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日本&海外のソーシャルレンディング市場規模や将来展望、注意点

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目次

ソーシャルレンディングとは


ソーシャルレンディング(Peer-to-peer lending、Social Lending)とは個人対個人の貸付、インターネット上で投資家から集めた資金を借りたい個人や企業などに融資する仲介をするサービスをいいます。近年、投資先が広がりつつある事業で、社債、株式投資型などもあります。

ソーシャルレンディングを利用することによって、借り手と貸し手は伝統的な銀行や融資機関の関与なしにビジネスができます。
イギリスでは、ソーシャルレンディングは銀行の支配的な位置に取って代わるビジネスとして定着しており、銀行を介する金融商品よりも低リスク・高リターンな投資方法と考えられています。

企業が銀行から融資を得られる機会が急激に減少した世界金融危機の頃にその名を高めた経緯があります。

個人から企業へ、個人から個人へのローンなどの融資を手がける会社の数が多く、ビジネスモデルは、住宅ローン、プロの不動産投資、質業からの借入金と多様です。

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海外におけるソーシャルレンディングの市場規模について

ソーシャルレンディングの利用者は近年増え続けています。マーケットリサーチの報告では、世界的なソーシャルレンディング市場は2015年の$ 26.16億円から、2024年には$ 897.85億ドルにもなる可能性を秘めているとも言われています。

海外におけるソーシャルレンディング市場規模データ

Nasdaqのコラムニストは、以下のような見解を持っています。(一部抜粋)
アメリカにおけるソーシャルレンディングの融資はまだ始まったばかりですが、他の金融サービスと比較してかなり速いペースで成長しています。

中国のソーシャルレンディング市場は世界最大で、2011年の終わりにはわずか50プロバイダーしかなかったのに比べ、今日の市場で4000以上のプロバイダーが稼働していることを見ると、2017年6月には、およそ$ 93.43億の利益を上げる可能性があると予想されています。

ヨーロッパの代替金融市場においてはソーシャルレンディング、クラウドファンディング、その他の投資方法のミックスで、2015年に92%増加しました。

ソーシャルレンディングなどの消費者金融は、2015年には€3.66億の融資を行っており、代替金融の最大の市場を占めるセグメントです。

海外におけるソーシャルレンディングの印象的なニュース


数年前に中国で起きたソーシャルレンディングの金融詐欺事件についてまとめます。

中国の安徽省の東部に拠点を置くe租宝(中国語ではEzubaoと発音する)は、ソーシャルレンディング企業。
2014年7月にオンラインで90万人の投資家からおよそ500億元($7.6十億)の資金を集め、2015年に取引を中止しました。2016年1月31日、中国の新華社通信によると、E租宝は中国本土の900,000人以上の投資家から違法に500億元にのぼる資金を集めたと発表。

その後、E租宝に関わる容疑者は、北京第一中級人民法院において金融詐欺で起訴され、その被害総額の規模から、中国史上最大かつ最悪のネット金融詐欺と言われています。

海外におけるソーシャルレンディングの展望

海外において、ソーシャルレンディングはどのように考えられているのでしょうか。

エコノミストには、以下のような記事が書かれています。(一部抜粋)

フィンテックから確立したソーシャルレンディングについて、ゴールドマン・サックスは、ソーシャルレンディングの時代が来れば、アメリカの銀行の利益を110億ドル(7%)削減する可能性があると見積もっています。これが実現すると、問題が大きいにせよ、不可能ではないと思われます。

大きな疑問は、経済状況が変わるとどうなるかということです。 ソーシャルレンディングは、技術によって可能になったものの、近年の良好な与信条件の上に成り立っていて、栄えなかったでしょう。 優れた引受に関するすべての話については、銀行より勝っているという業界の主張は、金利が上昇した場合結果として現れるでしょう。

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日本国内におけるソーシャルレンディング市場規模について


2015年度におけるクラウドファンディング全体の規模が363億円、その9割をソーシャルレンディングが占めます。2016年度はさらに400億円に上ると予想されていて、それ以降もさらに伸びる見込みです。

日本国内におけるソーシャルレンディング市場規模データ

矢野経済研究所推計によると、2016年のクラウドレンディングの市場規模は477億円になると推定され、うち全体の85%をソーシャルレンディングが占めています。マイナンバー届出が必須となったことによるソーシャルレンディングの講座開設の停滞が懸念される中、それでも前年度比は25.5%増と伸び率を上げています。

日本国内におけるソーシャルレンディングの印象的なニュース

数年前、記憶に新しい、日本クラウド証券株式会社に対する財務局の行政処分について
(証券取引等監視委員会より行政処分を求める勧告より、一部抜粋)

(1)分別管理を適切に行っていない状況
(2)顧客に対し必要な情報を適切に通知していないと認められる状況

クラウドバンクが行政処分を受けた理由について、適切な分別管理、顧客への必要な情報が与えられていなかったとあります。クラウドバンクの業務が拡大するにつれ、システム開発が遅れ、増大するデータ処理がしきれなかったことがで、適切な分別管理が行われなかったという指摘を受けました。またこのシステム開発遅延により、一部の顧客の取引残高報告書に影響が出たため、情報の不正確さへの責任を問われた形になりました。

日本国内におけるソーシャルレンディングの展望


国内大手のManeoのフランチャイズ事業などに見られるように、プラットフォームの提供に加えて、ウェブサイトの運営、維持等に必要な専門知識を提供し、フランチャイズが独自でソーシャルレンディングのファンドを組織できることで、さらなるビジネスチャンスが拡大します。これが軌道に乗れば、数倍の早さで事業が拡張される可能性を秘めていると言えるでしょう。

また、みんかねではソーシャルレンディングのサービスを比較している記事などもありますので、ぜひ併せてご覧ください。
【比較表あり】ソーシャルレンディングの利回りや手数料、最低出資額などを比較しました!

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ソーシャルレンディング投資を行う上で注意点

先に述べたように、金利の上昇がソーシャルレンディングビジネス全体にどのように影響するのか、日本クラウド証券株式会社の例にあるような、技術的な問題が引き起こす被害の大きさなど、未知数な部分を検討した上でオプションとしての融資と見るのが安全でしょう。

日本&海外のソーシャルレンディング市場規模や将来展望、注意点のまとめ

この短期間において、個人対個人の貸付から始まり、フランチャイズ事業まで発展したソーシャルレンディングビジネスはこれからも成長し続けるとの見通しが大多数を占めます。

投資家としては、事業内容や経済状況などをよく調べた上で、資産の一部を冒険的な意味で投資するのであれば、高いリターンが期待出来ると言える運用方法です。

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