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2017/11/19

高学歴ワーキングプアの現状・特徴・原因!もはや抜け出せない?

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忍び寄る社会問題、高学歴ワーキングプア

昨今、問題になっているワーキングプアの問題。「働けど働けど、我が暮らし楽にならざりけり」とは石川啄木の歌ですが、この状況は、何も低学歴の人だけの問題ではありません。今や、学歴に関係なく、ワーキングプアになってしまっている状況が存在しています。

高学歴の人がワーキングプアになってしまうという状況は、しっかりとした人的資源がありながら、それを活かす土壌がないという日本の社会問題の一端でもあります。では、何故、高学歴の人もワーキングプアになってしまうのでしょうか。

また、どんな人が高学歴にも関わらず、ワーキングプアになってしまうのか。そして、ワーキングプアから脱する方法などを考えていきましょう。

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高学歴ワーキングプアとは?

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まずは、そもそもワーキングプアとは何なのかということから始めましょう。ワーキングプアとは、正社員、または正社員のように、フルタイム(9時から5時)で働いているにも関わらず収入が少なく、生活が成り立たない人の事を指します。

社会的な定義としては、正規非正規を問わず年収が200万円以下の人になります。勿論、中には、バイトのかけもちなので年収が200万円を突破する非正規労働者もいますので、あくまでも200万円というのは基準であるという風に考えて下さい。

ワーキングプアになる人の多くは、高い技術力を持ちません。そのために責任のある仕事を任されることがありません。結果的に、賃金の低い単純労働を長時間続けるしか、満足のいく収入を得る術がありません。

従来までは、ワークキングプアになるのは低学歴層の人ばかりでした。理由は実に単純で、学力や学歴がなく、大学進学が条件とされる技能取得がなされていないからに他なりません。中卒・高卒で高収入な職は、一部の運の良い人だけのものです。

しかし、それが高学歴、名門大学の卒業生や果ては大学院を卒業しても、就職にありつけない、就職できたとしても、非正規の派遣や正規だとしても非常に賃金の安い仕事についてしまっている。それが高学歴ワーキングプアです。

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高学歴ワーキングプアの現状

高学歴ワーキングプアの現状は、ハッキリ言って悲惨の一言に尽きます。下記の記事の中を紹介するならば、東大の大学院を卒業しても、就職率は驚きの56%。京都大学の院卒でもアルバイトをして食い繋いでいる状況にあります。

このような事になっている一番の理由は、そもそも院卒者の数に対しての用意されるポストの少なさにあります。大学院を卒業して何になるのかと言われたら、恐らく、大多数の方が研究者か大学教授を目指していると思います。

現状、少子化の影響に伴う大学の閉鎖や改組によって大学教授自体が数を減らしつつあります。また、研究職も基本的に、ほぼ終身雇用のようなモノですので、空席は多くありません。運よく射止められたなら幸運ですが、大抵は射止められないで落ちていきます。

そうなると、どうにかして明日の糧を得ようと非常勤講師などになります。しかし、非常勤講師の給与というのも、月々2万5000円程度です。子供のお小遣い程度では食い繋げません。結果的にアルバイトなど別の仕事をすることになってしまいます。

また、高学歴を雇うことは、企業にとって即戦力になれば問題ありませんが、それなりにリスクが必要になります。高学歴イコール高収入になりますから、それが役に立てば良い買い「者」ですが、下手をするとコストにしかなりません。

他にも、高学歴の人を取り巻く経済環境は悪化の一途です。奨学金の返済に迫られているために、なんとかアルバイトを始めますが、アルバイトを始めると、今度は研究時間が不足してしまいます。そうすると研究でも思った業績が上がりません。

思った結果が上がらなければ、お金も出ません。そうすると、またアルバイトを増やさなければならないという負のスパイラルに陥ってしまいます。そして、これは体力の問題でもありますから、ドンドン負担だけが増えていくことになります。

まだ卒業したての若い世代であれば、手持ちの持ち駒次第で多少のやり直しも可能でしょう。しかし、年を取ると、やり直しの幅がドンドン狭まってしまいます。そして、最悪の場合、詰んでしまうこともありえるのです。

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高学歴ワーキングプアの特徴

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高学歴ワーキングプア、それを取り巻く現状は、非常に数多くの問題を抱えています。では、高学歴にも関わらず、ワーキングプアになる人はどのような人なのでしょうか。今度は、ワーキングプアになってしまう高学歴な人の特徴を確認していきましょう。

特徴①:プライドが高い

大学院まで進む人、また、大学院まで進まなくとも、東京や京都などの名門国立大を卒業した方の多くは、やはり有名企業への就職を熱望している様子です。単純に上を見ているので、「自分がこの程度の企業には向かない」と思っているのではないでしょうか。

これを裏付けるように、全大学の大卒就職者の割合は、例年100%に近い割合で推移しています。一時の就職氷河期のときも90%を割り込むことはありませんでしたので、先のデータ通り、ずっと院卒生だけが突出して悪い傾向にあります。

勿論、先の数字は希望する職種に就けたか、までは勘案していません。しかし、それにしても、学歴があるエリートというだから、大企業に入るべきだという先入観、この場合は、プライドが強すぎるのかもしれません。

有効求人倍率はここ数年で改善傾向にありますので、景気も良くなっているのは指標から見て明らかです。しかし、その状況はプライドの高い高学歴の方々までは届いていない、いや、届いているが見て見ぬふりをしているということでしょうか。

特徴②:仕事内容と研究内容がマッチしていない

大学院まで進んだ人の多くは、研究志望の人です。その分野に対しての経験は非常に高いのですが、それ以外の経験がないため、転職しても仕事に適応できないということが、あります。深い一芸の代わりに、万能性を失っているのが高学歴ワーキングプアと言えます

つまり、会社、この場合は社会と言えますが、就職希望者に対して求めているスキルと、高学歴として大学や大学院で学んだものが乖離しているため、実務が出来ないという状況になっている人もいるのです。

特に、語学系統の大学は、ミスマッチが非常に多くなります。グローバル化が叫ばれて久しい現在、多くの企業が求めているのは、「外国語や外国語の書籍を研究した」実績ではなく、「外国語を話せる、聞ける、書ける、読める」技能です。

もう一つ多いのが、理系の大学全般。世界の最先端を研究する姿勢は立派ですが、それを研究しました、で終わるのでは、社会との乖離は酷くなるばかりです。これを社会に如何に活かすかまでを考えて、意味があるものになるのです。

皆が皆、自分の経験を活かせる仕事に就けるはずがないと、どこかで妥協があります。しかし、高学歴の人は先に上げたとおり、高いプライドが邪魔をして、中々、自分の研究してきた、積んできた実績とは別のところに行きたがらない傾向がある様です。

特徴③:本人に社会性がない

昨今、大学院への間口は明らかに広くなりました。しかし、大学院への進学理由で最も多いのは、大学3年生、4年生の当時の就活を諦めて、大学院へ進むという消極的な理由です。それでいて研究に打ち込む訳でもないので、結果、自らの首を絞める結果になります。

大学院に進んでも、特に文系はオーバードクターにしかなれません。研究職や教授職という、ほぼ無いに等しいパイを何万人という単位で分け合うのですから、完全なるゼロサムゲームになるのは、目に見えています。

しかし、逃げの一手で進学を決めてしまったので、将来的なビジョンが全く描けていないということが往々してあります。そうやって、収入が苦しくなった鉄火場になって、ようやっと将来のことを考え始めるのです。

また、就職を目指す本人が自らの市場価値を理解していないということもあります。企業側が欲しいのは、「賢い」人材ではなく、「仕事が出来る」人間です。そのためには、ある程度の知性はいりますが、大部分を占めるのは、社会性です。

つまり、人と付き合ってきたかどうか。考えてみれば、どれほどの一流大学院を出ようとも、そこでの2年間は長い人生のうちのほんの一瞬でしかありません。この間に研究に打ち込んできましたという姿勢は立派ですが、果たして、それは社会に出る準備だったのか。

色々な経験をして見識や見聞を広め、将来的なビジョンを持って院に進むならば、例え研究職に就けずとも、経験を活かした行動が出来ます。しかし、高学歴ゆえに融通が利かず、ジリジリと真綿で首を絞められる結果になるのです。

特徴④:地方出身の東京住まい

東京住まいというのは、あくまでも一例ですので、東京に住んでいると高学歴ワーキングプアになるというわけではありません。東京や大阪などの大都市は、どうしても物価が高くなります。切り詰めるにしても、限界はあります。

ワーキングプアになる理由の多くは、収入がないことですが、これは出費が多いという理由になります。家賃や食費等の出ていくお金が多いので、それをカバーするためにアルバイトを始めなければなりません。高学歴かどうかは関係ありません。

しかし、研究職を目指しているならば、書籍代などへの出費が必要になります、つまり、稼がないといけないお金の水準が単純に高い。そうなると仕事はえり好みしていられません。アルバイトなどで食いつなぐよりほかに方法がありません。

取り敢えず、何の目的もなく田舎から都会に出てきたとしても、都会の実情をキチンと理解していれば、このようなことにはならないでしょう。都会に出て一旗揚げる、という考え方はもはや時代錯誤です。

特徴⑤:親が過保護

高学歴にも関わらずワーキングプアになってしまうのは、決して本人ばかりに理由があるわけではありません。親の問題も挙がります。ここまで社会性がないくせに、プライドばかりが肥大してしまった人間になるのは、親も一因です。

高学歴ワーキングプアの人の親に多いとされる特徴が、学歴至上主義。名門私立小学校、下手をすれば幼稚園から入り、幼いころから勉強漬けにされ、中学校も高校も勉強一色。大学も取り敢えず、良い点だけを取って生きてきた子供たちの親です。

無論、大抵の親は、どこかで現実を見ています。現実を見ているから、真実、生きていく力をつけるための行動を大切にします。自然と触れ合ったり、家事を手伝ったり、そういうことを学んでいき、学ばせていきますので、ひっくり返すことが可能です。

しかし、ここに過保護が加わると、最悪です。親が勉強以外の何もさせずに生かしていくと、子供は勉強だけの価値観で世の中を測ります。勉強が出来ること自体は良いことですが、これだけに染まってしまうと、勉強以外何もない子になります。

特徴⑥:企業側に敬遠されている

ここまでは、高学歴な人の側の問題でした。しかし、やはり雇う社会の側にも、問題らしきモノが、確かに存在しています。勿論、要素としては、微々たる影響ですが、それでも高学歴な人がワーキングプアになっている事とは無関係ではないでしょう。

かつて、日本で高学歴の人が持て囃されたのは、高学歴故に持っている技能や知識を活用できたからに他なりません。だからこそ、高学歴の人には高い基本給が支払われていました。勿論、これ自体は、間違っていません。技能に見合った金銭を払うのは普通です。

しかし、高学歴が逆に足枷になってしまう場合もあります。現在のところ、企業としてはやはり即戦力になる人材を求めています。では、院卒の人間が即戦力になるのかと聞かれると、これはかなり微妙なラインです。即戦力として期待できないということでしょうか。

また、即戦力になれる人材であっても、企業側がそれを生かし切れていないという実情もあります。世の中には、高学歴な人よりも低学歴の人の方が多いのですから、如何に高スペックなモノでも扱う頭がなければ意味がありません。

企業としては、扱いきれない高スペックマシンを手元に置くよりも、扱いやすくて手になじむマシンを使いたいものです。だから、高学歴の人は企業側から敬遠されてしまい、中々職にありつけないことになります。

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高学歴ワーキングプアの原因

先の高学歴にも関わらず、ワーキングプアになってしまう人の原因を統括すると、やはり社会と本人が乖離していることが一番の理由です。社会性がなく、勉強漬けのために学歴以外の価値観を認められない。

また、変にプライドが高いため、他人の意見を聞き入れることが出来ない。一芸を磨き続けてはみたものの、それは様々な文物に転用する発想が抱けないということでしょうか。そこへ親が過保護なので、勉強以外ができないことを全肯定する。

加えて、社会の実情を知らないため、自分の能力に折り合いを付けられない。結果として、増長し、プライドだけが肥大化してしまったため、到底、受かるはずもない企業を受け続け、落ち続ける。結果、その場しのぎの糧を得る仕事を始めざるを得ない。

しかし、これを始めたら始めたで、今度は就職活動に至る筋道が立てられないという、にっちもさっちも行かない状況に、自分をどんどん追い込む結果になってしまいます。すでに、新卒という切り札を切っているので、ランクを下げるよりほかにありません。

ワーキングプアになる理由の多くは、決して自業自得ではありません。社会の歪みともいえる低賃金労働が多いことが理由です。しかし、高学歴でワーキングプアになるのは、ほぼ自業自得と言って良いでしょう。

昨今、大学進学者は増え続け、今や全入時代ともいわれるようになりました。しかし、進学する学生は、大学で「何をするのか」を考え、「何を成し遂げたいのか」を考えています。これをキチンと考えず、安易に高い大学へ行こうとするから就職で失敗する。

これが高学歴ワーキングプアの原因の一つでしょう。

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高学歴ワーキングプアは抜け出せないのか

さて、そのワーキングプア。一度でもワーキングプアになってしまうと、なかなか抜け出すことができないモノになっています。卵が先か、鶏が先かという哲学的な問題は抜きにしても、負のスパイラルは続きます。

高学歴にせよ、低学歴にせよ、お金がないからアルバイトを増やすしか方法がない。しかし、そうすると技能習得に使う時間がないから、高所得の仕事への転職ができない。結果として、更にアルバイトを増やして、対応するしか方法がありません。

特に、高学歴ワーキングプアの中でもオーバードクターの立場にいる人は最悪です。大学に行った学費などを奨学金で支払っているならば、その支払いが迫ります。しかし、収入がありませんから、とりあえずアルバイトをするしか方法がありません。

しかし、高額な奨学金を返済しつつ、研究を続けるというのは至難の業です。研究にも莫大なお金が必要です。日本は現状、研究にお金を掛けられない国なので、ほとんど研究者自身の持ち出しという状況です。

そうなると、研究職になってもお金が足りません。研究職を目指しても、一般企業への就職を目指しても、どちらを目指しても、結局、待ち構えているのはワーキングプアになるという悲しい現実です。

<下に続く>

高学歴ワーキングプアにならないためには?

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高学歴ワーキングプアにならないために必要なことは、たった一つです。それは将来のビジョンです。高学歴にも関わらず、ワーキングプアになる理由の多くは繰り返す通り、社会との乖離が原因です。

つまり、ただ漫然と大学を選ぶのではなく、大学を出て何がしたいのか、院へ行くならば、どんな研究をしたいのか、そして、その研究が少なくとも自分の将来にどのように影響するのか、という目的まで持たなければならないということです。

いくら名門大学に受かったとしても、将来を見据えて行動している人と漠然と生きている人では技能の習得にも差が出ます。自分は社会で何をしたいと考えているのかを、徹底して相手に伝えられる能力、勉強一辺倒の力では、決して成し遂げられません。

しっかりと現実に根差した、地に足付いた行動を心がけましょう。それだけで、高学歴の人がワーキングプアに陥る可能性は格段に減るはずです。

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