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2018/12/31

両替商が繁盛した理由と儲け方!今の日本で開業するには資格が必要?

両替商という職業があったことはご存知でしょうか。
今の銀行の前身の職業とも言えるのですがその全貌を知る方は多くはありません。
今回はそんな両替商についてご紹介し、現代の両替商と言われる為替両替についてもご紹介していきます。

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目次

「両替商」とは

両替商の仕事をしている人

両替商と言う言葉を聞き慣れない方も多いかと思います。
江戸時代に全盛期を迎えていた職業の1つがこの両替商です。

学校で深く学ぶ職業ではなく、深いことをご存知の方も少ないと思います。
まずはそんな両替商がどういった仕事であったのかを解説を行なっていきます。

意味

両替商とはその名前の通り、主に両替や金融関係の仕事を担っていました。
貿易が盛んな時代に外貨両替や金融など担い、手数料を取る事で儲けを出しており、江戸時代には多く存在していた仕事の1つです。

関西と関東で役割を分けて大きくなってきた職業で、江戸時代の経済面において欠かせない職業の1つとなっていました。
両替商のおかげで、金銭のやりとりがスムーズに行われていたといっても過言ではありません。

現代では外貨両替の窓口や店舗のことを指します。
なお、金融面では預金や手形の発行、貸付や金銀売買など銀行と変わらぬ機能を果たしている重要な金融窓口でありました。

英語

両替商を英語で表現するならば「Money exchange business」となります。
よく両替機に「exchanger」と記載があるのを目にしますよね。

両替所の場合は「exchanger counter」となります。
海外で日本円を現地の通貨に両替したい場合に覚えておくといい単語です。

なかなか英語で両替と言う言葉を口にすることはないとは思いますが、急な海外の転勤であったり、自分が為替に関わるようなことがあれば必須となる単語です。

銀行との違い

両替商と銀行の大きな違いですが、銀行は融資をしたり利息を払ったりなどを行えます。
しかし、それはのちにそうなっただけであり、銀行の前身の職業は両替商と言われています。

両替商で行なっていた業務をベースに今の銀行のスタイルが確立されています。
また地図記号における銀行のマークは両替商が使用していた分銅の形に由来しており、今でも両替商の名残が残っていることをご存知でしたでしょうか。

のちに両替商は形を変えて、銀行と似たような業務を始めることにはなりますが、利益の取り方は異なっています。

<下に続く>

両替商の繁盛の秘訣!江戸時代の「貨幣制度」とは

江戸時代において、両替商は多く存在していました。
その背景にはもちろん繁盛するからという理由があるのですが、貨幣制度の観点から儲けられる仕組みを解説していきます。

貨幣制度

江戸時代での通貨は「金貨」「銀貨」「銅貨」の3種からなる「三貨制度」と呼ばれるものを取っていました。
江戸時代の貨幣制度で面白いところは地域や身分によって、主要貨幣が異なっているところにあります。

関東では金貨が主要なのに対し、関西では銀貨が主要貨幣となっており、貨幣自体の重要性が異なっていました。
身分によっては、上流階級が金貨、中流階級が金貨といった違いも明確にありました。

また現代で言う、「1円が10枚で10円玉1枚分」のような両替においては枚数ではなく、重さで計ったりと難しい部分があり、両替商の存在が重要なものとなりました。

お金の流れ方

江戸時代では経済が活発になり、先ほどご紹介したような貨幣が多く登場しました。
その最たるものが小判です。

金貨として扱われ、小判1枚で一年分の米と交換できたとも言われるほどです。
それに比べて銀貨は枚数ではなく、重さで価値が異なっており、お金の流れとしては複雑なものとなっていました。

そこで登場したのが専門職である両替商です。
両替商は金銭の流れをまとめる大切な役割として江戸時代に多く存在していました。

<下に続く>

両替商の種類

両替商にも様々な形が存在しました。
そこで大きく3つに分けて、両替商の種類をお伝えしていきます。

両替商の種類①:本両替

両替商にとって、本両替はメインとなる仕事になります。
小判などの金銀両替をメインに為替や預金、貸付や手形の発行など、今の銀行の前身のような役割を全て果たします。

本両替は大坂で大きく広まり、当時関東では脇両替と言う形がメインとなっていました。
いずれ脇両替はこれからご紹介します「三組両替」と「番組両替」に分かれていくことになります。

では、次は三組両替について確認していきましょう。

両替商の種類②:三組両替

本両替の一方で三組両替は小判や丁銀、銭貨などの両替を行なっていました。
為替や手形などの機能は本両替に任せており、両替業務が三組両替に回ってきたと言えようなイメージです。

三組両替を営む場所では酒屋や質屋などを経営している場所も多くあり、今で言う副業感覚で捉えられていたと考えられます。

両替商の種類③:番組両替

番組両替と言うのは銭貨の売買をする場所でした。
銭貨の売買を安定させることによって経済を活性化させ、番組両替はその手数料で儲けを出すような形になっていきました。

<下に続く>

利益はどこから?両替商の儲け方を解説

両替商の利益を計算している

両替商の儲けは主に手数料になります。
現代の銀行においても、コンビニなどで預金を引き出そうとすると手数料が発生するように手間賃を取って両替を行なっていたと言えます。

両替を行うだけで手間がかかると言うのは現代ではなかなか考え難いですが、当時の貨幣制度から見ると両替を正確に行うにはそれなりのスキルが必要であったと考えられます。
等価交換と言うわけにはいかなかったようです。

また外貨との両替もあったので、外貨と日本円の価値をしっかりと把握できている力量も必要でした。
今と違って両替は金融の大きな役割を担っていました。

<下に続く>

現代の日本でも両替商になれる?資格が必要?

現代の両替商と称される外貨両替を行う仕事を考えている方に向けて、資格が必要なのか解説していきます。
以前は大蔵大臣の認可が必要でした。

しかし、規制緩和があり特に許可や資格というのが必要なくなり、グッとハードルが下がりました。
その影響もあってか、無人の外貨両替機と言うのも増え始めています。

街角を見ると派手な色の外貨両替機を主要都市で見かける事があるかと思いますが、あのような形も両替商の1種と言えるでしょう。

<下に続く>

両替商になりたい人のHOW TO!

まず現代の両替商になるには金融の知識は必要不可欠です。
学校で全てを学べるようなものではありませんので、独学や金融系の仕事に就くなどして知識を身につけていきましょう。

その上で外貨両替支援サービスなどを使用して、開業への一歩を踏み出してみる事をオススメします。

<下に続く>

両替商が繁盛した理由と儲け方!今の日本で開業するには資格が必要?のまとめ

両替商のカバンの中身

両替商について、今から歴史、現代の両替商の姿まで解説を行いました。
両替商が現代の銀行の前身であった事をはじめて知った方も多いのではないでしょうか。

江戸時代では重要な職業の1つでありながらも、学校での学びが少なく、今ではあまり知られていない仕事になってしまっている事も事実です。
ですが、掘り下げてみると様々な発見があるものです。

金融関係にお勤めの方や金融関係に就職を目指している方には必須の知識になって来ますので、両替商について日本の金融の歴史について、深く勉強してみるとよいのではないでしょうか。
両替商の仕事や仕組みを知ることで、現在の経済システムの骨組みを知れるといっても過言ではありません。

興味がある方はぜひ調べてみてください。

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