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2019/04/03

「拝見いたしました」は間違い?正しい意味と使い方を解説!

普段よく使う敬語表現の中にも、間違って覚えてしまっているものがあるかもしれません。
今回は「拝見いたしました」と言う比較的登場頻度の高い言葉にフォーカスを当て、
正しい使い方なのかどうかを解説していきます。
敬語は正しく使いたいものなので、自信のない方はぜひチェックしてください。

Large etienne boulanger 265266 unsplash
目次

「拝見いたしました」とは

敬語表現の中でも比較的よく使う言葉である「拝見いたしました」
普段なんとなく使っていますが、本当にその使い方はあっているかどうか聞かれると自信がなくなってしまうかたも少なくは無いと思います。

まずは基本としてこの言葉の意味を改めて確認していきます。
意味を知ることで自分の使い方が誤っていた場合にすぐ気がつくことができます。

「拝見」の意味

館内を拝見している人

「拝見」と言うのは「見る」の謙譲語です。
「拝見」の言葉の意味としては「見る」と全く同じであると言えます。

では、謙譲語とはどんな表現なのかと言うと自分が謙る表現です。
敬語には丁寧語、尊敬語、謙譲語が存在し、その中の1つです。

同じ敬語でも、丁寧語や尊敬語、謙譲語といった用法を間違ってしまうと失礼に当たってしまうこともあります。
謙譲語は自分が謙る事で相手の立場を上げる事が出来る敬語表現なので覚えておきましょう。

「いたしました」の意味

「いたしました」も「する」の謙譲語になります。
「書類をもらいました」ならば、「書類を頂戴いたしました」に変わるわけです。

漢字で書くと「致しました」と書きます。
「いたしました」を使う場合は動詞を補助する役割を持つ補助動詞です。

この「いたしました」は使用頻度もとても高く、敬語表現としての基本とも言えるのでは無いでしょうか。
様々な言葉に付属して使うことができるので、使い方を間違えやすくもなってしまいます。

その際の大きなポイントとしましては補助される動詞も敬語表現に変えなければならないことです。
「もらいました」に「いたしました」をつけて表現する場合は「頂戴」に変化させて「頂戴いたしました」といったような具合です。

「拝見」の類語

ここでは類語をお伝えしていきたいと思います。
「拝見」と似たような意味を持つ言葉としては「ご覧になる」「拝観」と言った言葉が類語と言えるでしょう。

また「観覧」と言う言葉も似たような意味合いになります。
これは全て「見る」と言う行為に対しての類語になります。

見るをどのように丁寧表現するかが類語のポイントになってきます。

「拝見しました」の英語表現

「拝見しました」の英語表現ですが、日本語のように特別な活用方法があるわけではなく、「look」や「saw」と言った単語がそのまま当てはまります。
英語にも敬語的表現はありますが、単語の活用で変わるわけではありません。

ですので、一見カジュアルな英文になりがちですが、しっかり丁寧に話せていることになりますので問題ありません。

<下に続く>

「拝見いたしました」は正しい敬語?

資料を拝見している人l

「拝見いたしました」と言う言葉遣いはビジネスの場をはじめとして様々な場所で聞く事ができます。
厳密に言うならば、文法上のルールとして考えるならば二重敬語になってしまうので正しいとは言えません。

しかし、かなり多く使われている為、許容されており失礼には当たることはないと考えられます。
文法上も正しく扱うならば「拝見しました」とシンプルにしてしまっても相手を敬っている事には変わりありません。

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「拝見いたしました」を目上の人に使うのはNG?

「拝見いたしました」は目上の方に使うのはダメなのかと言われれば、決してダメではありません。
正しい謙譲語表現なので敬語としてはバッチリです。

先ほどの二重敬語と言う部分を気にするのであれば、「拝見いたしました」よりも「拝見しました」の方が無難で良いと言うだけの問題です。

きっと上司の方も「拝見いたしました」と言う言葉は日常で使っているはずです。
よほど敬語の使い方にうるさい人でなければ大丈夫でしょう。

<下に続く>

「拝見いたしました」の正しい使い方

ここでは「拝見いたしました」の正しい使い方を具体例と共に確認していきます。

  1. 先日の資料、拝見いたしました
  2. メールを拝見いたしましたが
  3. 作品を拝見いたしました
  4. 社内を拝見いたしました

では、1つずつ確認していきましょう。

使い方①: 先日の資料、拝見いたしました

ビジネスでよく使われるパターンです。
事前に目を通しておいたことを伝えるために「拝見いたしました」はとても便利な言葉です。

上司の方にも取引先の方にも使えますので、スムーズに使えるようにしておきたいところです。

会議の前や商談の前に必ず行っておきたい、事前資料に目を通す行為を、丁寧に謙って相手に伝えられる良い使い方です。

使い方②: メールを拝見いたしましたが

「メールを拝見いたしましたが」と言うのはこの後に何かを指摘したい場合に使います。
相手に修正や依頼を行わなければならないので、気分を損なわないよう丁寧な言い回しが必須です。

そう言った場合に使える言葉遣いなので、ぜひ身につけておきましょう。
メール以外でも「資料を拝見しましたが」と言ったように使えます。

使い方③: 作品を拝見いたしました

相手の作品を見て講評をしなければならない時もあるでしょう。
そう言った時に丁寧な言い回しとして「拝見」と言う言葉はぴったり当てはめることができます。

「拝見」と言う言葉の意味として、「見させていただいた」というような下手からいく姿勢であれば、失礼な印象を与えることはないでしょう。

使い方④: 社内を拝見いたしました

コンサルティングや新入社員といったような方は会社の中を拝見する機会もあるでしょう。
そんな時に使える言葉遣いです。

しかし、この場合は相手の失礼に当たらないように、正しい言葉遣いで伝えることが必須です。
ですので、「社内を拝見しまして」と言ったような言葉遣いに直すことができれば、正しい言葉遣いかつ、柔らかい印象を持たせることができます。

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「拝見いたしました・させていただきました」の違い

「させていただきました」と言うのは相手の許可をもらってから実行する事を謙って言う敬語表現です。
「拝見いたしました」と同様に二重敬語ではありますが、普段の中で多く使われている言葉遣いです。

この2つの大きな違いを申し上げるならば、相手の許可があった上で行ったことなのかどうかになります。
特に許可を必要せず、拝見したのであれば「拝見いたしました」、相手の許可があったならば「拝見させていただきました」となります。

<下に続く>

【番外編】注意したい二重敬語

ここでは「拝見いたしました」と同様に普段何気なく使っているけども、二重敬語になってしまっている気をつけるべき言葉遣いをお伝えしていきます。

もし使ってしまっている方がいましたら、意識して修正するようにしていきましょう。

①おっしゃられる

実は「おっしゃられる」と言う言葉遣いも二重敬語になります。
このことをご存知なかった方も多いのではないでしょうか。

正しい敬語として使うのであれば「おっしゃる」が正しい使い方です。
「〇〇様がおっしゃった」で十分敬っている言葉遣いにはなります。

しかしながら、「拝見いたします」と同様に「おっしゃられる」も日常の場でとてもよく使われる言葉です。
誤って使ってもお咎めはないと思いますが、修正したいところです。

②伺わせていただきます

「伺わせていただきます」も二重敬語になります。
「伺う」と言うのは「行く」「訪問する」と言った動詞の謙譲語です。

となると、「いただく」も「もらう」の謙譲語ですので二重敬語となるわけです。
これもサラッと使いがちなので気をつけたい言葉遣いです。

この場合、正しい言葉遣いは「伺います」で問題ありません。
より丁寧な言葉遣いにしようと意識すると間違った言葉遣いに繋がってしまうので注意しましょう。

③お帰りになられますか

これもよく使う敬語表現ですが、前項までと同様に二重敬語になります。
これは一見正しそうに見えますが、「お帰り」の「お」の部分が既に敬語表現の1つになっています。

「お帰り」や「お伺い」、「お電話」と言ったように「お」を付ける表現は敬語表現の中の丁寧語という部類に入ります。
ですので、二重敬語に当たってしまうというわけです。

この場合は「お帰りになりますか」が正しい敬語表現になります。
本当にちょっとした違いではありますが、この小さな違いが大きな差になります。

<下に続く>

「拝見いたしました」は間違い?正しい意味と使い方を解説!のまとめ

拝見いたしましたを正しく使えるようになった人

「拝見いたしました」について、具体例を交えてご紹介をしていきました。
また文法上では二重敬語であるが、一般的によく使われている為、許容されている点についても大きなポイントかと思います。

このように敬語と言うのは使われ方により柔軟に対応するべきで、間違っているから絶対にダメというものではありません。
しかしながは、知っておくと知らないでは大きな違いもあります。

正しい敬語を学び、知識として入れた上で、周りはどのように使っているのかを観察して、自分はどうすればよいのかを決めるようにしましょう。

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「お金のコトをもっと身近に」というミッションで、みんなのお金ドットコム(みんかね)を運営しています。
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