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2018/07/10

高速音読の効果とは?やり方とトレーニング方法、おすすめの本!

最近「頭が良くなる方法」として「高速音読」が注目されています。
好きな本を声に出して読むだけというシンプルな方法で、子どもからお年寄りまで、簡単にできる脳トレです。
さまざまな効果があり、認知症予防にもなるという高速音読。
そのやり方や効果的なトレーニング方法、さらに、高速音読を始めるにあたってのおすすめの本をご紹介します。

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高速音読とは?

高速音読とは、読んで字のごとく。本を声に出して読み、なおかつ速く読むことです。
高速で音読することで、脳にはさまざまな負荷がかかることになり、とくに、前頭葉という部分が活性化されます。

前頭葉は、大脳が受け取って情報を元に、適切な判断を行ったり、予測したり、行動の順番を組み立立てたり、感情をコントロールしたりします。
つまり、司令塔のような役割を行うコンダクターのようなものです。

世界的にもユダヤ人は、ノーベル賞の受賞者を多く輩出する優秀な民族だといわれています。
そのベースになっているのが、小さい頃から「タルムード」や「トーラー」といった聖典を暗記する習慣です。

声を出して、暗記をすることで、脳の働きが活性化され、記憶力や発想力、そして集中力が飛躍的に向上するのだと科学的に分析されています。

私たち日本人にもいい例があります。
それは小学校で身につける「九九」です。

九九は、声を出して覚えました。
黙読で覚えたという人はほとんどいないのではないでしょうか。
声を出すことによって、脳が活性化されて、あれだけの長い九九を正確に記憶させることができたというわけです。

一般的な人々は、この前頭葉の能力を100%活かしきっていません。
また、前頭葉の能力は、鍛えなければどんどん衰えていくばかりです。

高速音読は、この前頭葉を最大限に鍛えて、脳の活性化を行い、記憶力やコミュニケーション能力をアップさせたり、想像力や理解力を深めたりします。
さらには、ポジティブシンキングにするといった効果が期待できるトレーニング方法です。

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高速音読のやり方とは?

高速音読 ストップウォッチ

高速音読のやり方は簡単です。
まず、自分が読んでみたい本を一冊と時間が測れるストップウォッチ、あるいはスマホのストップウォッチ機能を用意しましょう。

本の見開きを声を出してどれくらいで読めるのかを測ります。
速ければ速いほど、脳への刺激になるので、「いかに正確に」「いかに速く」読むかがキーポイントになります。

最初は、本の内容が上手く理解できなくても「速く読むこと」に意識を集中してください。
二度、三度と繰り返し読むことで、脳が追い付いてきて、内容も理解でき、物語ならばその情景も頭に浮かんでくることでしょう。

1ページを読み終わったところでストップウォッチで時間を測ります。
これを何度も繰り返して、少しずつ早く読めるようにトレーニングしましょう。

ただ座って音読するだけでなく、体を使いながら音読すると、さらに効果を発揮します。
例えば、家の中を歩き回りながら、体を揺らしながら、読んでいるところを指さしながら音読すると、運動機能も働かすことができるので、より脳を活性化させることができます。

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高速音読で得られる効果

高速音読 ニューロン

では、効果をみていきましょう。
高速音読で得られるのは、以下の効果があります。

  1. 記憶力がアップする
  2. コミュニケーション能力がアップする
  3. 認知症の予防になる
  4. 勉強や仕事の効率をアップする
  5. よく眠れるようになる

それぞれの「効果」について詳しくみていきましょう。

高速音読で得られる効果①:記憶力がアップする

音読というのは、黙読と違って、ひとつの行為に対して「目で文章を追いながら、声を出す」という二つの行動が同時に行われていることです。
これに、体の動きが加われば、三つの行動が同時に行われることとなり、黙読に比べて、3倍もの負荷が加わり、さらに速く読むという負荷も加わります。

このことにより、脳内でも記憶のコントリールを司っている前頭葉が刺激されて、活発になることで記憶しやすくなります。
また、音読をすることで「目で読んだ記憶」と「声に出して読んだ記憶」の両方がつながりやすく、読んだ内容が記憶に残りやすいという効果があります。

高速音読で得られる効果②:コミュニケーション能力がアップする

高速音読によって、前頭葉が刺激されることで、頭の回転が速くなります。
つまり、会話のキャッチボールの能力が高まるということです。

相手の話している内容が瞬時に理解できて、相手が何を求めているのか、相手の話の重要点が何なのかといったことが、わかってきます。
そうすると、話題も広がりますし、切り返しや冗談なども交えながら会話が弾むので、コミュニケーション能力が格段にアップします。

今まで仲が良く会話をしてきた人とは、より楽しい会話になります。
そして大人数で、見知らぬ人との会話も上手になります。

大人数で会話をするときには、全体の話の流れというものを機敏にキャッチしなくてはなりません。
そうでなければ「空気が読めない」と思われますし、実際に、口をはさみにくいと感じる人も多いのではないでしょうか。

大人数と話をするときには、たくさんの情報を同時並行的に処理する能力が求められます。
そして、この能力を司る司令塔が前頭葉であるため、トレーニングを続けることで大人数でのコミュニケーション能力も育てることができます。

高速音読で得られる効果③:認知症の予防になる

現代の大きな社会問題のひとつに、認知症があります。
認知症になると、介護する人も介護される人も、非常に疲弊してしまいます。

重度な認知症から軽度な認知症まで、いろいろな症状があり、また若年性の認知症を患う人も少なくありません。
認知症に関する研究は進められていますが、いまだに特効薬といったものは開発されていないというのが現状です。

こうした中。高速音読は、認知症予防に関して有効な予防策といえる方法です。
脳は音読することで刺激を受けて、活発に活動を始めます。

脳が活発に動くことで、血行が良くなります。
血行が良くなるだけでなく、神経細胞であるニューロンの間のパイプが太くなり、情報の連絡がスムーズになります。

高速音読は、簡単にできる脳のトレーニングツールです。
楽しく本を声を出して読むことで、知識はもちろんのこと、認知症を予防することが期待できるので、お年寄りだけでなく、若いうちか高速音読の習慣を身につけておくといいでしょう。

高速音読で得られる効果④:勉強や仕事の効率をアップする

高速音読することで、記憶を司る前頭葉が鍛えられます。
前頭葉は記憶力だけでなく、集中力、行動力、意欲、考える力なども同時にアップする効果があるので、勉強や仕事の効率を高める効果が期待できます。

とくに、子どもが勉強するときに必要な記憶力と情報処理能力は、音読によって鍛えることが可能です。
子どもは、好きなこと以外には、なかなか集中力が持続することができず、とくに勉強となると、すぐに飽きてしまったり、違うことに意識が逸れてしまったりします。

問題を解く前に、その問題を声に出して読んでみることで、その問題が意図していることが明確に理解でき、情報処理能力の向上にもつながります。

これは、大人が仕事を処理するときにも当てはまります。
処理能力が高い、ミスが少なくなれば、仕事の効率も大幅にアップすることになります。

高速音読で得られる効果⑤:よく眠れるようになる

高速音読のトレーニングをすることで、脳内の神経伝達物質「セロトニン」が多く分泌されるようになります。
セロトニンは、別名「幸福ホルモン」とも呼ばれ、精神を安定させて、自律神経を整える作用があります。

このセロトニンは、夜になると「メラトニン」という物質に変化します。
メラトニンは、入眠作用と熟睡を促す作用があり、安眠と睡眠の質の向上を得るうえで、欠かすことができません。

質の良い睡眠は、成長ホルモンの分泌を促して、体の疲労物質を排除してくれます。
また、体力の回復とともに、精神の安定のもつながるので、うつ病といった心の病を防ぐことにも効果を発揮できます。

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高速音読のトレーニング方法

高速音読 読書

では、高速音読のトレーニング方法をみていきましょう。
高速音読のトレーニング方法には、以下のものがあります。

  1. 興味のある本を選ぶ
  2. 体を使いながら読む
  3. 朝行うと効果的
  4. スピードアップを心がける
  5. 声は、大きくハッキリと

高速音読のトレーニング方法①:興味のある本を選ぶ

高速音読するためには、本が必要ですが、やはり自分が理解できて、さらに興味が持てる本を選ぶことが大切です。
最初は、物語などのストーリー性のある本を選ぶと、飽きずに続けられるでしょう。

また、短いストーリーがいくつもある短編集や童話などから入るといいでしょう。

高速音読のトレーニング方法②:体を使いながら読む

高速音読は「声に出して読む」「文字を目で追う」という二つの行動を同時に行うことで、脳に刺激を与えています。
これにさらに「体を動かす」という要素が加わることで、より大きな刺激を与えることができます。

たとえば、本を読みながら、家の中をグルグル歩き回ったり、鉛筆を振り回してリズムを取りながら速読するといった方法もおすすめです。

高速音読のトレーニング方法③:朝行うと効果的

高速音読のトレーニングは、時間のある時いつでも、どこでもできます。
しかし、できれば朝行うことで、一日のスタートダッシュをすることができます。

朝起きたときには、まだ脳は半分眠っています。
この状態で、高速音読することで、脳を完全に目覚めさせて、セロトニンを大量に分泌させることができます。

朝食の前やモーニングコーヒーを飲んだ後などに、1分間でもいいので、高速音読をしてみましょう。
脳が活発に動くことで、やる気と一日の活力が生まれてきます。

高速音読のトレーニング方法④:スピードアップを心がける

高速音読のポイントは「速く読む」ということにあります。
この点が普通の音読と違うところです。

自分の限界まで速く読むことで、脳がそれに追いつこうとして活発に動き出します。
脳はすぐにその速さに慣れてしまうので、意識してスピードアップを心がけることが大切です。

昨日より今日、今日より明日という具合に、どんどんスピードおアップさせていきます。
そのためには、見開きをどれくらいのスピードで読めたかを記録しておくといいでしょう。

こうしておくことで、子どもなら、ちょっとしたゲーム感覚で高速音読を楽しむことができます。
兄弟がいたら、お互いに競争させるのもいいかもしれません。

高速音読のトレーニング方法⑤:声はハッキリと

高速音読の場合、大声を出す必要はありませんが、ブツブツと呼んでいるよりは、ある程度ハッキリした声で読んだ方が、聴覚を刺激するので、より効果が出やすくなります。

高速音読は早く読むことに主眼を置いているトレーニングですが、スピードが多少落ちても、ハッキリとした声で読んだ方が、記憶に残ったり、理解できたりする場合もあります。

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高速音読のおすすめ本

高速音読を始めてみようかな。そう思ったとき、効果的な高速音読をするために一度読んでおきたい本がいくつかあります。
ドリル形式になっているものやヒントが描かれているものなど、いろいろあるので自分に合った一冊を選んでみてください。

高速音読のおすすめ①:国語の力がグングン伸びる1分間速音読ドリル

国語の力がグングン伸びる1分間速音読ドリル
1296円

高速音読を子どもにも身につけさせたい。
そんなときに、おすすめなのがこの一冊です。

小学校の低学年からでも読める内容の短編集を集めたドリル形式の本です。
大人でも、小学校のときに倣った物語や俳句、詩、百人一種など40もの話が盛り込まれているので、すんなり入りやすくなっています。

約1分ほどで読み切ることができるように、話の長さを調節しているので、朝の忙しい時間帯でも無理なく続けることができます。

高速音読のおすすめ②:楽しみながら1分で脳を鍛える速音読

楽しみながら1分で脳を鍛える速音読
1404円

大人の高速音読におすすめの一冊です。
著者の長年にわたる音読実践と、最新の脳科学理論から生まれたトレーニングテキストになっており、高速音読による脳トレを広めるきっかけをつくった、東北大学の川島先生もおすすめしている本です。

この本の特徴は、読みごたえもあり、毎日無理せずに高速音読ができるという点です。
内外の著書55作品を収録しており、脳トレをしながら教養も身に付くという一冊になっています。

やり方はいたってシンプル。「名作文学のサビの部分や冒頭を見開き1分で読む」「読み終わった時間を記録する」たったこれだけです。

高速音読のおすすめ③:心とカラダを整える おとなのための1分音読

心とカラダを整える おとなのための1分音読
1404円

本書では、黙読では得られない音読のすばらしさを紹介しています。
「ストレスを解消し、免疫力がアップする」「自律神経が整って、気持が穏やかになる」「脳が活性化する」「誤嚥性肺炎を予防する」などなど、これを読めば、がぜん高速音読を続けるモチベーションもわいてきます。

詩や、物語、落語といったさまざまなテイストを盛り込んだ作品が50以上収録されています。
すべて、1分を目安にセレクトされているので、飽きずに高速音読を身につけることができます。

高速音読のおすすめ④:「音読」で「バカ」が「天才」になる! 世界最強の能力開発メソッド

「音読」で「バカ」が「天才」になる!: 世界最強の能力開発メソッド (栗栖書房)

音読について、ここまで深掘りした著書は、今までになかったのではないでしょうか。
長年音読を研究・実践してきた著者が、音読に対する疑問を丁寧に説明してくれます。

たとえば「なぜ音読で頭が良くなるのか」「音読をどうやればいいのか」「本当に音読でバカが天才になれるのか」といった素朴な疑問に対してたいして明快に答えてくれます。

高速音読に興味があっても、イマイチその効果が納得できなかったり、疑問に思っていたりする人には、おすすめです。
まずは、高速音読の全容を知ってから、納得したうえで行動に移したいという理論派には、ちょうどいい一冊といえます。

高速音読のおすすめ⑤:音読革命―右脳が開花する名文集

音読革命―右脳が開花する名文集
14647円

右脳教育についての第一人者である筆者が、音読との関係性をわかりやすく説明した一冊です。
音読するとなぜ脳の力が高まるのかといたことも、丁寧にわかりやすく書かれています。

さらに、枕草子、徒然草、論語といった歴史上の厳選された名文を朗読したCDが付いているので、テキストとしても使えるようになっています。

著者が説明するには、音の刺激は脳の力を変える秘密があるのだそうです。
目の刺激よりも音の刺激の方が脳にとっては重要だともいっています。

右脳の潜在能力を引き出すためには、音の振動が深く関係していることなど、どれも非常に興味深い内容になっています。

<下に続く>

今からでも、すぐにできる高速音読

これを読んだ人は、目の前の文章を声を出して読んでみたくなったのではないでしょうか。
今まで「黙読」が当たり前だと思っていた人も、目からウロコだったでしょう。

スマホやネットは、最先端のコミュニケーションツールだと思われてきましたが、実は脳を怠けさせて、どんどん「オバカ」にしていたのかもしれません。
スマホの普及で、コミュニケーションツールがLINEに頼りきりになり、声に出して人と会話する機会が激減したことによって、脳が退化してしまうというのは、一種の皮肉としかいえません。

脳の退化を食い止めるには、高速音読しかありません。
高速音読は、目の前に文章があれば、今すぐからでも始められます。

毎日1分間の高速音読が、あなたの生活をより深く、充実したものにしてくれることでしょう。

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「お金のコトをもっと身近に」というミッションで、みんなのお金ドットコム(みんかね)を運営しています。
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