2017年04月28日

ソーシャルレンディングの問題点やリスクを日本の市場動向も含めて解説

目次

ソーシャルレンディングとは

ソーシャルレンディングとは、ネット上で少額の出資を募り、資金を必要とする企業や個人に貸し付けるというものです。貸付型クラウドファンディングとも呼ばれているように、クラウドファンディングの一種です。

少額から投資でき、大きな利回りが期待できるというメリットから、注目を集めています。

日本におけるソーシャルレンディング市場動向


ソーシャルレンディングは、海外で先行して広まっています。それに追随する形で、日本国内でも市場が伸びてきています。ここ数年の間に、ソーシャルレンディングを専門に扱う運営会社も増えてきました。

ソーシャルレンディングの問題点やリスクについて

ソーシャルレンディングならではの問題点やリスクがある

少額から投資ができ、高い利回りが期待されるソーシャルレンディングですが、当然良いことばかりではありません。他の投資方法と比べても、独自のリスクが大きいと言わざるを得ないのです。

元本割れリスクがある

ソーシャルレンディングでは、元本は基本的に保証されていません。

運営会社のサイトなどを見てみると、「これまで元本割れが生じたことはない」と協調されていることが多くあります。しかし、それを根拠に安全だと判断するのは危険です。なぜなら、歴史の浅いサービスであるがために、判断の根拠とできるほどの実績がまだないからです。

案件運用がみえない、いい加減な運用会社も多い


ソーシャルレンディングでは、どのような運用がされているのかが明かされません。

ソーシャルレンディングで行われるような資金の貸し付けは、許可を得た特定の業者にしかできません。投資家が、運用方法や、投資先などを知った上で出資をすると、許可を得ずに貸与を行ったとして、貸金法に抵触することになります。この法律に触れないために、投資家は投資先や運用方法について知ることができないのです。

つまり、仕組みからして、十分な判断材料を得ることができないようになっていると言えます。ほぼすべての判断は、運用会社に委ねられていると言えます。

そんな中で、問題のある運用をしたとして、行政処分を受けたような会社もあります。運用会社が信頼できるかどうかが、投資を決める最大の判断基準となります。

### 案件投資先もわからない
運用のされ方と同様、投資先も明かされません。「不動産業者」や、「飲食店」など、大まかな情報のみ明かされても、投資先の特定はできないようになっています。投資先が安心できるかどうかの判断は、やはり運用会社に任されることになります。

また、このような特徴から、リスクの分散がしづらいという問題点もあります。複数の案件に投資したとしても、すべての案件で投資先が同じになってしまうということがあり得るのです。

### 手数料が高い
口座管理費や振り込みなどの手数料は無料とされている場合が多いものの、払い戻しには手数料がかかります。ソーシャルレンディングのメリットとして、毎月分配型であることがしばしば挙げられています。

しかし、利回りが出るたびに払い戻しをすると、多額の手数料がかかってしまいます。結局、ある程度の金額になってから払い戻さなければ損になるため、毎月分配型であることがメリットとして有効であるとは言えません。

### 税制上の優遇措置がない

株式や投資信託等の投資には、税制上の優遇措置が用意されています。対象の拡大で注目を浴びているiDecoや、NISA等、上手く活用すれば投資の効率を大きく高められます。

しかし、こういった優遇措置は、ソーシャルレンディングには適用されません。ソーシャルレンディングで得られた利益は全額雑所得扱いとなり、課税対象となります。

他の投資方法と比較した時、ソーシャルレンディングの利回りは一見すると非常に高いものです。しかし、優遇措置の利用を前提に比較すると、実際はそこまで有利であるとも言えないのです。

### 契約を途中解除等の融通性が低い
ソーシャルレンディングでは、あらかじめ運用の期間が定められています。その期間中は、資金を動かすことができません。運用の期間は案件ごとに異なっており、数か月で終了するものもあれば、年単位で運用されるものもあります。

例えば定期預金などであれば、必要に迫られた時には、期間内でも解約することが可能です。しかし、ソーシャルレンディングではそれができません。

急にお金が必要になった時はもちろん、運営会社に問題が生じた時など、大切な資金を預けておくのが不安になった時にも、原則として契約の途中解除はできません。

このような融通性の低さは、「手間がかからない」ということからメリットとして挙げられることもあります。しかし、問題が生じても静観するしかないという点で、デメリットも大きいと言えるでしょう。

ソーシャルレンディングの問題点やリスクを日本の市場動向も含めて解説のまとめ


ソーシャルレンディングは、元本割れのリスクが大きいうえに、そのリスクを自ら管理するのが難しい仕組みがあります。

また、メリットとして言われている「高い利回り」や「毎月分配」も、税制上の優遇措置がないことや手数料等を考慮すると、他の投資方法に比べて本当に有利になるのかは微妙なところです。

見た目の利回りの大きさに惑わされず、冷静にメリットとデメリットを判断する必要があります。

下記の記事では、ソーシャルレンディングのサービスを詳しく比較しています。
問題点などを理解した上で、興味のある方は是非参考にしてみてください!
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