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2017/06/28

厚生年金保険料とは?厚生年金と民間保険の違いや節約方法!

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目次

保険にはどんな種類があるの?厚生年金と民間保険の違いは?

厚生年金と民間保険の違いは、なんだかよく分からないという人は多いのではないでしょうか?よく分からない時は、物事を簡単にして考える必要があります。まずは、保険を大きく2つに分けてみます。そうすると以下のように分類されます。

  • 社会保険(厚生年金含む)

  • 民間保険

それでは、この2つの保険の中身を見ていきましょう。

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社会保険とは?

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社会保険は、会社員になった時に加入する保険で、「健康保険」「厚生年金」「介護保険」の3つをまとめて社会保険と言います。

健康保険

「健康保険」とは、生活を守るための保険制度の1つです。病気や怪我での出費に対して、一般的な自己負担額は3割となります。地方自治体によっては、子供の医療費が無料であったり、高齢者になると自己負担額が軽減されることがあります。

また、出産育児に対して一時金が支給されます。

会社員が加入対象となり、企業と本人の折半によって保険料の支払いを行います。

厚生年金

こちらは本題ですので、後ほど詳細を説明します。ここでは社会保険の1つであることを理解してください。

介護保険

「介護保険」は高齢者の暮らしを社会みんなで支える仕組みです。
40歳以上の人は介護保険に加入し保険料を支払います。その保険料や税金を財源とし、介護が必要な人は、費用の一部を負担するだけでさまざまな介護サービスを受けることができます。

高齢化が急激に進んだことで、2000年からスタートしました。よって、40歳になると健康保険料が増えることになります。

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民間保険とは?

民間保険は社会保険で保障できない内容に関してカバーしてくれる保険です。社会保険でカバーされる保障をしっかり確認してから保険内容を考える必要があります。

また、民間保険は民間の会社が作っているため、社会保険とは異なり様々な種類があります。民間保険には下記のようなものがあります。

生命保険

生命保険とは、怪我や病気、入院・死亡など予期しない出来事による経済的損失を保障するための保険です。

個人年金保険

個人年金保険は、所定の年齢から年金を受け取ることができる貯蓄型の保険です。老齢年金の+αとして契約されることが多いですが、老後資金だけでなく、教育資金や住宅資金の積立などに利用されることもあります。

学資保険

学資保険とは、子どもの教育資金の確保を目的とした保険のことです。

基本的な保証内容は他の生命保険と同じく、毎月決まった額の保険料を払い続ければ、主に祝い金や満期学資金として、契約時に決めた子供の年齢に合わせた給付金が受け取れることもできます。

医療保険

医療保険は、原則として治療を目的とした病気・怪我で入院した場合の費用を保障するものですが、最近では、保障範囲を広げた医療保険も多くあります。

各保険会社は収益が厳しくなってきたため、様々な医療保険を販売しています。医療保険に関しては複雑さが増しているため、名前やイメージだけでなく、本当に必要な保障かどうかを判断する必要があります。

火災保険

火災保険は、一戸建てやマンションなどの「建物」と、建物の中にある家具や什器などの「動産」を補償しする保険です。

地震保険

火災保険では、地震等による火災によって生じた損害や火災が地震等によって延焼、拡大したことにより生じた損害はいずれも補償の対象とはなりません。これらの損害を補償するためには地震保険が必要です。

よって、地震保険に加入するということは火災保険も自動的に加入することになります。
東日本大震災以降、巨大地震が増えていることも影響して、最近保険料が上がってきています。

自動車保険

自動車保険には、大きく分けて「自賠責保険」と「任意保険」の2種類があります。

「自賠責保険」とは、全ての自動車と原動機付自転車を運転する場合は、強制加入になります。「任意保険」は、加入する・加入しないは個人が自由に決めれる保険です。

年金で言うと、「自賠責保険」=「公的年金」、「任意保険」=「民間年金」になります。

ここまでで、会社員で社会保険に加入していれば、厚生年金は必ず保証され、民間保険は個人によって加入・非加入になることが分かりました。それでは社会保険と民間保険の違いを見ていきましょう。

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社会保険と民間保険の加入条件の違い

社会保険は国が主体として管理しているため、加入する条件に当てはまった場合は、基本的に強制的に加入になります。一方で、民間保険の加入は個人の判断で決めるため、加入は任意です。

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社会保険と民間保険の保険料の違い

社会保険料は、所得に応じて決まります。所得が高ければ社会保険料は高く、所得が低ければ社会保険料は低くなります。民間保険料は、民間の保険会社が各社の基準で決めています。

具体的に、民間保険の年金保険料の中身を見てみましょう。例えば、生命保険料は「予定死亡率」、「予定利率」、「予定事業費率」の3つの「予定率」を使って決めています。

予定死亡率

「予定死亡率」は過去の死亡統計を元に、性別・年齢別の死亡者数を予測し計算されます。よって、「予定死亡率」が下がると、保険料が下がります。このことから、若い人の保険料は安く、高齢の人の保険料は高くなります。

予定利率

「予定利率」は、保険料を運用利率がどの程度になるかという予測をしたものです。保険会社は契約者から預かった保険料の一部を、将来の保険金の支払いに備えて積み立てて運用しています。

保険料は保険会社の預金口座で寝ているわけではなく、株・債権等の金融資産で運用されています。「予定利率」が下がると、保険料が上がる要因になります。

最近の例では、アベノミクスで株価が上昇すれば、「予定利率」が上がりますので、保険料が下がります。また、日銀の量的緩和やマイナス金利政策で債権の金利が低下すれば、「予定利率」が下がりますので、保険料が上がります。

2017年4月から各社が保険料を上げましたが、これは債権の金利が低下したためということが、このことから分かります。

予定事業費率

「予定事業費率」は、保険の営業マンや保険会社の店舗費用、契約を保全するためにかかる費用など、保険事業を運営するために必要な額を見積もるときに使用する予定率です。「予定事業費率」が下がると、保険料は下がります。

営業マンや店舗数が少ないネット保険会社はこの予定事業費率が低いため、保険料は割安になっています。

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社会保険と民間保険の保障内容の違い

社会保険は、所得によって保険料が変わり、一律の保障内容となっています。民間保険はオプションを付けたり、給付金額を増やすことで、保障内容が変わります。

よって、社会保険は平等な保険、民間保険は公平な保険と言うことができます。

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公的年金の種類

公的年金は「国民年金」、「厚生年金」、「共済年金」の3種類があります。それではそれぞれの違いを理解することで厚生年金の理解を深めていきましょう。

公的年金①国民年金

国民年金は、日本国内に住む、20~60歳全ての人が加入する公的年金制度です。国民年金のみ加入している人は、自営業等の厚生年金等に加入されていない人です。

なお、厚生年金保険料には国民年金保険料も含まれていますので、会社員の方も国民年金加入者になります。

公的年金②厚生年金

それでは、本題の厚生年金になります。厚生年金は、先ほど説明したように国民年金に上乗せされて給付される年金です。基礎年金となっている国民年金の金額に、厚生年金の受給額が加算されます。厚生年金の対象者は、主に会社員です。

これから厚生年金を細かく見ていきます。

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厚生年金保険料の決まり方

厚生年金保険料は収入によって異なります。その収入は標準報酬月額を基準としています。この聞き慣れない標準報酬月額とは何なのでしょうか?

標準報酬月額は4~6月の収入(=給与)で決まります。例えば、3月分のお給料が4月25日に支払われる場合は1ヶ月前の労働分が対象になりますので、その年の3~5月に働いた分の給与で計算されます。

具体例として、東京都の協会けんぽの2017年4月からの標準報酬月額別の厚生年金保険料です。こちらを使用して収入によってどれくらい差が出ているのか見てみましょう。

  • 20万円:保険料36,368円 実質負担18,184円
  • 30万円:保険料54,552円 実質負担27,276円
  • 40万円:保険料74,554円 実質負担 37,277円

協会けんぽ 東京都 平成29年度保険料額表

実質負担が保険料の半分なのは、厚生年金保険料は会社と労働者が折半しているためです。自営業の人は国民年金保険料の自己負担率が100%ですが、会社員の人は厚生年金保険量の自己負担率が50%のため、会社員の方が負担が軽くなっています。

また、収入が多ければ、厚生年金保険料が高くなりますが、その分将来もらえる厚生年金給付金も増えます。

厚生年金の給付

厚生年金の給付は「老齢厚生年金」、「遺族厚生年金」、「障害厚生年金」の3種類あります。一般的に厚生年金の給付は「老齢厚生年金」ですが、この3種類の年金を学習しましょう。

老齢厚生年金

厚生年金保険の被保険者だった人が、国民年金の老齢基礎年金の受給権を得たときに支給されます。

老齢厚生年金=報酬比例部分+加給年金

また、条件によっては、60歳から65歳までは部分年金が支払われます。

遺族厚生年金

遺族厚生年金は、亡くなった人が厚生年金にも加入していた場合、要件を満たせば受給できる年金です。遺族基礎年金に加え、遺族厚生年金が受給できます。遺族基礎年金は国民年金に加入している人が受給できる遺族年金です。

障害厚生年金

障害厚生年金は、会社員が加入する厚生年金の期間中に初診日がある病気や怪我によって障害の状態になった場合に受給できる年金です。

公的年金③共済年金

共済年金は、厚生年金と同じく国民年金に上乗せされて給付される年金です。共済年金の対象者は、主に公務員です。

共済制度は下記の3つの制度に分かれています。
* 国家公務員が加入   :国家公務員共済
* 地方公務員が加入   :地方公務員共済
* 私立学校の教職員が加入:私立学校教職員共済

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厚生年金保険料(社会保険料)の3つの節約方法

貯金

厚生年金は理解できたという人は、次は厚生年金保険料(社会保険料)の節約を考えてきましょう。ちなみに厚生年金保険料を削減するということは、将来の受給額も削減されまいますので、注意しましょう。

3~5月に残業をしない

標準報酬月額のところでも説明したように、社会保険料は4~6月の収入で決まります。よって、3~5月に給与を上げるようなことをしなければいいということです。すなわち、残業をしないor減らすことによって、社会保険料は削減できます。

また、特別賞与等の給与を上げるものも標準報酬月額の増加になります。

通勤費を減らす

2016年度税制改正で新幹線通勤を考慮して、月15万円まで所得税/住民税等の税金は非課税になりました。ただし、社会保険料は、通勤手当も含めて計算します。よって、会社の近くに住んで、通勤費を削減した方が社会保険料は削減できます。

また、一般的にはマンションより一戸建ての方が郊外になりますので、職場が都心の場合はマンションに住んだ方が通勤費を削減できます。

副業をがんばる

会社員では社会保険料は給与を元に決められます。しかし、多くの副業は「事業所得」になります。事業所得はよほど大きな金額にならない限りは社会保険料の対象とはなりません。

よって、社会保険料削減をするためには副業をがんばって年収を上げたほうがいいということになります。会社で出世をしたほうが、最終的に手取りが多くなるという場合もあると思いますので、そちらは個人の判断になります。

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厚生年金保険料とは?厚生年金と民間保険の違いや節約方法!のまとめ

厚生年金と民間保険の違いを見てきました。そして、厚生年金保険料(社会保険料)の節約も紹介しました。

国のシステムである厚生年金は、大きく変わることはあまり考えられません。厚生年金をしっかり理解して、新商品が次々と出てくる民間保険から自分に適切な保険を選びましょう。

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