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2018/11/01

年末の挨拶「良いお年を」の敬語表現と使い方とメールのマナー

「それじゃ、良いお年を」
「良いお年を。来年もよろしくね」

年末の職場で飛び交う一年の終わりの挨拶、「良いお年を」とは本来どんな意味なのでしょうか?
目上の人、大事な取引先にこのまま使っても良いのでしょうか?

「良いお年を」は友達や同僚に使う言葉で、敬語表現ではありません。
「年を越すときに、親しく挨拶を交わして、励まし合う」というのは、昔の日本の商売人の間の大事な習慣でした。

ビジネスの世界でも、その精神と慣習が受け継がれています。
ここでは、ビジネス世界の一シーンとして、間違わない年越しの挨拶を、事例に基づいて詳しく紹介していきます。

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「良いお年を」の本来の意味とは

みんなで・良いお年を!

「良いお年を」の本来の意味は「頑張ってなんとか年を越して、みんなで新しい年を迎えましょう」という意味です。
明治や昭和の頃、庶民や商売人にとって、年を越すのには大変な苦労が必要でした。

商売や金のやりとりは、その年の終わりに精算して、けじめを付けると言う習慣がありました。
最大の苦労は「金のやりくり」でした。

年の暮れは、借金取りも忙しくて、方々を取り立てに走り回っていたのです。
でも押し詰まった大晦日になれば、もう取り立てをしないという不文律もあったのです。

苦労の二つ目は、「一年の埃を落とす」でした。
年末は家族総出で、店や家の大掃除をしたのです。

最後に餅つきや、しめ縄や、新年を迎える準備を整えて、ようやく年越しを迎えることになります。
「良いお年を」とは「頑張ってなんとか年を越して、良い年を迎えよう」という、庶民が別れるときに励まし合う言葉なのでした。

「良いお年を」は、年末の忙しい時期に掛け合う挨拶なので、とても短く凝縮された言葉なのです。
「良いお年を」とは日本的な年末ビジネスの原風景でした。

<下に続く>

「良いお年を」の敬語表現は?

では、「良いお年を」の敬語表現をみていきましょう。
「良いお年を」の敬語表現には、以下のものがあります。

  1. 良いお年をお迎えください
  2. どうぞ良いお年をお迎えください
  3. 良いお年をお過ごしください

続いて、「良いお年を」の敬語表現をそれぞれ詳しくみていきます。

「良いお年を」の敬語表現①:良いお年をお迎えください

これが本来の言葉の全文でした。
「良いお年を」のあとには「お迎えください」と敬語表現がついていたのです。

本来、年末の忙しいときに長い挨拶を交わしていたのが、お互い気を遣って短い挨拶になり、最後に「良いお年を」に落ち着いたのです。
それでも、大事な人に出会ったときには、「良いお年をお迎えください」と丁寧な敬語を使って挨拶をしたはずですよ。

ところで「良い年を」の「お」は丁寧語であって、敬語ではありません。
あなたの年だから「お年」になります。

子供に「お年は?」と聞くときの「お」の使い方です。

「良いお年を」の敬語表現②どうぞ良いお年をお迎えください

「どうぞ良いお年をお迎えください」は、大事な得意先に挨拶回りをして、引き際に述べる言葉です。
これ以上丁寧な敬語表現はありません

大事なシーンでは敬語表現をどんどん使いましょう。
それも早口でなく、言葉を句切って言うのが気持ちがこもりますよ。

「良いお年を」の敬語表現③良いお年をお過ごしください

現在、ときどき使われる敬語表現ですが、年配の人が聞くと違和感を憶えるようです。
本来の意味と違うからです。

「良いお年を」とは「なんとか年を越して良い年を迎える」のであって「過ごす」のではないからです。
できれば目上の人や得意先には使わない方が良いでしょう。

新年が、先方にとって、念願の海外旅行に出かけるとか、特別な正月であることがわかっているときなどの使い方は次のようになります。
「良いお正月をお過ごしください」はいかがでしょう。

<下に続く>

「良いお年を」の挨拶はいつからいつまで使える?

「良いお年を」は新年の挨拶ではなくて、年末の忙しいときに使う挨拶です。
先方が年末挨拶に見えたときや、こちらが年末挨拶に伺ったときなど、あるいは職場の仕事納めの日など、年末最後となる別れ際に使います。

なので、期間に限定はありませんが、常識的にはクリスマスの前後から30日までの一番慌ただしいときです。
大晦日には使わない方が良いと言われます。

大晦日には年末の苦労もようやく終わって、借金取りも来ないから「良いお年を」と励ますときは過ぎたのでした。
でも現在では、みんなが平気で使っています。

大晦日に「良いお年を」と言われて怒る人はもういないでしょう。
「言葉は時代と共に変わる」と言うことですね。

<下に続く>

敬語で丁寧に!上司への「良いお年を」の伝え方

面と向かっての年末挨拶なら、上司の部屋かデスクをこちらから尋ねて、立ったままで簡潔に話しましょう。
「失礼いたします。年末ですので、一言御礼を申し上げたくてまいりました」

「一年間、ご指導ありがとうございました。A社のプレゼンのときはもうだめかと思いましたが、あのときアドバイスをいただいたおかげで、なんとか成功いたしました。あれ以来すっかり立ち直りました。ありがとうございました」
具体的に世話になったことを一つだけ強調しましょう。

「正月は四国の実家に帰りますが、四日から出てまいります。来年も引き続き、ご指導の程よろしくお願い申し上げます。どうぞ良いお年をお迎えください」

年末の社内の挨拶は、仕事納めの日の終わりに、上司のデスクに伺いましょう。
目上の人には、敬意を表して、こちらから席に伺うのが礼儀です。

うまく会えなかった上司には、その由を伝える「良いお年を」のメールを送っておきましょう。

<下に続く>

喪中の際の「良いお年を」は敬語でも適切ではない?言い換え表現は?

喪中のハガキが届いていたり、家族が亡くなったりしたことを知っている人に対しては、「良いお年を」を使うのは、たとえ敬語表現でも控えるべきでしょう。
喪中の人には、年末挨拶は、普通の言葉に切り替えましょう。

「今年一年間、お世話になりました。ありがとうございました。来年もまたよろしくお願いいたします」
ことし一年のお礼と、来年もよろしくという普通の挨拶にしましょう。

<下に続く>

ビジネスシーンでメールを使った「良いお年を」を敬語で伝える際のポイント

メールで・良いお年を

では、ビジネスメールでの「良いお年を」を伝える際のポイントをみていきましょう。
メールでの「良いお年を」を敬語を使って伝える際のポイントには、以下のものがあります。

  1. 一年間お世話になったお礼をいう
  2. お世話になった内容を具体的に述べる
  3. 来年の抱負を伝える
  4. 助力・指導をお願いする
  5. 「良いお年を」を伝える
  6. メールでの年末挨拶の非礼を詫びる

続いて、メールでの「良いお年を」を敬語を使って伝える際のポイントを、順を追ってみていきます。

ポイント①:一年間お世話になったお礼をいう

メールの冒頭で、その年の一年間、大変お世話になったことへのお礼を申し述べます。
お礼の言葉でメールを始めることで、まず、先方に感謝の気持ちを伝えます。

ポイント②:お世話になった内容を具体的に述べる

次に、具体的な内容を例に出して、お世話になったことへの感謝の言葉を書きましょう。
初めての取引をいただいた感激や、プロジェクトが進捗した事、提案した企画が採用された歓び、などとくに印象的な件について感謝の気持ちを伝えましょう。

印象的な仕事には、先方にも同じ思いがあったはずです。
感謝の気持ちが通じるはずです。

ポイント③:来年の抱負を伝える

相手の立場に立った、来年の抱負の言葉を伝えましょう。
「お役に立ちたいと思っております」という強い意志を感じてもらうためです。

「週に一度は、新しい提案をさせていただきます」とか、心構えを伝えます
来年につながる言葉を残しましょう。

ポイント④:助力・指導をお願いする

来年も引き続いての力添えをお願いしましょう。
ここは簡単に、明瞭に伝えることが大事です。

ポイント⑤:「良いお年を」を伝える

最後は敬語表現での締めの言葉です。
「○○様には、どうぞ良いお年をお迎えください」

年末の挨拶は簡略がベストですが、ここは省略しない敬語表現でメールを締めましょう。

ポイント⑥:メールでの年末挨拶の非礼を詫びる

遠方で会えない人や、訪問しても会えなかった人に対しては、その由を伝えて、メールでの挨拶の非礼をお詫びします。
「誠に失礼ではございますが、メールにて年末の御挨拶とさせていただきます」

<下に続く>

敬語での「良いお年を」を使った手紙、メールの文例

では、敬語での「良いお年を」の例文として以下を紹介します。

  1. 遠方の得意先への手紙
  2. 会えなかった得意先へのメール
  3. 先生への現状報告のメール

続いて、三つの例文を、それぞれ詳しく紹介します。

敬語での「良いお年を」の例文①遠方の得意先への手紙

「本来、御社にお伺いして、御挨拶申し上げるべきところはございますが、年末ご多忙のことと存じ、大変失礼ではございますが、手紙にて今年一年のお礼を申し上げる次第です。
今年一年間誠にお世話になりました。
また先月は、年末・年始の企画提案をご採用いただき、誠にありがとうございました。
おかげさまで、営業部の予算をクリアーすることができました。
新年度はさらに斬新な広告提案をさせていただきたく、フレッシュなクリエイテイブ・チームを特別に編成させていただきます。
来年も引き続いてのご鞭撻、ご指導の程、くれぐれもよろしくお願い申し上げます。
年末ご多忙の折、お身体にはくれぐれも気をつけていただきまして、どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。
簡単ではございますが、御社のますますのご発展を心からお祈り申し上げて、年末の御挨拶とさせていただきます」

敬語での「良いお年を」の例文②会えなかった得意先へのメール

「先ほど年末御挨拶にお伺いしましたが、ご不在とのことで、お会いできず残念でした。
この一年間お世話になりました。誠にありがとうございました。
とくに我が社の製品をはじめてお取引いただきましたこと、感謝の気持ちを心に刻んで、年を越します
来年は年男です。
少しでもご好意にお返しできればと思っております。
引き続きご指導のほど、よろしくお願いいたします。
本年は誠にありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えください」

敬語での「良いお年を」の例文③先生への現状報告メール

「今年も早、年の瀬を迎えますが、先生には、お元気でお過ごしのことと存じ上げます。
本日、卒業後初めての仕事納めを、無事終了いたしましたことをご報告いたします。。
おかげさまで社会人としての一年を大過なく努めることができました
これも先生のいつもの一言『常識は気軽に破ってしまえ』のおかげです。
新年にはゼミ一同で、ご報告に上がる予定です。
寒さが厳しくなります。
先生には、お身体にくれぐれも気を付けていただいて、どうぞ良いお年をお迎えください」

<下に続く>

外国語での「良いお年を」の伝え方

英語で・良いお年を

では、外国語での「良いお年を」の伝え方として下記を紹介します

  1. 英語でクリスマス挨拶
  2. 英語で年末の挨拶
  3. 中国語でオールラウンドな挨拶
  4. 中国語で年末の挨拶

続いて、外国語での「良いお年を」の伝え方を、それぞれ詳しくご紹介します。

外国語での「良いお年を」の伝え方①英語でクリスマス挨拶

英語で「良いお年を」のように年越しの挨拶をする言葉はありません。
英語で年末のグリーテイングは、クリスマスと新年を一緒にお祝いする言葉になります。

Merry Xmas & Happy New Year!

この挨拶文はカードやハガキ、メールでクリスマスに送りますが、クリスマスが終わってから届くことがよくあります。
米国人は日本人と違って、細かいことは気にしないで、ずいぶんアバウトです。

外国語での「良いお年を」の伝え方②英語で年末の挨拶

英語圏では、年末はクリスマスから新年にかけて、休暇が飛び飛びに続きますので,「良いお年を」の挨拶は次のようになります。
次の例文のうち上の二つは「良い休暇を」という意味です。

Enjoy the holidays!
Have a great holidays.

Have a happy new year !

一番下の例文は良くご存じの「明けましておめでとう」です。
新年から使われますが、年末に使われることもあります。

そのときは「良いお年を」の意味になります。
以上は「DMM英会話」を参照しました。

DMM英会話

外国語での「良いお年を」の伝え方③中国語でオールラウンドな挨拶

「 新年快乐!」
これはもっともポピュラーな中国語の挨拶です。

新年快乐!
良いお年を
祝你新年快乐! チュウニィ シンニェンクヮイラ!
良いお年をお迎えください

この言葉は、新年の挨拶に使われることが多いのですが、年末から正月過ぎまでオールラウンドに使われる、便利な言葉とされています。

外国語での「良いお年を」の伝え方④中国語で年末の挨拶

次もよく使われる中国の言葉です。

过个好年  guò gè hǎo nián

良いお年を
祝你过个好年
よいお年をお迎えください

以上はBit中国語等を参照してまとめました。
Bit中国語

<下に続く>

年末の挨拶「良いお年を」敬語表現と使い方・メールのマナー、まとめ

「良いお年を」は「良いお年をお迎えください」を省略した言葉でした。
お互いに励まし合って、忙しい年末を乗り越え、新しい年を迎えようという意味のかけ声でもありました。

昔の庶民の生活や商売の原点が、その言葉に凝縮されて今も使われています。
年末挨拶という日本の伝統的習慣のなかで立派に生き続けているのです。

大事な得意先や、目上の人に一年のお礼を言うときにはとくに気をつけてください。
「良いお年を」を省略形ではなくて「お迎えください」を付けて、尊敬の気持ちを表しましょう。

海外にはない、日本の美しい言葉を上手に使ってくださいね。

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「お金のコトをもっと身近に」というミッションで、みんなのお金ドットコム(みんかね)を運営しています。
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