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2018/07/12

世帯年収900万は意外と苦しい?立ちはだかる壁や住宅ローンの予算

皆さんは世帯年収900万円ときくとどのぐらいのレベルの世帯を想像するでしょうか?
多くの場合、生体年収900万円であれば、夫婦共働きが一般的でしょう。

ここでは、世帯年収900万円はどれくらいの割合で存在するのか?にはじまり、その生活レベルはどういったものか?を掘り下げて考察していきます。
その上で、世帯年収900万円の家庭に立ちはだかる様々な壁を具体的に検証していきます。

世帯年収900万円世帯における標準的な住宅ローンの返済年数や平均的な貯蓄額等についても考えていきましょう。

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目次

世帯年収900万の生活レベルは?

世帯年収900万円といっても、大きく分けて2パターンがあるでしょう。
一つ目は夫(または妻)のみの世帯収入だけで年収が900万円のパターン、二つ目は、夫婦共働きで、夫と妻の年収の合算が900万円というパターンです。

現実としては、世帯年収900万円の世帯は後者のパターンが一般的でしょう。
この場合の生活レベルはどうか?と言えば、まず家族構成、特に子供の人数と年齢によっても大きく変わりますし、住宅ローンを組んで持ち家を購入しているか?または賃貸住いか?によっても変わってきます。

住宅ローンがなく、子供もいない夫婦共働きの世帯で世帯年収が900万円であれば、かなりゆとりのある生活水準でしょう。
しかし、子供の数が多く、しかもまだこれから中学高校大学が控えていて、しかも持ち家を住宅ローンを組んで購入してまだまだローン返済中であるならば、世帯年収900万円であっても、生活レベルはかなりカツカツでしょう。

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世帯年収900万の割合は?

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日本の平均の世帯年収は、いったいどれぐらいなのでしょうか?
平成27年度の統計調査によれば、日本の全世帯の平均世帯年収額は、540万円となっています。

この平均値から見ると、世帯年収900万円という数字は、日本の世帯においてはかなり上だということができます。
では、世帯年収900万円の全世帯に占める割合はどの程度でしょうか?

この統計調査の数値に従えば、世帯年収900万円の世帯の割合は、全体のおよそ3.9%になっています。
この数字からも、世帯年収900万円の世帯は、かなり上位の一握りだということがわかりますね。

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世帯年収900万の生活は意外と苦しい?

前述の通り、平均的な世帯年収の倍近くも収入があり、全体の約4%にも満たないほどアッパーなポジションに位置するのが世帯年収900万円の世帯です。
そのアッパーゾーンの人たちが、「意外と苦しい」などと言えば、それよりずっと低い年収帯の人々から「ふざけるな」と言われそうですね。

ですが、こと子供を持っている世帯に限っては、世帯年収900万円の世帯は、色々な優遇が受けられず、意外と苦しくなるケースも多いようです。
具体的には、子供が高校生であれば、世帯年収910万円未満であればかなりの額の支援が受けられる制度の「高等学校等就学支援金」が、この世帯年収を超えれば1円も受け取れなくなります。

この他にも、世帯年収が900万円を超える世帯だと、児童手当がもらえなくなったり、「子供医療助成制度」により、世帯年収が高額でなければ子供の医療費が無料になるところが、世帯年収900万円以上だと高所得者世帯だと見なされるため、対象外になるといったものがあります。

要するに、「世帯年収900万円は世間一般から見ればお金持ちなんだから、多めに負担してくださいよ」ということなのです。

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世帯年収900万に立ちはだかる壁

では、世帯年収900万に立ちはだかる壁をみていきましょう。
世帯年収900万に立ちはだかる壁には、以下の5つのものがあります。

  1. 高コスト体質
  2. 子どもの各種手当等の恩恵が受けられない
  3. ブランド社会に生きるハイリスク
  4. 高額の住宅ローンを組みがち
  5. 危機意識の低さ

では、それぞれ詳しくみていきましょう

世帯年収900万に立ちはだかる壁①:高コスト体質

現代の日本の平均的な世帯年収は500万円程度で、共働きではなく稼ぎ手が一人の場合の労働者の平均年収は400万円程度だと言われています。
そんなご時世にあって、世帯年収900万円という世帯は自他ともに「高給取り世帯意識」が非常に高くなるのが一般的です。

実際、世帯年収900万円の家庭の生活レベルは平均的な世帯と比べると1ランク上と言っても良い暮らしの世帯が普通です。
具体的には、日々の食料品や生活雑貨等の買い物にしても、低所得層の世帯などでは、1円でも安いものをという意識で安売りスーパーやディスカウントストアなどで買うのに対して、世帯年収900万円の家庭は、高級スーパーや有名デパートのデパ地下などの名店で買ったりしています。

こういったいわゆる「高コスト体質」が、年間支出に換算すると驚くほどの支出額の差を生み出します。

世帯年収900万に立ちはだかる壁②:子どもの各種手当等の恩恵が受けられない

世帯年収900万円の世帯で、共働きではなく旦那さん(もしくは奥さん)単独の年収だけで900万円を超えていて夫婦だけで子供のいない世帯の場合、2018年度の税制改革によって、増税されます。
これは2020年より施行されることが決まっているので、このレンジの年収帯の人は今までより割損になるのです。

更に、子供のいる世帯年収900万円の家庭であっても、前述した通り、児童手当や高等学校等就学支援金等の様々な子供の教育に関わる手当や支援金などが「高額所得世帯である」という理由によって受けられなくなってしまいます。
「それだけ稼いでるんだから当たり前」と周囲も思う年収額なので容認しなければならない年収帯でもあります。

ですから、早いうちからこのような「教育費は全て自腹で」という強い意識を持って備えておかないと、後々思わぬ過誤に繋がったりしがちです。

世帯年収900万に立ちはだかる壁③:ブランド社会に生きるハイリスク

世帯年収900万円の世帯といえばプチセレブの部類に入るケースが多く、多くの場合は本人たちのその意識を強く持っています。
なので、特に子供がいる家庭においては、子どもが小さい頃からそれに見合った社会に入れようと躍起になるパターンが一般的です。

つまり幼稚園のうちから、有名私立学校のお受験の対策をしたり、複数の習い事をさせたり、膨大なお金をかけて周囲のハイソサエティーな方々に合わせようとします。
ですが、正直世帯年収900万円ではついていくのが精一杯の「競争社会」であり、気が付けばまったく貯蓄もできないままこういったブランド社会に居続けることに費やす支出だけが膨らんでいきます。

これがエスカレートすると、世帯年収900万円もあるのに、借金生活に陥って生活は火の車というケースも少なくないので危険です。

世帯年収900万に立ちはだかる壁④:高額の住宅ローンを組みがち

何度も言いますが、労働者の平均年収が400万円程度の現代の日本にあって、世帯年収900万円というゾーンの人々はその倍以上の年収帯であり、アッパークラスとも呼んで良い人たちです。
そして、世帯年収900万円の夫婦は本人たちもその自覚を強く持っているケースが一般的です。

ですから、生活のステータスに関わるものには虚栄心も手伝って、身の丈より更に上のランクのものを購入したがる傾向にあります。
その最たるものが持ち家(持ちマンション)です。

具体的には本来ならば、3~4000万円程度の物件が妥当なところでも、その倍の6~8000万円程度の高級物件を購入したがる傾向が非常に強く見られます。
これらは、多少の頭金があっても、これから先ずっと高額の住宅ローンを支払っていかなくてはならなくなり、自由度は失われます。

世帯年収900万に立ちはだかる壁⑤:危機意識の低さ

概して言えば、世帯年収900万円の人々というのは、サラリーマンであれば、かなり順風満帆に近い順当な人生を歩んでこられた方々が多くなります。
世間のサラリーマンの平均年収の倍も稼いでるわけですから、特権階級意識もある人々です。

なので、言ってしまえば底辺~中層に位置する労働者ののような「明日は会社が潰れて職を失うかもしれない」といったような危機意識はかなり希薄です。
実際、このレンジの年収帯の人は大手の大企業に勤務するエリートビジネスマンが多いですから。

しかし、雇われ人である以上は大企業であっても一寸先は闇です。
数年後には肩たたきに遭ってリストラされたり、子会社に出向に出され大幅に年収は減るといったリスクもあるわけです。

こういった危機意識の低さは、後々思わぬ破産を招いたりもします。

<下に続く>

世帯年収900万台の住宅ローンの返済年数と金額の目安は?

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返済年数

世帯年収900万円の人が、新築住宅を購入する際には、余程の資産家でもない限りは、住宅ローンを利用して購入するでしょう。
その住宅ローンですが、様々な支払いコースが選択できます。

では、世帯年収が900万円の人が住宅ローンを組む場合には、返済年数はどれくらいにするのがベストなのでしょうか?
結論から言えば、その人の年齢によって変わってくるということです。

具体的には、世帯年収900万円の人がまだ30代までであれば、25年ローンなど長期の住宅ローンを組み、月々の返済額をできるだけ少なくする方が良いでしょう。
そうではなく、40代や50代の場合には、あまり長期のローンを組むのは得策ではありません。

できるだけ短い返済年数で無理なく支払っていける住宅ローンの返済計画を立てるべきです。

金額

世帯年収900万円の世帯に限った話ではなく、原則として、住宅ローンを限度額いっぱいまで利用することはオススメしません。
リスクが高く、最悪の場合には住宅ローン破産を招きかねないからです。

世帯年収900万年の人であれば、一般的な住宅ローンを利用すれば、だいたい限度額は8000万円ぐらいまで利用可能です。
ですが、だからといって限度額の8000万円ギリギリまで住宅ローンを使うのはあまりにもハイリスクです。

住宅ローンを利用する際のポイントは、「借りられる額」ではなく、「無理なく返済できる額」を指標とするということです。
具体的には、MAXでも年収の5倍程度までに抑えるべきでしょう。

つまり、世帯年収900万円の人が利用するのに妥当な住宅ローンの金額は、4500万円ということになります。

<下に続く>

世帯年収900万の目安【家賃・車】

家賃

その昔日本がまだ右肩上がりに経済成長していたバブル時代の頃までは、「家賃の相場は給料の3割」と言われていたそうです。
その名残のせいか、今でも給料の30%ぐらいが妥当な家賃支出の相場という意見をききますよね。

ですが、現代の日本においては給与は右肩上がりにはなっておらず、更にほとんどの業種で先行き不透明な状態であり、この概念は古臭くて当てはまりません。
現代における家賃の相場は「給料の20~25%」が妥当だと言われています。

この原則に当てはめると、世帯年収900万円の身の丈に合った賃貸住宅の家賃は、月々13万5000円程度ということになります。

車の購入予算は年収の何パーセント程度が妥当か?という議論もよくなされるものの一つです。
様々な考え方がありますが、車を所有して財政を圧迫しないレベルを算定する必要があります。

車を購入すれば、車本体のローンの支払いだけではなく、維持費である駐車場代、ガソリン代、毎年の自動車税の支払い、任意保険の支払い、車検代(定期点検費用)など様々なコストがかかることを覚悟しなければなりません。
そういったものを考慮すれば、妥当な身の丈に合った車の購入予算は、年収の1/3、都心などで駐車場代が高い人の場合には年収の1/4程度でしょう。

世帯年収900万円のひとであれば、妥当な車の購入予算の目安の金額は、225万~270万円程度となります。

<下に続く>

世帯年収900万だと何人子育てできる?

世帯年収900万円の家庭であれば何人無理なく各方面に破綻なく子どもを育てられるのでしょうか?
これに関しては、それぞれの考え方に委ねられるところが大きいので、あくまでも一つの参考意見をして客観的な見解だけを述べておきましょう。

まず、その世帯年収900万円の人が住んでいる地域によって大きく変わってきます。
東京の都心などの場合には、小学校からある程度教育レベルやクオリティの高い私学に入れようとするのが普通ですから、子ども一人当たりの教育費は非常に高くなります。

おまけに、東京都心部であれば、家賃や住宅ローンなどを含めて月々の生活のランニングコストも高いです。
なので、東京にお住いの世帯年収900万円の家庭であれば、しっかり子供のケアにお金をかける前提ならば、1人~2人が妥当でしょう。

一方、地価も安く物価も安く、教育においても東京のように格差のない地方住みの世帯年収900万円の家庭であれば、かなり豊かで余裕のある暮らしができます。
この場合には、3人~4人の子供を持っても、十分不自由なく育てていけるでしょう。

<下に続く>

世帯年収900万の貯金事情は?

世帯年収900万円の世帯の平均貯蓄額は1800万円程度になっています。
しかし、これはあくまでも平均値であり、驚くことに年収900万円以上の世帯であっても「貯金額0円」がなんと10%程度も存在しています。

つまり、高額所得世帯に入るであろう世帯年収900万円の家庭であっても無計画に支出している家庭は貯えが無いということです。
とはいえ、所得が高いだけに、意識改革をして倹約に努めれば、すぐにまとまった金額を貯金していけるのも、年収900万円の強みでもあります。

<下に続く>

世帯年収900万円に関するまとめ

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世帯年収900万円の世帯について、その暮らしぶりや生活レベル、住宅ローンの適正な組み方などを中心に掘り下げて考察してきました。
一般的には、世帯年収900万円といえばかなり裕福なプチセレブともいえる家庭に映りますよね。

ですが、高給取りやプチセレブ意識だけが先走り過ぎれば、そういう社会に生きなくてはならず、お金がいくらあっても足りないというリスクも背負いがちになるという意識も持っておく必要があるということもおわかりいただけたのではないでしょうか?

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