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2017/10/03

電気主任技術者の年収や仕事内容、難易度をわかりやすく解説!

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電気主任技術者は稼げるのか?平均年収はいくら?

電気主任技術者の平均年収はいくらくらいでしょうか。
なんと平成28年度で約407万円です。
月収の平均は約33.9万円です。

意外に高いと感じるか安いと感じるかは人それぞれかと思いますが、平均的なサラリーマンと同じくらいの年収はあります。また、電気主任技術者の資格を持っていれば、独立をして仕事をすることも可能でその際は、仕事量にもよりますが、平均以上の収入を得ることもできます。

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電気主任技術者の年収・月収・賞与を年齢別の表で見てみましょう

平成28年度の電気主任技術者の年収・月収・賞与の推移を表にしてみました。

年齢 年収 月給給料 ボーナス
20-24歳 281.7万円 23.4万円 43.0万円
25-29歳 360.8万円 30.0万円 73.5万円
30-34歳 394.6万円 32.8万円 100.4万円
35-39歳 453.1万円 37.7万円 100.7万円
40-44歳 456.6万円 38.0万円 119.5万円
45-49歳 481.5万円 40.1万円 140.2万円
50-54歳 444.2万円 37.0万円 119.6万円
55-59歳 419.5万円 34.9万円 92.8万円
60-64歳 372.4万円 31.0万円 80.4万円
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電気主任技術者はどんな仕事をする?

電気主任技術者とは一体どんな仕事をしているでしょうか。聞きなれない方も多いかと思います。しかしなくてはならない職種の1つであることは間違いありません。では電気主任技術者とはどのような職業なのか、また電気設備には多くの人が関わっていますが、電気主任技術者の責任の範囲はどれくらいなのか、どのような役割を担っている職業なのかを紹介していきます。

電気主任技術者とは

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電気主任技術者とは、一言で言うと電気設備の保守・工事・運用に関しての監督者です。電気主任技術者とは資格でもありますが、事業用電気工作物の保守・維持などを行うための資格です。

事業用電気工作物とあるように、事業用の建物(例えば工場やビル、発電所)の保守管理を行うのですが、法令によって安全に運用しなければいけないということが義務づけられているため、事業主は必ず電気主任技術者を選任しなければいけません。

電気主任技術者の仕事内容は

では、実際に電気主任技術者とはどのような仕事をするのでしょうか。電気主任技術者の主な仕事は、電気設備の点検と保安です。電気設備の保守管理には、幅広い知識と技術が必要になります。

なぜなら、現在では多くの電気設備がコンピュータ管理されており、保守管理は楽になっていますが、全てが最新の設備ばかりではなく、旧式の設備もまだまだ存在するからです。また電気設備の修理も行います。

電気設備にトラブルが起きると、業務停止になってしまうこともあるので修理が必要になる場合は昼夜問わずに現場に急行することになります。また複雑な電気系統を使って工事する現場では、電気設備の監督を務めることもあります。

電気主任技術者の責任の範囲

事業用電気工作物も故障をすることはあります。どれだけメンテナンスをしていたとしてもそれは避けられないでしょう。では故障した際に電気主任技術者は責任を負う必要があるのか?また、どのような範囲まで責任を負うのかという問題があります。

まず電気主任技術者が責任を負わなくてよい場合ですが、電気工作物の工事中の事故または、操作ミスによる事故は電気主任技術者の責任範囲にはなりません。

では、どのような場合に電気主任技術者の責任となるのでしょうか。まずは定期点検を怠って、事故が発生した場合です。これは言わずもがなです。定期点検は電気主任技術者の役割のひとつですので、点検を怠って事故が起きた場合は責任を問われます。

また、定期点検にて不具合を発見したが、報告をせず事故が発生した場合です。もちろん設置者に報告することは必要です。しかし報告をしたが設置者が対策をせず、その結果事故が起きた場合は責任が問われることはありません。

そして、法律上禁止されているので当然ではありますが、電気主任技術者の名義貸しです。どれも当然のことではあるのですが、自身の役割を怠って起きた事故に関して責任を負うということです。

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電気主任技術者は高待遇?低待遇?

さて、電気主任技術者とは高待遇なのでしょうか。まず電気主任技術者として正社員で働く場合ではとても良いというわけではありません。電気主任技術者の資格のハードルの高さの割りには低いと考える方もいるかもしれませんが、幅広い働き方を考えるとただ低いとは言えません。

しかし、電気主任技術者の資格を持っていると独立するという道もあります。個人事業主として業務委託という形で仕事をできますので、電気保安会社が仲介してくれますので、基本的には保守などの業務を行うことで収入を得ることができます。

収入に関しては委託元が定める金額や仕事量にもよりますが、独立していますので稼働日数などを自分で調整できるため稼動に対しての待遇をよくすることは可能です。

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電気主任技術者になるのは難しい?難易度は?

電気主任技術者は、まず資格が必要になります。そして電気主任技術者の試験は専門性の高い知識が要求されるため難しいと言われています。しかし、試験は合格点を超えると取得できる資格のため誰でも取得することは可能です。

電気主任技術者は電験とよばれ、第三種から第一種まであります。難易度は電験三種から一種になるにつれて難しくなります。合格率でいうと数%と難易度としては難しい部類に入ります。

ですが、第三種から勉強をしっかりすれば取得できないという資格ではありません。しっかり準備をして第三種から取得を目指すことができる資格でもあります。

また、第三種で就職した場合の年収は特別高いわけではありませんが、将来的にも年収を高くしていくことは可能ではあるので、難易度と照らし合わせても挑戦する価値はあります。

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電気主任技術者としてのメリット

電気主任技術者になるには資格を取る必要があります。では、資格を取得するメリットはどれほどあるのでしょうか。需要性や就職の幅広さなどの観点からどれくらいメリットがあるのかを紹介していきます。

需要の高さ

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事業用建物において、電気設備の保守は法令上義務付けられており電気設備の保守ができるのは電気主任技術者しかいません。そのため電気主任技術者の需要はあります。そしてこの先も電気インフラが無くなることはなく、役割は増していきます。

就職先や独立

電験三種を取得すると、ビルメンテナンス会社や電気設備関連の会社など幅広く、さらに電験二種、一種と取得することでさらに就職先は増えるでしょう。

そして、経験を積むことで独立という道も開けます。独立することで収入や実働日数の調整なども可能になり実質収入を増やすこともできます。簡単な資格ではありませんが、これからも需要があることを考えると取得をすることのメリットは大きいと考えられます。

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電気主任技術者の年収や仕事内容、難易度をわかりやすく解説!のまとめ

いかがでしたでしょうか。電気系資格な上に資格取得難易度を見ると難しそうな印象がある電気主任技術者ですが、収入や仕事内容を見ると資格取得を目指すメリットがかなりあるのではないでしょうか。

また、これから先の将来性に関してもまだまだ需要もあり、就職先も幅広くあり、独立という選択肢もあるのでチャレンジしてみようと考えている方や迷っている方もまずは第三種の取得に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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