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2019/06/26

失念とは?正しい意味・使い方と間違った使い方を解説

失念と言う言葉をご存知でしょうか。
もしかすると若い方は聞いたことがないような言葉かもしれません。
しかしながら、社会人になるとよく使うようになる言葉でもあります。
今回はそんな「失念」の正しい使い方と間違った使い方をご紹介していきます。

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失念とは?

失念している人l

失念と言う言葉はとても面白いもので、学生時代はほとんどつかうことがないですが、社会人になると使用頻度がグッと上がる言葉です。
まず最初に失念の意味や類似表現などを確認していきましょう。

意味

失念の意味は「うっかり忘れること」または「ど忘れ」になります。
寝ぼけていていつもの荷物を置いて来てしまった、添付ファイルを付けてメールを送らなければならないのに、付け忘れてしまったと言った時に使います。

「忘れてしまいました」と伝えるよりも「失念しておりました」と伝えた方が社会人として、様になっていますよね。
必要な事を忘れてしまった時に使ってみましょう。

類似表現

失念の類似表現ですが、意味が「忘れてしまうこと」である為、「ど忘れ」や「忘却」「忘失」なんて言葉が当てはまります。
しかしながら、使用頻度が高い言葉は「失念」であると言えるでしょう。

コミュニケーションにおいては「忘れました」「うっかりしていました」なんて伝える方が自然と言えます。
むやみに難しい言葉に置き換えて話すのもナンセンスと言えるのではないでしょうか。

語源

失念の語源は仏教から来ている事をご存知でしょうか。
108つの煩悩と言われたらピンとくる方もいらっしゃると思いますが、失念はその108つの煩悩のうちの1つに数えられます。

煩悩と言うと食欲や性欲と言った欲望にヒモ付きやすく、失念が煩悩に入るとは思えない方も多いと思います。
しかし、他のことによって「教えを忘れてしまう」と言う観点から煩悩の1つとして失念は謳われていました。

語源が仏教にあると言うのはなかなかに面白い事です。

英語

失念を英語で表現するならばどのような表現になるのかをお伝えしていきます。
まず、忘れるを英単語にすると「Forget」になります。

これを進行形にして「Forgetting」と表現すると「失念」と言った意味になります。
英語での表現を覚えておくとビジネスの幅も広がっていきますので、この機会に覚えておきましょう。

<下に続く>

「失念」の正しい使い方と例文

ここでは失念の正しい使い方と例文をお伝えしていきます。

  1. 添付する事を失念しておりました
  2. 昨日の依頼を失念しておりました
  3. 申し訳ございません。失念しておりました
  4. 失念しないよう気をつけます
  5. 点検時間を失念してしまいました
  6. 予定を失念しておりました

では、1つずつ確認していきましょう。

「失念」の例文①: 添付する事を失念しておりました

比較的使用頻度の高い例文と言えるのではないでしょうか。
メール添付と言うのは忘れやすいもので、急いでいたりぼーっとしているとクセで添付前にうっかり送信ボタンを押してしまうものです。

そんな時にしれっと後追いで添付したファイルを送るのではなく、「添付を失念しておりました」と一言添えてメールをするのがビジネスマナーと言えます。

「失念」の例文②: 昨日の依頼を失念しておりました

かるい依頼を受けていて後回しにしていると忘れてしまうことってありますよね。
その後に依頼人からやってあるか突っ込まれたりなんかして、少し気まずい空気が流れてしまったりします。

そんな時は「忘れてました」と伝えるよりも「失念してました」と伝えた方が印象は大きく変わります。
その後にすぐその依頼に取り掛かりましょう。

怒られることは少なくなるのではないでしょうか。

「失念」の例文③: 申し訳ございません。失念しておりました。

謝罪をする際の失念の使い方です。
失念は「忘れたこと」を意味する言葉ですので、このように謝罪の場面でも多く使われることがあります。

そう言った場合には「忘れていました」よりも「失念しておりました」と伝えた方が丁寧ですし、社会人としてスジが通っていると言えます。
相手の印象を考えて使うのもコミュニケーションとしては大切なことです。

「失念」の例文④: 失念しないよう気をつけます

忘れてしまわないように強く意識する事を約束する際に使われる言葉です。
「忘れないように気をつけます」だと、なんとなく学生気分の抜けていない新卒の社会人のような印象を受けてしまいます。

そんな時に「失念しないよう気をつけます」と答える事が出来るとワンランク上の表現に聞こえます。
言葉によって相手の印象も変わりますので意識しましょう。

「失念」の例文⑤: 点検時間を失念してしまいました

定期的な確認や点検など、様々な業務に追われて、然るべき時間を過ぎていたなんてこともあるでしょう。
そんな時も「うっかり忘れてしまっていた」と言う表現が使えます。

周りから指摘された時や報告を上げる際にも「失念しておりました」と報告するのがスマートと言えます。
うっかりど忘れしてしまった際は「失念」を使いましょう。

「失念」の例文⑥: 予定を失念しておりました

日々の業務に追われて、だいぶ前に決めていた予定をうっかり忘れてしまうなんてことも時にはありますよね。
そんな時には失念と言う言葉がぴったりとハマります。

「うっかりしていました」と言うよりも、「失念してしまいまして、改めてご予定お伺いしてもよろしいでしょうか」と下手に相手に聞くことで気分も害さなくて済みます。

<下に続く>

失礼になる!間違った「失念」の使い方と例文

ただしい失念の使い方を知らない人

言葉は間違った使い方をしてしまうと相手にとって大変失礼になってしまいます。
失念を間違って使わないよう、間違った使い方を解説していきます。

  1. 失念していませんか?
  2. 他の者が失念しまして
  3. 書類を失念しまして
  4. その件は失念してなかったので、やっていません。
  5. 課長が失念をしまして
  6. 失念した者は手を挙げてください。

間違った「失念」の例文①: 失念していませんか?

失念と言うのは自分が忘れてしまった事に対して使う言葉であって、相手が忘れてしまったことに対して使える言葉ではありません。
失念の使い方を間違って覚えていると、このようなとんでもないミスに繋がることもあります。

そもそも相手が忘れている事をナンセンスで、必ず伺い立てを行なうのがマナーと言えます。
プライベートでは使う事が考えられにくいフレーズです。

間違った「失念」の例文②: 他の者が失念しまして

この表現も非常に間違えやすい表現と言えます。
まずは先ほども申し上げましたように、失念は自分のことに対して使う言葉である事。

また失念は敬語表現ではありますが、敬語活用としては謙譲語の部類に入ります。
自分の謙譲語は立場を下げて、相手を立てる言葉遣いですが、この場合は不適切と言えます。

「忘れまして」とシンプルに伝えた方が文脈としては正しいと言えます。

間違った「失念」の例文③: 書類を失念しまして

失念の対象に物は入りません。
ですので、書類を忘れた、カバンを忘れた、傘を忘れたと言ったような時には失念と言う言葉を使う事ができません。

「書類を忘れました」と言うような表現にする他ありません。
失念が丁寧な言葉だからと言って、むやみやたらに使うとこう言った間違いも起きてしまいます。

失念の言葉の意味をしっかりと知る事で、こう言った間違いは減らせますので意識しましょう。

間違った「失念」の例文④: その件は失念してなかったので、やっていません。

文面からしても若干の違和感を覚えますが、自分が一切知らなかった事に対しては失念と言う言葉は使えません。
失念はあくまでも「ど忘れ」や「うっかり忘れた」と言う時に使うことが出来る言葉です。

「ど忘れしてやっていない」と言う意味でしたら、先ほどの文章もまだ伝わりますが、全く知らなかったと言う意味であれば、言葉の使い方としては間違っているので注意が必要です。

間違った「失念」の例文⑤: 課長が失念をしまして

これも大きな間違い例です。
自分が対象になっていないことも間違いの1つではありますが、失念は敬語表現の中では謙譲語にあたります。

つまり自分たちが謙って相手を立てる言い方なので、課長の格を下げていることになります。
敬語表現ではありますが、尊敬語ではない為このようなミスが起きてしまいます。

敬語の活用もしっかり覚えましょう。

間違った「失念」の例文⑥: 失念した者は手を挙げてください。

学生時代にある、忘れ物をした人を探す際に使うような例文ですが、これも間違った使い方です。
無駄に丁寧な言い回しにしても意味が分からなくなってしまう事も多くありますので気を付けましょう。

<下に続く>

失念を使ったお詫びメールの書き方と例文

最後に失念を使用したおわびメールの書き方と例文をご紹介していきます。
ケースごとに紹介しますので、参考にしてみてください。

  1. 依頼を忘れていた場合
  2. 添付メールを付け忘れた場合
  3. ミスが発生した場合
  4. 対応が遅れた場合

では、1つずつ確認していきましょう。

お詫びメールの例文①: 依頼を忘れていた場合

「〇〇様、いつもお世話になっております。
大変申し訳ございません。

以前、ご依頼頂いていた件ですが失念しており、取り掛かることが出来ておりませんでした。
すぐに対応致しますので少々お待ちくださいませ」

先方からの依頼を忘れており、催促された場合に出来ていないことを伝えるのに適した例文です。
人間、忘れることはありますのでリカバリーをどれだけ早く行えるかが重要になります。

お詫びメールの例文②: 添付メールを付け忘れた場合

「〇〇様、いつもお世話になっております。
重ね重ねのメール、失礼いたします。

先ほど、ファイルを添付するのを失念してしまいましたので、再送させていただきます。
お手数おかけして申し訳ございません。

添付ファイルご確認ください」

急いでいると添付ファイルを付け忘れてしまうなんてこともよくあることです。
気づいたタイミングですぐに対応するようにしましょう。

お詫びメールの例文③: ミスが発生した場合

「〇〇さん、お疲れ様です。
大変申し訳ございません。

私が確認作業を失念していた為、不備があったと先方から連絡が入りました。
修正対応はすでに完了しており、先方にも連絡は済んでおります。

同様のミスを起こさないよう、以後気をつけます」

自分のミスを上司に報告する際に使える例文です。
事後報告であってもスマートに伝えることが可能になっています。

お詫びメールの例文④: 対応が遅れた場合

「〇〇様、いつもお世話になっております。
メールを確認させて頂いてはいたのですが、失念しておりまして、対応が遅れてしまいました。

大変申し訳ございません。
ただいまから使用できるようにはなっていますので、ご確認下さい。

よろしくお願い申し上げます。」

自分の対応の遅れを謝る際の例文です。
至極丁寧でビジネスにおいて、このようなやり取りは必要不可欠と言えます。

<下に続く>

失念とは?正しい使い方と間違った使い方!のまとめ

失念してとぼけている人

失念に関して、意味や語源、正しい使い方や間違った使い方などをご紹介していきました。
難しい言葉を知っていても正しい使い方が出来なければ全く意味がありません。

しっかり意味を理解して、確実に使えるようにしておきましょう。
少しでも不安に感じる言葉や言葉遣いがあれば、自分で調べて解決するようにしていきましょう。

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「お金のコトをもっと身近に」というミッションで、みんなのお金ドットコム(みんかね)を運営しています。
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