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2017/02/20

教育ローンとは。教育ローンの種類やそれぞれの特徴を解説します。

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目次

教育ローンとは

教育ローンは、お子さんが進学をしたり、現在の学校に通ったりするのに必要な費用をまかなうローンです。
教育に関するローンのため、基本的に金利は安くなりがちです。

入学金や授業料などの学費に、教育ローンを使うことができます。
大きく分けて、国の教育ローンと民間の教育ローンの2種類があります。

公的融資は、300万円までの融資を受けることができます。
返済は、子供が学校を卒業してからスタートで、在学中は利息のみの支払いになります。

民間融資の方は、融資のスピードが早く、急ぎの入学金などの利用に最適です。
ただし、公的融資に比べて金利はやや高いのですが、それでも全体的に見て、教育ローンそのものは返済率が非常に高い融資であるため、金利は低めに抑えられています。
教育ローンで、お子様の進学費用をまかなうことができます。

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教育ローンの種類と特徴

公的教育ローン

国からも公的教育ローンとして、お金を借りることができます。日本政策金融公庫です。公的教育ローンは、受け取る金額が大きいのが特徴です。
入学前・在学中のお子さんを持つ保護者向けの公的融資です。
子供1人あたり、300万円以内の融資が基準となります。用途は意外と幅広く、入学金、授業料。受験費用、一人暮らしのための敷金や家賃、教科書代や教材費、通学費用など、いろいろな教育にかかる費用をまかなうことができます。

国の教育ローンは、ある程度の年収までの人を想定しています。
具体的には、世帯年収が890万円以下の人に限られます。
それ以上の年収があるご家庭は、民間の教育ローンを使ってほしいというのが国の思惑です。

ですが、あまりに年収が低すぎる場合は、返済能力が基準を満たしていないとして、審査に落ちることがあります。
また、メリットとしては、入学前や入学時だけでなく、在学中にも融資を受けることができるため、いつでも申し込むことができます。
そのため、子供をがんばって進学させたけれども、家計に変化があって学費が払えない、教科書代がないなどの不測の事態にも備えることができます。

そして、申し込みできる保護者のカテゴリが広いのも特徴です。
反対に、公的教育ローンのデメリットとしては、国のローンなのに意外と審査が厳しいところです。

民間教育ローン

民間の教育ローンは、銀行などが行っている教育を対象としたローンです。比較的低金利で借りることができ、奨学金のように面倒な手続きも必要ありません。
通常の銀行ローンと同様の手続きに加えて、入学を証明する書類などを使って、審査をしてもらうことができます。
ただし、面倒ではないのですが、借入額が大きくなると、死亡時にローンの残債を帳消しにできる団体信用生命保険への加入をお願いされたりすることがあります。
つまり、健康でない人は高額のローンを組むことができないので注意が必要です。

メリットとしては、収入の制限がないので、高収入の方でも、低収入の方でも、国の教育ローンの審査に落ちてしまうような方でも、面倒を見てくれるところです。
学費にまつわるローンなので、学費以外のことには使えないのが難点です。

カードローンの場合は、事業性資金以外には何にでも使っていいのですが、教育ローンとなると使用の用途が限られています。
そして、一般的な民間の教育ローンの場合、借りた翌月から返済がスタートします。据置期間がないため、毎月の家計にダメージを与えてしまうことがあるでしょう。在学時から返済が始まるのが特徴です。

大学提携教育ローン

大学と提携した教育ローンも、民間の教育ローンの一つです。
信販会社が提供していて、学校に直接お金が振り込まれます。金利は比較的高く、4%前後であることが多いようです。
そして、審査が早いのが特徴です。

最短1日で提携した教育ローンを受けることができますので、合格した翌日にローンを申し込むこともできますし、入学金に間に合わせることもできます。それがメリットといえるでしょう。

注意点としましては、学校に直接信販会社からお金が振り込まれるため、学校に直接振り込むタイプ以外の必要なお金については借り入れすることができません。
たとえば、一人暮らしのための敷金や家賃、そして定期代などは、学校に支払うわけではありませんので、提携ローンの対象外となります。

どういった手順で教育ローンを選ぶべきか

この3者を比較してみると、少なくとも国の教育ローンと、民間の教育ローンは同時に申し込んでおいたほうが良さそうです。
学校の提携ローンは、少し金利が高いですので、やはり優先順位は落ちてしまいます。

国の教育ローンは、審査が厳しいだけでなく、時間もかかりますので、まずは家計と相談して、教育ローンがどうしても必要だという話になったら、最初に国の教育ローンに申し込むといいでしょう。
審査は厳しいとはいっても、標準的な収入のご家庭であれば、審査には通るケースが多いです。

また、同時に民間の教育ローンも申し込んでおくといいでしょう。どちらもキャンセルが可能なので、保険として申し込んでおくのです。
審査期間は、国の教育ローンが10日、銀行の民間教育ローンが2日、信販会社の学校提携ローンが最短1日で審査可能です。
それらも踏まえて、スケジュールを組むと良いでしょう。融資限度額は、国が子供一人につき300万円、民間の教育ローンが3000万円、学校提携ローンは500万円程度が相場ですが、銀行の場合は、銀行によって異なります。

奨学金とは

奨学金とは、学生本人が借りる借金です。
奨学金と聞くと、国がなんらかの支援をしてくれているかのように聞こえますが、実際はローンであり、学生本人に返済義務があります。

学生自身の口座に振り込まれるため、自由に使うことができます。
もちろん、学費に使うのが基本ですが、奨学金にアルバイトをプラスして、自立した生活を送っている学生も多いのが現状です。

学生本人の借り入れになるため、卒業後からは返済がスタートします。
学生の間は、気にせずに使っていたとしても、卒業してから返済義務があると知り、慌てる人も多いのが現状です。

最近では、非正規従業員にしかなれなかったなどして、経済的に困窮し、返済不能になる人も少なくないため、給付型奨学金も政府は後押ししています。
給付型奨学金は返済義務がないので自由に使うことができるのですが、金額はそれほど多くはないのが今のところです。

奨学金と教育ローンはどう違うのか

では、奨学金と教育ローンはどうちがうのでしょうか。
まず、借りる人、すなわち返済する義務を負う人が異なります。

奨学金は本人が返済するのですが、教育ローンは保護者が返済します。それは大きく異なる点です。

また、借り方も異なります。奨学金は毎月定額が口座に振り込まれますが、教育ローンの方は、一括でまとめて振り込まれます。
そして、利息ですが、奨学金は利息が在学中は発生しないのに対して、教育ローンは借りた翌日から利息が発生します。そして、返済のスタートも異なります。
奨学金は卒業後、教育ローンは借りた翌月から返済を行う必要があります。

金利という観点から見てみると、利息のつく第二種奨学金の場合、利息は0.16%と非常に低金利です。100万円を返した場合、利息は国の教育ローンの2%の金利で11万円、奨学金だと1万円の返済となります。これだけで10万円違いますので、やはり奨学金のほうが利息面では有利です。親心として、子供に苦労をかけたくないため、奨学金を借りずに教育ローンでという気持ちがあるのであれば、教育ローンを選択するといいでしょう。最適なのは、組み合わせて使うことです。そして、協力して返済してくことではないでしょうか。前述の通り、奨学金は入学金の支払いには間に合いませんので、教育ローンを使って工面することになります。

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教育ローンを選ぶ際、奨学金を選ぶ際のポイント

教育ローンと奨学金は、それぞれ、返す人が違います。また、仕組みも違っており、その背景や設定されている条件などを知ることで、よりお得に使いこなすことができます。

金利

奨学金と教育ローンですが、やはりいくら低金利に設定されているからとはいえ、
0.16%と2%では、100万円借りたときの金利の額が全く異なります。そして、国の教育ローンと民間の教育ローンは、だいたい金利は2%台で同じぐらいとなります。それほど負担は変わりませんので、利便性で選ぶと良いでしょう。おすすめなのは、同時に国の教育ローンと民間の教育ローンを申し込むことです。

限度額

教育ローンの中でも、銀行は限度額が大きく、私立大学でも安心です。保護者の収入によっては、たとえば千葉銀行のスーパー教育ローンなどでは、最高で3000万円まで借り入れできます。いっぽうの国が行っている教育ローンは、一人あたり300万円が限度となります。学費だけだと考えても、少し私立大学に通うには心もとない上限額だといえるでしょう。

返済額

返済額をしっかりと確認しましょう。奨学金と教育ローンでは、100万円を10年間借りたとして10万円の金利差がつきます。そのため、保護者が子供に負債を背負わしたくないとは思っても、まずは奨学金を借りておいて、それから協力して返済していくのがベストではないでしょうか。卒業後は独立した家計となることがほとんどですが、奨学金だけは、親の援助を受けるのは十分に考えられることです。そのほうが、トータルで見た支払額も随分違います。

審査回答期間

申し込んでから審査の結果が決まるまで、どれぐらいの時間がかかるかも確認しておきましょう。国の教育ローンは、審査の回答まで10日程度かかりますし、それに加えて、融資金を口座に振り込むまで1週間程度かかります。合格してから入学金の納入まで時間がない場合は、民間の教育ローンを使いましょう。民間の教育ローンなら、1日や2日で申し込みに回答してくれます。しかも、学校と提携したローンだと、さらに審査は短く、最短1日で回答してもらえるケースがあります。非常に便利ですので、そこは民間の教育ローンのほうが有利です。

固定金利型と変動金利型はどちらがお得か

教育ローンの金利には、2つの種類があります。それが、固定金利と変動金利です。ふたつは、金利が最初から最後まで固定されているか、それとも金融情勢によって異なる金利が設定されるかという違いがあります。支払う総額も変わってきます。

固定金利型とは何か

固定金利とは、最初に取り決めした金利で、ずっと最後まで支払いを続けることをいいます。最初に金利が決まっているので、返済の総額がわかりやすく、また月々の返済額も決まっていますので、家計を計画的に営むことができます。その反面、変動金利に比べて、やや最初から金利が高めであることがデメリットとして挙げられるでしょう。

変動金利型とは何か

変動金利とは、当初は一定の金利を設定しておいて、後から日銀の長期短期金利や、その他の社会的な金融情勢をかんがみて、金利をのちのち変更していくシステムです。そのため、変動金利型の教育ローンだと、最終的にいくら返済するのかがわからないというデメリットがあります。金融情勢は誰にも読めないものなので、金利が上がる可能性もありますし、下がる可能性もあります。また、金利が変わらないまま返済期間が進んでいく可能性もあります。未来のことは不確定なので、当初の変動金利の最初は、金利が抑えられていて固定金利より低いのが特徴です。

固定金利と変動金利は、長期にわたる返済が予定されている教育ローンではどちらがいいのでしょうか。それは個々人の考え方次第です。ですが、日本は経済的に長年のデフレ状態にあり、日銀もマイナス金利などを導入するほどですので、変動金利にしてみてもそれほど金利の上昇はないのではないかと思われます。

教育ローンとは。教育ローンの種類やそれぞれの特徴を解説しますのまとめ

教育ローンと、奨学金について見てきました。奨学金は学生が負担する実質的なローンですが、金利は非常に低いです。国の教育ローンは低所得の方でも使えますが、審査が厳しく、また時間もかかります。銀行が出している民間の教育ローンは、高額を借りられる上に、審査期間も非常に短く、入試合格から入学までの間に間に合わせることができます。いずれを選ぶかは保護者の方の考え方次第です。組み合わせとしては、金利の低い奨学金を利用しながら、入学までのつなぎに教育ローンを使っていくのがいいのではないでしょうか。また、国の教育ローンと民間の教育ローンは、同時に申し込んでも構いませんので、どちらかをキャンセルする覚悟で、どちらも申し込んでおいたほうが安全だといえるでしょう。

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