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2018/07/19

具現化とは?意味や使い方!具体化との違いと思考を具現化する方法

具現化という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。
意外と使う場面の少ない言葉ですが、実は大変たくさんの意味や使い方があります。

この記事では、具現化の言葉の意味だけではなく、思考を具現化するまで掘り下げて紹介していきます。

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目次

「具現化」の意味・読み・英語

意味

それでは「具現化」の意味から解説していきます。
具現化とは、頭の中に思い描いている願望や理想などを実際の行動で現実のものとしていくことです。

具現化の漢字には、現状では現実としての実態を具えていないものに、「現」実としての形を「具」えて現実のものへと変「化」させるという意味があります。

読み

「ぐげんか」と読みます。

英語

英語では「embody」と訳されます。
状態を変える接頭辞である「en」に「body」を繋げることで身体を与えることを意味する単語となっています。

実体がないものに身体が備わることで、具現化と同じ状態になります。
ちなみに、願望や理想を具現化させる、つまり夢を叶えるという限定的な意味の場合には、「enbody」ではなく「dreams come true」が、より本来のニュアンスに近い表現です。

また、現実にするという観点では「realisation」も英訳として適していますが、こちらは実体をあたえるというよりは、願いや希望などが成就するような意味合いが強くなります。

<下に続く>

「具現化」を使った例文

では、「具現化」を使った例文として以下を紹介します。

  1. 理想
  2. 思考
  3. 感情
  4. 概念

続いて、「具現化」を使った例文を、それぞれ詳しくご紹介します。

「具現化」の例文①: 理想

願っているだけでは絵空事でしかない理想を行動することで現実化させようとするときに「理想を具現化させる」と使われます。
理想は英語ではイデアとも訳されますが、イデアは哲学者のプラトンが実体をもたない観念的なものとして定義しました。

プラトンは、理想は観念的なものでしかなく実体を持つことはできないと説いていましたが、哲学的な意味ではない理想に関しては、人の努力で現実のものにできます。

フランスの小説家ジュール・ベルヌは「想像できるものはすべて実現できる」という言葉を残しています。
その言葉のとおり、現代は過去から見るとSFとしか思えなかった技術をことごとく開発して実用化しています。

挑戦する前に諦めて、プラトンのように理想を理想としたままにするのは、あまりにも消極的な姿勢です。

「具現化」の例文②: 思考

理想も思考のひとつですが、思考はより広い意味で頭の中で考えられることすべてを指します。
「思考を具現化させる」方法はいくつもありますが、まず一般的なものとしては書き出すことが挙げられるでしょう。

言語は実体を持たないかのように思えますが、思考を書き出すことはそれが紙の上に固定されることで実体を持ちます。
書き出されて実体を持った思考は、他の言葉と比較したり書き直したりと自由に取り扱えます。

そのように思考を書き出すことで、書き出した文字から実際の行動へと、さらなる思考の現実化へのステップを踏むことができるようになります。

「具現化」の例文③: 感情

思考同様に感情も現実のものに変えられます。
「感情を具現化させる」のように使われるときには、思考のように必ずしも言語によってそれがなされるわけではありません。

内面的な感情を外へ出すときには、色彩や音階など様々な形式をとることができます。
そしてそれは、ときに高い芸術的価値を認められます。

このように具現化とは抽象的な物事に実体を与えて外部に出すことで、自分で加工したり他者に評価されることができるようになる行為です。
抽象画は実体のない内面の感情や思想をキャンバスへと書き出したものですから、抽象画という名称ではありますが、具現化されたものです。

やや分かりづらい表現とはなりますが、抽象画は作者の内面を抽象的に具現化したものと言えるでしょう。

「具現化」の例文④: 概念

概念は人びとがある事柄に共通して持つイメージや考え方を指すものですが、実体を持ちません。
時代や社会情勢などによってそれが持つ意味合いが変わる事さえあります。

そのような流動的でつかみどころのない概念は、より分かりやすく想像するために外へ出して形を与えることで利便性が増します。
「こちらがその概念を具現化したイメージです」のように視覚的に説明するときなどに使われやすい例文です。

<下に続く>

「具現化」の類語・言い換え表現

具現化と具体化

では、「具現化」の類語・言い換え表現として以下を紹介します。

  1. 具体化
  2. 具象化
  3. 現実化
  4. 実体化
  5. 有形化
  6. 実現
  7. 体言
  8. 表現
  9. 成就
  10. 叶う

続いて、「具現化」の類語・言い換え表現を、それぞれ詳しく紹介します。

具現化の類語・言い換え表現①: 具体化

具現化とほぼ同じ意味で具体化が使われます。
実体を具えさせるということですから非常に直感的にもわかりやすい表現です。

ちなみに、「具体的」を英訳すると「concrete」になりますが、このコンクリートは建築で使用される砂利を水やセメントで固めたコンクリートと同じ単語です。
粒や液体を固めてひとかたまりの固体にしたコンクリートが「具体的」という意味を持つというのも面白いですね。

具現化の類語・言い換え表現②: 具象化

具象化も具現化の類語です。
具象化は抽象化の対義語として使われますが、抽象化は具体的な事例から本質的な特徴を抜き出して一般化する際に使われます。

その対義語である具象化は、一般化された事象を具体的な事例に落とし込むという意味です。
この場合は具体的な事例が、具現化するときの実体です。

ひとつの事例を考える時に抽象化された事象はイメージがしづらいものです。
そこで具象化を行うことでイメージすることが容易になり、より身近なものとして事例を考えることができるようになるというメリットがあります。

具現化の類語・言い換え表現③: 現実化

現実化は、具現化よりもさらに直接的で一般的な表現です。
自己啓発書で著名なナポレオン・ヒルの著作『思考は現実化する』は、誰しも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

この『思考は現実化する』の原題は『think and grow rich』ですので、邦題は意訳ですがこの成功哲学はいまでも根強い人気を誇っています。

そもそも考えてもいなかったことが現実化したとしても、それは現実化したことに気付けませんので、この『思考は現実化する』という言葉は妥当と言えます。

具現化の類語・言い換え表現④: 実体化

実体化も具現化の類語です。
実体化という言葉には、実体をともなわない存在があることが前提としてあります。

たとえば存在は認識されているが本社がどこにあるのか分からない名前だけの休眠会社であったり、見ることはできないが確実にそこにある電波などです。
休眠会社は事業を始めることで実体化しますし、電波などは特殊な機器で観測することで波形として可視化できます。

日本での幽霊や欧米のゴーストなども実体のない存在としては代表的ですが、イタコやエクソシストなどに乗り移ることは一時的な実体化とも考えられます。

具現化の類語・言い換え表現⑤: 有形化

有形無形や有象無象などと言った言い回しの中で出てくる有形化も具現化の類語です。
確たる定義や輪郭はないが共通認識としてある考え方などを、あらためて取り回しのできるように概念化したり、制度化したりするようなときに有形化と使われます。

文化的価値のある技術などを無形文化財と呼びますが、建造物や工芸品など有形化された文化的な価値のある財産は有形文化財と呼ばれます。

実体化とは異なり、有形化の場合は実体化していない存在があることが前提とはなりません。
しかし、実体化をしていたとしても流動的でとらえがたいものである場合は特定の形がないので無形であり、それに確かな輪郭を与えることで有形化することができます。

具現化の類語・言い換え表現⑥: 実現

すでに目の前に存在する物事を現実と言いますが、言葉を裏返して実現とすると、目の前に存在していなかったものをあらたに存在させるという実現になります。
「かねてから計画していた事業を実現させる」のように使われます。

具現化よりさらに現実的で、実現の可能性が高い段階で使われる表現です。

具現化の類語・言い換え表現⑦: 体言

具現化とはややニュアンスが異なりますが体言も言い換え表現と言えます。
名は体を表すという言葉がありますが、「体で言う」と書く体言も同じ意味の言葉です。

なにかの特徴や性質があったとして、その性質が目に見えるものではないこともあります。
そのようなときに「あの人はまさに誠実さを体言したような人だ」というように使われます。

ときには言葉を尽くすことよりも、その存在や立ち振る舞いこそが現実的で説得力を持つことがあるということを思わせる表現です。

具現化の類語・言い換え表現⑧: 表現

表現することも物事を実体化させるひとつの方法であるため、具現化の言い換えとなりえます。
表現方法は言語に限らず、絵画や図表、音楽など様々な手段がありますが、共通していることは頭の中から外へ出して実体を与えるということです。

外に出して実体を与えることではじめて、修正や評価など物事そのものを取り扱えるようになります。

具現化の類語・言い換え表現⑨: 成就

限定的な場面では成就も具現化の言い換え表現となります。
願いや希望などはそのままでは、実体のない思考のひとつでしかありませんが、具現化することでその願いが成就することもあります。

その場合では願いが具現化したという意味で「願いが成就した」と使うことができます。

具現化の類語・言い換え表現⑩: 叶う

成就と同様に「叶う」も限定的な意味で具現化の言い換え表現となります。
意味や使い方は成就するとほぼ同一です。

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「具現化」と「具体化」の違いとは

具現化は曖昧なものを現実的なものとする意味であるのに対して、具体化は現実的であるうえに加工や評価など自由に取り扱えるものにするという違いがあります。
たとえば、ぼんやりとした願いや理想をはっきりと言葉に出して示すことが具現化で、その願いや理想の詳細を描きだすことが具体化です。

<下に続く>

「具現化」の対義語

具現化と計画

では、「具現化」の対義語をみていきましょう。
「具現化」の対義語には、以下のものがあります。

  1. 抽象化
  2. 理想化
  3. 非現実化

続いて、「具現化」の対義語を、それぞれ詳しくみていきます。

「具現化」の対義語①: 抽象化

抽象化の対義語は具象化ですが、具現化の対義語としても問題ありません。
具現化は曖昧な物事を具体的なケースにまで落とし込むことですから、その逆に具体的なケースから共通する特徴や性質などを抜き出して一般化することが抽象化です。

このような具体例から一般化を行う抽象化の思考法を帰納法と言い、逆に一般化されたルールから個別のケースに結論を導く方法を演繹法と言います。

「具現化」の対義語②: 理想化

曖昧なものに輪郭を与えて現実的にする具現化の対義語として、理想化が挙げられます。
理想化された対象は、対象そのものとは別のものですから、もはや当初の対象を現実的に取り扱うことができなくなってしまいます。

憧れの対象がいることは良いのですが、理想化してしまうことで対象そのものを正しく見ることができなくなってしまった経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
そして皮肉なことに、理想化された対象は具体的に対処できなくなりますので、その理想が現実化することがなくなってしまいます。

本当に実現したいものほど理想化してはいけないと肝に銘じておきましょう。

「具現化」の対義語③: 非現実化

理想化と似ていますが非現実化も具現化の対義語です。
現実に存在していたものが、突如として現実ではないものに変わってしまうということはなかなか考えづらい状況です。

この非現実化は、ひとつの事実や物事がある特定の枠にはめられたり、自分たちとは地続きではない空間で起こっていることだと認識させられたときに起こる認知上の変化を指して使われることが多いです。
たとえば、遠い海の向こうで発生した自然災害などは、ある種感動的なストーリーを与えられることで、現実ではなく物語のような印象を与えられて非現実化してしまいます。

<下に続く>

思考を具現化する方法

具現化する行動

では、思考を具現化する方法をみていきましょう。
思考を具現化する方法には、以下のものがあります。

  1. 思考を言葉にする
  2. 言葉を具体的にする
  3. 言葉を行動へ落とし込む
  4. 行動する

続いて、思考を具現化する方法を、それぞれ詳しくみていきます。

思考を具現化する方法①: 思考を言葉にする

思考を具現化するためには、まず頭で考えていることを実際に言葉にすることが必要です。
言葉にする過程で、自分の中で曖昧に考えていたことが明らかになりますし、より正確に自分の考えを表現できている言葉を吟味することで、思考を一層明確にすることにもつながります。

うまく言葉にすることができない、ぴたりと一致する言葉が選べないときは思考が足りていないのかもしれません。
具現化する前にふたたび考えを巡らせる時間をとってはいかがでしょうか。

思考を具現化する方法②: 言葉を具体的にする

思考を一連の言葉として表現できたとして、次にすることはその言葉をより具体的なものにまで分割していくことです。
具体的にすることが難しいと感じたのならば、言葉にした思考を眺めながら、自分に問いかけてみると良いでしょう。

たとえば、ある願いが言葉として表現できていたのならば、「いつまでに」「どうやって」「誰が」「どこで」など5W1Hのフレームを利用して自分に問いかけてみると、具体的な言葉として分割することができるでしょう。

思考を具現化する方法③: 言葉を行動へ落とし込む

言葉を具体的に分割できているのならば、それを行動へ落とし込むことはそれほど難しいことではありません。
「いつ」「誰が」「どこで」などが決まっていれば、それをさらに細分化して行動まで落とし込めば良いだけです。

ひとつひとつの項目について、それを具現化するために必要な道筋をゴールから遡って考えていけば、おのずと取るべき行動が明らかになってくるはずです。

思考を具現化する方法④: 行動する

ここまで準備できていれば、後は行動するのみです。
実際に行動を起こすとなると体力や経費、時間など様々なコストが発生しますし、心理的にも動き出しづらいことでしょう。

そのようなときは、何も考えずにただ行動してみると、後は意外なほど順調に行動を続けることができるでしょう。
行動は動き出し始めがもっともエネルギーを必要としますが、その後には惰性ともいえる力で意外と継続することができるものです。

まずは行動してしまいましょう。
それが思考を具現化するための最良の方法です。

<下に続く>

具現化とは?意味や使い方!具体化との違いと思考を具現化する方法のまとめ

具現化とは、曖昧なものである思考に実体を与えて現実的なものにすることですが、具体化は現実的であるうえに、さらに加工や評価などができるものとするものです。

思考を具現化するためには、考えているだけではなく言葉にして行動に移すということが必須となります。
不安を感じて動けずにいるのは時間がもったいないだけです。

勇気をもって行動することでしか思考は現実化しません。
まずは行動してみましょう。

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「お金のコトをもっと身近に」というミッションで、みんなのお金ドットコム(みんかね)を運営しています。 投資・節税・保険・ローン・クレカ・節約などのテーマの情報を各領域の専門家や編集部を通して記事配信していきます。
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