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2017/07/12

収入保障保険とは何か?その他の生命保険との違いも解説!

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目次

生命保険に含まれる収入保障保険

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生命保険の中に収入保障保険があります。と、その前に、生命保険とは具体的にどういうものなのでしょうか?ぼんやりとしかわからないよ!という人は、まず生命保険を理解しましょう。

生命保険は、暮らしの中で起こり得る病気・怪我など、また人の死亡によって引き起こされる経済的負担や損失などのリスクに備える保険です。多くの人が少しずつ負担金を出し合い「いざというとき」に備える「相互扶助」の考えで成り立っています。

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収入保障保険とは?

生命保険といえば、定期保険や終身保険が定番となっていました。最近、生命保険で「収入保障保険」が注目されています。

収入保障保険は下記の特徴があります。

1. 少ない保険料で大きな保障

2. 毎月一定額を受け取る(一括払いも可能)

3. 契約後、保障される合計金額が減っていく

一般の方にはまだなじみがない保険ですので、これから解説していきます。

各種生命保険と収入保障保険の比較

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各種生命保険との違いをみていきましょう。

定期保険との違い

同じ点

同じ点は、保険解約時に解約返戻金は返ってこない(掛け捨て)という点です。

異なる点

死亡時の保険金の支払い方法が異なります。

定期保険は、被保険者の死亡時、3,000万円や5,000万円と事前に契約した額が一時金として支払われます。保険期間中であれば、加入した直後に死亡した場合も、保険期間満了の直前に死亡した時も、支払われる保険金額は一緒です。

収入保障保険は、被保険者の死亡時、その時点から保険期間満了まで保険金が支給されます。保険期間は、契約してから10年や20年と契約時にあらかじめ決まっています。

支払われる保険金額が最も大きくなるのは、加入した直後に死亡した場合です。逆に保険金額が最も小さくなるのは、保険期間満了の直前に死亡した場合です。契約内容によっては保険金額が支払われない場合もあります。

このように、保険期間中に保険会社から受取人への支払い保険金額が少ないため、定期保険より保険料が安くなります。

終身保険との違い

同じ点

同じ点はありません。

異なる点

保障期間が異なります。終身保険は死亡するまで一生涯補償されます。定期保険と同じく、契約時に10年や20年と決められていますので、その期間しか保障されません。

このように、保険期間は終身保険の方が長くなるため、終身保険より収入保障保険の方が保険料が安くなります。また、一般的に保険料の比較は下記の通りです。

収入保障保険<定期保険<終身保険

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収入保障保険の種類

保障内容で分けて「通常」、「がん保障付き」、「三大疾病保障付き」の3種類あります。

通常

保険金を受け取れる条件は、被保険者が死亡または高度障害になった場合のみです。労働が不可能になった場合の保障として使用する場合に向いています。

がん保障付き

死亡または高度障害にさらにがん特約を付帯した保険です。保険料が免除される条件は、保障期間中に被保険者ががんになった場合です。将来、がんが不安な方に向いています。

三大疾病保障付き

死亡または高度障害に三大疾病を付帯した保険です。保険料が免除される条件は、保障期間中に被保険者が三大疾病になった場合です。

三大疾病とは、「がん・急性心筋梗塞・脳卒中」の3つの病気のことです。これらの病気は、長く日本人の死因の上位を占めており、将来の病気が不安な方に向いています。

収入保険のメリット5つ

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少ない保険料で多くの保障を受けられる

収入保障保険の最大の長所は、保険料が安いということです。終身保険は月数万円もかかり、とても払えないという方でも、同程度の保険金を終身保険の半額以下の保険料で対応することも可能です。

保険金が長期で受け取れる

長期間で、毎月定額が受け取る契約になっています。定期保険のように、保険金をいきなり全額受け取るのが不安だったり、大金を浪費することが不安な方は毎月定額を受け取るほうが安心かもしれません。毎月の受取金額は5~30万円程度です。

保険を合理的に利用できる

収入保障保険は、時間が経つにつれて保障額が下がっていきます。この性質を利用することで、合理的に保険を利用できます。

例えば、子育ては高校から大学までの間の教育費がかかることが知られています。この時に世帯主に万が一のことがあると、子供の将来の教育が不安です。しかし、大学を卒業してしまうと、その後の教育費はほぼ不要です。

このように、一定の期間のみ保険金が必要or増額したいというときに、収入保障保険を使用すると、保険料負担を抑え、多額の保険金が用意でき、合理的な家計になります。

乗換えが可能

定期保険は被保険者の年齢が上がると保険料が増えます。例えば、保険金が1,000万円の場合、毎月支払う保険料が30歳は2,000円と安いのに、50歳になると保険料が5,000円と高額になります。これでは、何十年後かにいったん解約をして、契約を見直そうとすると、この保険料の増加に抵抗を持っていしまいます。

収入保障保険は異なります。60歳まで保険期間で月10万円が欲しいという時に、50歳で他の保険料が割安な新商品の収入保障保険に乗り換えようとします。この場合、それほど保険料の増加はありません。

なぜなら、収入保障保険の場合10年間の保険期間に設定すればよいからです。30→50歳と年齢は増えますが、保険会社は最大1,200万円(10年間×毎月10万円)と準備する保険金額が少ないからです。

また、30歳の場合は3,600万円(30年間×毎月10万円)です。よって、保険料の上昇をあまり気にしなくてよいため、保険の乗換えが容易です。

団体信用生命保険の代わりになる

団体信用生命保険(以下、団信)は、住宅ローンを利用する人が金融機関を通じて加入する生命保険です。民間銀行の住宅ローンは団信が強制的に付いています。ただし、住宅金融支援機構のフラット35は団信が任意となっています。

フラット35で団信に加入せずに、収入保障保険で世帯主の死亡によるローン返済の対策もできます。団信は年齢に関係なく、保険料はローン金額によって決まります。

よって、若い人でも年齢をめした人でも保険料は同じです。よって、団信に加入している若い人は保険料が割高であることが分かります。

収入保障保険は、ある一定以上の条件(非喫煙者など)を満たした方は保険料が安くなります。

若い人でこれらの条件に当てはまる人は、団信よりも収入保障保険に加入したほうが、住宅ローン期間中の保険料を削減できます。

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収入保険のデメリット3つ

年数が経つと保険金の総額が減る

収入保障保険は、これまで述べてきた通り、年数が経つと保険金の総額が減ります。この仕組みによって、保険料は安くなっているわけですが、保険金の総額では定期保険より下回ります。

自分が保険料と保険金総額のどちらを重視しているのかを考えて、保険を選択しましょう。

保険料は掛け捨てである

こちらも、収入保障保険の性格上仕方がありませんが、保険料を下げるために、保険料は掛け捨てで運営されています。解約返戻金がないと困るという方は、終身保険かそのような保険を選択しましょう。

保険金が課税対象になるかもしれない

収入保障保険は、被保険者(保険の対象になる人)、保険料負担者(保険料を支払う人)、保険金受取人(保険金を受け取る人)が誰になるかで、税金がかかる場合とかからない場合があります。

それでは、それぞれのケースでどうなるかを見てみましょう。核家族で夫・妻・子の3人暮らしであるという前提で解説します。

被保険者:夫、保険料負担者:夫、保険金受取人:妻

この場合は、妻に相続税と所得税がかかります。正確には、保険金取得初年度に、相続税が課税され、翌年以降、年金形式で受け取る保険金について所得税が課税されます。

相続税は非課税枠が大きいので、一般的にはこの方法が推奨されています。収入保障保険は一括で請求も可能です。その場合は相続税のみです。

被保険者:夫、保険料負担者:妻、保険金受取人:妻

この場合は、妻に所得税がかかります。毎年、年金形式で受け取る保険金について、所得税が課税されます。

被保険者:夫、保険料負担者:妻、保険金受取人:子

この場合は、子に贈与税がかかります。課税対象額は下記の計算式になります。3つの方法の中で最も税金が高くなるため、よほどのことがない限りこの権利配分は行わない方がよいでしょう。

課税対象額 = 受取り金額 - 110万円

収入保障保険に合っている人

収入保障保険は、世帯主が亡くなった場合に生活費が困る家庭に向いています。具体的には、教育費がかかる子供がいるご家庭です。学資保険では保障金額が低く、残された家族が生活するのが困難です。

また、若く収入がそれほどまだ多くない世代は、貯金も少ないため、収入保障保険が向いています。

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収入保障保険に合っていない人

収入保障保険は、世帯主が亡くなった場合に生活費が困らない家庭に向いています。具体的には、独身者や子供がいない家庭です。

収入保障保険とは何か?その他の生命保険との違いも解説!のまとめ

収入保障保険の仕組みとその他の保険の違いを見てきました。デメリットもありますが、それを上回るメリットを理解していただけましたでしょうか?

生命保険の中では、最も手数料を低く設定されている部類の保険ですので、これを期に家庭の保険も見直しをしてみてはいかがでしょうか?

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