。

正式に国連経済社会理事会の専門機関として国際通貨基金を区分しますが、実際には完全な管理者自立において組織されています。

1944年7月22日、アメリカ、ニューハンプシャー州ブレトンウッズでの国連通貨金融会議において、45カ国の代表は1930年代における深い経済危機からの復活および経済の安定について議論した結果、国際通貨基金および国際復興開発銀行の設立が共に決定されました。

国際通貨基金(IMF)に加入している国とは?

国際通貨基金は、従業員の半分以上の2700人が配置されているワシントンD.C.に本局を置いています。日本では東京に置かれているアジア太平洋地域事務所、また、他の国際地域機関との連携を担当しているブリュッセル、パリにもオフィスがあります。

その他にニューヨークとジュネーブのオフィスは世界貿易機関と連携をになっており、特にジュネーブでは国連機関との協力を担います。

日本と国際通貨基金

1952年に日本が国際通貨基金に加盟、理事国になりました。当時の日本では、経済力の上昇に伴い、為替自由化が求められていたため、国際通貨基金、国際復興開発銀行への加盟に向けて財政法が見直されました。

1970年には世界において日本の経済的地位が高まり出資率が上がったことにより、国際通貨基金の理事会へ任命理事を選出することが認められました。現在では189カ国の加盟国政府との協力関係にあります。

国際通貨基金(IMF)の目的とは?


基金は以下の三点で加盟国への支援をしています。

1、国、地域及び世界の経済・金融動向のモニタリングだけでなく、経済政策上のアドバイス
2、支払いのバランスを補正するために設計されたポリシーをサポートするために、加盟国のための国際通貨の貸付
3、技術的な専門知識のその区域内の援助に加え、中央銀行や政府機関の職員のトレーニング

目的①「通貨と為替相場の安定化」

国際通貨基金の役割は、為替レートをモニタリングすることにより、国際通貨システムの安定化と各国の通貨間のトレードを促進し、弱い通貨を不安定にさせる、投機的な攻撃を防ぐことです。

目的②「国際収支の赤字国や発展途上国への金融・技術支援」

ヨーロッパの経済状況は厳しく、スロベニアなどの銀行が弱体している国を含め、今後支援しなければならない国が出てくるという見通しが噂されます。欧州連合と国際通貨基金の関係悪化による将来のヨーロッパの経済状況が懸念されています。

目的③「経済危機にある国への金融支援」


欧州連合と国際通貨基金のギリシャ支援を見てみると、両者が協力して欧州債務危機を支えたりと、政治に介入する場面が多々あり、債務の持続性や、他国への悪影響などを考慮にれながら、困難なさじ加減を要求されます。

欧州連合と国際通貨基金はアイルランドやポルトガルへの支援にも協力し合いながらも、近年意見の相違が目立つようになってきました。

目的④「非常事態を防止するための監視と解決」

国際通貨基金のの重点は加盟国の経済政策のモニタリングにあります。このモニタリングに基づいた助言をすることで、経済政策と金融危機を防ぎ、金融改革に関する勧告を発行します。

これらによって、経済が改善され、一時的に決済ニーズのバランスをカバーし、影響を受けた国が経済を安定化させるのを助けるために、条件付きの財政支援を提供する役割を担っています。その意図は、長期的な安定した経済成長のための条件を見いだすことです。

その基本には、健全な経済政策の国でさえ、負債を抱えはじめると、経済のバランスを崩しかねないので、その安定性を補助することです。

国際通貨基金(IMF)の主な取り組み例とは?

ソブリン・リスクとは

国家の債務の元利返済に対する確実性を欠き、債務を返せなくなるリスクをいいます。政治的、財政的な面から見た国の信用性が低下すると、反比例してこのリスクが高くなります。

国際通貨基金このソブリン・リスクの高まりが深刻化した国に対する緊急融資を行い、市場金利に基づいた金利や手数料の支払い(返済)を行うことを事業としています。

国際通過基金(IMF)の最高意思決定機関とは?

国際通貨基金の年次総会には、各国の中央銀行総裁、財務などを担う大臣、さらに民間、市民社会、学界の代表などが参加し、世界経済問題についての協議したり、交流を持ちます。

各国の国際通貨基金(IMF)への割合について

国際通貨基金での投票権は、加盟国一国につき一票ではありません。国際通貨基金は、経済力大国には大きな出資を要求し、その出資割当額(クォータと呼ばれます)に比例した数の投票権が与えられるシステムになっています。

そのため出資割合は米国の17.41%を筆頭に日本6.46%、中国6.39%、ドイツ5.59%とそれぞれ異なります。

国際基金通過からの借り入れが多い国とは?

PIIGSとは

PIGSは英語で豚を意味することばですが、英語圏での金融報道では盛んに使われていた以下の国の蔑称です。ポルトガルのP、イタリアのI、アイルランドのI、ギリシャのG、スペインのSです。国際通貨基金、欧州連合および欧州中央銀行からの借り入れが問題になっている国々です。

この中でもアイルランドについては、2013年12月15日国際通貨基金と欧州連合からの金融支援から脱却出来たことからIを一つとったPIGSとして使われることもあります。

国際通貨基金(IMF)とは。目的や加入している国を詳しく解説 まとめ


上記のPIIGS各国の諸問題をはじめ国際通貨基金が抱える問題は根深く、他の機関との摩擦を生んでいます。今後のヨーロッパ経済はますます油断がならないようです。

今後ギリシャをはじめ諸国がどのように困難を乗り越えて行くのかが大切な鍵を握っているといってよいでしょう。

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