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2017/08/07

平均年収と中央値の違いとは?年齢・性別ごとにまとめてみました

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目次

年収の中央値って?平均年収との違いは?

自分の年収が同世代と比べて低いのか高いのかわからない。新聞やインターネットでのニュースで世代別の平均年収という情報を見たけど、自分の年収が世の中の平均年収と大きくかけ離れているといったことはないでしょうか?

平均年収は集計対象全ての人の年収の合計を人数で割り算したものなので、起業家や投資家といった極端に年収が高い人たちのデータも含まれ、平均値を釣り上げている可能性が高いです。

そのような少数で極端な数値の影響を除いてデータを読み取りたい時には中央値でデータ分析をすることで、自分の年収が一般的にどうなのかを把握できるようになります。

では中央値とは何でしょう?平均値とはどのように違うのでしょうか。中央値とは何かからひもといていきましょう。

中央値の定義

中央値とは多くの数値データが並ぶ中で、上から数えても下から数えても順番が同じ順番、つまり数値データの真ん中になる数値のことを言います。上位や下位に存在する極端な数値の影響を外し、データの中心に位置する数値は何かを読み取るのに使われます。

中央値は平均値と並んで多くの集計したデータの数値を分析する時に利用されますが、中央値の説明だけではわかったような、わからないような部分もあるかもしれないので、具体例をあげて見ていきましょう。

平均と中央値の違い

例えば年収500万円の人が9人、1億円の人が1人の場合、平均値なら1450万円です。9人の年収よりはるかに大きい約3倍の数値が平均値として扱われます。

しかし、中央値なら500万円です。中央値は1人の飛び抜けた数値の影響を受けにくく、多くの人の実態を反映したリアリティのある数値が出てきます。

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平均年収と中央値で違いが起こる理由とは?

年収を平均値で算出するのと、中央値で算出するのとで違いが起こる要因は、極端な数値がデータに入っているか、入っていないかがポイントになってきます。果たして実際にそのようなことは起こりえるのでしょうか。

年収の場合はいくらまでという上限がなく、大多数の人の年収額と少数の高い年収額の差が激しく開きます。例えばマイクロソフトのビル・ゲイツの年収が最も高かった時で日本円に換算して1兆6,635億円にもなります。

転職求人情報サイト「DODA」の調査によると全世代の男女合わせての平均年収は442万円で中央値は400万円と42万円もの違いになっています。男性の全世代だと平均年収は482万円で中央値は420万円と差は広がり62万円にもなります。

参照元 DODA20歳〜59歳の年収データ一覧

平成27年の国税庁による民間給与実態統計調査の20ページ目によると、男性の方が女性より年収1000万円を越す割合が高く、年収の平均と中央値での違いが出てくる要因となっています。

参照元 国税庁「民間給与実態統計調査」

男性の平均年収と中央値とは?

男性の方が女性より平均値と中央値の差が大きく開く傾向にあります。男性の方が高額な年収の割合が高いことが特徴にあげられます。女性の社会進出が進んでいるとは言え、社長を筆頭に高額な年収の役職者にはまだまだ男性が多いことが影響しています。

20歳~29歳の男性の場合

20歳~29歳の男性の平均年収は361万円で中央値は350万円です。開き幅は11万円となっています。20代の時点ではその開きは小さく、出世による差が出にくく、高額な年収の割合が低い段階です。

30歳~39歳の男性の場合

30歳~39歳の男性の場合平均年収は485万円で中央値は450万円です。開き幅は35万円となっています。30代に入り開き幅が大きくなりだしてきています。

40歳~49歳の男性の場合

40歳~49歳の男性の場合平均年収は637万円で中央値は600万円です。開き幅は37万円となっています。40代の開きは30代と同程度で30代からの開きの影響がそのまま続いています。

50歳~59歳の男性の場合

50歳~59歳の男性の場合平均年収は777万円で中央値は700万円です。開き幅は77万円となっています。50代に入り開きが最も大きくなり、幹部職に就くかどうかでに大きな開きが出ています。

20歳~59歳の男性の場合

20歳~59歳の男性の場合平均年収は482万円で中央値は420万円です。開き幅は62万円となっています。全世代で見ると、20歳から49歳までで見られる開き幅より大きく、50代で出る開きの影響が大きいことがわかります。

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女性の平均年収と中央値とは?

女性の平均年収は351万円で、中央値は310万円で41万円の差があります。女性の開き幅は男性と比べて差が小さいとは言え、一年で41万円も収入が違うのは大きな数値です。女性の場合はどのような要因で差が出てくるのでしょうか。

女性の場合は男性とは反対に低い年収の割合が高くなっています。扶養の範囲内での働く人や育児や介護などで働く時間の制限があり、収入が抑えられているなどの要因があり、極端に低い年収の割合が高くなっています。

20歳~29歳の女性の場合

20歳~29歳の女性の場合平均年収は317万円で中央値は300万円です。開き幅は17万円となっています。男性と同じく20代では開きはまだ大きくありません。

30歳~39歳の女性の場合

30歳~39歳の女性の場合平均年収は380万円で中央値は350万円です。開き幅は30万円となっています。30代も男性と同じ傾向にあり、開きが出始めています。

40歳~49歳の女性の場合

40歳~49歳の女性の場合平均年収は461万円で中央値は400万円です。開き幅は58万円となっています。40代は男性よりも開きが大きくなり、働き方の差が出やすくなっています。

50歳~59歳の女性の場合

50歳~59歳の女性の場合平均年収は486万円で中央値は406万円です。開き幅は80万円となっています。50代は男性と同じ傾向にあり、他の年代と比べ、開きが最も大きくなっています。

20歳~59歳の女性の場合

20歳~59歳の女性の場合平均年収は351万円で中央値は310万円です。開き幅は41万円となっています。全世代で見ると女性は低い年収の割合が高いため、男性よりも開き幅が小さくなっています。
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年収が世間と比べてどうかの指標となる平均年収と中央値のまとめ

新聞やインターネットでのニュースで平均年収の発表はあっても中央値について触れられることはあまりありません。平均年収が上昇傾向と聞いても、一部の高年収層のみの影響もありえます。

平均年収で算出される数値にはどうしても一般とはかけ離れた超富裕層の年収も加味されます。自分の年収が一般的なのかどうかを知りたい場合は平均年収ではなく、中央値で見ることで比較が適切になります。これを機に年収についてぜひ中央値で考えてみてください。

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