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2018/08/04

三河弁とは?どんな方言?三河弁の使い方一覧とかわいいポイント!

三河弁が可愛いと言われていますが、本当なのでしょうか?どのような地域で話されている言葉なのか、どんな特徴があるのかを例文とともに紹介します。また地域的に近い名古屋弁との違いがあるのかも紹介します。難しくて早口言葉のような三河弁を聞き取れるようになったら、三河弁プロに認定してもらえますよ。

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三河弁とは?

地域

愛知県東部を三河と呼びます。
古くは古事記に「三川」という表記があり、長い歴史のある地名です。

現在の地名で岡崎市や豊田市が含まれています。
またうなぎで有名な一色町も三河です。

三河弁の地域

愛知県は西の尾張、東の三河に分けられ、隣り合った地域の割に方言はあまり似ていません。
どちらかというと静岡県西部が三河弁に近い方言を使います。

三河地方をさらに東西二つに分けて呼ぶこともあり、江戸時代までは西三河が中心部となされました。
これは徳川家康が岡崎城を拠点としたためです。

方言の特徴

三河弁はかなり特徴のある方言だと言えます。
まずは語尾の表現が特徴的です。

名古屋の「みゃあ」なども特徴的ですが、三河弁の語尾も聞き慣れないと疑問文なのか、そうでないのか判別しにくいです。

またアクセントも独特です。
「ありがとう」が例に使われることが多く、三河弁では「りが」が上がることが多いです。
あまり特徴的な方言の単語がないので、聞いている人はアクセントに大きな違和感を感じます。

そしてあまり指摘されることは少ないですが、早口言葉のようだというのが三河弁の特徴です。
語尾表現が特徴的なので、文章で見るとゆったり話しているように思われますが、慣れない人には聞き取れないくらい早いです。

著名人がテレビなどで三河弁を披露しているのをみたことがある人もいるかと思いますが、三河弁話者が見ると、かなりゆっくり話しているという印象です。

イントネーションの違和感、語尾表現、早口言葉のような話し方という理由でなかなか理解してもらえない方言と言われます。

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三河弁はかわいい?

三河弁かわいい

三河弁は特徴のある方言なので、方言好きには可愛いと表現されることも多いです。
しかし、濁音が多い方言なので、耳障りが悪く、評判が悪い方言でもあります。

近年三河弁が注目される理由として、2013年にテレビドラマ。2015年に映画が公開された「みんな!エスパーだよ!」の存在があります。

原作漫画では大分県が舞台でしたが、ドラマ映画ともに監督を務めた園子温氏の出身地である東三河で撮影され劇中に多くの三河弁が登場したのです。

分かりにくい方言は使わず、特徴的な語尾表現を利用したためかわいいと高い注目を浴びました。

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三河弁の方言一覧と使い方

方言①じゃん

三河弁の特徴である語尾表現のうち、もっとも使われる「じゃん」
近年では市民権を得て、全国で使われるようになりましたが、元は三河弁です。
意味は「〜でしょう」と同じです。

特に問題となるケースは「じゃんね」と使う場合で、疑問文ではないということです。
「今日出かけるじゃんね」と言われた場合、文字だけ見ると疑問文のように思います。

また、実際語尾をあげて「じゃんね↑」となることも多いです。
それでも、これは疑問文でなく確認などの意味で、その後ろに「だから〜」というふうに続きます。

方言②だら(だらー)

こちらも語尾表現で「でしょう」です。
「行くだら?(行くでしょう?)」、「やるだら?(やるでしょう?)」というように使います。

疑問文で多く使われ、「(そう)でしょう?」と確認をしたいときに「だら?」と一単語で使われることもあります。

三河弁を面白おかしく伝える際に「だらだらだらー」という使用例で出されることが多く、「ダラダラ(何かが溶けているさま)でしょう?」という意味です。

方言③りん

上記の「じゃん」「だら」と合わせて三大三河弁と言われるほどの知名度を誇っていますが、三河弁話者以外にとっては「りん」の直前の活用が難しく使われることの少ない語尾表現です。

勧誘や命令の際に使われ、「〜なさい」が「〜りん」です。
「やってみたら?」というのを「やってみりん」と言います。
語尾は上がりません。

また「やりなさい」というのを「やりん」と言うこともあります。
「書きなさい→書きん」「飛びなさい→飛びん」もこの仲間です。

「走りなさい」はセオリー通りであれば「走り・りん」ですが、縮められて「走りん」になります。

方言④まい

これも有名な三河弁ですね。
「一緒に〜しましょう」と言う意味です。

「行こまい」と言われれば「一緒に行きましょう」ですし、「やろまい」であれば「一緒にやりましょう」となり、一緒にと言うニュアンスが含まれます。

例えば母親が子供に「宿題やろまい」と言ったら、宿題頑張ろうね、とか近くにいるから分からなかったら聞いてね、というニュアンスがあるのです。

他に複数子供の友達が来ていて、みんなで一緒に宿題を終わらせようと声をかける時も「宿題やろまい」です。

方言⑤えらい

三河弁でえらいには3つの意味があります。

・・全国で使われる「偉い」と言う意味
・・「疲れた」と言う意味
・・「すごく」という意味

道ですれ違った人が急に「えらいわー」と言っても、あなたのことを褒めたわけではなく、独り言で「疲れた」と言っているだけです。

知らない人は「なんで急に褒められたんだろう」となります。

またすごく疲れたことを「えらいえらい」と言います。
一つ目のえらいはすごく、二つ目は疲れた、です。

方言⑥おそがい・こわい

恐ろしいというときに「おそがい」と言います。

例えば近所で事件があって怖いねと言うときに使うのです。

そして三河弁話者が「こわい」と言ったら「固い」の意味です。
「この煎餅、こわいわ」と言ったら、煎餅の事が恐ろしいわけではなく、固くて食べにくいと言っているのです。

おそがい・こわいはセットで覚えておかないと全く意味が分からない言葉です。

方言⑦ん

否定の「ない」を「ん」で表現します。
「やれない」を「やれん」と言うのです。

また「やれーへん」「やれーせん」と言って全くやれないと言う強調の意味で使うこともあります。

方言⑧だもんで

「だから」と言う時は「だもんで」を使います。
①じゃんで紹介したように「今日出かけるじゃんね。だもんで行けん(いけない)わ」と使うのです。

また「〜したから」と言うような場合は「したもんで」となります。

方言⑨けった

三河弁の自転車

三河弁話者が改めるのにかなり苦労するのが「けった」です。
自転車のことをさします。

自転車をけったくる(こぐ)というところから来ているのですが、幼少期から「自転車」と言った事がないため、なかなか抜けない言葉です。

「新しいけったを買ってもらった」「けったで行こまい」など日常的に使われます。
小学生は愛着を込めて「けったマシーン」と呼ぶこともあります。

ちなみに三輪車は三輪車です。

方言⑩んがれ

三河弁の中でも古語とされ、使用者が少なくなっては来ていますが西三河地方ではまだ頻繁に耳にします。

「〜の家」という意味で、花子の家は「花子んがれ」と使います。
私の家では「わしゃんがれ」となり、「しゃ」にアクセントがくるのでかなり聞き取りづらいです。

方言:その他

方言っぽくないのに、方言という名詞がいくつかあり、戸惑う人が多い言葉を紹介します。

  • 放課→学校の休み時間。放課後以外の10分休憩などを10分放課と表現
  • 車校→自動車教習所を車校(しゃこう)と言います。
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三河弁あるある

では、三河弁あるあるをみていきましょう。
三河弁には、以下のあるあるがあります。

  1. 「ん」が多い
  2. 変換すると別の文字が当てられる
  3. イントネーションが気になる
  4. 文字にしにくい言葉がある
  5. 「ら」抜き言葉を注意される
  6. 三河弁は標準語とあまり変わらないと思っている

それぞれの「あるある」について詳しくみていきましょう。

三河弁あるある①:「ん」が多い

話している分には全く気にならないのですが、文章にすると「ん」の多さが目につきます。

例えば「太郎の家が使えなくなったから、私の家においでよ」という時「太郎んがれが使えんくなったもんで、わしゃんがれにおいでん」となります。
この短い文章の中に「ん」が4つも入っています。

話していると気にならない、と書きましたが、三河弁において「ん」は会話のリズム作りに重要だと言えます。

三河弁あるある②:変換すると別の文字が当てられる

やって見ると分かるのですがパソコンやスマホで「今日行けんくなったもんで、明日にしよまい」と文章を打つと「今日意見くなった揉んで、明日にしよ舞」などとなります。

三河弁話者の中には、文章でも三河弁を貫きたいという三河弁愛に溢れた人が多いので、三河弁変換ソフトが欲しいと思っている人が多くいます。

三河弁あるある③:イントネーションが気になる

例えば全国区となった「じゃん」のイントネーションも三河弁では違い、全く語尾があがりません。
「しとる(している)じゃん?」ではなく「しとるじゃん↓」という報告なのです。

全国で使われる「じゃん」という確認の意味の疑問形に違和感を感じています。

また、三河弁あるあるのイントネーションとして違和感が大きいのが地名です。
有名なところだと安城・岡崎などが挙げられます。

安城は新幹線の駅の一つでもあり、全国では「あ」にアクセントがおかれますが、三河弁では「んじょ」にアクセントが来ます。

岡崎は苗字などの「岡崎さん」と同じイントネーションで全国で「か」にアクセントで発音されますが、三河弁では「かざき」に少しだけアクセントがある程度のほとんど平坦なイントネーションです。

三河弁あるある④:文字にしにくい言葉がある

すごく熱いことを「チンチン」、やらないでという意味で「しんで」というように、文字にしにくい言葉があります。

メールなどテキストでのコミュニケーションが多くなったこの時代には致命的とも言える弱点です。

「何もしんでって言ったのに、火ぃ強くするもんで、やかんがチンチンになっとるだが(何もしないでって言ったのに、火を強くしたからやかんがすごく熱くなってるじゃない)」となるのです。

三河弁あるある⑤:「ら」抜き言葉を注意される

「ら」抜き言葉は、正しくない日本語が広がっているとして、全国で問題になっており、特に幼稚園や小学校では先生たちが気を付けて話している姿が見受けられます。

しかし、三河弁にはもともと「ら」が抜かれている言葉と「れ」が足される言葉があるのです。

確かに日本語としては「食べられる」が正解かもしれませんが、三河弁は「食べれる」なのです。

ですので、多くの三河弁話者は三河弁と標準語のスイッチを切り替えると「ら」抜き言葉が治るという性質もあります。

「け」が足される言葉には「書けれる」などがあります。
否定形でも「書けれん」です。
他にも行けれる、弾けれるがあります。

三河弁あるある⑥:三河弁は標準語とあまり変わらないと思っている

三河弁は特徴のある方言ですが、ほとんどの名詞や動詞は標準語と変わらず使われています。
そのため多くの三河弁話者が、三河弁のままでも全国で通じると思っていますが、実際にはほとんど通じません

イントネーションと語尾表現が独特であるのと、それにかかる活用が難しいからです。

また方言には微妙なニュアンスを伝える言葉が多いので、自分の細かい気持ちがうまく伝わらないということもあります。

三河弁を使っている人、特に古語を使う西三河地区で育った人は、自分の話す三河弁は伝わらないということをきちんと理解しておく必要があります。

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三河弁に対する世間の印象

「りん」や「じゃんね」という語尾表現が可愛いと好印象であるのに対し、「だら」のように濁音が多く汚いという印象があります。

また、名古屋に近いこともあり愛知県は都会的でほとんど方言がないと思っている人が多いのに対し、強烈な三河弁があるためにギャップで良くない印象を与えてしまうこともあるようです。

しかし、三河弁を愛する人も多いので、無理矢理直そうと思う人は少ないです。

<下に続く>

三河弁と名古屋弁の違いは?

愛知県やその周辺に住む人にとって、名古屋弁と三河弁は全く違います。

例えば三河弁の「だら」や「じゃん」は名古屋弁では「だがん」になります。
また「やりなよ」は三河弁では「やりん」、名古屋弁では「やりゃあ」で、全く違います。

その上、イントネーションも違い、先に紹介した「ありがとう」は名古屋弁では「が」のみがアクセントになります。

<下に続く>

三河弁は可愛いけど汚い?地元民は愛している

三河弁がかわいい

三河弁は「ん」が多いので可愛い印象を受けますが、濁点が多く使われるので汚いと感じる人もいる方言です。

特に三河弁の中でも古語を使うような西三河の一部の地域では、かなり分かりにくい言葉も存在します。

地元近辺で使うだけなら良いのですが、それ以外の地域の人と話すときは三河弁の濃度を少し薄めないと通じないということも覚えておきましょう。

ただし、方言を使うことは地元愛の象徴です。
無理矢理直さずとも、あなたのアイデンティティーの一部とするのが良いでしょう。

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