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2017/11/21

海の法律家「海事代理士」の平均年収や仕事内容、難易度!

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目次

海事代理士の平均年収・月収

海事代理士の平均的な月収は約22万となっており、平均年収は500万円~600万円です。しかし、非常に年収に幅があるため低い場合は100万円未満になることもあります。

一方では、年収1000万円を稼ぐ人もいます。例えば造船業などに太いパイプを持っており、地域のマーケットを独占している場合ですとそのような年収を稼ぐことも可能となっています。

基本的には司法書士や行政書士などをしていて必要となった際に資格を取り、海事代理士のみで収入を得ることが非常に厳しいです。非常に有効な人脈を持っていた場合、開業をすると、開業当初は500万円ほどと言われています。

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海事代理士の仕事とは?

海事代理士とは

海事代理士は、海事代理士法という海事代理士の資格や業務に関することについての法律のスペシャリストであり「海の法律家」とも言われています。船舶は、家や土地といった財産と同様に、造船したら登記しなければいけません。

その際に船舶の登記や登録、検査申請などを行い、あわせてその船に乗る船員に関する労務、その他の海事許認可などの手続きを代理人として行います。
海事代理人は「海の弁護士」と呼ばれることもあります。

海事代理士の仕事内容

海事代理士の仕事は主に、船舶の登記やそれに関わる申請や届出の際に行政機関に提出する資料を作成し、手続きを代行することが役目です。依頼主は、海運や造船業界の企業であったり、船主個人であったりと船舶に関する全ての人です。

海と陸上とでは、法律が異なる部分があり、国際的な条約も多数存在しており、そのため専門的な知識が必要となります。条約や規則を守らなければ、国家間の問題に発展することもあります。そのため海の法律や条約に精通している海事代理士が依頼者へ適切なアドバイスを行い、海の安全を守る役割をしています。

海事代理士の待遇

海事代理士の勤務

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事務所に所属している場合は、所属している所属の営業時間中は事務所にて仕事をしていることが多いです。しかし、紹介もなく新規での相談で来るお客は少ないため、出勤時間をアポイントの時間に合わせたり、客先に訪問したりと柔軟に働いています。

また、独立をし自身で事務所を構えている海事代理士の場合は、秘書やコールセンターなどに電話対応を任せて、クライアントとの約束がある時間のみ動き、業務がない時間はプライベートにあてるといった働き方をしている人もいます。

海事代理士の就職状況など

他の資格のように取得していると有利になるような職業ではなく、海事代理士の資格を持っている人をピンポイントで募集している企業が少ないといったことが現状です。。こうした状況から、専業で海事代理士をするというよりも他の職種の副業として選ばれることがあります。

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海事代理士になるには?難易度は?

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海事代理士になるには、海事代理士資格の試験を受験し、合格する必要があります。合格後は地方運輸局に必ず登録をします。その後は法務事務所に所属、または独立開業をして海事代理士として働くことになります。

受験資格には制限がありませんので誰でも受験可能となっていますが、海事代理士として認められない条件がいくつかあります。例えば未成年者や刑の執行から2年以内の人などは、試験に合格しても海事代理士として資格を保有することができません。

海事代理士の試験

海事代理士の試験は、一次試験と二次試験はあります。一次試験は筆記試験で、一般法律常識(概括的問題):憲法、民法、商法(第3編「海商」のみ対象。)と海事法令(専門的問題):国土交通省設置法、船舶法、船舶安全法、船舶のトン数の速度に関する法律、船員法、船員職業安定法、船舶職員及び小型船舶操縦者法、海上運送法、港湾運送事業法、内航海運業法、港則法、海上交通安全法、造船法、海上汚染等及び海上災害の防止に関する法律、国際航海船舶及び国際港湾施設の保安の確保等に関する法律(国際港湾施設に係る部分を除く)、これらの法律に基づく法令。

二次試験は一次試験を合格すると受験可能で、船舶法や船舶安全法を始めとする法律に関する専門的な問題が出題される口述試験です。

海事代理士の難易度

海事代理士の合格率は40%~50%程度といわれています。一見合格率が高いように見えますが、これには理由があります。

なぜ合格率が高いかというと海事代理士の資格試験を受験する人の多くが、法律のプロである行政書士や司法書士なのです。試験には法律に関する問題が出題されるため法律の基礎ができている人が受けることで合格率が高い水準で保たれています。

法律に関して初心者の方が合格を目指すにはまず法律の基礎から勉強する必要がありますので、時間と努力が必要になります。

海事代理士に向いている人

海事代理士は、行政書士と社会保険労務士の両方の知識を活かせる資格という点から、法律に関心高い方に向いている資格であるということができます。特に海事を取り巻く環境は国際情勢にも左右される面が大きいため、国内法だけでなく国際法の変更等にも関心が高い方が向いているといえます。

海事代理士そのものは資格としての知名度は高くありませんが、行政書士や社会労務士を取得されている方が業務の多角化を目的に、この資格を取得するケースもあります。

試験の合格率は低めで比較的難易度が高い資格だといえますが、上記の2資格をお持ちの方は、少ない勉強時間でも高くなる傾向があります。

海事代理士の現状と今後

最近では不況の影響で、日本の海運会社が安価な外国籍の船舶を使うことが増えてきており、日本の船籍を持つ船が減ったため、海事代理士の仕事が減ってきていることが事実です。この先も良くなる保証はないため将来的に安定するといえないです。

実は、船舶の登記という海事代理士において中心ともいえる業務は、行政書士や司法書士にも行うことができます。そのため海事代理士という職業の人を探して依頼するというよりかは、一般的な行政書士や司法書士の事務所に依頼することが多く、専業の海事代理士に依頼することがあまりありません。

実際に船舶の登記も70%は司法書士がおこなっており、残りの30%について海事代理士がおこなっているのが現状です。

政府の統計によると平成9年に7000件程度あった船舶登記(所有権保存・移転 抵当設定等の総数)は平成18年には4200件と半減しており、そもそも海事代理士のお使う市場が減少しており、司法書士にほとんごの市場を取られている現状です。

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海の法律家「海事代理士」の平均年収や仕事内容、難易度!のまとめ

本記事では海事代理士に関して紹介しました。海事代理士という職業や資格に関して初めて聞いたというかたも多いかもしれませんが、なぜなら実際には海事代理士のみで生計を立てている人が少ないことが理由として考えられます。

今後も海事代理士のみでやっていくことは厳しい状況であることは変わりませんが、海に囲まれた日本で海事代理士が必要なくなるということは考えにくいです。しかし、海事代理士のみでやっていくということは非常に厳しく、行政書士や司法書士のプラスアルファと考えることが無難であります。

海運や造船に関わることに関しては必ず必要になる知識ですので、行政書士や司法書士を目指す方は仕事の幅を広げるという意味で知っておくと良い職業であり、海事代理士を目指す方は合わせて行政書士や司法書士も視野に入れておくと良いです。

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