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2018/08/10

輩とは?意味や読み方・使い方、輩を使ったことわざ、熟語を紹介!

『輩』という字を見た時に、どんな読みやどんな意味が思い浮かびますか?
『やから』や『ともがら』という訓読みから、『ハイ』という音読みまであります。

今回は、『輩』という字について、その意味や使い方について具体的な例文をたくさん用いて分かりやすく解説します。
『やから』という言葉が元々はどういった意味を持っていて、今現在はどのような使い方をされているかにも迫ります。

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目次

輩の読み方と意味

輩の読み方には、以下の4つがあります。

  1. やから
  2. ともがら
  3. はい
  4. ~ばら

それぞれ詳しくみていきましょう。

輩の読み方と意味①:やから

『やから』と訓読みする漢字には、『輩』の他に『族』という字もあります。
どちらの字を書くかによって、じゃっかん意味が変わってきます。

古くは、『うから』や『うがら』と読まれていたようです。
まず、一つ目の意味として『同じ血筋をひく人』や『一家一門』、『一族』という意味があります。

『から』の部分に、『血族集団』という意味が元々あるようです。
この意味においては、『族』の漢字が使われます。

そしてもう一つ、『同類の者たち』や『仲間』、『連中』、『やつら』など特によくない連中のことを指して悪い意味で用いられることが多いのが、『輩』という漢字で書く方の『やから』です。

輩の読み方と意味②:ともがら

『ともがら』という訓読みもあります。
意味は『やから』と変わりません。

そのため、『ともがら』で辞書を引いても『連中』や『仲間』、『やから』と出てきます。
『儕』という漢字を書くこともあるそうです。

もともと『輩』という字は、『戦争でならんだ車』という意味だったようです。
その後、同じ戦場に並んだことから、『仲間』という意味が派生したと考えられています。

輩の読み方と意味③:はい

音読みでは『ハイ』と読みます。
意味は、同じく『同類の仲間』や『ともがら』を表します。

この音読みは名詞や人名などの下に付けて、『…という連中』や『…といったてあい』という意味でも使われます。

例えば、『弱卒輩では何人いても役に立つまい』とか『田中・山本輩に何ができるものか』などといった使い方をします。

そして、『ハイ』と音読みをすると、もう一つ『列をなして続々と起こる』ことも意味するようになります。
例えば『輩出』が良い例で、優れた人物が続いて世に出ることを表します。

輩の読み方と意味④:~ばら

あまり知られていない読み方ですが、『ばら』とも読みます。
接尾辞として、人を表す語について、複数の意を表します。

『奴輩』と書いて『やつばら』や『しゃつばら』、『どはい』などと読むのですが、多くの人をののしったり卑しめたりしていう語で、『あいつら』や『やつら』という意味を持ちます。

同様に、『彼奴輩』と書いて『きゃつばら』と読むのですが、これは三人称単数でも三人称複数でも使われて、主に男子をののしったり親しみを込めたりしていう語です。

かつては『殿輩(とのばら)』という言葉もあったようですが、今は同輩以下に対して、敬意を欠いた表現として用いられることがほとんどとなりました。

<下に続く>

輩の使い方

同輩

以下の6つについて取り上げます。

  1. …する輩
  2. …するような輩
  3. …した輩
  4. …しようという輩
  5. こういった輩
  6. 輩がいる

それぞれ詳しくみていきましょう。

①:…する輩

すぐ前に動詞を伴って、『…する輩』という形で使われることが多いです。

『コンビニの前でたむろしたり泥酔したりする輩が増えている。』
こういった悪い意味で使われることが多いのが『輩』の特徴です。

『複数の保険会社を利用して、詐欺を働こうとする輩も多い。』
これも悪い意味で使われています。

②:…するような輩

上に挙げた動詞とつながるパターンですが、助動詞『ようだ』の連体形である『ような』を間にはさむことで、同類中の一例として提示するような言い回しもされます。

『クレーマーの中には、おそるべき粘着気質で逆上するような輩も少なくない。』
一例として提示していますので、そういう人もいるという表現になっていますね。

『マナーの悪い撮り鉄がいて、交通の往来を妨害するような輩は鉄道ファンと自称しないでほしい。』
撮り鉄とは、鉄道ファンの中でもとりわけ列車の写真撮影行為を趣味とする人達の総称です。

③:…した輩

動詞を過去形にして、『…した輩』という使い方をされることも多いです。

『闇サイトの掲示板の書き込みに応募した輩も確認されている。』
このように動詞が過去形になって使われるパターンも多くあります。

『ファンイベントのグッズを、インターネットのフリマやオークションアプリで高値で転売した輩は許せない。』
東京駅の記念Suicaや、羽生結弦選手のパレードでのブルゾンなど、こういった話題は尽きませんね。

④:…しようという輩

こちらは逆に未来形ですね。
これから『…しようという輩』のパターンです。

『ロシアのプーチン大統領は、自国通貨の下落で一儲けしようという輩は許さない方針らしい。』
ロシアって国は、色々と自由がきかない国なんですね。

『人間の中には、自分は汗をかかずに、美味しい所だけをごっそりもらおうという輩もいる。』
いわゆる漁夫の利というやつですね。

⑤:こういった輩

最初に状況を説明して、『こういった輩』や『そういった輩』などといった使い方をされることも非常に多いです。

『恥を知らない当人達に反省の色はないだろうが、こういった輩が退陣することを願って止まない。』
日大アメフト部やアマチュアボクシング界などの連日の報道は、このようにヒートアップしていますね。

『チームの仲間と喧嘩しちゃうんだから、お笑い草だ。そうした輩に注文付けられたくないね。』
『こうした輩』や『そうした輩』という使い方もされます。

⑥:輩がいる

事実として『…する輩がいる』とか、これから『…してやろうという輩がいる』とか、過去に『…した輩がいる』或いは『…する輩がいた』などといった表現もよく使います。

『自衛隊を勝手に動かしたら、災害発生などに乗じて軍事政権を作る輩がいるという声を挙げる人もいる。』
『相変わらず違法なことをやって荒稼ぎをしようとする輩がいる。』

<下に続く>

『輩』を使ったことわざや表現

輩の意味

不逞の輩

『ふていのやから』と読みます。
『身勝手に振る舞う奴』や『道義に外れた行いをする者』という意味を持ちます。

『日本代表勝利で沸く渋谷のスクランブル交差点では、混乱に乗じて痴漢行為を働く不逞の輩も一部にいたようだ。』

このような使い方をされます。
あの騒ぎの中の渋谷のスクランブル交差点は、スリなどもいて日本有数の危険地帯ですよね。

犬も朋輩、鷹も朋輩

『いぬもほうばい、たかもほうばい』と読みます。

『役目や社会的地位が違っても、同じ職場で働けば皆同僚であることに変わりはないから、仲よくするべきであるということ』を意味しています。

これは、鷹狩りにおいては、犬と鷹は違った待遇を受けるし違った役目があるが、同じ主人に仕える仲間であることには変わりないという所から来ていることわざです。

『朋輩』とは、同じ会社に勤めたり、同じ主人に仕えたり、同じ先生について学んだりしている仲間のことを指します。

『朋』の字には『とも』や『なかま』という訓読みがあり、そのままずばり『友達』や『仲間』を意味する漢字なのです。

『輩』の字も、『ハイ』と音読みする際には『同類の仲間』という意味があります。

そのため、『朋輩』とは意味の似通った二つの漢字を重ねてできた、日本語にありがちな熟語であることが分かります。

<下に続く>

『輩』を使った熟語

以下の4つについて取り上げます。

  1. 先輩・後輩
  2. 同輩
  3. 年輩
  4. 若輩・弱輩

それぞれ詳しくみていきましょう。

①:先輩・後輩

最もよく使われている熟語としては、『先輩』や『後輩』が挙げられるでしょう。

言うまでもなく、『先輩』は同じ学校や職場に先に入った人のことを意味します。
先に生まれた人や、地位・経験・学問・技芸などの道で先に進む者や自分より上の人を指します。

対して『後輩』は、同じ学校や職場に後から入った人や、地位・経験・学問・技芸などの道で自分より下の人のことを言います。

②:同輩

先輩や後輩に比べると、あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、『同輩』という熟語もあります。

年齢・地位・経歴・身分などが同じくらいの人を意味します。
必ずしも同級生や同期入社の者だけを指すわけではありません。

③:年輩

『年輩』は『年配』とも書きます。
これはよく使う熟語ではないでしょうか。

いくつかの意味がありますが、最もよく使われるのは『相当の年齢』や『世間慣れした年ごろ』という意味で、中年以上の年ごろの方を指して言うものではないでしょうか。

『年輩の人』や『ご年輩の男性』というような場合は、この意味で使われています。

他にも、『ある範囲内の、およその年齢』や『年齢のほど』、『としのころ』というような意味も持ちます。
『同じ年輩の人』や『五〇年輩の人』というような言い方をする場合には、この意味で使われています。

また、単純に『年齢が上であること』や『年上』という意味もあります。
『彼は私よりいくつか年輩だ。』というような使い方をします。

④:若輩・弱輩

反対に、『年の若い者』や『年少者』のことを『若輩』とか『弱輩』と書いて『じゃくはい』と言います。
話し手が自分について用いる時には、へりくだった表現となります。

例えば、『若輩の分際で何を言うか。』という文章は、年配の人が若い人に向かって言っているセリフに聞こえますが、『若輩ですが、よろしくお願いいたします。』と言った場合には自分のことを指していて、へりくだった意味になっています。

ただ年齢だけのことを言うのではなく、『未熟で経験が乏しいこと』やそのさま、その人を指う意味も持っています。
この使い方は、他人に用いれば軽蔑の意味となってしまいます。

<下に続く>

『輩』にまつわる疑問

輩はヤンキー

輩は方言?

『輩』という言葉をあまり使わないとか、使わないからこそどこかの地方の方言なのではないかという質問が、『Yahoo!知恵袋』や『教えて!goo』などのサイトに寄せられているのを見ます。

しかし、結論から言いますと、方言でも何でもありません。
ここまでご紹介してきた意味合いについては、どの辞書にも当たり前に載っていることで、標準語です。

ただ、地域によって少し変わった使い方をしているところもあるので、最後にご紹介します。

輩はヤンキーのことを指す?

この『輩』という漢字を『やから』と読む場合には、とかく悪い意味で使われがちです。
本来は、この言葉単体では『悪い人間』などの意味はまったく持ち合わせていませんでした。

しかしながら、今では『あいつは輩だから』とか『俺は輩じゃないぞ』などと使われるようになってしまいました。
これは、以下に取り上げる関西弁独特の使い方が全国的に広がってしまったものと考えられます。

つまり今では、『輩』はヤンキーのことを指すようになってしまったと言っていいでしょう。

大阪で使われている輩の意味は?

大阪では、文句を言ったりクレームを言ったりする人のことを『輩』と言います。
正当な理由の文句やクレームについては該当しません。

大阪では、飲食店やサービス業の仕事をしていて、悪質なクレーマーが出てきた時にはスタッフは『輩、発生!』と言い、その場から逃れようとします。

また、これは『やかる』という動詞にもなっていて、受身形の『やかられる』と共によく使われます。

つまり、『クレームを言う』や『いちゃもんをつける』という意味の動詞です。
『あの人がやかってきた』とか、『あの人にやかられた』というような使い方をします。

<下に続く>

『輩』の今使われている意味を知ることが大事

『輩』という漢字には、色々な読み方があり、それぞれ色々な意味を持っていることが分かりました。

『やから』と読むとき、本来はこの字自体が単体では決して悪い意味などを表す物ではなかったにも関わらず、いつしか地方の俗語っぽい使われ方から、元々誤用であったものが市民権を得てしまいました。

言葉は受け取る側の気持ちを考えて使うことが大変重要です。

本来はそういった意味ではないと知っていても、やはり今使われている意味合いの方を正しく理解しておくことが必要だと言えるでしょう。

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