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2019/01/03

『ご相談』は正しい敬語?文例やメールでの使い方、言い換え表現

自分の判断だけでは決められないことがあるとか、行き詰まりを感じた時とか、相談を持ち掛けて事態を打開させたいことは仕事の上でよくあることです。
目上の方に持ちかける際には、どのように申し入れたら良いのか、戸惑うこともあるでしょう。

「ご相談」という語句を用いて、口頭や文書、メールなどでの使い方や類似の表現を紹介します。

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「ご相談」はビジネスシーンで使える?

仕事が行き詰まってしまった場合や、交渉ごとが上手くはかどらない場合は、上司や相手先に意見を聞いて現状を解決したいと考えるでしょう。
「ご相談」という言葉を用いて、目上の方に話を持ち掛ける時に用いられることがあります。

敬語として正しい使い方か、ビジネスの場で使えるかは言葉の使い方にもよります。

謙譲語と尊敬語の違い

謙譲語は、自分の立場をへりくだる形で、相手方を高める語句のことを言います。
尊敬語は、相手を高めて使う言葉を指しています。

自分が依頼して目上の方に相談にのってもらう場合には、後に理に適った言葉を加えて、謙譲語の表現を使うのが望ましいでしょう。

ご相談は正しい敬語?

「相談」という行動や状態を表す名詞に、相手への敬意を表す「ご」という接頭語を付けているため、敬語として使えます。
また、丁寧な表現としても使えるので、適切な敬語と言えます。

『ご相談がある』は?

あまり適切な使い方ではありません
敬語を使う際には、相手を敬う言葉を使う度合いを同じにするという決まりがあります。

尊敬表現が使われている単語に対して、後に続く一緒に使う言葉も敬語で表現する必要があるのです。
「ある」という語句は、上に付く語句のような状態が認められるとということを表す言葉で、尊敬の意味は含まれていません。

「ある」を丁寧な表現の「あります」と変えても間違いではありません。
または、「ご相談がありますが」と切り出して、目上の方の都合を伺うことも可能です。

また、敬語表現をあえて使わずに「相談があるのですが~」とする方法もあります。

あとに続く適切な言葉

尊敬表現を表す語句を一緒に使うのであれば、敬語で揃えるのが基本です。
更に丁寧にするには、「ある」を敬語表現にした「ございます」、謙譲表現の「申し上げます」を付けることもできます。

口頭で伝えるのなら「ございます」文書やメールなどで用いるのなら「申し上げます」を使って、固い表現を使うと丁寧さが感じられます。
尊敬の接頭語の「ご」に「申し上げる」という謙譲語が付くと二重敬語になって、文法上の間違いに相当するのではないかと感じられる方もいるでしょう。

「ご相談」と「申し上げる」の2つの語句は、一続きの動作を表す訳ではありません。
適切な用法ですので改まった場でも十分利用できます。

<下に続く>

ご相談を目上に伝えるときは?

上司と先輩にご相談がございますと言ってみる

目上の方に相談したいことを伝える場合は、失礼のないように気配りが必要です。
まず、最初に相手の都合を伺わなくてはいけません。

突然改まった話をされても、忙しくて時間が取れないこともあり、急に本題に入ると困惑させてしまうこともあります。
その場で相談するのが難しい話題の場合は、別の場所を設けて来ていただくように手配するといいでしょう。

目上の方に持ち掛ける際に「させていただきます」という言葉を使う場合は要注意です。
「いただく」は尊敬表現ですが、「させて」と言う言葉は使役となり、動作や状態を相手にやらせるように命令する表現になります。

相手が自分に相談をするようにと命令している訳ではないので、「ご相談いたします」という、「する」の謙譲表現の「いたす」を用いた方が適切な場合があります。

<下に続く>

ご相談を使った文例

目上の方に相談を持ち掛ける際の例を紹介します。
1・2は上司に、3・4は取引先になります。

  1. 仕事で生じたトラブル
  2. 急な出張で代理の出席を頼む
  3. 自社商品についてのお尋ね
  4. サービスの廃止と案内

項目ごとに詳細な例を挙げて説明します。

ご相談を使った例文①:仕事で生じたトラブル

部長、お手すきでしょうか。
A社のご担当の方とのお話でご相談がございますが、よろしいでしょうか。

配送した商品に傷が生じていて、梱包がしっかりしていないから、代金を支払う必要はないだろうと苦情がありました。
着払いでの返品をお願いした所、それでは困る、とにかく商品は引き取るが代金は支払わないということで全然話が進みません。

案が尽きて困っております。

ご相談を使った例文②:急な出張で代理の出席を頼む

お忙しい所をすみません。
ご相談がございますが、差し支えございませんか。

社長から急病のB課長に代わって出張に出向くようにとのことですが、C社様とのプロジェクトの急ぎの打ち合わせが重なってしまいました。
あちら様もご都合がつかないとおっしゃって、お困りだとのことです。

心苦しいのですが、(部下の)D君だけでは心許ないので、部長にもご出席願えませんでしょうか。

ご相談を使った例文③:自社商品についてのお尋ね

いつもお世話になっております。
当社の製品についてご相談いたしましてもよろしいでしょうか。

当社では、お客様がよりお使いいただきやすいように現在の○○のリニューアルを検討しております。
修正した方が良い所、そのままでもいいのではという所がありましたら、ご希望をお寄せいただけますか。

忌憚のないご意見をお待ちしておりますので、お手数ではございますが、よろしくお願い申し上げます。

ご相談を使った例文④:サービスの廃止と案内

謹啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素より格別なご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、ご利用いただいている弊社サービス○○プランについて、ご相談申し上げます。

弊社でも努力をして参りましたが、運用コストの上昇により、やむなくプランを廃止することになりました。
長らくご活用いただいた企業様に、特別に法人用の新たなプランをご案内いたします。

同封のパンフレットをご覧いただき、添付のプラン変更の書類をご送付いただければ幸いです。
解約をご希望の場合は、弊社カスタマーサービスまでご連絡を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

<下に続く>

メールでご相談を使うとき

メールでご相談を持ち掛けるには

件名や本文の文中で使用する際は、簡潔に短い語句で失礼のないようにするのが基本です。
メールは、急ぎで連絡をするのに使うツールですので、敬語を使う時に、書面や話し言葉よりもくだけた言葉を使っても構いません。

しかし、基本はしっかりと守り、友人に出すようなあまりにもなれなれしい表現にならないように注意してください。

件名の場合

「求人募集についてのご相談」とか、「追加仕入についてのご相談」というように、具体的な用件を挙げると分かりやすいです。
「ご相談:イベントの件」、「ご相談:顧客開拓について」というように、最初に入れて記号で区切り、内容をまとめるのも一目で見て分かるでしょう。

本文の場合

上司に対しては、「お忙しい所を恐れ入りますが、ご相談がございます。」や、「お疲れ様です。求人募集のことでご相談いたします。」と書き始めるといいでしょう。
メールでは長くなるので、文語的な挨拶は省きますが、クッション言葉相手へのねぎらいと挨拶を兼ねる言葉を入れると失礼になりません。

外部に対しては、「いつもお世話になっております」や「御多忙中失礼いたします」などの語句を入れます。
その後「○○の件でご相談申し上げますが、お時間をいただけますでしょうか」と、相談したい内容を続けます。

相手の時間を割いてしまうことへの恐縮の気持ちを込めます。
メールの末尾に「お手数ではございますが、よろしくお願い申し上げます。」と入れるのも良いやり方です。

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ご相談の言い換え

社外の方にご相談の言い換え文例で申し入れをしてみた

ご相談の言い換え例は以下の5例です。

  1. お知恵
  2. ご意見
  3. ご教示
  4. ご指導
  5. お打ち合わせ

5例の類似表現や言い換え表現を、それぞれ紹介します。

ご相談の言い換え①:お知恵

トラブルがあって解決が難しい場合、目上の方に打開策を相談する際に使える言葉です。
自分に欠けている経験や十分な知識を持っている目上の方の解決方法を請いたい場合に使うといいでしょう。

「お知恵を拝借(借りることの謙譲語)いたします。」とか「お知恵をお借りしたいのですが、~」と尋ねるといいでしょう。

ご相談の言い換え②:ご意見

相手の意向を尋ねて参考にしたい時、他に良いアイディアがあれば提案してもらいたい場合に代替の表現として用いることができます。
「今回の事案について、私では決めかねるため、社長のご意見をいただきたいのですが~」や、「○○様のご意見を伺いましてから、商談を進めるつもりでおりますが、いかがでしょうか」というようにします。

ご相談の言い換え③:ご教示

「教示」とは、相手に具体的なやり方を教えることです。
尊敬の接頭語「ご」に、敬語表現を表す語句を付けることで、相手に教えてもらいたいということを丁寧に頼む時に使います。

固い表現なので、普段話をする時には使いません。
メールやビジネス文書を送る時に使う、文語的な語句です。

「先日の件ですが、調査の進め方についてご教示くださいますようお願い申し上げます」とか、「御社への申込書について、いくつか不明な点がございますので、ご教示いただけますでしょうか」のように使うのがおすすめです。

ご相談の言い換え④:ご指導

直接相手に指示してもらったり、質問をしたりして相手から教えを請うことを言います。
「お手すきでしたら、書類の記入の仕方が分からないので、ご指導いただきたいのですが」と使います。

「ご指南」という言葉が混同されがちですが、指南は稽古事やスポーツなどの特殊な技術について、師匠から技術や理論を体得することですので、ビジネスの場で使うには相応しくありません

ご相談の言い換え⑤:お打ち合わせ

行事や物事がある際に、詳細な部分を前もって話し合って相談することを表す「打ち合わせ」に、丁寧な尊敬表現の接頭語「お」が付いた語句です。
正しい敬語表現ではありませんが、ビジネスの場で使う方が多く、徐々に正しい語句として認められ始めています。

主にメールで、簡潔に相談や面談を申し込んだり、御礼を言う際に用いられることが多いです。
「先日はお打ち合わせの機会をいただき、ありがとうございます」と使うこともありますが、まだ正しい言葉遣いと認めない方も一定数います。

特に、年齢層が高い方は誤用であると考えることが多いので、相手から指摘を受けたら、お詫びをしてその方に使わないように注意してください。

<下に続く>

ご相談の使い方のまとめ

社内外で、目上の方と話し合いをしたり、分からないことや行き詰まりについてアドバイスを求めたりする場合、どのようにして切り出したら良いか困ることもあるでしょう。
失礼のないように、話を聞いてもらえるように持ち掛ければ、相手も応えて助力してもらえるます。

話を持ち掛ける際には、最初に相手の都合を聞いておくことが大切ですので、忘れないように心がけ、最後に御礼の言葉を言うようにしてください。

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「お金のコトをもっと身近に」というミッションで、みんなのお金ドットコム(みんかね)を運営しています。
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