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2019/05/18

中央銀行の役割とは?3つの機能と金融政策との関わり

皆さんは、給料の振込口座に銀行口座を利用しているでしょう。銀行は非常に身近な存在です。
それでは、中央銀行は皆さんにとって身近でしょうか。あまり身近に感じる人は少ないかもしれませんが、私達の生活に大きく関わっているのが中央銀行です。今回は中央銀行についてみていきましょう。

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中央銀行とは

中央銀行とは、最も重要な役割としては、自分の国の銀行券(日本なら日本円)の発行を行う機関であるということです。このような銀行を発券銀行と呼びます。

銀行券(通貨)を発行することができるため、その国の金融政策を行うことができるということになります。インフレーションであったり、デフレーションの調整などを行うことができ、国内の通貨の流通量をコントロールすることができるためです。

他にも、後ほど出てきますが、銀行の銀行政府の銀行などの位置づけもあるのが、市中銀行と異なる特徴的な点です。その国ごとに中央銀行がしっかり機能しているかしていないかなども別れます。

政策金利と呼ばれる金利の発表するのも中央銀行の役割です。中央と名前がつくため、政府機関だと思われがちですが、日本国では民間の日本銀行が中央銀行と呼ばれており、市場で株式の購入などもできるようになっています。

そのため、政府機関との関係性で言うと独立的な立場です。中央銀行とは、国の金融の大元の舵をとる銀行と言えます。

また、他国との外貨準備金の調達なども行ったり、国内の市場情勢を把握、または誘導したりするなど、その業務は多義にわたります。特に、国の代表的な位置づけの銀行なので、海外での会合などにも参加するなど、グローバルな観点から見ても非常に重要な業務を行っている銀行です。

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各国の中央銀行

中央銀行について話す人

では、各国の代表的な中央銀行を見てみましょう。

国(及び圏名) 日本 アメリカ ユーロ圏
中央銀行 日本銀行 FRB(連邦準備制度理事会) ECB(欧州中央銀行)
金融政策会合名 金融政策決定会合 FOMC(連邦公開市場委員会) ECB理事会

世界の代表的な中央銀行を記載しました。この他にもイギリスのイングランド銀行なども、世界的に非常に大きな影響力を持っている銀行になります。

日本以外の中央銀行を見ていきましょう。例えば、アメリカのFRB(連邦準備制度理事会)などは、アメリカ合衆国全ての州の代表的な会合も行う機関です。アメリカという大国の経済的な舵を取っている場所になります。

また、ユーロ圏では複数の国がユーロという紙幣を使っているため、ECBという欧州中央銀行がユーロ圏全体の中央銀行としての舵取りをになっています。そのため、FRBやECBでの決定が世界経済的に大きな動きを誘発することも珍しくありません。

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中央銀行の3つの機能

中央銀行の仕事とは

ここでは、中央銀行の機能という点を見ていきましょう。どのような機能があるのでしょうか。

それぞれ見ていきましょう。

  1. 銀行の銀行
  2. 発券銀行
  3. 政府の銀行

続いて、それぞれの機能を詳しくみていきます。

中央銀行の機能①:銀行の銀行

私たちは、街中にある市中銀行にお金を預けたり、事業を行っている人なら融資を受けたりすることができますが、その銀行がお金を借りたりするのが中央銀行です。日本では日本銀行になります。

中央銀行とは、一般の銀行に貸付などを行う役割を担っています。また、市場のお金の管理を行うという意味でも、銀行の銀行と呼ばれる所以です。市場のマネーサプライに良い影響を与えるために、市場へのお金の供給量などを調整する役割を担っているため銀行の銀行と呼ばれます。

中央銀行の機能②:発券銀行

国の中で唯一、発券が認められているのが、中央銀行です。市中銀行などの銀行は、当たり前ですが通貨の発券は認められていません。日本国内で言うと、新規の日本円を発券することができます。

新しく発券された新しい分は、市中にある古くなった紙幣などが還流が行われます。この還流の精査をするという仕事を行っているのも中央銀行です。

例えば、新しい発券分と回収する古い分の辻褄が合わないまま還流されてしまっていては、市場への通貨過多になったり、その逆になっていまうため、その監査する仕事なども行っています。中央銀行とは、私達の思っている以上に沢山の部署に分かれて多様な業務を行っています。

中央銀行の機能③:政府の銀行

中央銀行は政府の銀行と呼ばれることもあります。政府の銀行としての中央銀行の役割とは、国に仕えている人、公務員や国立病院の給与などの支払いがしっかり行われているかのチェックを行うという役割が収支上の観点であります。

また世界的に見て、政府自身も中央銀行に口座をもっていることが多いです。(日本国内では日本国政府は日銀に口座を持っています)政府のお金の収支に関しては、中央銀行が政府のお金を預かる役割を担っています。

国のインフラである部分のお金の収支部分に関しては、中央銀行が関わっていることがほとんどです。そのため、私達と馴染みのない中央銀行ですが、実は身近な存在なのです。

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中央銀行による景気の調節

中央銀行とは、景気の調整を行う役目を担ってもいます。例えば、デフレーションが長く続いた場合の景気刺激策としては、市場の資金量を調整したります。デフレーション脱出のために、インフレーションへ誘導への調節を行ったり、一般の市民がお金を使いやすいような基盤を作っていくなどの景気調節があります。

舵取りを行っているというのはこういった点からも伺えます。

もちろん、その逆もあり、インフレーションの速度が早くなりすぎるなどの状態になると、引き締めを行いインフレの速度を調整するなどを行います。国内経済の舵取りを担っているのは、実は政府というよりも日銀の役割なのです。景気に介入するためには、金利を変更したり、場合によっては為替レートへの介入などの方法を取ることもあります。

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中央銀行と金融政策

中央銀行の景気刺激とは

上記の景気の調節と似ていますが、金融政策としては下記に記載します。

不景気時には、政府は財政支出を増やし(公共事業)減税を行うなどするなどします。デフレ時にはよく見られた政府の対策です。景気に関しては、適切なタイミングで適切な処置を行うということが、中央銀行の役割です。

日銀に関しては、公開市場操作と言われるもので買いオペを実施します。さらに、日銀の預金準備率をさげて市場の供給量を上げます。

また、公定歩合という中央銀行が市中銀行に貸す金利を下げて市中銀行が一般の貸付を行いやすいようにします。こうして、市場に出回るお金を増やします。

好景気のときはこの逆で、引き締めを行うため日銀は売りオペを行い、かつ預金準備率をあげて市場の供給量をさげて上げます。公定歩合を上げることで、市中の銀行が中央銀行からお金を借りにくくなるので、一般市民はお金を借りにくくなるので新規の事業などの活性化に歯止めが掛かったりします。

このようにして、日銀は金融政策の手段を使って景気を調節をしているのです。

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中央銀行と公開市場操作

公開市場操作自体は、マネタリーベースと呼ばれる、現金通貨と民間の市中銀行が中央銀行に預けている総和の量を操作して、マネーサプライや金利を調整する金融政策の手段の一つです。

中央銀行は、買いオペレーション売りオペレーションと言われる国内への資金量の調整を行います。単に買いオペを行ったなどと表現されているものは、公開市場操作と呼ばれるものになります。中央銀行が保有する国債や有価証券を市場に売ることで、市場から通貨を減少される行為を売りオペレーションと呼びます。売りオペレーションはインフレを抑制したいときなどに行われます。

逆に市中銀行や市場が保有する国債や有価証券を中央銀行が購入することで、市場に通貨を多く供給するなどを行います。これを買いオペレーションと呼び、インフレを誘導したいときなどに使われます。

最近の日本では、日本銀行は買いオペを頻繁に行っています。市場に出回る通貨の量を多くしているのです。ETFの買い入れ報告などを目にすることもあると思いますが、それが公開市場操作の「買いオペレーション」と呼ばれるものになります。現在、日銀一定のインフレを目指しており、買いオペを行っていることになります。

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中央銀行と政府の関わり

中央銀行は政府から独立している機関です。例えば、政府の意見と中央銀行の意見がわかれるということもありえますし、政府は中央銀行に対して強制力があるわけではありません。

あくまで、独立した機関であることが重要になります。しかしながら、その反面では日本銀行法というものがあり、金融政策は「政府の経済政策の基本方針と整合的なものとなるよう、常に政府と連絡を密にし、十分な意思疎通を図らなければならない」(第4条)とされてもいます。

中央銀行とは、政府との関わりは独立的でなければならないが、基本的には足並みをそろえるように、中央銀行ならびに政府は努力をしなくてはならないという意味合いがあります。ポジションとしては非常に難しいポジションですが、独立性があることがグローバルでは信頼として扱われることがあるため、重要な位置づけと考えられます。

<下に続く>

中央銀行の役割と金融政策

私達に余り馴染みがないように思える中央銀行ですが、その実は景気刺激や銀行の銀行という意味合いからも密接に関係する銀行です。私達が買い物をするときに値段が上がった下がったなどの物価変動の根本をコントロールしたりと、本来は日銀の動向は注視しておくべき部分です。

今後、ニュースなどで日本銀行の話が出てきた場合は、今回の記事内容を思い出しながら聞くと、より理解しやすくなるかもしれません。

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