みんなのお金ドットコム | お金のコトをもっと身近に
2018/09/03

文系・理系の違いと偏差値の見方!進路の選択ミスを防ぐための3箇条

文系と理系の違いについて、あらゆる角度から検証してみました。
あるあるの一種として、見た目や考え方の違いにはどのようなものがあるのかなど、取っつきやすいテーマから始めます。

文理選択の参考になるように、互いの特色や偏差値の差、互いのメリットとデメリットについてもまとめました。

Large library la trobe study students 159740  1

違いは何?まずは文系と理系を知ろう

文系脳

文系的な思考パターンを得意とする人が『文系脳』であると言えます。
何かの問題を解こうとする際に、頭の中で文字を用いて考えることを得意とします。

例えば、数学のxやyを使った問題が好きではなく、xをりんごか何かに置き換えて、物語風に小学生や幼稚園生にも分かるように教えることができるタイプです。

理系脳

理系的な思考パターンを得意とする人が『理系脳』であると言えます。
何かの問題を解こうとする際に、頭の中で記号や図形を用いて考えることを得意とします。

先ほどの例のようにxやyを使った関数の問題を見た瞬間に、数直線や関数のグラフなどが頭に浮かぶタイプです。

考え方の違い

文系か理系か悩む高校生

文系の科目は圧倒的に丸暗記系が多いのが特徴です。
文系の人は、物事を考える際に、自分が本を読んで得た知識や、実際に経験したこと、つまり経験則をもとにして直感的に考えます。

理系の人は、数式や実験データなど、数字によって目に見える形ではっきりと表れる根拠を非常に大事にします。
そのため、客観的データをもとにして考える傾向があります。

意見を述べる際に感情的になってしまうところがあるのは文系で、冷静に理論立てて話を進めるのが理系であると一般的に言われています。

見た目の違い

まず、個人の見た目の違いからです。
一般的に文系はデザイン重視ができるが、理系は機能重視になってしまうと言われます。

これは、大学での研究内容を見ていくと自然とそうなってしまうのですが、文系は教科書さえあれば良いという感覚ですのでオシャレなサックプラのようなトートバッグでも可能です。
理系は研究に必要な道具も多いことですから、機能性重視になってしまいます。

例えば、服装を見てもキャンパス内で白衣を着ているのは理系の人で、これは科学実験などをおこなうためであって、文系の学生では考えられない格好です。

そのため、一般的に文系の方がオシャレだとは言われています。
裏を返せば、ちゃらいのが文系というイメージで、理系よりも文系の方が楽な分、遊びや合コンに割ける時間もたくさんあるということを意味しています。

次に、団体の見た目の違いです。
そもそも理系は単独行動が多いと言われます。団体で動くことがあったとしても、ごく少数です。

理系は研究の際に、少数でのグループやチームを組んで事に当たる機会が大変多いのです。
そのため、そういったメンバーと行動を共にすることはあるものの、人数は少なく、そうでなければやはり単独行動が多いという印象です。

文系は大勢で行動することを好みます。
コミュニケーション能力の高さがなせるわざとも言えます。

文系の主な学部

文系の学部の最高峰として、まず『法学部』を挙げます。
言わずと知れた、民法や刑法、商法、労働法など様々な法律について学びます。

弁護士や検事、裁判官などの法曹を目指す人ばかりと思われがちですが、全くそういうことはなく、国家公務員いわば官僚や地方上級公務員、また民間の金融機関に勤める人が圧倒的に多いそうです。
暗記が得意な文系脳に持って来いの学部です。

文系の学部の中で、最も数が多いのが『経済学部』です。
ほぼどこの大学にも経済学部はありますし、高校からの進学の際にも迷ったら経済学部という学生は非常に多いです。

文系とは言いつつも、ある程度数学も出てきます。
資本主義経済の行きづまりにより、今後またさらに注目を集める学部です。

『文学部』や『人文学部』は当然文系です。
文学や語学、哲学、文化人類学など多岐にわたります。

『外国部学部』ももちろん文系です。
また、『教育学部』も文系で、教育機関で働きたい人や教師になりたい人が目指し、国立大学に多く学部が存在するのが大きな特徴です。

理系の主な学部

理系の花形と言えば、『医学部』や『歯学部』、『薬学部』などでしょう。
かなりの勉強熱心で、相当高い成績の持ち主でないと目指すことができない難関学部です。

『理学部』も文字通り理系です。
理学部は、物理学科、化学科、生物学科、地学科、数学科など多方面に分かれています。

『工学部』も理系です。
一口で言ってしまえば、モノづくりをする学部です。

『農学部』も理系の一つです。
農学部も実は、農学、農芸化学、農業工学、農業経済学、畜産学、園芸学など多岐にわたります。

この他にももちろん今はたくさんの学部があります。
ここには主なものをまとめました。

<下に続く>

文系と理系の割合は?偏差値に差はあるの?

文系と理系の卒業生

割合

昔から文系と理系の割合は7:3、つまり文系が7割で理系が3割と言われています。
これはおおざっぱな数字であって、実際には芸術や体育会系などどちらにも属さないものもありますので、単純に文系と理系の学部だけを足したものからの比率の出し方です。

正確には、文系が60.8%で、理系が28.2%、その他の学部が11%という内訳です。
文系と理系とを足して、その中だけで比率を見ると文系が68.3%、理系が31.7%ですので、やはりおおよそ7:3という割合は長らく変わっていないようです。

出典元:調査結果の概要(高等教育機関)|文部科学省

偏差値の差

文系と理系の偏差値は比較することができないとよく言われます。
これには納得のいかない様々な理由付けもありますので、もちろん偏差値の比較はできるという逆の説を唱える人もいます。

苦手科目が多い人が文系に集まるとか、潰しがきくからとオールマイティーな人が理系に集まるという、一種偏見のようなものがあって、それらが偏差値の比較を邪魔しているように見えます。
そんな中で、毎年はっきりと差をつけて数値化まで行っているのが、進学塾の大学ランキング表です。

有名進学塾は、全国の全ての大学の全ての学部のランキングを発表していますし、大学センター試験後には各学部を目指す人向けに偏差値もはっきりと出しています。
これによると、文系よりも理系の方がおおよそ4~5ポイントくらい偏差値が高いです。

たしかに理系には医学部や歯学部など難関な学部が多いことは事実です。
しかし、文系にも法学部のように偏差値が高い学部はありますので、文系とか理系とかいう大きなくくりで偏差値を比較すること自体がナンセンスであるとは思います。

<下に続く>

文系・理系の選択時期はいつ?

高校1年生の11月というのが選択時期です。
それ以前に、まず第一段階として1学期中(だいたい6月)に文理希望調査というものが行われます。

ここではまだ決定ではありません。
その後、教員と個人面談、或いは保護者も交えた三者面談を行って、11月頃に最終希望を提出するのです。

この間に、例えば夏休みを利用して大学のオープンキャンパスなどを利用する高校1年生が増えています。
色々な学部を自分の目で見て、何のどういったところに魅力を感じるか確認するためです。

最終希望が提出された後は、教員のチェックを経て、特に問題がなければ希望通り生徒たちが文理にそれぞれ分かれた授業が開始されることになります。

<下に続く>

ミスしない!文系・理系の選び方

文系も理系も一緒に勉強

以下の3つについて取り上げます。

  1. 興味・関心
  2. 適性・得意科目
  3. 将来の目標から逆算

それぞれ詳しくみていきましょう。

選び方①:興味・関心

一番大事なことは、自分が何に興味があって何に関心を寄せているかを、自分自身良く知ることです。
大好きなことは、どこまでも探求してみたいという知識欲が湧いてきますし、努力も苦ではなくなります。

自分の興味のある分野でもないのに、他人からのアドバイスや仲の良い友達か進むからという理由で文理選択をおこなってはいけません。
苦労するのは自分です。

選び方②:適性・得意科目

自分の適性を知ることも大事です。
自分の得意科目を伸ばそうと考えるのは非常に賢い選択です。

上に挙げた自分が関心を寄せるものもそうですし、この適性もそうなのですが、高校生くらいの間は、意外と他人から見た第三者の意見が的を射ていることもあります。
“あなたは○○が好きなんじゃない?”とか“あなたは人一倍○○に興味があるよね?”とか“あなたは○○が得意だね”という他人の意見の中には、自分が気付けていなかった自分の特徴を的確にとらえているものもあります。

そこに、もちろん自分自身の意思が加わらなければいけません。
あくまでも、他人からの意見は気付きの一つに過ぎません。

他人からのアドバイスと、自分が本当にそれに向いているか、努力することに苦痛を感じない分野であるかを、しっかりと考え抜いて選択してください。

選び方③:将来の目標から逆算

最も正しい選択方法は、最終的に自分が将来どのような職に就いてどのような仕事がしたいのか、そのために何が必要かを逆算できた上で選ぶということです。
しかし、大人になっても自分が何をしたいのか、何に向いているのか分からないという人はたくさんいます。

高校生や大学生で、既に自分の将来について明確なビジョンを持っているという人の方が少ないでしょう。
しかし、自分は絶対にこの道に進みたいという絶対的な目標がある人というのは強いです。

目標が定まっていて、それに向けて進むための選択は非常に簡単だからです。

<下に続く>

就職困難?文系理系のメリット・デメリット【文系編】

メリット

文系のメリットはというと、法学部など一部の難関学部や超一流大学などの難関校を除いては、受験が比較的楽だということです。
また、合格後の大学4年間も遊んで過ごせるほど楽だとも言われます。

アルバイトにも励む時間がたくさんあるので、そこで社会経験を積むことができます。
自分の時間がたくさんあるので、青春を謳歌できるとも言えますし、サークルや合コンなどで大学生活を思う存分楽しむことができるという言い方もできます。

デメリット

就職には苦労します。
理系に比べて、なんのつてもなく、また何を売りにしたら良いのか、何をセールスポイントにしたらよいのか、大学生活で何を頑張ったかという面接での答えにも窮するほど、実績というものをはっきりと明示することができない学部が多いのが文系の特徴です。

<下に続く>

年収が高い?文系理系のメリット・デメリット【理系編】

メリット

非常に対照的です。
就職の時に楽です。

大学において理系の学部というのは、多額の研究費が必要で、民間企業から研究資金を得ることでその一部を賄っているというところがあります。
つまり、研究で目覚ましい成績や実績を挙げると、そういった研究資金を出している民間企業から声がかかるということが多々あります。

つまりは、就職活動自体をわざわざしなくても、日々の研究さえがんばっていれば、ちゃんとそれを見てくれている企業からの引き抜きがあったり、教授からの紹介があったり、文系では考えられない恩恵がたくさんあります。
引き抜きや紹介が仮になかったとしても、就職活動中に自分がどんな研究でどんな成果を上げてきたか、具体例を明示してアピールすることができる強みがあります。

また、今はIT技術者が何十万人という単位で人手不足だと言われています。
これは明らかに理系の人達が、壮絶な規模の売り手市場であることを物語っています。

今後も、理系が就職に有利であることは間違いなく、さらにその差は広がる一方であるように見えます。

デメリット

これも対照的です。
文系と違って、大学4年間全くと言っていいほど遊ぶ暇はありません。

進級も文系より大変です。
就職という、一種の大学生活のゴールの瞬間には多大なメリットがある分、その過程には困難が付きまといます。

夢のキャンパスライフや、大学4年間合コン三昧とか、4年間遊んでいれば高卒よりも高い年収を得られるなどと、甘い考えでは理系の大学生はつとまりません。

<下に続く>

文系・理系の英語表現

文系

まず最初に断わっておきますが、英語においては日本語で言うところの『文系』や『理系』というおおざっぱな分け方や概念がありません。
そんな中でも、色々な言い方を考えてみましょう。

まず、『liberal arts』という英語表現です。
これは、中世においては自由科目という意味合いを持ち、中世以降では自由七科とも呼ばれていました。

この七科の中には、文法学のような文系もあれば、算術や幾何、天文学のような理系科目もありましたので、やはり日本語の『文系』とぴたりと合う言葉ではありません。
次に、『social sciences』という英語表現をご紹介します。

これは、いわゆる社会科学です。
具体的には、歴史学・経済学・政治学・社会学などを表しますので、たしかに文系の一部を指していることは分かります。

次に『humanities』です。
これは、人文科学のことです。

社会を人間と対比させた形で研究対象を考えた時、学問は『人文科学』と『社会科学』と『自然科学』とに分類されます。
その中の人文科学はたしかに文系の一部ではあります。

理系

理系は『sciences』で良いと思いますが、物理や化学ではなくエンジニアリングのことを指す場合には『technical』といった方が適切です。
日本語というものは、なんでも大まかにくくっておおざっぱにまとめがちです。

英語では、自分の専攻を正確に訳した方が良いと思います。
例えば、教育学部は『Faculty of Education』、工学部は『Faculty of Engineering』、美術学部は『Faculty of Fine Arts』、法学部は『Faculty of Law』のようにです。

<下に続く>

文系と理系の選択は慎重に

文系と理系の違いについて、見た目や考え方、具体的な学部や偏差値、互いのメリットやデメリットについて解説を進めてきました。
言ってみれば、人生の大きな岐路のうちの一つに数えられるのが文理選択です。

これから選択を迫られる学生さんも、その周りのアドバイスを与えるべき大人の皆さんも、色々と情報収集をしたり、向き不向きなど総合的に判断したりしながら、慎重に決定するようにしましょう。

Thumb minkane logo
written by

「お金のコトをもっと身近に」というミッションで、みんなのお金ドットコム(みんかね)を運営しています。
投資・節税・保険・ローン・クレカ・節約などのテーマの情報を各領域の専門家や編集部を通して記事配信していきます。

関連記事
おすすめ記事
Logo
みんかねの
おすすめ記事がLINEに届く!
Add line
Logo
みんかねの
おすすめ記事がLINEに届く!
Add line