2017年04月26日

債務整理における任意整理の手順やメリット・デメリット、ペナルティを解説

目次

債務整理における任意整理について

「借金が膨らみ過ぎて毎月の返済が追い付かない」「借金を返済しているが、金利が高く元金がいつまで経っても減らない」といった借金返済にお困りの方に対しての救済措置が債務整理と言うものです。

人によって債務状況は当然違いますので、債務整理の方法も変わってきます。そんな債務整理の中に【任意整理】という方法があります。これは、貸した側・借りた側の当事者間で和解に向けた話し合いを行い、なかなか終わらない借金返済を早期解決へと進めていく方法となります。

債務整理の3つの方法


債務整理には大きく分けて3つの方法があります。

任意整理、民事再生、自己破産こちらの3つの方法となりますが、聞いただけでは正直どのような違いがあるのか分からないと思いますので、下記表にて違いを掴んで頂ければと思います。

| |任意整理|個人再生|自己破産|
|:-----------|------------:|:------------:|
|借金の減額|小額だが減額される|大幅に減額される|借金はゼロになる|
|債権者の同意|必要|必要|不要|
|申立先|特になし|地方裁判所|地方裁判所|
|債務整理後の職業|制限なし|制限なし|制限あり|
|財産の処分|不要|不要|必要|
|ブラックリスト|載る|載る|載る|

※任意整理→借金の総額が少ない方が利用し、減額幅が任意整理は小額だが裁判所等へ行かなくて済む。と財産の処分を必要とするか等が大きな違いとなってきます。
※個人再生→借金の総額が5000万円を超える場合は利用できないが、減額幅は大きい。しかし、手続きは大変で、地方裁判所への申立が必要となります。
※自己破産→支払い不能な方が利用する最終手段とも言える。借金は全てなくなるが財産なども全て差し押さえられ、その後の職業などにも制限が出るのでリスクも高いです。

任意整理の特徴

では、一番リスクが少なく手続きの行える任意整理とは、具体的にはどのようなものなのでしょうか。

一番大きな特徴は、他の債務整理の方法と違い裁判所を介さず当事者間(貸主借主)で話し合いを行い、借金の減額を依頼する方法です。減額幅こそ少ないですが合意が得られれば分割で返済して3~5年で完済ができます。

裁判所等への手続きが不要であり、周りに知られる可能性は少なく忙しい方でも手続きを終えられます。

任意整理が活用できる人

しかしながら、任意整理を活用するには一定の条件があります。まずは、毎月返済するだけの収入がある事です。減額幅などにもよりますが、3~5年で完済が出来る支払い能力(収入の安定など)が必要です。また、借金額があまりにも多い方は任意整理の活用は出来ません。

条件としてはこの程度なので、比較的活用しやすい方法となります。

任意整理の依頼先・手順


任意整理を依頼する上で一番間違いがない方法としては、やはり専門家である弁護士や司法書士へ依頼する事です。

そこから減額幅や返済プランなどを計画して債権者へ和解案を提示します。そして問題なく合意を得る事が出来れば合意書を作成し、毎月の返済へと進みます。債務者が和解へ向け協力的であれば3ヶ月程で手続き自体は完了します。

他の債務整理と比較した場合の任意整理のメリット・デメリット

任意整理のメリット・デメリット

任意整理のメリット

①裁判所を介さずに手続きをする為、周囲へ知られずに手続きを終える事が出来る。
(個人再生・自己破産と違い国の機関紙である【官報】にも掲載されない)

②手続きが複雑ではない為、早期解決が望める
(早ければ3ヶ月程度で終わる)

③自己破産のように、職業制限が掛からない

④財産を処分する必要がない

任意整理のデメリット

①他の債務整理と比べると減額幅が少ない

②個人再生・自己破産と同様にブラックリストに登録されてしまう為、借入がしばらくの間出来なくなってしまう

③債権者によっては和解に応じてくれず、トラブルになる事がある

任意整理後のペナルティについて

ここまで任意整理の特徴を紹介しましたが、あくまでも債務整理をした事実は残ります。

一番大きな部分は俗に言う【ブラックリスト】に載ってしまう事です。銀行・クレジットカード会社・消費者金融等は【信用情報機関】で繋がっていますので、任意整理を申し出た債権者だけでなく他からも任意整理により減額してもらい完済しても約5年間は契約が結べません。

また、合意書を作成したにも関わらず滞納があった場合は和解内容が無効となり、一括での返済を迫られる事や、給与差し押さえの可能性もありますので注意が必要です。手続き期間中には、郵便物が自宅に届く事もありますので家族に知られるリスクがあります。

給与差し押さえになれば、会社にも借金を返していない事が知られてしまいます。このように任意整理を活用する事によるメリットばかりではなく、絶対に約束通り返済をする責任を果たす気持ちがなければ成り立たない方法とも言えます。

債務整理における任意整理の手順やメリット・デメリット、ペナルティを解説のまとめ


債務整理の中でも一番リスクの少ない任意整理について紹介しましたが、まずは自分で色々と調べて専門家へ一番良い方法を教示頂く事がベストな解決方法と言えます。
今回のポイントは、

・任意整理は当事者間で話し合いを行い、減額してもらい3~5年で完済をする
・個人再生・自己破産との違いは裁判所への申立が不要となり、財産を差し押さえられる事がない
・任意整理を活用するには支払い能力(安定した収入)が求められる
・弁護士や司法書士へ依頼を行い、早ければ手続きは3ヶ月程度で終わる
・債務整理をする事に変わりはないのでブラックリストには載ってしまう
・周囲に知られる可能性もゼロではない

となります。

任意整理にはメリット・デメリットがありますが、いずれにせよ悩んでいる方は早い内に行動を起こし、負担を軽くする手立てを探す事をお勧め致します。

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