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2018/11/02

履歴書の得意科目欄の上手な書き方!科目別のアピールポイントや例文

就活の最難関である面接の時に、担当者は学生との会話を、履歴書の「得意科目」から始めることがよくあります。
得意科目は学生の知見や資質が企業に相応しいかどうかを知る上で、大事な手がかりとなるからです。

ここでは採用する側の視点からみた、上手な履歴書の得意科目の書き方をみていきます。

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目次

履歴書の「得意科目」欄は重要?

得意科目は???

なぜ「得意科目」欄がある?

履歴書の得意科目欄は、応募した学生が、企業や団体の未来にとって、どうしても必要な人材か否かを判断する大事な指標です。
担当官は、学生が記載した得意科目やエントリーシートの内容から、学生が企業にとって必要な適性や素養を持っているかどうかトータルの人間力を判断します。

採用試験は書類選考から始まり、筆記試験を経て、最終ステージの難関、面接試験に移ります。
一時面接は人事担当が行う場合もあれば、営業や経営計画、制作の現場まで、いろんな職場から優秀な若手を集めて、編成したチームで行うことが多くなっています。

面接チームは学生を面接室に呼ぶ前に、履歴書やエントリーシートのコピーに目を通して、面接の打ち合わせをします。
「それじゃ、得意科目と言ってる数学から質問始めようか」

面接官は、履歴書の得意科目とエントリーシートから、学生が得意科目を選んだ動機や、苦労したエピソード、困難に打ちかって得た教訓などを具体的に聞きだそうとします。
履歴書の得意科目欄は面接官が応募者の採否を判断するためにも、とても重要な項目なのです。

重要視される場合

履歴書に記載された得意科目の記録は、一般企業においては、まず学生の知見を知る上で、もっとも重要な資料となります。
履歴書には、記載責任を伴う事実が記されているからです。

履歴書には学生が現在持っている知見やスキル、エントリーシートには未来への抱負が書かれています。
担当官は二つの内容を見比べることで、学生の個性や人柄、さらには企業に取って役に立つ人材であるかどうかの全体像を知る手がかりとしているのです。

企業に応募する学生は、目標の企業が応募者に求めている知見を事前によく見定めて、得意科目を記載しなければなりません。
注意しなければならないこととして、一般企業と専門的な企業や団体とでは、「得意科目」欄への注目点が異なるということがあげられます。

弁護士事務所や各種の法律事務所、病院、IT系企業、土木・建設会社、クリエイテイブなコンテンツ制作会社などはそれぞれ特別なスキルを持った人材が必要となります。
履歴書の得意科目は、当然、必要な各種の資格や技術と関連した科目が記述されていることが採用の必要条件です。

同じ意味で外資系の企業では、英語が必須となります。
英語による会話と文章作成能力が得意科目に記載されていない履歴書は外資系企業に見向きもされないでしょう。

また、外資系企業は新卒から能力主義を徹底しているので、得意科目は厳しくチェックされるものと覚悟しましょう。

重要視されない場合

学生を一般職として採用して、適性を見てから職場に配置する企業の多くは、在学時の成績をあまり重要視しない傾向があります。
採用後のカリキュラムを充実して、企業のビジョンに合わせた育成を行う習慣や職場の風土があるからです。

このような企業は、得意科目に自信が無くても、スポーツや個性的な部活の経験、学外活動から得た成果に自信がある学生にとって絶好のターゲット企業です。
採用基準が比較的自由な企業は、競合相手との差別化や、新しい事業領域を創造するために、いろんな個性で構成される多様性のある企業作りを目指しているからです。

このような企業では、履歴書の得意科目よりも、面接にウエイトを置いて、個性的な人材や成長が期待される素質などを重要視する傾向があります。

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履歴書の「得意科目」欄でアピールするコツ

コツ①得意科目は一つか二つに絞る

面接でアピールできる得意科目が複数ある人は少ないでしょう。
履歴書に記載する得意科目は質問されても答えに自信のある科目に絞りましょう。

得意科目は多くても二つ、最大三つでしょう。
印象が薄れないように、売り込みたい本命の得意科目は冒頭に持ってきてアピールします。

キャッチコピーは、手に入れたスキルをどのように企業に役立てたいのかです。
このポイントをさらに強調したいときは、エントリーシートで記憶に残る体験談として特別に報告しましょう。

履歴書の「得意科目」欄はエントリーシートと面接へのブリッジとして担当官の注意を引くようにストーリーを構成しましょう。

コツ②簡明に、見やすく、専門性で補強する

得意科目の書き方は、冗長でも、簡単すぎても印象が良くありません。
履歴書の中での得意科目欄のスペースは限られていますから、見やすいレイアウトにして、個性化を工夫します。

「得意科目はマーケティングです」
この記載例では個性化ができず、担当官も見過ごしてしまうでしょう。

「得意科目はマーケティング、研究テーマはコンビニにおける購買の実態調査です」
このように補強された内容で担当官の注目を引くように工夫します。

コツ③ゼミや専攻した学部・学科での研究テーマを生かす

ゼミで研究活動に参加した人は、その時のテーマを履歴書の得意科目として上げることがコツです。
企業の担当官はゼミでの活動は学生の研究の基本として注目しています。

現在進行中のゼミであれば、生々しい活動の報告をエントリーシートや面接で説明ができます。
研究活動をグループで行ったケースでは、自分のポジショニングも含めて、研究の過程と結果を記載します。

ポイントは研究活動の経験から得たノウハウはなにかです。
エントリーシートでは、手に入れた成果を今後の人生や、仕事にどのように生かしていきたいかを、抱負としてまとめます。

失敗談や、エピソード、先生のアドバイスなどは面接での質問への答えとして蓄えておきましょう。

コツ④自信のある得意科目は控えめにアピール

履歴書の得意科目は得意とする内容を簡潔に、ありのままに伝えることが大事です。
企業との関連性を履歴書で強調しすぎるのはあまり得策ではありません。

アピールはエントリーシートで表現しましょう。
就活生の同じようなアピールが次々とやって来て、担当官は食傷気味です。

アピールは自分の言葉で、ワンフレーズです。

コツ⑤企業と距離の遠い科目でも、だれにも負けない自信科目は書いておく

企業の職種と直接関係が無くても、だれにも負けない自信のある得意科目があれば、欄の最後に記載しましょう。
最後に簡潔に記載された科目は、学生の教養や資質として担当官の興味を引きます。

面接ではここから会話が始まるかもしれません。
担当官から逆に企業との関連性を指摘されれば大成功です。

企業も未来の事業として多様な領域を模索しています。
他の人にまねのできない得意な科目はいつか企業に役に立つ可能性があるのです。

苦労して手に入れた優れた知見は、履歴書で上手にアピールしましょう。

コツ⑥得意科目が思いつかない人

履歴書は前向きに書くことが絶対条件です。
得意科目の欄に「特になし」と書くことは止めましょう。

やる気のない学生、と判断されて書類審査で落とされます。
だれにも得意科目は存在します。

体育系、国語系、社会系は領域が広いですから、得意科目をもう一度探してみましょう。
ニッチな科目でも企業の事業領域と接点ができることもあります。

もう一度、自分の中での得意科目を探してみましょう。
学業成績とスキルは動かしがたい事実ですが、やる気と誠実な人柄は人事担当者が感じる主観的な資質です。

今後実力を付けたい科目などを得意科目欄に書いて、やる気を伝えるように努力しましょう。

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履歴書に書くと有利な得意科目は?理由とアピールポイント

得意科目は英語

英語

これからは小学校で英語を学ぶ時代になりました。
海外とのグローバルなビジネスだけでなく、東京2020オリンピックや拡大するインバウンドビジネスも含め、日本の中で、マルチに言語が飛び交うビジネス時代が到来します。

英会話だけでなく、英文も得意であれば、その学生を採用した企業はビジネスチャンスのチャンネルが一つ増えることになります。
一般社員向けの英語教育を支援する企業も多くなっています。

英語が得意な人は、プライオリテイーがありますが、競争相手も多いのです。
どこに配属されてもネイテイブクラスのスキルを磨いて、グロ-バル化を目指す会社の役に立ちたいという気迫を示しましょう。

数学

あらゆる企業においてプロジェクトや事業計画は採算性がベースになります。
事業別や、営業部別のコストパフォーマンスを計算できないと、これからは予算管理ができません。

部単位の独立採算制が企業の多くで導入されているからです。
数学が得意な人と得意でない人の間では、マネジメントの仕方に差が出て来ます。

一般職や営業に理系の出身者を配属する企業も増えています。
財政や財務のことだけではなくて、ビジネスにも数学は基本の時代です。

履歴書には「得意科目は数学、係数に明るい営業マンを目指します」とアピールしましょうか。

マーケティング

いま大学の経済学部や経営学部では、メーカーのプロジェクトマネジャーを講師にして企業のマーケティング活動を講座にしているケースが多くなっています。
もしあなたがマーケティングを勉強していて、コンビニやスーパーなどの流通で長期のアルバイトをした経験があるのなら、大きなチャンスです。

あなたはほとんどの企業に取って必要なマーケテイング活動の最前線を勉強したたことになります。
コンビニやスーパーなど店内での商品の配置・レイアウトや、入り口から購買に至る客の動きを記憶しているはずです。

チラシ効果や、売れ筋商品と売れない在庫、流行反映、曜日・時間帯別の客層なども思い出してください。
流通・マーケットの体験調査報告書ができあがります。

マーケティングの先生に報告して、アドバイスをもらいましょう。
履歴書の得意科目は「マーケティング、アルバイトを兼ねたコンビニにおける購買の実態調査」となります。

得た教訓は【調査と小遣いは汗で稼げ】でした。
だれもが記載する得意科目には経験や専門性を加えて、差別化を図りましょう。

スポーツ・マーケティング

体育会系の学生なら、かならず聴講する講座です。
もしあなたが得意科目にスポーツマーケテイングを取り上げるのであれば、担当官にアピールするために工夫をしましょう。

自分の得意のスポーツを例に挙げることです。
サッカーであれば、スポンサーシップ、会員制のファンクラブ、集客の方法、放送権など既に知っている知見に加えて、ロイヤリテイーやグッズの販売などを調べれば得意科目を肉付けできます。

体育会系の人は企業から見て好感の持てる存在です、
チームワーク、協調性、諦めない根性、明るい性格など優位な印象がいっぱいです。

ただ競争相手が多いという難点があります。
これを乗り越えるためにも、履歴書の得意科目を肉付けして、アピールポイントを強化して、個性化を図っておきましょう

法律・企業活動とコンプライアンス

「コンプライアンス」とは企業活動における法律の遵守です。
毎日の新聞に、企業活動におけるコンプライアンス違反が話題にならない日はないと言われています。

いま、コンプライアンスはあらゆる企業にとって、経営の根幹にかかわるテーマです。
法学部の学生で、法やルールに違反した企業の記事に注目している人なら、このテーマを得意領域に上げる可能性があります。

履歴書の得意科目欄に「法律・企業活動とコンプライアンス」と書かれていたとしましょう。
この言葉が人事の採用担当や面接の担当者の目に止まることはたしかです。

明日は我が身の可能性がどの企業にも内在しているからです。
「企業の社会的責任」というテーマは企業によっては好ましくないテーマと受け止められたこともありました。

いま 時代は移り、企業も変わりつつあります。
お目当ての企業の風土をよく調べた上で、得意科目とするかどうか判断をしてください。

社会「時代が抱えるテーマ」

これから社会学部に進む人への早めの就活アドバイスです。
社会学は、時代が抱える社会のテーマを研究する学問です。

たとえば地球環境や海洋汚染はあらゆる業種の企業活動にとって、見逃すことのできないテーマです。
地球環境というビッグテーマを身近なテーマに置き換えてみます。

2年後の就活での履歴書の得意科目欄は次のようになります。
得意科目は社会学、研究テーマは環境「ゴミの一生・誕生から廃棄、汚染まで」です。

このような大きなテーマを、身近な社会問題に置き換えて研究することは、将来の就活で勝ち抜くための近道かもしれませんね。

国語

国語のようにスキルを明示しにくい学科を得意科目として記載するときには、得意なテーマなどを例に挙げて、わかりやすく説明する必要があります。
たとえば、広告代理店や放送局を目指すのであれば、好きな作家の一人を履歴書の得意科目でキャッチアップしてみたらどうでしょうか。

文豪・谷崎潤一郎の豊潤な私生活でも、星新一のショートショートのテクニックでも、宮部みゆきのおどろおどろしい世界観でも、個性的な作家ならだれでも良いのです。
あなたが手に入れた宝物が記憶の中に鮮明に残っているはずです。

記憶のすべてが、あなたをアトラクティブに見せる材料になります。
エントリーシートをショートショートにリライトしてみませんか?

たとえば広告代理店大手・D社の最近のES例を見てください。
応募する学生のフレッシュな発想に驚かされますよ。

冒険が評価される業界には、思いきった冒険をしてみることも必要かもしれませんよ。

自然科学

宇宙物理や動物学と言った自然科学を得意科目にした学生が一般の企業に応募してきたら、間違いなく採用担当者の興味を引くでしょう。
なぜ博士や学者コースの学生が我が社を希望するのかと。

履歴書には一言「自然研究から次は人間研究に入りたいと思います」と書いてあります。
担当官は急いでエントリーシートを手にとって読み始めます。

こんなシーンがあってもこの時代、不思議ではありません。
担当官もこの学生を応援してみたくなるのではないでしょうか。

得意科目欄は、人生を変えるターニング・ポイントなのかもしれません。

<下に続く>

履歴書の「得意科目」欄を書くときの注意点

履歴書を見てもらう

では「得意科目」欄を書くときの注意点をみていきましょう。
「得意科目」欄を書くときの注意点には、以下のものがあります。

  1. 自慢話にしない
  2. よくある話をしない
  3. 自分の言葉で書く
  4. 誰かにみてもらう
  5. 書いたことを肉付けしておく

続いて「得意科目」欄を書くときの注意点を、それぞれ詳しくみていきます。

「得意科目」欄を書く時の注意点①自慢話にしない

履歴書は事実を客観的に記載する場所です。
過度にアピールすることは担当官の信頼を失いかねません。

アピールは一言キャッチコピーにして、エントリーシートにつなぎましょう

「得意科目」欄を書く時の注意点②よくある話をしない

国語なら「コミュニケーションに通じています」
心理なら「相手の気持ちがよくわかり、社内や得意先とのリレーションシップに自信があります」

よくある話は止めて、勉強した中身を具体的に書きましょう。
最悪はテキストの丸写しです。

相手はプロだと言うことを覚悟しておきましょう。

「得意科目」欄を書く時の注意点③自分の言葉で書く

自分が苦労して手に入れた大事なことは、そのまま書けば自分の言葉になります。
じっくり時間をかけて、つかむコピーに挑戦しましょう。

表現する技術も試されているのです。

「得意科目」欄を書く時の注意点④誰かにみてもらう

履歴書やESは、両親や学校の終活担当、仲の良い友人にみてもらいましょう。
自分のアピールポイントや文章の欠点は当事者にはわかりにくいものです。

一日おいてもう一度みてみると、欠点が見えることがよくあります。
数日は手元で暖め、納得してから出しましょう。

「得意科目」欄を書く時の注意点⑤書いたことを肉付けしておく

書いてしまってしばらく経つと、どこかに不備があることに気がつくものです。
面接に備えて、書いたことを肉付けしておきましょう。

リサーチや取材をして補強すれば、面接にも自信を持って臨めます。
次の終活のためにもレベルアップを図りましょう。

<下に続く>

履歴書の得意科目欄の上手な書き方!科目別のアピールポイントや例文、まとめ

履歴書の「得意科目」欄は小さなスペースかもしれません。
でもそこが企業と学生を結ぶファーストページなのです。

そこに、自分のスキルと人柄を凝縮させて表現しましょう。
そこから、エントリーシートや面接に至るストーリーを展開するのです。

履歴書で事実を伝え、抱負はエントリーシートでアピールしましょう。
面接では、大きな人間力を感じてもらいましょう。

準備運動は終わりました。
ゴールに向かってゆっくり歩きだしましょう。

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「お金のコトをもっと身近に」というミッションで、みんなのお金ドットコム(みんかね)を運営しています。 投資・節税・保険・ローン・クレカ・節約などのテーマの情報を各領域の専門家や編集部を通して記事配信していきます。
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