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2018/12/01

「お手数をおかけしますが」の正しい使い方!例文・誤用例も解説

今日もビジネスのシーンでは「お手数をおかけしますが」で始まるメールが飛び交っています。
「このメールが来たら」すぐに返事をしないと相手に迷惑をかけます。

仕事は無理を頼んだり、頼まれたりすることから始まり、次の仕事につながっていくからです。
「お手数をおかけしますが」は新しい仕事の始まるきっかけなのです。

この記事では「お手数をおかけしますが」の正しい使い方や誤用例、さらに返事の仕方を、例文を基にして紹介してまいります。

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「 お手数をおかけしますが」とは

お手数おかけしますが、お願いのメール

意味

「手数」は「てすう」または「てかず」と読みます。
手間暇のかかることや面倒なことを意味します。

どちらの読み方も正解ですが、「てかず」とは、碁や将棋で勝負をつけるまでの手の数のことです。

剣道やボクシングで「てかず」を増やすとは、打ち込む回数を増やすことの意味でした。

「手数」のもう一つの意味は、他人のために尽力すること、骨折ることです。
その意味で「お手数をおかけします」と使うと、自分のために労力を尽くしてくれた相手に対して、深く感謝をする気持ちを表します。

「お手数をおかけしますが」は、相手に何らかの依頼を願い出る場面で用いる言葉です。
お願い事の頭に付けて、スムーズな会話を図る役割を持たせています。

「お手数をおかけしますが、○○の件よろしくお願いいたします」というように使います。

類語

「お手数をおかけしますが」とよく似た意味に使われる言葉はたくさんあります
代表的な例は「ご迷惑をおかけしますが」と「ご面倒をおかけしますが」です。

この二つは相手に手間暇をかけさせることをお詫びしているというよりは、結果としての迷惑、面倒をかける事態をお詫びしています。
いずれも同じ意味のクッション言葉として使うことができます。

手に数をかけるのではなくて、足の労をとらせることを詫びる意味で「ご足労ですが」があります。
「ご足労ですが、明日、当社の方にお越しいただけませんでしょうか」と言う風に使います。

使う場面

この言葉を使う場面は、相手に対して面倒なことをお願いするときです。
会話の頭にこの言葉を付けることで、スムーズに物事を依頼することができます。

儀礼的にクッション言葉として用いることが多いのですが、大変面倒なことを依頼するような場面では、さらに丁寧な表現が必要になります。
「誠にお手数をおかけしますが、○○をお願いできませんでしょうか」

この表現はもっとも丁寧な依頼の言葉となります。
相手との立ち位置を計りながら、慎重に使い分けましょう。

手間との違い

同じような言葉に「お手間取らせますが」があります。
手間や暇を取らせますが、よろしくお願いしますという意味の言葉です。

この言葉の使い方で注意することは「お手間おかけしますが」と使うのはNGだということです。
自分が手間暇を使うときは「手間をかける」と言いますが、
相手に頼むときは「手間を取らせる」となるからです。

相手に手数をかけるときは「お手数をおかけしますが」
相手に手間を使わせるときは「お手間取らせますが」となります。

相手に手の数というよりは余分な時間を使わせるときは「お手間取らせますが」を使うのがクールでした。

<下に続く>

「お手数をおかけしますが」は目上の人に使える?

丁寧になっていく言葉の変化をみていきましょう。
「手数をおかけする」→「お手数をおかけします」

まず始めに、手数に「お」を付けて尊敬を表しています。
その上に「する」を「し・ます」と、尊敬の意を表す助動詞を付け加えています。

二重の敬語になるので、目上の人に失礼な使い方なのではないか、と言う解釈もあります。
たとえ二重敬語であっても日常的に使う例は他にもたくさんあります。

「お手数をおかけしますが、書類の件よろしくお願いします」
これは、今日ビジネス・メールでもっともよく使われる表現です。

「お」を抜いた「手数をおかけしますが」の方が、今では大事な人に使うのに、不自然に聞こえます。
結論は「お手数をおかけしますが」は目上の人に失礼なく使える立派な言葉でした。

<下に続く>

「お手数をおかけしますが」の使い方・例文

お手数おかけしますがお願いが

では、「お手数をおかけしますが」の使い方・例文として以下を紹介します。

  1. 説明会の案内・書き直し
  2. 銀行書類・二枚目
  3. ロビー・改装手直し
  4. スチュワーデスが窓際の客に
  5. 修正とご連絡

使い方・例文①:説明会の案内・書き直し

「新製品の説明会の日取りが二日ずれて23日に変更になりました。お手数おかけしますが、至急、案内状の修正をお願いします」

使い方・例文②:銀行書類・二枚目

「融資申し込み書類の二枚目にも押印欄がございます。お手数おかけしますが、こちらの方にも署名と捺印をお願いいたします」

使い方・例文③:ロビー・改装手直し

「エントランス・ロビーの改装の件ですが、この際、照明も柔らかい間接照明に変えたらどうかという意見が出てきました。お手数おかけしますが、それも含めて再見積をお願いできませんでしょうか」

使い方・例文④:スチュワーデスが窓際の客に

「お休みのところ、お手数おかけしますが、窓際のお客様は窓のブラインドをお閉めいただくようにお願いいたします」

機内の照明を落としたあと、明るい窓のブラインドを閉めるようにという窓際の客へのお願いです。
客の手を借りるので、丁寧な言葉遣いになります。

使い方・例文⑤:修正とご連絡のお願い

「お手数おかけしますが、報告書の修正ができあがりましたらその由ご連絡をお願いいたします」

お願いしていることは二つあります。
修正と連絡のダブルの要請メールでした。

<下に続く>

「お手数をおかけしますが」の誤用例

では、「お手数をおかけしますが」の誤用例として以下を紹介します。

  1. お手数をかけさせます
  2. お手数取らせますが
  3. お手数ですので私の方から伺います

続いて、「お手数をおかけしますが」の誤用例をそれぞれ詳しくご紹介します。

誤用例①:お手数をかけさせます

これは、現実に使われている例です。
「お手数を」に「かけさせる」とつないで、迷惑なことを強要していることへのお詫びの意味ととれます。

舌がもつれそうですよね。
論外の間違い例でした。

誤用例②:お手数取らせますが

先述しましたが、相手に対して「お手間」は「取らせる」です。
相手に対して「お手数」は「かける」でした。

「お手数取らせる」は二つの言葉が交錯してしまった間違いの例でした。

誤用例③:お手数ですので私の方から伺います

「我が社にわざわざ来ていただくのはお手数ですので、私の方から御社にお伺いいたします」

来ていただくときは「お手数ですが」ではありません。
来ていただくときは「ご足労ですが」となります。

正解は「我が社にお越しいただくとご足労ですので、私の方から御社に伺わせていただきます」でした。

<下に続く>

「お手数おかけしますが/お手数ですが」の違い

意味の違い

「お手数をかけます」は自分のために労力を尽くしてくれた相手に対して感謝する気持ちを表す。
ここから「お手数ですが」という形で、相手に何らかの依頼を願い出る場合に用いる。
「お手数ですが、書類の件よろしく」
(大辞林)

大辞林によりますと、二つとも、相手に何らかの依頼を願い出る場合に用います。
大きな違いは、「お手数をかけます」の方が相手に対する感謝の気持ちがより強いと言う点です。

いつ頃から「お手数ですが」と簡略化した使い方がはじまったのか、定かではありません。
ただ、日本国語大辞典から例文を一つ見つけました。

「何うも御手数でした、ありがとう」
夏目漱石の「道草」からでした。

文豪漱石が使ったのなら、明治時代には使用OKだったのでしょうね。

使い分け方

お手数ですが、の簡略形

「お手数おかけしますが」を使うときは相手に大きな迷惑をかける時です。
一方、儀礼的に物事を依頼する時には「お手数ですが」の省略形を使うことになります。

「お手数ですが、そこのソースを廻していただけませんでしょうか」

また敬意を表する必要のある相手に対しては「御手数をおかけしますが」を使います。
「お手数をおかけいたしますが、お返事いただければ幸いです」

友人や同僚に対しては「御手数ですが」を気軽に使いましょう。
「お手数ですが、お返事くださいね」

<下に続く>

「 お手数をおかけしますが」を使う際の注意点

注意点は二つあります。
一つは類似語との使い分けです。

「ご迷惑/ご面倒おかけしますが」とのニュアンスの違い。
「ご足労ですが」との意味の違い。

既に説明しましたように、類似語との間に言葉の意味やニュアンスの違いがあります。
微妙な違いに注意をして、上手な使い分けを図ってくださいね。

もう一つは相手との距離感と場の雰囲気による使い方です。
「お手数をおかけしますが」は相手に敬意を表した、もっとも丁寧な言葉遣いになります。

それだけに、和やかな会話の中でいきなり出てくると、その場の雰囲気を壊す恐れがあります。
逆に手紙やメールでは、相手を敬う言葉が生きてきます。

二つのことに注意して、会話やメールを盛り上げてくださいね。

<下に続く>

「お手数をおかけしますが」のは必要?不必要?

会話やメールの中では「を」を抜いた「お手数おかけしますが」の方がスムーズな言葉遣いとなります。
一方で、文書や手紙の中では「を」を使う方が礼儀に適っています。

「手数」という名詞には本来「を」を付けて次の動詞につなぐ必要があります。
公式文書や大事な手紙は文法通り、省略しない使い方をしましょう。

<下に続く>

「お手数をおかけしますが」に対する返事の仕方

基本的なマナーとしては、相手からの丁寧なお願いに対して、メールを読んだことをいち早く伝えることが大事です。
まず相手を安心させることが礼儀に適っています。

「ご依頼の件、今日中にはお返事できると思いますので、しばらくお待ちください」
「大した手間ではございませんので、ご安心ください」

次は再見積の依頼に対しての返事の例です。
「早速再見積に取りかからせていただきます。来週には提出いたしますので、ご安心ください」

依頼されたことに対して、メールを確認したことをまず伝えることから、ビジネスが始まります。
その次に、依頼事への正式な返事となります。

問題は依頼事に応えることができない場合です。
このときもこちらの状況を伝えて、丁寧にお断りと、お詫びの言葉を伝えましょう。

答えを長引かせないで、即刻お詫びを入れる事が重要です。
相手にも次の段取りがあるからです。

「先ほどのご依頼の件、誠にありがたいお話なのですが、ご意向に沿うことができません。現在工場の現場が手一杯の状態で、無理にお引き受けしますと、納期が遅れて重大なご迷惑をおかけする結果になりかねません。ご迷惑をおかけしますが、事情ご理解いただきますようお願いいたします。今後ともお引き立ての程、なにとぞよろしくお願い申し上げます」

断ったり、断られたりもビジネスの常です。
断るときもいち早くです。

<下に続く>

「お手数をおかけしますが」の英語表現

お手数をおかけしますが
Would you take a moment to ~?
ご迷惑をおかけしますが
I am sorry to trouble you but~
お時間をいただきます。
Thank you for your time (and consideration).
お手数ですが返事お願いします
I am sorry to trouble you but could you call me back later.

新英和大辞典などから編集しました。

<下に続く>

「お手数をおかけしますが」の正しい使い方!まとめ

「お手数おかけしますが」は得意や目上の人に物事を依頼するときに使う便利なクッション言葉です。
一方、省略形の「お手数ですが」や「お手間取らせますが」といった類似語もたくさんありました。

それぞれ微妙なニュアンスや意味の違いがありました。
相手との距離感やその場の雰囲気によって、いろんな言葉をバランスよく使い分けて、ビジネスシーンを上手に乗り切ってくださいね。

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