怒られる夢とは?
怒られるという行動をとるというのは、怒られたいという気持ちがあるからだと行動心理では読み取ります。たとえば、好きな女の子に、わざと意地悪をして気を惹こうとする男の子のようなものです。
怒られる夢は、「怒られたい=かまって欲しい」という欲求が高まっていることを示唆しています。また、夢の中で怒られている人に対して、自分への愛情不足を不満に思っていることも暗示しています。
このほかにも、誰かに怒られそうなことをしていて、自分では何とか直そう、改善しようとしながらうまくいっていない状況もジレンマの表れとして、怒られる夢を見ることがあります。
怒られる夢を見たときに思い出して起きたのは、誰が起こっているかです。怒っている人が誰なのかによって、ずいぶんと意味合いが違ってくるので、できるだけ覚えておきましょう。
怒られる夢の意味【怒られ方】
家族から怒られる夢
家族から怒られる夢は、家族があなたのことを心配していることを象徴しています。これは、すなわち家族が心配するかもしれないこと、家族から怒られるかもしれないことを、現実世界であなたが行っているということの裏返しです。
とくに、犯罪に手を染めるといった重いことではなく、たとえば生活が不健康であったり、転職を繰り返していたりするなど、家族としては何かと心配なことを示しています。
また、親からの愛情を十分に感じていない場合にも、家族から理不尽に怒られる夢を見ることがあります。それは、大人になってからもあることで、一生親子関係は変わるものではありません。
そのような場合は、実家と疎遠になっているのかもしれません。たまに電話をしたり、母の日、父の日などにプレゼントを贈ったりするなど、自分から心を開いてみる努力をしてみましょう。
しつこく怒られる夢
しつこく怒られる夢は「吉夢」といっていいでしょう。現実には、しつこく怒られると気分は滅入ってしまいますが、夢では、それだけ「注目されている」ということを示唆しています。
運気がアップして、何か楽しいことや面白いことが近々起こりそうな兆候を示しています。たとえば、ビジネスで大きく飛躍できそうなチャンスが到来するとか、新たな恋の予感がする出会いがあるなどの幸運が舞い込んでくるかもしれません。
恋人や結婚相手から怒られる夢
誰かから怒られる夢は、その人に対して「もっとかまってもらいたい」という気持ちが強いときです。もしかすると、恋人やパートナーからの愛情に対して不満があるのかもしれません。
また、恋人やパートナーに甘えすぎて、心配をかけていることも考えられます。怠惰な生活やいい加減な金銭感覚など、相手からすれば、眉をひそめるようなことをしていませんか。
どちらにしても、このような状況を続けていると、破局を迎えることになるかもしれません。
罵られるように怒られる夢
罵られるように怒られるというのは、現実世界では最も避けたい怒られ方です。相手の感情のまま怒られてしまっては、完全に自分が悪者になってしまっています。
しかし、夢占いでは、激しく怒られれば怒られるほど「吉夢」になるのです。今まで、日陰の存在、縁の下の力持ち的だったあなたに、ようやく輝かしいスポットライトが当たる瞬間が近いのかもしれません。
罵られるといった厳しい怒られ方は、集中砲火を浴びるということです。現実世界では、それだけあなたに注目度がアップするということになります。
仕事では、自分の実力やコツコツと積み重ねてきた技術などが認められるときです。また、結婚が決まって、花嫁としてみんなの注目の的になることを暗示しているかもしれません。
会社の上司から怒られる夢
パワハラとまではいかなくても、会社の上司から怒られるのは現実世界で十分ですね。そのうえ夢でも上司に怒られるなんて、うんざりと思っている人も多いでしょう。
会社の上司でも苦手な上司から怒られる夢の意味するところは、もっとその上司に対して自分に注目してもらいたい、仕事のやり方を教えてもらいたい、認めてもらいたいという気持ちが潜在的にあるからです。
怒る上司ほど、あなたに期待していると思っていいでしょう。期待が大きいからこそ、それについて来ることができないあなたに対してイラ立っているのかもしれません。
そして、そのことが内心ではよくわかっているので、あなた自身が早く結果を出して、上司に認めてもらいたいという気持ちの表れだといえます。
また、逆に好きな上司、優しい上司から怒られる夢は、上司に対して自分が甘えている、あるいは仕事に対してやる気をなくしているのかもしれません。
思いを寄せている人から怒られる夢
片思いの相手から怒られる夢では、相手に対する恋心や思いがどんどん募っていることを暗示しています。自分の思いに、相手が早く気づいてもらいたい、受け入れてもらいたいという気持ちの表れです。
このときのあなたは、相手に「かまってもらいたい」というオーラが強く出ている可能性があります。しかし、相手からするとちょっと引いてしまうかもしれません。
思いを寄せている人に怒られてしまうのは、ちょっと気持ちがブルーになってしまいますが、夢は、あなたが相手のことを考えずに自分勝手に行動していることを戒めています。もっと冷静になることを求めているのです。
相手の立場に立って、今の自分のはやる気持ちに少しブレーキをかけなさいという警告です。
先生に怒られる夢
今のあなたは、何らかの罪悪感を持っているのかもしれません。そして、それに対して現実逃避をしているのではないでしょうか。
先生というのは、正しい道を指し示し、さらに叱咤激励をしてくれる存在です。その先生から、社会人になっても怒られているということは、このままではいけないと自分自身でもわかっているのでしょう。
自分の非を認めることは簡単ではありません。しかし、勇気をもって、自分の今の現実に正面から向き合うようにしましょう。
そのときは傷ついたり、傷つけたりするかもしれませんが、長い目で見たときには、後からよかったと思えるのではないでしょうか。
全く面識のない人に怒られる夢
全く面識のない人に怒られている夢は、あなたが未知の人と新しい関係を求めていることを示唆しています。知らない人に怒られることは、その人に何らかのインパクトを残すことですから、関係を深めることができます。
面識のない人に怒られる夢を見る場合、あなたは、今までの人間関係に対して、ちょっとうんざりしているのかもしれません。自分が心地よいと思っていた人間関係に終わりを告げる頃合いなのかもしれません。
新しい人との出会いは、あなたの環境を大きく変えることになります。積極的にサークルに参加したり、イベントに参加したりすると、新しい人間関係を作ることができます。
知らない人に怒られる夢は、あなたの現実世界の行動範囲を広くして、新しい世界を広げる可能性を示唆する「吉夢」といっていいでしょう。
すでに亡くなってしまった人から怒られる夢
今はもういない、おじいちゃんやおばあちゃんなど、すでにこの世に存在しないけれど、生前、自分を愛してくれた人から怒られる夢を見た場合、これは亡くなった人があなたに警告しているということです。できるだけ怒られた内容の細部まで覚えておき、真剣に受け止めるようにしましょう。
亡くなった人は、いますぐ改めなければ、これからトラブルを抱え込む危険性を教えているのかもしれません。あるいは、人に相談できないようなトラブルを抱えている可能性もあり、誰かに助けてもらいたいという潜在意識がそういった夢を見させるのかもしれません。
友人に怒られる夢
同じ友人でも、その友人が同性か、異性かによって、その夢が示唆する意味が違ってきます。
同性の友人に怒られる夢は、あなたを心から信頼していることを意味しています。本音で付き合っているという証ですから、今後も親友であり続ける可能性が高いので、その友達との友情は大切にしましょう。
一方、異性の友人に怒られている夢を見た場合は、その異性があなたに対して友人以上の関係を求めている可能性があります。つまり、恋愛感情が芽生えているということです。
夢であなたを怒っている人は、自分の気持ちがなかなか言えなくて、ジレンマを抱えているのかもしれません。自分の気持ちをわかってくれないあなたに対して、ちょっといらだっている可能性もあります。
怒られる夢からわかる警告サイン
警告サイン①現実でも怒られる悩みを持っている
もし、怒られている夢に登場する人物や怒られている内容が現実世界と近いものであった場合、怒られる悩みを持っているという警告になります。
その悩みは、なかなか解決できずに夢にまで出てくるほど深刻であることを示唆しています。悩みやトラブルに対峙するのは勇気がいることですが、そのまま見て見ぬ振りをするのは、状況を悪化させるだけです。
警告サイン②人から不満を抱かれている
怒られる人から、現実世界でも不満を持たれている可能性があります。とくに、普段から仲がよくない人、相性の悪い人から怒られた場合、自分に怒られる理由がないかどうか、振り返ってみましょう。
自分の行動を振り返ってみて、思い当たることがあれば、素直に謝りましょう。また、八つ当たりという可能性もあるので、その場合には、あまりその人に近づかないようにするのもひとつの方法です。
警告サイン③改めなければならないと思うことがある
怒られるということは、自分に改めなければならない。怒られる原因があるということです。
自分の中で、普段から生活習慣や仕事上のミス、自分の性格など改めたいと思っているのに、それがうまくいかないというジレンマが高じて怒られる夢となって表れるのかもしれません。
怒られる夢は、自己嫌悪が見せる警告夢なので、まずは自分が好きになれるように努力することが大切です。
警告サイン④良心に恥じることに対する後ろめたさ
お父さんや先生、警察官などある種の「権威」のある人に怒られる夢は、良心に恥じることに対するうしろめたさがあるという警告夢です。
自分では「まあいいか」とスルーしてしまったことでも、潜在意識の中では「悪いことをしてしまったな」という良心の呵責が残っていて、それが夢となって表われるのです。
良心の呵責のあるうちは、人間としてまだまだ救われているといえます。悪いことをしたら、素直に謝る、そして二度とその過ちを犯さないという普段からの心構えが必要です。
警告サイン⑤生活の乱れが気になっている
母親や学校の先生など、指導的立場の人に怒られる夢は、生活の乱れに対する警告です。生活習慣や不規則な生活を続けていたり、精神的に不安定になるような人間関係を続けていたりすると、心も体も疲れてしまいます。
正しい道に導いてくれる母親や先生からのお叱りが自分に必要だと心が感じているのでしょう。
警告サイン⑥健康上の不安がある
慢性的な疲労感がある、なんとなく体調が悪い、精神的にストレスが溜まっているなど、健康上の不安がある場合にも、あなたの体を心配する人から怒られるという夢を見ることがあります。怒るということは、注意を与えるということですから、あなたは夢という形で、警告されているのです。
自分でも自覚できるような体調不良がなくても、もし不摂生などが続いて、健康に不安がある場合、怒られる夢は予知夢として、あなたの健康に重大な問題があることを示唆しているのかもしれません。
健康診断や人間ドックなど、不安を取り除くためにも積極的に受けるようにしましょう。
怒られる夢がもつ心理学的意味
心理学的意味①友人を欲しがっている
本気で怒ってくれる人は、怒られている人のことを真剣に考えています。怒るという行為は、とてもエネルギーを必要としますから、人は、どうでもいい人に対しては無視する方が楽なのです。
誰かに本気で怒ってもらいたいということは、本音で付き合える友達を欲しがっているという心理状態です。まずは、自分が本音をさらして付き合うことが大切です。
心理学的意味②愛情を求めている
夢のなかで怒っている人が自分の身近にいる人で、さらに特定の人である場合、その人から好かれたい、気にしてもらいたいなど愛情を求めている状態にあるのかもしれません。
怒られているというのは、その人から注目されているという表われです。もっとかまってほしい、もっと甘えさせてもらいたいという気持が高まっている証拠です。
心理学的意味③人に言えないやましいことを隠している
誰かに怒られている夢は、その人に対して、あなたにやましいことがあり、それを隠しているのかもしれません。そのやましい気持ちを、自分自身が非難しているのです。
誰にでも、ひとつやふたつくらい、良心に反することをやってしまうことがあります。しかし、そのことを後ろめたいと感じるあなたは、本当はとってもいい人なのです。
心理学的意味④心がかたくなになっている
自分では、怒られる原因や理由が全く思い当たらないにもかかわらず、怒られ続けている夢を見る場合は、あなたの心がかたくなになっているのかもしれません。
親しい友人や仕事の先輩などが親切でアドバイスしてくれているのに、それに耳を貸さずに「自分が正しい」と思い込んでしまっていませんか。
せっかくのアドバイスですから、素直に耳を傾けることが大切です。たとえ、絶対に譲れないところがあるとしても、意固地になってしまうのは決してプラスにはなりません。
心理学的意味⑤しっかりしなければと思っている
現実世界でも、怒られれば「しっかりしなければ」と反省すると思います。現実世界でも、怒られれば、真っ先に自分の何が悪かったのかを考え、気が付いたところがあれば反省するのではないでしょうか。
普段から、自分のいたらない点、未熟な点、嫌な部分などを感じている人は、しっかりしなくてはと自分に言い聞かせているため、無意識に人から怒られている夢を見ることが多くなります。
怒られる夢は、自分を見直す絶好のチャンス
怒られる夢占いは、吉凶が混合していて、読み解くのに複雑かもしれません。なぜなら、怒られるのは誰でも嫌なことですが、真剣に怒られて初めて相手の愛情を感じるものだからです。
現実世界においても怒られることに対して、逆恨みしたり、悪い感情を持ったりしてはいけないことを示唆しています。怒るということは、それだけでも大きなパワーが必要ですし、怒ったあともあまりいい気持にはなりません。
本当の怒り方とは、相手を思って怒るのです。誰かにきつく怒られる夢を見たあなたは、ラッキーと思って、その夢の暗示するところを真摯に受け止めることが大切です。