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2017/09/29

母子家庭の貧困の実態!貧困率やシングルマザーの支援制度も解説!

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母子家庭では貧困が進んでいる?

ニュースなどでも話題になっている母子家庭の貧困問題ですが、日本では3組に1組が離婚する、と言われている時代ですので、母子家庭の方も決して少なくないでしょう。

しかし母子家庭の貧困、といってもその貧困率を知っている人は少ないと思います。今回は母子家庭の貧困率、更に支援についでまでをしっかりご紹介いたします。

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母子家庭・シングルマザーの貧困率はどのくらい?

日本では、ひとり親世帯の貧困率はなんと54.6%です。そして厚生労働省が調査し発表した「平成26年国民生活基礎調査」の結果をみると、子供の貧困率は」13.9%という数字になっています。

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大人が2人いる世帯よりも、ひとり親世帯の方が貧困率は高く、やはり母子家庭・シングマザーの貧困率はとても高いといえるでしょう。母子家庭のうち、約8割もの家庭が「生活が苦しい」というデータがあります。

両親がそろっている家庭でも子供を育てる事はお金がかかるもの。一人となるとそのお金が半分になってしまいますので、余裕がある暮らしができている、という人は少ないでしょう。

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母子家庭・シングルマザーの貧困の実態

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①両親の協力がないと大変

母子家庭・シングルマザーになると決めた時、これからの生活を一人考えたり、両親に相談したりといった人は多いでしょう。もしも両親の助けがあれば子育てはぐっと楽になります。

同居であれば様々なことを手伝ってくれるでしょうし、別居であっても、近隣にすんでいても子供に何かあって、けれどお迎えに行けないというような状況の時に行ってもらえる事があります。

そのため、別居でも実家の近くに暮らす人は多いようです。何よりも、子育てに煮詰まりそうなときや、悩んだときに相談できる存在がいるというのは大きな心の支えになります。

両親がいない、遠方だ、という人は心から信頼できる友人などに話をきいてもらう事などを「甘えている」とは思わず、時々は頼ってもいいでしょう。各自治体などでも相談をうけている場合などもありますし、母子家庭・シングルマザーの同じ境遇の友人ができればその人と話すことでも気持ちがわかりあえてほっとすることもあるでしょう。

また、もし元夫と関係が良好であれば元夫を時々頼ることも決して悪い事ではありません。元夫は子供にとってはずっとお父さんですので、子供のことで助けてほしいときがあれば相談してみてもいいかもしれません。

「人を頼らない」と決めて頑張りすぎても、体調などをくずしてしまえば生活ができませんので、頼れる人には感謝をしながら頼りましょう。

②食費をかなり切り詰めている

子供には食べさせないとい毛ない、という事で子供の好きなごはん、栄養があるごはんなどはしっかり作りますが、節約するのに簡単なのが食費です。「自分はまあいいか」と自分の食事を控えてしまう人が多いようです。

しかし、バランスのとれた食事をとることは健康の基本。そして健康であることは子育ての基本ですので、あまり無理はせず他の部分で節約をして栄養バランスがとれた食事をするようにした方がよいかもしれません。

スーパーの特売などを利用したり、お弁当を必ず作ったり、と大変なこともありますが、料理を毎日することでどんどん料理の腕もスキルアップしていきますので、できれば楽しんで料理できればよいでしょう。

料理には気持ちの切り替えやストレスを解消する効果もありますので、しんどい時は無理をせず、節約をしながら楽しんで食費を節約しましょう。

③働きたくても保育園や学校のお迎えで短い時間しか働けない

貧困家庭、といわれるのは誰でも辛いもの。特に母子家庭・シングルマザーの方は子供が貧困のせいで辛い思いをするのでは、と心配するでしょう。そのため、とにかく働きたい、と思っていても母子家庭・シングルマザーの方は限られた時間しか働くことができません。

保育園のお迎えは待ってくれないからです。必ず毎日その時間にお迎えに行かなければいけない、そして子供が熱をだしたり体調を崩したりすれば早退や欠勤をしないといけない状況もでてきます。

職場の理解があればよいのですが、やはり気は使うものですし、そんな事があるのでパートなどでしか働けない、という人もいるかもしれません。母子家庭・シングルマザーの貧困は能力や働く気がないというような問題などではなく、働きたくても働けない、というような状況にあるのです。

④公営住宅などを応募する人も多い

母子家庭・シングルマザーになるとともに公営住宅に申し込む人が多いでしょう。やはり固定費をおさえられればかなりの節約になりますので、家賃にまわすはずのお金を子供のために貯金することも生活費にまわすこともできます。

しかし問題は公営住宅の抽選にとおらないことや、公営住宅が駅や保育園の近くになくて、すみたくてもなかなか生活を考えるとすめない、というようなこともあるでしょう。

そのため自治体によっては家賃補助がでる制度があるところもあるようです。公営住宅ではなくても、節約のためにはできる限り家賃の安いところにすんだ方が生活に余裕がでます。

しかし、母子家庭をうけいれてくれる家を探すのは意外と大変だったりしますし、治安が悪いところではいけません。様々な条件を考慮して子育てによい環境かどうかに対しては、妥協せずに住む場所は選びましょう。

⑤養育費がもらえていない人が多い

母子家庭でも「養育費があるでしょう」と思う人もいるかもしれません。しかし、日本では養育費を払わない人がとても多いのです。養育費は母と父の収入をもとに計算されます。

そのため、これだけしかもらえないの、と思うかもしれませんが、稼いでいない男性であれば収入に見合った額しか払えず、無い袖はふれない、というような状態になってしまいます。

しかし養育費というのはそもそも子供の権利ですし、子供をつくったからには子供を育てる義務があります。離婚したとはいえ、自分の子供という事実は変わりませんし、養育する義務もかわりません。しっかりと養育費の支払いをしてもらえるよう、離婚をする際の取り決め、書類、また連絡などはきちんと行いましょう。

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母子家庭の貧困率が高い理由:1.非正規雇用のシングルマザーが多い

子育て中はそもそも会社の定時時間では保育園や学童のお迎えなどに間に合わない、という人はとても多いでしょう。時短勤務も会社によっては、正社員ではなく雇用するという形になる可能性もあります。

また、子供の体調次第では早退や欠勤もありますから、離婚してから仕事を探そうという人は特に厳しいのではないでしょうか。しかしお金を稼がないと生活はしていけません。

そのため、とりあえずのパートなどでも働かなければけないので非正規雇用で働くシングルマザーが多いのです。中には非正規で働きながら、正規雇用を目指す、という人も多いようです。

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母子家庭の貧困率が高い理由:2.シングルマザーへの養育費未払い

先ほどもお伝えしましたが、日本では養育費の未払いが大きな問題になっています。日本経済新聞の調査によると、母子家庭で養育費をもらえている人はなんと全体の約2割だけなのです。

法律も「養育費が滞れば将来分まで差押えできる」と改正されましたが、そもそもその収入がない男性の場合差押えることもできません。また、その手続きをするには弁護士に協力してもらう事も必要かもいしれません。

専門的な知識を調べて自分でやることもできますが、毎日の生活に必死なシングルマザーには負担を感じたり面倒なことであったり、それでも、もらえないこともあるのですから、しない人も多いようです。

しかし何度も言いますが養育費は子供の権利です。父親側も払うという気持ちで頑張ってほしいですが、母親側もきっちりと請求する、という意思をもつことも必要かもしれません。

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母子家庭の貧困と子供の学力には相関関係がある?

母子家庭だけではなく、貧困家庭とそうではない家庭の学力には相対関係があると言われることがあります。実際、小学生になって宿題などを家庭で見る時間がなく学童にまかせていたり子供一人に任せてしまったり、という事もあるでしょう。

両親が一緒にみながら勉強して褒めることでこどものモチベーションアップになる一因もあるでしょう。また小学校も高学年になってくれば塾に通うこどもも増えてきます。しかし生活も苦しい非婚家庭であれば塾に通わせてあげるお金がありあせん。

それだけで学力が下がる、というわけではありませんが、学ぶ場が多ければ学力が伸びていく可能性が高くなるというのは事実でしょう。学ぶ場が少なくなってしまう貧困家庭と子供の学力に相対関係ができてしまうのかもしれません。

しかし、学力が子供の能力、向上心をあげてあげる母親の声掛けなどでも変わってくるものですので、母子家庭だから学力が低い、というわけではありません。

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母子家庭のシングルマザーが貧困から抜けるためには?

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周りに協力してもらってとにかく働く

シングルマザーは「一人で育てていかなければいけない」と意思を強くもち離婚しているため、あまり人に頼らないようにしている人が多いかもしれません。しかし、たまには甘えてほしいと思っている人もいるかもしれません。

頼れる人に頼ることは決して悪いことではなく、感謝をすればよいでしょう。例えば両親であれば、こどもにとってはおじいちゃん、おばあちゃんになりますから母親とまた違った愛情を受け取れることができますし、様々な人と関わりながら育つことは教育上とてもよいことです。

別居している両親にお願いして、預かってもらえる時間に働いたり、同居をしたりという選択もあるかもしれません。大切なのはそれを当たり前に思わず、感謝をすることです。

資格を取得し給与の高い仕事につく

母子家庭で、ましてや養育費をもらえていなければ一人で子供を育てながら、学費までを貯金する必要があります。子供が自立してから子供に負担をかけるのも嫌だ、と思っている人も多いでしょう。

そのために資格を取得すれば就職する際に様々なチャンスが広がりますし、今後生活に困らないような額を稼ぐこともできるかもしれません。母子家庭の人には看護師や保育士、医療事務などの取得が人気のようです。

特に看護師であれば求人はたくさんありますし、手に職をつけることで様々な働き方を自分で選ぶことができます。資格を取得したくてもお金がない、という人も多いかと思いますが、各自治体には様々な資格取得のために応援してくれる制度もあります。

まずは一度書く自治体へ相談しにいってみましょう。思いもよらない未来の可能性が見つかるかもしれません。

再婚する

どうしても自分1人ではこどもを育てていけない、という人も良い出会いがあれば再婚をして生活が楽になることもあるかもしれません。もちろん相当な覚悟をして離婚をしていますし、離婚はどんな理由であれば心の傷になっているためなかなか踏み出せない、という人もいるでしょう。

しかし、シングルマザーで再婚する人は意外と多いもの。良い出会いがあれば、最初から諦めず仲を深める努力をするのもよいでしょう。ずっと1人で頑張っていくんだと気を張っている人であれば、頼れる存在ができることはとてもほっとして安心できることでしょう。

再婚をするとなると勿論様々な悩みや問題がおきるかもしれません。しかし、その問題を乗り越えられるような人と出会える可能性はゼロではないのです。再婚をすることで金銭面だけでなく、心の安定も手に入るかもしれません。

しかし、子供がいるため再婚相手はしっかりと選ぶ必要があります。簡単には決めず、しっかり見極め相手と子供と話合い、全員が幸せになれる結婚だけをするようにしましょう。

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母子家庭のシングルマザーの貧困を支援する制度

①児童扶養手当

離婚した両親がいる子供の家庭、また父か母が死亡した場合などの父母どちらかひとりの養育を受けているこどものための制度です。「母子手当」と言われることもありますが、正式名称が「児童扶養手当」です。

こどもが18歳になるまで、各家庭の収入や子供の年齢に応じた金額が支給されます。支給には世帯収入など様々な条件があるため、自分があてはまるかは各自治体で確認しましょう。法律が改正されることもありますが、児童扶養手当は、4月、8月、12月の3回、4か月分が一度に振り込まれます。

②児童手当

こちらは昔「子ども手当」と言われていたものです。ひとり親家庭だけでなく、子供がいる家庭がもらえるお金です。中学校卒業まで、年齢に応じて金額は変わりますし、所得制限で支給金額も変わりますが、ひとり親家庭であれば所得制限にかからずもらえる事が多いでしょう。

児童手当は2月、6月、10月の3回、こちらも4か月分が一度に振り込まれます。もしも児童扶養手当、児童手当どちらももらうのであれば、2か月に1回、国から支給があるというような形になります。

③寡婦控除

寡婦とは、離婚や夫が死亡したなどで夫がいない人の事ですが、決まった額より下の収入であること、子供と暮らしている人がうけられる控除があります。もしも特定の寡婦、と認められれば納税の際に控除が上乗せされます。

控除、ときくとわかりにくいですが、支払う税金の金額を減らすことができる制度ですので、貧困家庭にはとても助かる制度です。

④自立支援教育訓練給付金

働きたくても働けない、資格を取得しても勉強する時間がない、というような人も多いでしょう。雇用保険の教育訓練給付が受給できない人向けの制度なのですが、教育訓練をうけて終了した際、上限はあがりますがかかったお金の約20%が支給される制度なのです。

受講したい、と思う事があれば各自治体に相談すれば様々な案内をしてくれるでしょう。他にも教育訓練中に生活できない人に支給がある場合もありますし、貸付してくれる制度などもあります。自分には無理だろう、と思わず一度相談してみる事が明るい未来への第一歩です。ぜひ一度各自治体へいってみましょう。

⑤保育料などの免除と減額

収入によって制限がありますが、母子家庭の方向けに保育料が免除されたり、減額されたりする制度があります。保育園に入れても、その支払いで生活費がなくなってしまう、というような事がないようになっているのです。

他にも国民年金、国民健康保険が免除される可能性もありますし、住んでいる地域によっては交通機関の割引があるところもあります。粗大ごみを捨てる際の処理手数料や上下水道の免除がある地域もありますので、自分のすんでいる場所ではどんな制度があるのか調べてみましょう。

それぞれ手続きが必要ですので、面倒でもしっかりと手続きをして、少しでも貧困から楽になれるようしていきましょう。分からないことは聞けばきっちりと教えてもらえますので、あいまいなまま納得せずに、きちんと確認しておきましょう。聞いたことはメモなどをとっておくのも今後見返せるためよいかもしれません。

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母子家庭の貧困の実態とは?貧困率やシングルマザーの支援制度のまとめ

母子家庭の貧困問題は様々なところで話題になっていますし、事実生活が苦しい事は多いでしょう。母子家庭の役割は約7%。保育園などで100人がいれば7人は母子家庭という時代です。様々な制度などを利用して、無理はしすぎずに子供と毎日笑える生活を過ごしてください。

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