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2019/05/11

「いづれ・いずれ」の意味とは?使い分け・例文8つを紹介!

日常でもよく耳にする言葉「いづれ・いずれ」ですが、言葉で書き表す場合はどちらが正しいのでしょうか。
発音すると同じ音になるため、話すときにはあまり意識しないかもしれませんが、書く場合はそうはいきませんよね。

似ているけれど違いの分かりづらい、「いづれ・いずれ」の意味や使い分けについて解説していきます。
例文も紹介しますので、参考にしてください。

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目次

「いづれ/いずれ」の意味・違い・使い分け方

いづれ野暮用 辞書

意味

言葉の意味はひとつではなく、多くの場合はいく通りか存在します。
「いづれ/いずれ」も例外ではなく、多くの意味を持っています。

「いずれ」とは不定称の指示代名詞で、2つ、あるいはそれ以上の、場所、時間などの中からひとつを選ぶときに使います。
「どれ」もしくは「どちら」と言い換えることも可能です。

また、副詞としての役割もあり、「どのみち」「どうせ」「いつとは言えないが近い将来」という意味でも使われます。

一方、「いづれ」は歴史的仮名遣いなので、現代語ではなく古語になります。
しかし、かつては不定称の指示代名詞として使われていた言葉なので、意味としては「いずれ」と同じです。

違い

2つの違いは歴史的仮名遣いと、現代仮名遣いの違いです。
パソコンで「いづれ」と入力すると「いずれの誤り」となり、自動的に「いずれ」に変換された経験がある方も多いのではないでしょうか。

現代の言葉では、「いずれ」が正しいのですが、日本語として広く捉えれば「いづれ」も誤りではありません。
簡単にいえば、この2つは古典的な言葉と現代の言葉との違いなのです。

発音する際に「づ」と「ず」が同じ音になるため、表記の区別が難しくなってしまったと考えられます。

使い分け方

双方の使い分け方については、あまり難しく考える必要はありません。
現代語だと、どのような場合も「いずれ」が正しく、新聞やその他多くの活字媒体においても「いずれ」と書かれています。

一方、古語の「いづれ」は、今では使われていません。
源氏物語や平家物語などの古典文学では、「いづれ」という表現を目にすることができます。

また、現代の小説において、あえて作者が「いづれ」を好んで使うケースもあります。
この場合は間違えているのではなく、作者があえて古典的な表現を好んで使っていると考えられます。

<下に続く>

「いづれ/いずれ」の漢字表記

いづれ言葉の意味

「いづれ・いずれ」を漢字にすると「何れ・孰れ」と書きます。
現代語では「何れ」が使われますが、古語や漢文では「孰れ」となります。

「何れ・孰れ」はどちらも「いづれ・いずれ」と読み、古文や漢文に出てくる「孰れ」は「いづれ」と書き表わします。

余談ですが「何れ」は「どれ」と読むこともあります。
似た言葉には「何処」があり、「いずこ」と読みます。

なお「何」一文字だけで「いず」と読むことはほぼありません。

<下に続く>

「いづれ/いずれ」の類語

いづれ勉強

「いづれ/いずれ」の類語には、以下のものがあります。

  1. どれ
  2. どちら
  3. どのみち
  4. どうせ
  5. そのうち
  6. いつとは言えないが近い将来

続いて、「いづれ/いずれ」の類語を、それぞれ詳しく紹介します。

類語①:どれ

これ、それ、のようにはっきりと定められない複数の事や物を指す場合に使われます。
さらに「どれ」というよりも「いずれ」を使うほうが、丁寧であらたまった表現になります。

例えば、サービス業などでは「この内のどれかをお選びください」と言われるよりも、「この内のいずれかお選びください」と言われたほうが丁寧に聞こえますよね。

類語②:どちら

AかBか2つの選択肢のうち1つを選ぶ場合にも「いずれ」を使用します。
2つの選択肢でも、それ以上ある場合でも「いずれ」を使うことは可能です。

どれやどちらよりも「いずれ」は響きが美しく、丁寧に聞こえます。
「いずれ」のほうがかしこまった言い方であり、よりフォーマルな表現と言えるでしょう。

類語③:どのみち

結局は、どちらにしても、という意味です。
複数ある選択肢のうち、どれを選んでも結果が同じになるような場合に使います。

用例としては、どのみち助からない、どのみち役に立たない、…間に合わない、…失敗するに決まっている、などです。
結果があまり良くない方向に向かうときに使われるイメージがあります。

どのみちには、何となくネガティブなイメージが付きまといます。

類語④:どうせ

結果が目に見えているとき、あるいは予想できるような場合に使われます。
あきらめのような気持ちが含まれた表現だと言えます。

どうせ試験には落ちるだろう、どうせ怒られるのは僕だ、どうせ明日は雨だ、どうせ誰も来ない…など。
「どうせ」と聞くと暗いイメージばかりで、あきらめモードという感じがしますね。

これら「どうせ」を「いずれ」に置き換えると、いずれにしても試験には落ちるだろう、いずれにしても怒られるのは僕だ、となります。
「どのみち」と同様で、「どうせ」はネガティブなイメージがぬぐえません。

類語⑤:そのうち

近日中に、あるいはいつかそのうちに、というニュアンスで使われます。
はっきりと日にちを断定しない場合や、あえて断定するのを避けるときに使われる表現です。
 
そのうちお伺いします、…病気は治るよ、…仕事にも慣れるさ、のような使い方です。

言い換えれば、いずれお伺いします、いずれ病気は治るよ、いずれ仕事にも慣れるさ、などになります。

類語⑥:そう遠くない将来

未来のある時期を指していう場合に使われます。
近い将来に実現可能なことが予想されるような場合にも使います。

そう遠くない未来、僕たちは結婚する、そう遠くない未来、宇宙の起源は解明されるだろう、などです。
将来の状況が良いほうになるか、悪いほうになるかに関係なく使われます。

「いずれ」に言い換えると、いずれ僕たちは結婚する、いずれ宇宙の起源は解明されるだろう、となります。

<下に続く>

「いづれ/いずれ」の使い方・例文

では、実際にはどのような場合に使うのでしょうか。
使い方・例文として以下を紹介します。

  1. 「下記の書類のいずれか1つを添付してください」
  2. 「肉料理か魚料理のうち、いずれか1品をお選びください」
  3. 「いずれ嘘はばれる」
  4. 「いずれわかることだ」
  5. 「いずれ折を見て伺います」
  6. 「子ども達もいずれ大人になる」
  7. 「いづれの御時にか」
  8. 「いづれもいづれも晴れならずといふことぞなき」

続いてこれらの使い方・例文を、それぞれ詳しくご紹介します。

使い方・例文①:「下記の書類のいずれか1つを添付してください」

何かの申請のために書類を提出する際、免許証やパスポート、住民票のコピーなど、いくつかのなかから1つの添付を求められることがあります。
この文では、複数ある選択肢のうちのどれか1つ、という意味なので類語①にある「どれ」に相当します。

使い方・例文②:「肉料理か魚料理のうち、いずれか1品をお選びください」

この例文では、2つの選択肢の内の1つを選ぶことを求められています。
2択、あるいは複数から選ぶような場合に「いずれか」という表現が使われます。

例文①のように、複数を指す場合もあれば、例文②のようにAかBのどちらか、という使われ方もします。
この場合は、類語②の「どちら」に該当します。

使い方・例文③:「いずれ嘘はばれる」

類語③にある「どのみち」が相当します。
複数ある選択肢のうち、どれを選んでも結果が同じになるような場合に使われます。

「いずれ」の後に「…にしても・…にせよ」と繋げて使うこともあります。
この場合は「いずれにせよ嘘はばれる」となり、意味は変わりません。

使い方・例文④:「いずれわかることだ」

類語④にある「どうせ」が相当します。
結果が目に見えているとき、あるいは予想できるような場合に使われます。

例文③・④は、あまり前向きとは言えないような場面で使われる表現ですね。
これらの「いずれ」のなかには、あきらめのような気持ちが含まれています。

使い方・例文⑤:「いずれ折を見て伺います」

このような場合の「いずれ」は時間を表わしています。
そのうち、いつか、近日中に、といった意味で使われ、日にちを限定していません。

この例文は、言い換えれば「そのうち頃合いを見計らって伺います」となります。
よく使われる表現ですが、言われた側は相手がいつ来るのかはっきりしないと感じてしまいます。

社交辞令と受け取られることもあるため、使う相手には注意が必要な表現です。

使い方・例文⑥:「子ども達もいずれ大人になる」

類語⑥の「そう遠くない将来」がこれに当たり、例文⑤同様、時間を表わしています。
遅かれ早かれ、やがて、と似た表現で、いつと定めることはできないが、近い将来に訪れる時を指しています。

使い方・例文⑦:「いづれの御時にか」

ここからは古語のいづれを紹介します。
上の例文は、源氏物語のなかの桐壺の章の冒頭の部分です。

この後には「女御、更衣あまた候ひ給ひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めき給ふありけり」と続きます。
「いづれの御時にか」を現代語に訳すと「どの帝の時代であろうか」となり、「どれ・どちら」などと同じ使われ方をしていることがわかります。

使い方・例文⑧:「いづれもいづれも晴れならずといふことぞなき」

こちらは、平家物語・扇の的のなかの一文です。
現代語に訳すと「どちらを見ても、とても晴れがましい光景である」となり、例文⑦と同じように、不定称指示代名詞として使われています。

このように比べてみると「いづれ/いずれ」は、古語も現代語も、同じ意味や使われ方をしていることがわかりますね。

<下に続く>

「いづれ・いずれ」の意味とは?使い分け・例文8つを紹介!のまとめ

発音が全く同じなので、間違えやすい「いづれ/いずれ」ですが、意味や使い方を知れば区別しやすくなります。
「どれ・どちら」など、はっきりしない物や事を指す場合は不定称指示代名詞。

事情・状態・時期などが、どのようになるにせよ、という意を表わす場合は副詞と覚えると良いでしょう。
また、「いづれ」は古語、「いずれ」は現代語、と覚えておけば間違えにくくなります。

言葉として発音すればどちらも同じで区別はありませんが、書くときには注意しなければなりません。
ビジネスメールやあらたまった文書では、書き間違えないように気をつけたいですね。

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「お金のコトをもっと身近に」というミッションで、みんなのお金ドットコム(みんかね)を運営しています。
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