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2019/03/10

恭賀新年は目上の人に使える?謹賀新年との違いや年賀状のマナー

「謹賀新年」なら聞いたことがあるけれど、「恭賀新年」という年賀状の賀詞はあまり耳慣れない言葉かもしれません。
年賀状で使ってみたいけれど、どのような方に使えるのが分からない、謹賀新年との違いはあるのだろうかと疑問に思う方もいるでしょう。

使い方や違い、年賀状のマナーと一緒に説明します。

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目次

「恭賀新年」の意味や読み方とは?

直属の上司や社長などの会社の重責を担っている方に、プライベートな付き合いの年賀状で用いることもあります。
また、ビジネス向けに取引先や得意先の顧客で特にひいきにされている関係の方にお付き合いの感謝と、営業案内の一貫で送付したりとか、漠然と「恭賀新年」の賀詞を使っている方も多いです。

「恭賀新年」のイメージは、年賀状の文例などで見たことがあるとか、固い感じの字が使われているから気軽な感じの年賀状には使えないだろうと感じる方もいるでしょう。
字面から目上の方に出すのは何となく分かるが、あまり馴染みがないので、どのような意味や読み方をするのか分からないという方もいると思われます。

意味

漢字を読み下し文で言うと、「恭しく(うやうやしく)新年の賀を申し上げる」となります。
「恭しい」は、つつしみ深いと言う意味で、「賀」は、御祝いという意味です。

「恭賀新年」は、「つつしみ深く、新年の御祝いを申し上げます」という意味になります。
投函先の相手に対し、謙譲の表現が強く、かなりへりくだっている態度が見受けられるでしょう。

読み方

"きょうがしんねん"と読みます。同年齢くらいの友人や後輩、会社の部下にはあまり用いられることはありません。

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「恭賀新年/謹賀新年」の違いや使い分けは?

恭賀新年で改まった年賀状だから万年筆で書こう

目上の方に使われる賀詞についての用例や使い方を説明します。
自分の好みで、状況に合うと思われる賀詞を選び、「恭賀新年」と「謹賀新年」を年賀状に入れるといいでしょう。

「恭賀新年」「謹賀新年」も投函先の相手を敬って使う語句で、相手の立場によって変えることはありません。
賀詞の中に、新年を迎えて喜ぶ気持ちが入っているので、敢えて本文の中で「おめでとうございます」とか、「新年を迎える喜び」などと言う意味の語句を入れる必要がありません。

「謹賀新年」の意味

「謹賀新年」は、文字通りだと「謹んで新年の賀を申し上げる」という読み下し文になります。
投函先の相手に「かしこまって新年を迎えた喜びを申し上げます」と伝えていることになります。

「謹賀新年」の読み方

"きんがしんねん"と読みます。
恭賀新年と同じく、目上の方に用いられ、同僚や部下、友人や後輩への年賀状には使われません。

違い

「恭賀新年」が「うやうやしく」という、年賀状を出す方がへりくだる謙譲表現をしています。
相手の前で正しい振る舞いをして、礼を尽くしているような表現になります。

「謹賀新年」は「謹んで(かしこまって)」という語句が入って、相手を敬う意味で、立場を高めるための尊敬の表現が使われています。
相手に丁寧にお辞儀をして、その場でかしこまっているような表現になります。

「謹賀新年」も「恭賀新年」と同様に、宛名の方の相手を敬う意味の年賀状の賀詞で使えます。
自分の立場を低めるのであれば、「恭賀新年」、相手の立場を高めるのであれば「謹賀新年」が適しています。

使い分け方

「恭賀新年」、「謹賀新年」の2つの語句の使い分け方は特にありません。
どちらも相手への尊敬の意を表せられるので、どちらを使っても構わないでしょう。

マナー集や手紙の文例集などを見ると、「恭賀新年」よりも「謹賀新年」が多く使われる傾向にあります。
しかし、同じような意味合いを持ち、特に問題はないので、どちらを使っても失礼になることはありません。

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「恭賀新年」は目上の人にも使える?

友人には恭賀新年を使わない

相手に対する尊敬の気持ちが入っているので、目上の方に新年の挨拶状を出す時に使われる賀詞です。
プライベートでお世話になっている目上の方、親族に年賀状を書く際にも使えます。

社内の上司や先輩だけでなく、取引先の会社や個々の担当者にも「恭賀新年」で年賀状を出せます。
先輩社員の場合は、堅苦しい感じになってしまうこともあるので、かなり親しい付き合いをして、敬語を使う関係でなければ他の語句を用いた方がいいでしょう。

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「恭賀新年」以外で目上の人に使える賀詞

目上の方に使える年賀状の賀詞を選択する目安があります。
「恭賀新年」のように4つの漢字から成り立っているのであれば、目上の方に使える可能性が高いです。

2文字で「新しい年を迎えた」という意味になり、もう2文字で「つつしんで(うやうやしく)申し上げる」という尊敬の気持ちを伝えることができるためです。
4文字で書かれている言葉から選ぶと、ほぼ間違いがありません。

また、文章で書かれている賀詞もあります。
「謹んで新年のお慶びを申し上げます」や「恭しく初春(はつはる)のお喜びを申し上げます」のように文章の中に「謹んで」・「恭しく」・「申し上げる」と言葉が入っていれば、敬意を示せるので、目上の方に使っても問題ありません。

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「恭賀新年」と反対に目上の人に使えない賀詞

単に、「お正月が来た」・「初春を迎えた」・「新しい年を迎えて喜ぶ」という意味の賀詞は、お正月を迎えたことを言っているだけです。
尊敬の念が入っていないので、目上の方に出す年賀状には相応しくありません。

「恭賀新年」のように4文字の熟語でない、2文字の熟語から成っている語句が、敬意のない賀詞にあたります。
「賀正」・「迎春」・「初春」・「新春」などは、文例集や年賀状ソフトにも入っていることがありますが、目上の方に使うと失礼になりますので、注意が必要です。

年賀状ソフトを使って作成する場合は、「恭賀新年」などの言葉がビジネス用とかフォーマル用に分類されている場合があります。
目上の方に年賀状を出すなら、そちらから選ぶようにしましょう。

インターネットで年賀状のテンプレートを使って作成し、印刷を依頼する場合も同様です。

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「恭賀新年」はいつまで使える言葉?

松の内だから恭賀新年で

一般的に年賀状が出せるのは、1月1日の元日~1月7日までです。
1~3日の三が日、門松や正月飾りが玄関に飾れる7日までの松の内までに到着するのであれば、「恭賀新年」などの賀詞を記載した年賀状が出せます。

実際に投函するのは前年の12月になる場合が多いですが、ポストの年賀郵便物の集配口に出せば、三が日くらいまでには届けられます。
年賀状を出していない相手に、元日以降に返礼を出す場合は、7日までに着くようであれば、「恭賀新年」で投函できます。

到着日を調べるには、郵便のサイトで検索できます。
通常であれば、同じ市内や近隣の市町村であれば1~2日で着くことが多いです。

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「恭賀新年/謹賀新年」以外の4文字の賀詞

「恭賀新年」や「謹賀新年」以外に使える4字の賀詞を紹介します。
「謹」・「恭」・「敬」などの字が入っていると、一目で相手に敬意を表した語句だと分かるので、挨拶状をだす方に失礼になる心配がありません。

①謹賀新春

「謹んで新春のお喜びを申し上げます。」という意味になります。
旧暦のお正月は、現在の2月4日頃の「立春」を指します。

「新春」は「新しい年の春」ということで、正月の意味です。
春と言う字を使っているので、「謹賀新年」や「恭賀新年」よりも華やかな感じを出せるでしょう。

②献寿歳旦

「献寿歳旦」は「けんじゅさいたん」と読みます。
「献寿」で「喜びの気持ちをお届けする・(相手に)奉る」という意味になります。

「献」という字は、相手に「捧げる・申し上げる」の意味があり、謙譲の表現で使えます。
「寿」は、「御祝いの気持ちを言う」という意味です。

「歳旦」は、「歳」が1年という意味で、「旦」が「夜明け」や「日の出」を表します。
この場合は「元日の朝」つまり「元旦」を指すと考えます。

1つ注意しなくてはいけないのは、「献寿歳旦」は「元日の朝」という意味の字が入っているので、1月1日に届かなくてはいけないということです。
投函が遅れて12月25日以降となり、1月1日の配達日に間に合わないと思われる場合には、「献寿歳旦」を使わずに、「恭賀新年」などの熟語を使った方が無難でしょう。

③敬寿瑞春

「敬寿瑞春」は「けいじゅずいしゅん」と読みます。
「瑞春」で「めでたい春」となり、「正月」のことです。

「敬寿」で「御祝いの気持ちを申し上げる」という意味になります。
「新しい年を迎え、御祝いの気持ちを申し上げます」というニュアンスの賀詞になります。

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恭賀新年の使い方と共に覚える!年賀状のマナー

大きく分けて守らなくてはいけないマナーは3つあります。
覚えるようにしてください。

マナー①句読点を付けずに書く

目上の方に書く際には、特に気をつける必要があります。
文中や文末に句読点を付けると、文の区切りや終わりを付けることになり、年の初めにあたる年賀状には相応しくなく、縁起が悪いことになるでしょう。

昔の日本は墨を付けた筆で文字をしたためていたため、手紙の文中に句読点を入れる習慣がありませんでした。
句読点は子供が読み書きを勉強するために、文節の区切りや文の終わりを分かりやすくする目的で使っていました。

句読点を入れないのは、筆で「、。」を打つのは大変だったからと言う説と、子供向けの文書で使われている記号を、正式な手紙や文書で使うのはマナーに反するからという説もあります。

マナー②賀詞の後は添え書きを

「恭賀新年」などの賀詞を冒頭に書き入れたら、その後の行から添え書きを書いて構いません。
添え書きとは、挨拶に付け加える文章のことです。

年賀状であれば、前年までのお付き合いを感謝すると共に、年が明けてからも、良いお付き合いを続けることを願う文を書き入れます。
「拝啓・敬具」などの頭語と結語、時候の挨拶などは省略できます。

マナー③松の内を過ぎたら「寒中見舞い」

年賀状が出せるのは1月7日までの松の内までです。
出しそびれて8日以降になるのであれば、相手を気遣うお見舞い状を出します。

「恭賀新年」などの賀詞を入れる代わりに、立春の前の日までは、暦の上(二十四節気の区分)では小寒と大寒にあたるので、「寒中お見舞い申し上げます」となります。
2月4日の立春頃から2月一杯までは暦では春になったのに寒さが残ることから、「余寒お見舞い申し上げます」を書くようにしましょう。

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恭賀新年の意味と目上の方に出すマナーのまとめ

「恭賀新年」は敬語の意味が入っているので、目上の方への年賀状にも使えます。
「謹賀新年」とほぼ同じ意味で、4文字で書かれている賀詞であれば「御祝い申し上げます」という意味が入っていることから上司や取引先、親しい目上の方にも出せます。

句読点を入れない、賀詞を入れたらすぐに添え書きに入るなどのマナーを覚えておけば、改まった方に出す年賀状でも失敗をする心配がありません。

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