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2017/10/16

未婚のシングルマザーが確認しておきたい支援や手当、認知や養育費について

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未婚のシングルマザーとは?

あなたのまわりに未婚のシングルマザーはいますか?シングルマザーは多くても、未婚でシングルマザーになる方は少ないのではないでしょうか。しかし、今この時でも未婚で頑張っているシングルマザーはたくさんいます。なぜ未婚でシングルマザーになるのか、どんな助けがあるのかについてこの記事ではご紹介しています。

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未婚のシングルマザーは世間的にどうか?

シングルマザーは近年かなり多くなってきました。芸能人など身近なところでもシングルマザーが多くなり、昔に比べて拒絶反応や偏見がなくなってきました。しかし、「未婚」のシングルマザーとなるとまだ一般的ではないのが実情です。なぜ結婚しなかったのか?子どもが大切なら結婚すべきだという一方的な偏見を持って接してしまう人が後を絶ちません。

しかし、そんななかでも笑顔で頑張っている未婚のシングルマザーがほとんどです。シングルだと男性が負うはずの父親としての面も母が背負わなければならず育児の面でも苦労が絶えません。また、子どもを育てながら自ら働かなければならず、時間的な余裕も経済的な余裕もありません。それでも苦労に耐えながら、笑顔で子どもに向き合うシングルマザーは、最も充実した人生を楽しんでいるのかもしれません。

そんなシングルマザーにも、妊娠が分かったときには相手がいました。それでも、シングルで育てていくと決意するにはさまざまな理由があります。

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未婚のシングルマザーを決意する理由とは?

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理由①相手に結婚の意志が無かった

男性側に子どもがいらない・結婚したくないという気持ちが強く、未婚のシングルマザーになる方は多いです。彼女が嫌いで結婚の意志がなかったということは少なく、相手にまだ遊んでいたい、仕事が忙しすぎて結婚・育児どころではないという理由で結婚の意志がないケースが多いです。特に10代や20代前半で妊娠が発覚した女性が未婚のシングルマザーになる決意をする理由なのです。

理由②妊娠を告げたら逃げられた

これも10代や20代前半という若い世代に多い理由ですが、妊娠を告げた途端に相手が逃げて音信不通になったというケースです。高校生で妊娠した場合に相手の親のところに直接話をしに行ったというケースもあるそうですが、彼女側が逃げたことにショックを受けて、そこまで親にしてほしくないと止めるパターンもあります。相手に逃げられ、でも中絶という判断もしたくない…そう思った女性がシングルマザーになることを決意しています。

理由③相手にDVやギャンブル癖があり将来に不安を感じた

女性側が男性と結婚をしたくない・父親になってほしくないと感じてシングルマザーになるケースもあります。そう思う主な理由が男性の「家庭内暴力(DV)」や「浪費癖」、「ギャンブル癖」などが挙げられます。今まではそういうことがなかったのに、妊娠を告げたとたんに暴力を振ってくる男性も少なからずいるようです。そのため、将来の生活のため、子どものためにも別れてシングルマザーを決意しているのです。

理由④年齢的に子どもがどうしても産みたかった

理由①の相手に結婚の意志がなかった場合と若干理由がかぶりますが、妊娠したけれど男性側が結婚できる状態出なかったり、意志がない場合にどうしても産みたかったから産んだという女性も多いです。その理由の多くは年齢的な問題。女性35歳を超えてくると、妊娠することも難しくなりますし、高齢出産になります。諦めていた妊娠が叶ったけれども、結婚は状況的に難しい。このチャンスを逃したくないためシングルマザーになるのです。

理由⑤不倫相手の子どもを妊娠した

恋愛のなかには不貞ではありますが、不倫関係を結ぶ方もいます。その場合、相手には妻はもちろん子どもがいる場合もあり、離婚は難しい状況になることも多いです。そのとき、愛する人の子どもを堕ろせないと、シングルマザーになって子どもを育てる覚悟をしています。

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未婚のシングルマザーになる前に確認したいこと

現在、シングルマザーになるかならないかという状況のとき、勢いだけでシングルマザーになるのは危険です。子どもはもちろん、母親の生活も狂ってしまう可能性があるからです。だからこそ、勢いで決めるのではなく、まずは確認すべきことをしっかり確認してから判断しましょう。

①サポーターの存在

子どもを産むのは女性の力ですが、妊娠中から出産、その後の養育にかけて夫婦が協力してやっと成り立つのが育児です。母親一人だけで育児をするワンオペという言葉が注目されていますが、シングルマザーだとワンオペをせざるを得ません。それだと子どもも母親も追い詰められてしまいます。だからこそ、サポーターの存在が重要になります。多くは自分の実親になりますが、協力が得られるならばシングルになってもなんとか育児をしていけます。

②経済力の自立

若くして妊娠すれば今までバイトしかしたことないという方もいますし、20代30代でも子どもを育てながらの仕事は職種も限定されるため、退職・転職を余儀なくされる可能性があります。そうなったとき、子どもと2人どうやって暮らしていくかを考える必要があります。一時的には実親に世話になれるかもしれません。しかしずっとそうする訳にもいきません。2人で暮らすための生活費をどう稼ぐのかがクリアになっていないとシングルマザーにはなれません。

③支援制度の確認

ひとり親世帯には公的な支援が数多くあります。②経済力の自立を考えるとき、これらの支援でどれだけ受け取れるのかを確認しておくと、肩の荷も少しは降りて、余裕をもった職探しができます。どのような支援があるかというと、
|支援|詳細|
|-|-|
|母子手当|ひとり親世帯に支給/年収に応じて0円~42,290円|
|児童育成手当|自治体によって支給の有無や金額が違う。東京都ならば月13,500円|
|住宅手当|自治体によって支給の有無も金額が違うが、東京都は5,000円~10,000円程度|
|医療費助成制度|医療費が子どものうちは無料になる/年齢の制限は自治体によって異なる|
|児童手当|月15,000円(3歳以降は10,000円)|
|||
このような支援があります。最後の児童手当はひとり親世帯に限らず、全ての子どもが受け取れるものですが、毎月万単位での支援があるため記載しています。後の記事で詳しくご説明しています。

④認知

シングルマザーで子どもを産んだとき、子どもの戸籍には母親の名前しか記載がありません。しかし、父親となる男性が認知をすれば、養育費の負担などさまざまを男性側に負担させることができます。もちろん必ずしも認知すべきものではありませんが、あるのとないのではその後の生活が変わってくるため、確認しておく必要はあります。

⑤出産費用の負担

シングルマザーを決断したあと、まずやってくる一番の難関が出産です。出産にはかなり多額の費用がかかります。出産時の費用は入っている健康保険組合から支給されますが、流産や早産の危険で別途の入院が必要になると、万単位での出費がかかってきます。そのときに誰がその費用を負担するのかしっかり考えておかないといけません。④認知をしたのならば、男性が負担してくれるのか、母親が負担するならどうやって費用を稼いでおくのかを考えておきましょう。

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未婚のシングルマザーが父親に認知させるべき理由とは?

勝ち 組

シングルマザーになる前に確認したいことにあった「認知」ですが、必ずしも認知すべきものではなくても、認知するほうが得られるメリットがかなり多いです。なぜ認知させるべきなのでしょうか?その理由には大きく3つがあるのです。

理由①養育費

男性が子どもを認知した場合、法律上も男性が子どもの父親として認められます。そうなれば男性には「扶養義務」が生じてきます。言うなれば養育費です。扶養義務がある以上、男性は養育費が請求されれば支払わなければなりません。認知はしたけど、養育費は支払わない・支払う話し合いに応じない場合は裁判所を通して請求することも可能です。養育費は今後の2人の生活や母親の仕事にも影響があるため、しっかりと話し合わなければなりません。

それでは一体どれくらいの養育費をもらうのが妥当なのでしょうか?養育費には目安額があり、男性側の年収と母親側の年収、そして子どもの年齢によって決まってきます。

子どもの年齢 養育費の目安 男性の年収 母親の年収
0~14歳 2~4万円 500万円 300万円
0~14歳 6~8万円 800万円 200万円
15~19歳 4~6万円 500万円 300万円
15~19歳 8~10万円 800万円 200万円
- - - -

このように年齢や年収によって目安額が異なっており、相手との話し合いによってこの目安額程度の金額で毎月どれくらい支払ってくれるのかが決まってきます。

理由②遺産相続

子どもが認知されていると男性が死亡した場合相続を受ける権利を持っています。認知されていない場合は全く権利がないため、子どもの将来にとってはかなり有益になります。もし父親である男性が無くなってしまった場合、どれくらいの遺産を相続できるのでしょうか?

遺産の相続分はまず男性の配偶者に2分の1が相続されます。残りである2分の1を「子ども」で分けることになります。このとき男性の嫡出子(法律上の婚姻関係にある夫婦の子ども)がいても同等に相続が受けられます。もし子どもが3人いたならば、2分の1を3人で分けるため、相続分は6分の1となります。

以前は嫡出子と非嫡出子(認知だけされている子ども)の扱いは違い、非嫡出子の相続分は嫡出子の2分の1と決められていました。しかし最近になって撤廃され、今では同等の権利を持っています。

理由③戸籍の父親欄に名前を載せる

未婚のシングルマザーが出産した場合、戸籍の名前が母親のみになることは先ほどご紹介しましたが、認知をすると、法律上で親子関係を認めるため父親欄に男性の名前が記載されます。もちろん事情などにもよって載せるべきでない場合もあるかもしれません。しかし、自分の実の父親が誰なのかは子どもにとっては知るべき権利とも言われています。養育費などの請求をしないならば、戸籍の父親欄に名前がないと、男性とは全くの赤の他人になってしまいます。男性に責任を感じさせるという面でも戸籍に名前を残すことは有効なのです。

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認知しない場合、未婚のシングルマザーはどうする?

男性が逃げてしまった場合や不倫で相手に家族がいるため認知を避けている場合、それでも認知して欲しいときはどうしたらいいのでしょうか?

強制認知させる方法があります

これは父親となる男性が認知を拒否した場合、子どもが認知を求めれば強制的に認知を求める方法です。しかし、すぐに認知してもらえるわけではなく、調停を通して認知をしない理由や認知するために必要な条件などを話し合いする必要があります。それでも認知をしない場合は、裁判によって求めることもできます。しかし子どもに取っては実の父親との調停・裁判になるため精神的な負担も多く、裁判費用も膨大にかかってきます。

認知しないほうがいい場合も…

もちろん認知されれば遺産や養育費の請求ができるため、母親にとっても子どもにとっても利益が大きいです。しかし、認知すれば子どもの父親は法律上で確定されてしまい、次にもし結婚する相手ができたときに、その子だけ戸籍上の父親が違うという不一致を生み出すこともあります。確かに子どもの実の父親は違うため、戸籍が違ってもなにも問題はありませんが、子どもがまだ乳飲み子で、新しい父親と新しい生活を過ごしたいという場合には認知しないほうがいいケースもあるのです。

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未婚のシングルマザーが受けられる手当や支援とは?

①児童扶養手当(母子手当)

これはひとりの親が子どもを育てて行く場合に支援するための手当です。シングルマザーだけでなく父親ひとりでも適用されます。支給対象は0歳から子どもが18歳になって最初の3月31日までの間です。子どもが高校3年生の間は受け取れる手当ということになります。

支給額は母親の所得と子どもの人数によって決められています。未婚のシングルマザーの場合は、双子でない限り子どもは1人ですので、下記の金額を毎月受け取れます。

所得 金額
57万円 42,290円
133万円 28,090円
230万円 9,980円
268万円 0円

※所得は年収ではなく、必要な経費などを差し引いた金額になります。

②児童育成手当

この手当は必ずしも全ての自治体で行っているものではありません。大都市だからあるものでもなく、小さな市区町村だからないというものでもありません。金額も自治体で変動がありますが、だいたいは13,500円が多いです。要件にもよりますが、①児童扶養手当と一緒に受け取ることができます。

③母子父子寡婦福祉貸付金

毎月、手当として給付されるものも多いですが、それでもギリギリな生活を送ることはあるものです。急に大きなお金が必要となったときに助けてくれるのがこの母子父子寡婦福祉貸付金です。これは子どもの勉学や生活の安定のために貸し付けてくれる制度なのです。

貸し付ける目的や連帯保証人の有無によっても違ってきますが、利子が0または1.0%程度と、他の金融機関から借りるよりも遥かに安い利息で借りることができます。一般的に金融機関だと、経済事情などによりシングルマザーへの貸付を拒否することもあります。ここはそういうことがないため借りやすい制度です。

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まわりのさまざまな力を借りてシングマザーの毎日を楽しい生活に!

シングルマザー、しかも未婚だと世間の風当たりも強く、肉体的にも精神的にも大変な苦労を強いられるものです。しかし、公的な支援も多く、使えばよりゆとりのある生活を過ごすことも可能です。これらは自ら申請しないともらえないものもあるため、まわりの力も借りながら子どもの将来を第一に考えて、毎日笑って楽しい生活を過ごしてください。

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