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2018/08/27

「頂く」と「戴く」の違いと使い分けとは!ひらがなで書く場合もある?

『頂く』『戴く』『いただく』、これらの使い分け方は分かりますか?
もしかして、どれも同じだとは思っていませんか?

今回はこの3つの『いただく』について、その意味や使い方をご紹介します。
類語表現や英語表現についても触れます。

具体的な使い方については、たくさんの例文を設けて分かりやすく解説します。

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『いただく』とは?

意味

動詞としての『いただく』には、『頂く』と『戴く』の二種類があります。
ひらがなで『いただく』と書く場合というのは、通常は補助動詞としての役割を持つ時です。

まず、動詞としての『いただく』には三つの意味があります。
①まず、一つ目が『もらう』という動詞の謙譲語です。

目上の人から金品を貰うことや、恩恵を受けること、それらを受け手側を低めて言う謙譲語です。
『○○さんから辞書をいただきました』などのように使われます。

②次に、『食べる』や『飲む』といった動詞の謙譲語や丁寧語としての『いただく』です。
『美味しくいただきました』のように使われる場合が、この意味に当てはまります。

③そして、頭の上に載せて持つことを意味し、現代では比喩的に使われることが多くなった『いただく』があります。
『白雪をいただく山』や『国王を国家元首にいただくのが王国』というような使い方をされます。

後ほど別の見出しでコーナーを設けますが、ひらがなで『いただく』と書く場合は補助動詞です。
こちらも色々な役割がありますので、後で詳しく解説します。

類語

上の①の意味における『いただく』の類語には、『頂戴する』や『拝受する』、『拝領する』、『もらい受ける』などが類語として挙げられます。
②の意味における『いただく』の類語としても『頂戴する』がふさわしいでしょう。

③の『いただく』の類語としては、『かぶる』が挙げられます。

英語

頂くと戴くを辞書で調べる

上の①の意味における『いただく』は、英語で言うところの『receive』です。
『receive』は少し形式ばった言い方ですので、日本語の『いただく』が示す謙譲語的なニュアンスも伝わります。

元々が『もらう』の謙譲語ですので、形式ばらない言い方としては『get』や『have』等が挙げられます。
次に②の意味における『いただく』の英語表現です。

これは、『eat』や『drink』ですね。分かりやすいです。
『have』でも構いません。

そして、③の『いただく』は『wear』が妥当でしょう。
英語では、帽子をかぶるのも、服を着るのも、靴を履くのも、全て『wear』で表します。

『put on』や『have on』という表現もあります。
これも、帽子・服・靴いずれにも使えるものです。

<下に続く>

『頂く』と『戴く』の違いと使い分け

『頂く』と『戴く』の違いは冒頭の意味の解説のところで、おおかた察しがついている方も多いのではないかと思います。
上の意味の説明での①と②の『いただく』が『頂く』です。

つまり、『もらう』の謙譲語、『食べる』や『飲む』の謙譲語や丁寧語の場合には『頂く』と書きます。
残った③ですが、『頭に載せる』とか『かぶる』といった意味で使う場合の『いただく』は『戴く』と書くのが正しいということになります。

<下に続く>

『頂く』を使った例文

戴くよりも頂くを使う場合

以下の4つについて取り上げます。

  1. 金品をもらう
  2. 動作を受ける
  3. 食べる
  4. 飲む

それぞれ詳しく見ていきましょう。

例文①:金品をもらう

人から金品をもらう場合に使います。
『全額を頂くのは気が引けます。』

『素敵なお土産を頂きましてありがとうございました。』
このように、お金や物を『頂く』際に使う表現です。

例文②:動作を受ける

次に、物品ではなく、相手からある動作を受ける際の使い方です。
『最近、起業を考えている方々から色々なご相談を頂く機会が増えました。』

『是非私に企画を担当してほしいという依頼を頂くようになりました。』
ここに挙げた相談や依頼というのは、形ある物ではなく、人から受ける動作ですが、このような行為を受ける場合にも『頂く』という表現は使われます。

例文③:食べる

『食べる』の謙譲語や丁寧語としての使い方です。
『旅行では行く先々で美味しいものを頂くことを楽しみにしている。』

『さらっとお茶漬けで頂く新しい食べ方を楽しんだ。』
目上の人からご馳走になる時に使う謙譲語としても、ただ単に丁寧な表現をする丁寧語としても、どちらでも使えます。

例文④:飲む

『食べる』と似ていますが、もちろん『飲む』の謙譲語や丁寧語としての使い方もあります。
『では私はアイスティーを頂きます。』

『店内のイートインスペースでコーヒーを頂いた。』
この場合も同様に、謙譲語としても丁寧語としてもどちらでも使えます。

<下に続く>

『戴く』を使った例文

頂くよりも戴くを使う場合

以下の3つについて取り上げます。

  1. かぶる
  2. 頭に付ける
  3. 敬って自分の上の者として迎える

それぞれ詳しく見ていきましょう。

例文①:かぶる

実際に頭にかぶる、身に付けるという意味で使われる『戴く』についてです。
『今では私達一般人も、結婚式などの際にはティアラを頭上に戴くようになりました。

『頭の上に平額と呼ばれる平たい髪飾りを戴くひな人形』
このように、実際に頭にかぶるとか身に付けるという意味で使われ、英語で言うところの『wear』や『put on』であることが分かります。

例文②:頭に付ける

事物の名前の『頭に付ける』という意味で使われる場合もあります。

『日本人世界王者第1号の白井義男氏の名前をジム名に戴くボクシングジムが、白井・具志堅スポーツジムです。』

マクラーレン・セナ、伝説のF1ドライバーの姓を戴くこのモデルは『究極のドライビングプレジャーを志向する存在』と位置づけられている。

出典元:新型! マクラーレン史上最速のロードカー“マクラーレン セナ”をポルトガルで試乗|GQ JAPAN

名前に付ける場合も『戴く』と言う表現が使われるのです。

例文③:敬って自分の上の者として迎える

ある人物を敬って自分の上の者として迎える、或いはあがめ仕えるという意味でも使われます。
『重役ポストに外国人ビジネスマンを戴くことになった。』

蒋介石と宋美齢夫人を戴く勢力にとってはそこが最大の狙い目だった。

出典元:中国を抜きに北朝鮮の非核化などあり得ない|Wedge

日常会話の中では最も使うことのない用法だとは思いますが、自分の上の者として迎える時にはこのように『戴く』と言うこともできるのです。

<下に続く>

ひらがなで『いただく』と書く場合

ひらがなで『いただく』と書かなければいけない場合というのがあります。
それが、補助動詞としての『いただく』です。

この場合には漢字で表記することは誤りです。
補助動詞の『いただく』には、いくつかの用法があります。

まず、『…ていただく』や『…でいただく』のような形で、動詞の連用形を受けて、他人からの恩恵となるような動作を受ける時に使われる場合です。
『ほめていただきました』や『編んでいただく』などの使い方がそうです。

次に、『お…いただく』という形で、動詞の連用形の語幹を受けて、または『ご…いただく』という形で、サ行変格活用の動詞の語幹を受けて、他人にその動作をしてもらう時に使われる場合です。
『お越しいただく』や『ご心配いただき』などの使い方がそうです。

最後に、『…させていただく』という形で、相手に自分がしようとする動作について許しを願う表現の謙譲語です。
『進行をつとめさせていただく』や『待たせていただく』のような使い方がこれに当てはまります。

<下に続く>

『頂く』『戴く』『いただく』どれが正しいが迷ったら?

書き言葉として使い場合に、どれが正しいか迷ったら、ひらがなで『いただく』とするのが最も安心でしょう。
ひらがな表記で間違いとなることはありません。

逆に、絶対にひらがなでなければならない場合があるということは、直前の見出しでも述べました。
補助動詞の『いただく』の場合です。

この補助動詞の場合は漢字で書くのは誤りです。
よく『連絡させて頂きます』や『連絡致します』といった漢字表記を見かけますが、補助動詞はひらがなで表記するのが正しく、『いただく』や『いたす』と書くのが正解なのです。

動詞の『いただく』をどうしても漢字で書きたいといった方は、『頂戴する』で言い換えられる場合は『頂く』、『戴冠する』や『頭に載せる』という言葉で言い換えられる場合は『戴く』が正しいと覚えておけば良いでしょう。

<下に続く>

『頂く』『戴く』『いただく』きちんと使い分けよう

ここまで『いただく』の意味や使い方についてまとめてきました。
意味するところが広く多岐にわたる言葉なので、正確に理解したいところです。

補助動詞の『いただく』は漢字で表記するのは間違いであるということは、社会人の方でも案外知らないということが多いです。
そのことはビジネス文書やメール等を見ていると明らかです。

一つ一つ意味を正確に押さえて、上手に使い分けましょう。

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