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2018/07/10

重々承知の意味・使い方と例文!重々承知しておりますは正しい敬語?

『重々承知しております』という表現を使ったり、或いは使われたりしたことはありますか。
この『重々承知』ですが、読み方や意味、正しい使い方は分かりますか。

今回は『重々承知』について、どのような言葉なのか類語を挙げて分かりやすく解説します。
使い方についても、例文をたくさん設けてご紹介します。

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目次

『重々承知』とは

読み方

『じゅうじゅうしょうち』と読みます。

『重重承知』とも書いたりしますが、『おもおもしょうち』などとは読みませんので気をつけてください。

意味

『重々』とは、『充分に』とか『よくよく』という意味があり、副詞的に使われます。

『承知』は、事情などを知っていることや分かっていることを意味します。

つまり、『重々承知』とは、『よくよく分かっている』ということを表します。

類語

類語として真っ先に挙げられるのが、『百も承知』です。
これは、『言われるまでもなく充分分かっていること』を表します。

この意味を強めたものとして、『百も承知二百も合点』という慣用句もあります。

『委細承知』も類語です。

これは、詳しい事情も含めて全部分かっているという意味で、全て承知しているということですから、より強い表現になりますね。

『合点承知』も類語です。
物事についての情報を得てそれを認めることを意味します。

『先刻承知』という表現もあります。
これは、前々から知っている、かなり前から承知しているという意味です。

『承知の助』というのを聞いたことがある人もいるかと思いますが、これは承知しているということを人名になぞらえて言う語です。

口語で言うところの『言われなくても分かっている』や方言の『分かっとるわ』なども類語ですので、普段の会話では『重々承知』ではなく、こちらを皆さん使っているはずです。

<下に続く>

『重々承知』を使う場面

重々承知の上

以下について取り上げます。

  1. 依頼
  2. 交渉
  3. お詫び
  4. 回顧・言い訳

それぞれ詳しく見ていきましょう。

①:依頼

人に依頼をする際に、先方の置かれている忙しい状況や大変な立場であることなど、そういったことは分かっているのですが、という言う意味で使われます。

『繁忙期でお忙しいことは重々承知いたしておりますが、なんとかお時間を作っていただけませんでしょうか。』

相手の事情はよく分かっている、、それでもお願いをしたいのだという際に、『重々承知』は使えます。

②:交渉

ビジネスにおいては、お互いにタフな交渉になることはよくありえることです。
相手の立場も分かってはいるものの、こちらとしても引けないという場合、『重々承知』を使います。

『御社の希望額は重々承知しておりますが、今一度ご検討いただけませんでしょうか。』

粗利額や限界利益率などを考えた時に、あとこれだけは何とかディスカウントしてほしいという状況、そういった際に『重々承知』を使って交渉を行います。

③:お詫び

お詫びをする際、謝罪会見をする際にも使われます。

『取り返しのつかないことをしてしまったことは重々承知しております。お詫びのしようもございません。』

相手に大きな損害を与えてしまった、迷惑をかけてしまったといった場合に、最上級の謝罪の言葉と合わせて使われます。

『お詫びのしようもございません』や『お詫びの言葉もございません』など、申し訳ないという気持ちが強すぎて言葉では表現できないという時に使われる言葉が後ろに続きます。

④:回顧・言い訳

『重々承知しているのだが』や、過去形の『重々承知していたのだが』というような形で、そうしたくてもできないという言い訳や、過去の事柄について分かっていたけどできなかったという回顧の際に使われます。

『ばれたら家庭も職も失う危険性があることは重々承知していたが、気持ちを抑えることができなかった。』

例えばですが、昨今不倫ネタがワイドショーを連日にぎわせていて、こういう時だからこそ控えれば良いものを、人間の気持ちは理屈で抑えることはできないと言った場合に、こういう使い方になります。

次の項目で他の例も細かく見ていきましょう。

<下に続く>

『重々承知』の使い方と例文

重々承知している

以下について取り上げます。

  1. ~は重々承知。
  2. 重々承知している
  3. 重々承知していた
  4. 重々承知しているはず
  5. 重々承知しているので
  6. 重々承知しておくべき
  7. 重々承知の上

それぞれ詳しく見ていきましょう。

①:~は重々承知。

このような言い切り型で終わる表現がありますので、真っ先にご紹介します。
『心がおだやかにできないからの葛藤であることは、重々承知。』

働く女性の悩み相談の中で、社内の若手女子社員に不満を持ち、ついつい当たりがきつくなってしまうのでどうしたらよいか、という問いに対してのアドバイスから一文を抜粋しました。

こういう体言止めにも使われることがあるのだということを覚えておいてください。

②:重々承知している

『私はそんなことは充分分かっている。』という意味で使われます。

そして、その後に『だが』や『しかし』と続くことが多いです。
分かってはいるものの、そうできない原因や自分の心情が語られます。

『勤務先のある人たちと同列に立てないことは、重々承知している。』

親の介護のために離職することが、間違いや悪であるかのような論調に対して、フリーライターという休職や復職のハードルが低い自分自身が言うのもなんだが、と前置きしたうえで意見を述べている記事から、一文を抜粋しました。

③:重々承知していた

過去形ですね。
充分分かっていた、にもかかわらず自分はこうしてしまったということです。

『自らが関与できない、他会場の結果を考慮する危うさ、そのリスクは重々承知していた。』

察しの良い方はすぐにわかるかと思いますが、これは西野監督がワールドカップのグループステージ最終戦のポーランド戦で取った作戦に対しての回顧録です。

後ろには、『だが』や『しかし』が来て、状況を整理して合理的に導き出した結論は『負け逃げ』という、自分自身不本意な選択だったと続きます。

④:重々承知しているはず

他人の気持ちを推測する時には『はずだ』が使われることになります。

『中間貯蔵施設などという、あいまいな言葉で将来を濁されていることは、重々承知しているはずだ』

東日本大震災の後の福島の人達が、原発の将来や自分達の将来について何もかもを曖昧な表現にして丸め込もうとされていることに気付いているということを、ある大学教授が記事にしていたものから、一文を抜粋しました。

自分の気持ちではないので断言はできないものの、『はずだ』を後ろに伴って、第三者の気持ちを語る時に使えます。

⑤:重々承知しているので

ここまで、全て逆説的に文が続いていくパターンばかりでしたが、順接的に後ろの文につながっていくものもあります。

『重々承知しているので』とすると、次に続く文章も逆説的ではなく、順接的につながっていきます。

『一つのミスも許されないポジションだと、重々承知しているので、何も言い訳できない。』

守備固めでファーストの守備についた、阪神の山崎憲晴選手が自身のエラーからピンチを招いて敗戦につながったことを受けてのコメントから、一文を抜粋しました。

後ろに『だが』や『しかし』がこない所が、これまでとは少し違います。

⑥:重々承知しておくべき

あらかじめ注意喚起する際や、逆に過去のミスや失敗の後に振り返ってその不注意さを指摘する際に、『重々承知しておくべき』という形を取ります。

『今後の社会にとって、危険がつきまとうことも重々承知しておくべきである。』

オウム関連7人の死刑執行が行われたことで、一つの区切りがついたとは言えるものの、事件の風化に伴って後継団体の存在が軽視される傾向を危ぶむニュース記事から、一文を抜粋しました。

⑦:重々承知の上

最後になりますが、これは最も多い使われ方の一つと言えます。
『覚悟の上』と同じ使い方をされます。

『この先の道のりが、全て順調という訳にも行かないだろうことは重々承知の上で、再び高き山に挑む。』

テニスの錦織圭選手が、険しいスケジュールや怪我等の困難がいくつもある中で、それでも挑戦し続ける姿をファンは楽しみにしているというスポーツ記事から、一文を抜粋しました。

<下に続く>

重々承知しておりますは目上の人への正しい敬語?

正しい敬語です。
ビジネス上、取引先の方に使って、全く何の問題もありません。

こちらの境遇を何も分かっていないわけではないのだなと、相手にそう印象付けます。
一体どのようなものだろうと興味を引くことにもつながります。

<下に続く>

『重々承知』はあまり使いたくない言葉

『重々承知』には、分かってはいるもののできないという苦しい心情や、分かっていたのにそうできなかった不甲斐なさや後悔が現れます。

また、相手のつらい立場も充分に分かっていながら、仕事のために買い叩いたり、タフな交渉をしなければならなかったりという際、無理を言う際にも使う言葉です。

どれもストレスを抱えそうな状況ばかりですね。
できれば、『重々承知』を使わなければいけない境遇には陥りたくないものです。

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