みんなのお金ドットコム | お金のコトをもっと身近に
2017/07/26

仮想通貨イーサリアムとは?購入できる取引所や価格推移のチャート

Large pexels photo 147408  1

時価総額1位の仮想通貨であるビットコインは、2017年8月1日にコミュニティが分裂すると報道されました。
これにより現在、アルトコイン(一般的にビットコイン以外の仮想通貨のこと)が高騰するのではないか、と考える識者が多数います。
この記事ではアルトコインの代表格である、時価総額2位のイーサリアムについて、その特徴と現在のチャート、購入方法についてまとめます。

イーサリアムとは

イーサリアムとは、ビットコインに次ぐ時価総額第二位の仮想通貨です。そして、暗号通貨2.0世代の代表通貨です。

とはいえ、時価総額で言えば二倍以上の開きがあり、これからもビットコインを追随し、実店舗やネットショッピングの決済に採用される等の動きがあると予想されます。

イーサリアムの最たる特徴は、「スマートコントラクト」という技術です。詳しくは後述いたしますが、この技術により、「カネに契約をつけること」が可能になりました。

もう1点、イーサリアムが特徴的なのは、2016年に大きなハッキング被害を受けていることです。theDAO事件と呼ばれ、52億円のハッキング被害に逢ったことで注目を集めました。

詳しくは後述いたしますが、ハッキング被害の結果、イーサリアムは分裂、新たな仮想通貨であるイーサリアムクラシックが生まれました。

ここまでイーサリアムの特徴的なことを記述しましたが、ブロックチェーン技術を有し、取引記録を透明性が高い状態で記録・監視することができることは、ビットコインと同様です。

下記の記事ではイーサリアム以外にも様々な仮想通貨を紹介しているので、ぜひ合わせてご覧ください。
これからおすすめの仮想通貨の種類・銘柄一覧比較!今後の将来性は?

<下に続く>

スマートコントラクトとは

スマートコントラクトは、前述のとおり「カネに契約をつけること」であり、ビットコインと比べた場合、イーサリアムの最たる特徴であるといえます。

これを紹介する前に、仮想通貨の基盤技術であるブロックチェーンについて、そしてビットコイン2.0のメインプロジェクトであるカラードコインについて、解説します。

ブロックチェーンにより可能なこと

ビットコインやイーサリアムの基盤技術であるブロックチェーンについて解説していきます。

ブロックチェーンは「ブロックが連なったもの」を意味します。そして一つ一つの「ブロック」の中には「取引(トランザクション)」を含む、記録を書き込むことができます。

このブロックを採掘(マイニング)という作業を行うことによって、次々に生成、既存のブロックチェーンに連結させることで、ブロックチェーンは拡張しています。

新たにリクエストされた「取引」は「ブロック」によりまとめられ、ブロックチェーンに新しい「ブロック」として連結されます。

こうして、ブロックチェーンは構成されます。

ブロックチェーンを利用してできることは無数にありますが、代表的なものに、仮想通貨を利用した送金があげられます。

従来、海外へ送金を行うためには、銀行を通し複雑な処理と手数料を払わなければなりませんでした。

しかし、ブロックチェーンと仮想通貨を組み合わせることで、円やドルなど、既存の通貨の枠組みに縛られない、かつ簡略に送金ができるようになりました。

ブロックチェーンのメリットとしては、たとえ一つのブロックが攻撃されても、ほかの全てのブロックがダウンしなければ、ブロックチェーンが機能し続けることがあげられます。

また、ブロックチェーンはオープンソースで構成され、採掘者全てに監視されるため、透明性が高いこともメリットです。

カラードコインについて

このような特徴を持ち、大きく注目されたブロックチェーンと仮想通貨でしたが、その発展とともに、ビットコイン2.0のプロジェクトも進められました。

その中でも、特に注目されたのは「カラードコイン」というプロジェクトです。

従来、「取引」にはビットコインの情報を書き込み、その取引の集合体を「ブロック」としていました。

「カラードコイン」は、その「取引」の空きデータスベースに付加情報を書き込むことで拡張性を持たせるものです。

例えば、金、株式、債券、等、多様な金融資産の情報を書き込むことで、これらをブロックチェーン上で送ったり、受け取ったりすることが可能になりました。

言い換えれば、少量のビットコイン「取引」の上に、その他の資産を乗せ、ブロックチェーンネットワークを通して移転する、ということです。

これは非常に画期的なプロジェクトとして注目されました。従来は、ビットコインの送金しかできませんでしたが、その他金融資産を移転できるようになったわけです。

しかし、既存のビットコインの仕組みの上に新たな機能を乗せたため、ビットコインの価格変動の影響を無視することができなかったことが最大の欠点でした。

 イーサリアムの「スマートコントラクト」

さて、主題の「スマートコントラクト」についてですが、こちらは識者の間でも定義づけについて意見が分かれています。

今回はイーサリアムの議論がされるときに使われる、スマートコントラクトについての理解に沿って解説します。

まず、カラードコインに比べ、イーサリアムの「スマートコントラクト」は、1からプログラムされたという違いがあります。

これにより、システム上により多くの言語を記述できるようになりました。

つまり、ビットコインやイーサリアム以外の言語も記述できるようになりました。よって、送金方法について幅広い選択肢を提供することになりました。

また、「カネに契約をつけること」ができるようになったことも大きな違いです。

簡略化して説明しますと、あなたが1000円でネットショッピングをしたとします。

ネットショッピングの技術が発展してきたとはいえ、決済から数時間~数10時間の間、あなたは商品を受け取ることはできません。

しかし、あなたが送金した1000円は既にネットショッピング業者にわたってしまいます。

しかし、送金したお金に「購入者が商品を受け取るまで換金できない」という契約をつけることができれば、より安全に送金ができます。

これがイーサリアムの「スマートコントラクト」の仕組みです。

実際にスマートコントラクト技術を用いたIBMとサムスンによる実験で、家庭用洗濯機の洗剤がある程度まで減ったら、自動的に発注する仕組みを開発されたことも注目されています。

<下に続く>

イーサリアムとイーサリアムクラシックとの違い

冒頭でも紹介しましたが、イーサリアムには、イーサリアムクラシックという派生通貨があります。

これは2016年7月20日に「ハードフォーク」という処理をイーサリアムコミュニティが行ったことで生まれました。

イーサリアムとイーサリアムクラシックには、大きな違いはありません。

これは、イーサリアムを複製(クローン)し生まれたのが、イーサリアムクラシックであるということに起因します。

このことを留意したうえで、最も大きな違いを上げるとすれば、イーサリアムクラシックには、「ハードフォーク」を行わないという思想があるということが挙げられます。

詳しくは後述しますが「ハードフォーク」とは、ブロックチェーンを既存の仕様と互換性のない、新仕様に作り変えてしまうことです。

これを行わないイーサリアムクラシックが分散管理という思想を持つのに対し、イーサリアムは比較的、中央集権的性格があります。

また、イーサリアムクラシックが派生通貨であるが故の違いもいくつか挙げられます。

例えば、イーサリアムに比べ、イーサリアムクラシックは技術者の数が少ないです。

これは「ハードフォーク」自体が、当時のイーサリアムコミュニティの賛成を得ていたことに起因します。

また、後発であるがゆえに資金力が限られていることも、イーサリアムとの違いとして指摘されます。

以上をまとめると、以下のとおりです。

  • イーサリアムとイーサリアムクラシックに大きな違いはない

  • イーサリアムが中央集権的、イーサリアムクラシックが分散管理という性格を持つ

  • 派生通貨であるがゆえに、資金力や技術者の数の面で違いがある

<下に続く>

イーサリアムのハードフォークの経緯

イーサリアムの「ハードフォーク」の原因となったのは2016年6月に起こったtheDAO事件です。

この事件は、イーサリアムの上に走っていたプロジェクトの一つであるtheDAOが、そのシステムの脆弱性を突かれたことにはじまります。

これにより、当時のレートで約52億円のイーサリアムが不正に取得されてしまいました。

ここで注意したいのは、イーサリアム自体が脆弱なプロジェクトであるわけではないということです。

つまり、イーサリアムの上を走る一つのプロジェクトであるtheDAOの脆弱性がつかれ、ハッキング被害に逢ったということです。

さて、この事件により、不正取得されたイーサリアムを巡っては大きく分けて、二つの対応策がありました。

一つは不正取得に使われたDAOのアドレスを無効にするという対応策です。イメージとしましては銀行の口座凍結が適切でしょう。

ソフトフォークのメリットは、現行のブロックチェーンと互換性があるプロジェクトのままイーサリアムを運用できることでした。

一方、デメリットは不正取得された被害者が、不正取得されたイーサリアムを取り返す手立てがなくなってしまうことでした。

もう一つは、不正取得がある前まで「ブロック」を遡り、「不正取得された」という事実がないもう一つのブロックチェーンを生み出す、という対応策です。

こちらは、既存のブロックチェーンと完全に互換性のない新プロジェクトが運用されることが特徴です。

前者の対応策を「ソフトフォーク」、後者を「ハードフォーク」といいます。

  • ソフトフォーク:既存の仕様を全て、互換性がある形で作り変える

  • ハードフォーク:既存の仕様を完全に無視し、互換性のない形で新仕様に作り変える

当時のイーサリアムコミュニティーは、この二つの選択肢から、「ハードフォク」を選択しました。

その結果、書き換えられたブロックチェーンで運用されるイーサリアムと、不正取得がされたままのブロックチェーンである旧イーサリアムが併存することになりました。

本来、旧イーサリアムは新イーサリアムへの移行により、自然に廃れていくはずでした。

しかし、「ブロックチェーンは本来、非可逆性である」という趣の主張から「ハードフォーク」に反対した少数派技術者たちが、旧イーサリアムを複製しました。

その結果、生まれたのがイーサリアムクラシックというわけです。

<下に続く>

エンタープライズ・イーサリアム・アライアンスとは

エンタープライズ・イーサリアム・アライアンス(以下EEA)は2017年2月にMicrosoft、Intel、J.P.Morgan、BPなどが発足した企業連合です。

EEAの目的は、イーサリアムを企業標準のものにカスタマイズした仮想通貨をうみだすことです。

参加企業は、Microsoft、Intel、accenture、mastercard、J.P.Morganなど世界最王手の企業です。

日本からは三菱UFJフィナンシャル・グループ、トヨタ・リサーチ・インスティテュート、スマートコントラクトジャパンが2017年5月に加入することが発表され、注目を集めました。

 イーサリアムとの違いは?

イーサリアムを基礎とした企業標準の仮想通貨を生み出すことを目的として発足されたEEAですが、既存のイーサリアムとどのような相違点が構想されているか、解説します。

最も大きな相違点は、コンセンサス(意思決定)の方法の変更です。

イーサリアムはPoW(仕事量に応じて採掘力が決まる)というコンセンサス・アルゴリズムを採用しています。

しかし、これをそのまま採用した場合企業の意思決定が仕事量により決められてしまう可能性があります。

そこで、EEAはイーサリアムのコンセンサス・アルゴリズムとは別のコンセンサス・アルゴリズムを使用することを構想しています。

これについては、4月9日、ミートアップイベント「Ethereum Asia Tour Japan」にて、アンドリュー・キース氏がこのように言及しています。

「スケーラビリティ(拡張性)の課題に関しては、現状PoWを採用しているが、採掘(マイニング)をめぐる諸問題を解決できるPoS(保有数に応じて採掘量が増える」を導入する予定だ」

これにより、仕事量ではなく、仮想通貨の保有量によって意思決定がなされることになり、実用性を高めることがこうそうされています。

また、MicrosoftがEEAを使用したサービス、「Microsoft Azure(マイクロソフト・アズール」をスタートさせたことにも注目するべきでしょう。

<下に続く>

イーサリアムETFの上場審査

2016年7月、イーサリアムの「ハードフォーク」と同時期に、イーサリアムETFは、アメリカの証券取引所であるNYSE Arca上場申請をされました。

記事執筆の2017年7月24日現在も、この上場申請の結論はついておらず、今回は今現在アクセスできる情報から、イーサリアムETFについて解説します。

 ETFとは

ETF(上場投資信託)とは、金融商品取引所で上場株式と同様に売買可能な投資信託のことです。

日本でも日経平均株価やTOPIX、金価格など、様々な指数に連動するETFやこれにレバレッジがついたETF等が上場されており、取引所で取引されています。

 イーサリアムETFについて

以下に今回取り上げるイーサリアムETFについての情報をまとめました。

  • 名前:Etherindex Ether Trust(EET)

  • 上場取引所:NYSE Arca

  • 申請日:2016年7月

  • 上場に関連している会社:EtherIndex LLC(イーサインデックス)

  • 概要:イーサ・米ドルに連動する証券を発行することで、その価格変動による収益機会と事業者に対するヘッジ手段を提供することを目的としている

概要でもご紹介していますが、EETはETH/USDの交換レートに連動したETFになることが想定されており、基本的には仮想通貨取引所で取引することとあまり変わりはありません。

しかし、この上場審査が通った場合、大きく変わることがあります。

それはイーサリアムが「金融商品取引所での取引対象となるにたる仮想通貨である」、というお墨付きをもらえることです。

これにより、さらにイーサリアムの周辺環境の整備が進むことや、イーサリアム自体の価格の上昇が予想されます。

しかし、昨年度末にはビットコインETFの上場申請がアメリカ証券取引委員会(SEC)により却下されたことが話題になりました。

その時は不正利用や規制等、環境が整っていないために拒否されました。

今回、EETの上場審査にどのように決着がつくのかは現時点ではわかりません。

しかし、EEAが発足されていることや、スマートコントラクト等、イーサリアムの特徴が評価されれば、上場審査が通る可能性も十分考えられます。
 

<下に続く>

イーサリアムのチャート

[イーサリアム/Ethereum/Japanese Yen (ETH/JPY) 相場チャート](https://www.coingecko.com/ja/%E7%9B%B8%E5%A0%B4%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%88/%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0/jpy)

上記で表示されるチャートを参考に、ETH/JPYのチャートについて、ご紹介したいと思います。

24時間以内のチャートでは、イーサリアムは、25000円をまたいで価格展開されています。

2017年7月24日現在において、直近の最高値は25625円(7/23 21:41)、最安値は24313円(7/23 11:48)です。変動幅は5.40%です。

1か月間のチャートでは、大きく価格変動していることがわかります。

null

最高値は35655円(6/29)、最安値は17530円(7/17)です。変動幅は103.39%です。

さらに期間を延ばし90日間のチャートを見てみます。

null

最高値は43439円(6/13)、最安値は7115円(4/27)です。変動幅は510.52%です

最後に確認できる、最長期間のチャートを見ます。

null

最高値は43439(2017 6/13)最安値は85円(2015 8/10)となっています。変動幅は51004.70%です。

今現在も高いボラティリティを見せる通貨といえます。

2017年3月にEEA発足の影響により5000円を突破し、その4カ月後には、4倍以上の価格水準になっています。

イーサリアムに限らず、このボラティリティの高さが既存の通貨に比べた最大の弱点ともいえるでしょう。

<下に続く>

イーサリアムが買える取引所

時価総額2位の通貨ということもあり、現在、多くの仮想通貨取引所でイーサリアムの取引が可能になっています。

以下、3つの取引所は、国内大手の取引所で、手数料に関して最低限に抑えることにこだわる等、特別な理由がない限り以下の取引所で取引するのがよいでしょう。

  • BITPoint

  • bitFlyer

  • coincheck

ビットコインのマウントゴックス事件のようなことがこれから起こる可能性がないとは言い切れません。

その被害可能性を少しでも減らすためには、上記のような国内大手の会社で取引をするのが最もよいでしょう。

以下にこの3社それぞれの特徴について、ご紹介します。

BITPointは日証金信託銀行と資産保全スキームを結んでいます。これにより自分自身の資産を万が一から守るという面においては、最も適した取引所といえるでしょう。

bitFlyerは、リアルワールド(3691)やGMOペイメントゲートウェイ(3769)などと、業務・資本提携しており、国内最大手の仮想通貨取引所といえるでしょう。

coincheckは、イーサリアムやビットコインはもちろん、イーサリアムクラシックを日本円で取引できる国内唯一の取引所です。

イーサリアムクラシックをポートフォリオに組み込む場合、coincheckを利用するとよいでしょう。

また、coincheckでは、0.01ETHから購入することができるため、少額投資も可能です。

また、下記の記事で仮想通貨の取引所を詳しく比較しているので、合わせてご覧ください。
ビットコイン取引所比較13選!ビットコイン・仮想通貨の買い方・購入方法

<下に続く>

仮想通貨イーサリアムとは?購入できる取引所や価格推移のチャートのまとめ

今回は時価総額2位の仮想通貨であるイーサリアムについて記事にしました。

2017年8月1日には、ビットコインがイーサリアムと同様、ハードフォークを行う可能性があり、ビットコインからイーサリアムに資金が流れる可能性も指摘されています。

これからも、イーサリアムの動向から目が離せません。

Thumb minkane logo
written by

「お金のコトをもっと身近に」というミッションで、みんなのお金ドットコム(みんかね)を運営しています。
投資・節税・保険・ローン・クレカ・節約などのテーマの情報を各領域の専門家や編集部を通して記事配信していきます。

関連記事
おすすめ記事
Logo
みんかねの
おすすめ記事がLINEに届く!
Add line
Logo
みんかねの
おすすめ記事がLINEに届く!
Add line