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2017/06/28

専業主婦は社会的損失とか冗談じゃない。家事に労働的価値をつけてみよう

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東京都内のある住宅街に住むAさんのハナシ。夜21時、定時に残業3時間を足して本日の実質の労働時間が終わります。家に帰ると昨年から専業主夫をお願いしている主人が疲れた顔をしています。我が家は子どもがまだ小さいこともあり、夜に体調を悪くすることも多い。育児や家事は、労働価値をつけるとすればどれくらいの時給になるのでしょうか。

ソニー生命が徹底調査した、「家事」の値段!

2017年4月、外資系生命保険会社のソニー生命は「家事」の値段を徹底調査しました。時給の高い順に、項目別に見ていきましょう。調査母数は1000人へのアンケートです。

<下に続く>

(未就学児の)家事や育児…1,413円

最も時給が高いのは未就学児の家事や育児。夜に熱を出し睡眠不足となってしまうこと、少しずつ自我が出てきて手を焼くこと。年を重ねて子どもたちが独立したとき、「あの時は大変だった」と思い返すのはこの時期という方も多いでしょう。

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(中学校以上の子どもの)育児・世話…1,174円

中学生になると子どもたちも少し落ち着いてきます。その一方で子どもによっては将来の夢が固まり、親と一緒に目指していくことも。子どもによって教育費の金額に差が現れるのもこのあたりです。時給で見ると少し安くなるのは、親の役割が並走するプレイヤーからアドバイザーに変わるということでしょうか。

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PTA活動…1,033円

時給が3番目に高いのはなんとPTA活動。子どもというよりも、親や学校との距離感に悩む人が多いことが予測できます。少子化の進むこれからは、PTAで役職を担う可能性も高くなるのでしょうか。また、PTAは清廉潔白な保護者がなるという時代では既になく、子どもをPTA活動に参加させるリスクも考えなくてはならないのは残念なことです。

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食事の準備・後片付け…1,019円

この調査の前に筆者も、どのような項目が上位に来るか考えてみましたが、結果を見て最も意外だったのが4位。食事の準備・後片付けです。これはおそらく、子どもたちの食事の世話も含まれているのでしょう。

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親戚づきあい…965円

5位は親戚づきあい。家事のなかでも、ほかの大人たちと付き合わなければならない部分に負担感が強いことがわかります。PTAとは違う意味で苦労のある親戚づきあい。自分の親族ならまだしも、配偶者の親族とも付き合わなければいけないのは大変です。また、既に子育てを終えた人からアドバイスを受けることもままあります。参考になるアドバイスであればいいのですが、一昔前のアドバイスを上からされることも多いですね。

さて、ここまでで2017年時点の東京都最低賃金632円を超えます。以降の家事は労働基準法違反…です。取り締まるつもりで列挙してみましょう。

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その他の家事の値段

掃除・洗濯…919円
地域とのつきあい…879円
地域社会での貢献…867円
お買い物…833円
習い事・塾の送り迎え…751円

参考:ソニー生命 http://www.sonylife.co.jp/company/news/29/nr_170418.html

<下に続く>

家事は時給を払うから任せるものではなく、分担するもの

さて、家事が「時給でいくら?」という問いが出てくるのは本来、報酬が発生するものではない家事に対して、負担感を感じている人が多いことが伺いしれます。夫婦の片方が仕事もしながら家事の多くを負担しているから、家事にも給与を…となるのでしょうか。

筆者はFPとして各所で発言していますが、イクメンという言葉を世の中はあまり使わない方がいいのではと考えています。イクメンといっても、子どもを育てるのは両親の均等な義務であるはず、片方が「手伝う」という意識では上手くいかないのではと考えています。執筆のなかで繰り返し書いていたら最近は「カジメン」という言葉が生まれてしまっているようで、残念です。

家事は時給を払うから任せるものではなく、分担するもの。その一方で毎月の生活費を稼ぐことも立派な「家事」です。大切なのは稼いでやっている、家事をしてやっていると感じるものではなく、自分にはその分野が任されただけのこと。

ちなみに筆者は自分で会社を作って、毎朝時間が取りやすくなりました。最近は午前中にアポイントが入るため洗濯は難しくなりましたが、朝食づくりに皿洗いにゴミ出しは担ってから会社に向かいます。

朝8時に家族を送り出してからメールチェックをしながら1時間は作業をしているので…時給1000円というところでしょうか。

日本全国を見ても、これから働き方改革が社会の大きなんテーマです。働き方は何種類もある、その多様性が当たり前のこととなって進んでいくことでしょう。これはとても喜ばしいことです。

男性のなかで家事をする人が増えてきたら、少しずつでも社会が適応していければ素敵ですね。その先には、家事は時給を貰うものではなく、手伝うものでもなく、家族で分け合うものとして浸透しているのでしょう。

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written by

FP-MYS代表取締役社長兼CEO。
ファイナンシャルプランニング(FP)を通じ、Fintech領域のリテラシーを向上させたい個人や、FP領域を活用してFintechビジネスを検討する法人のアドバイザーやプロダクト支援に携わる。
Fintechベンチャー集積拠点FINOLAB(フィノラボ)入居。執筆実績多数。

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