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【専門家記事】ロボットアドバイザーと投資家自身がETFを利用するのは何が違うの?

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目次

ロボットアドバイザーと投資家自身のETF利用は何が違うのか

ロボットアドバイザーが注目されています。現在、サービスを運営する多くの運用会社は、投資商品としてETF(上場投資信託)を採用しています。ETFは日経平均やTOPIXといった市場の指標に連動しているため、投資商品のなかでもリスクヘッジの性質が強い商品です。

一方で既に投資に慣れている人からすると、ロボットアドバイザーを利用した場合、自身でETF投資をする場合とどのような違いがあるのかわからない、という声を聞きます。そこで今回は、ロボットアドバイザーとして「ETF」を選ぶことと、投資家自身がETFを選ぶことには、どのような違いがあるのか、という点に着目しました。

ロボットアドバイザーとETFの違い


まず選択する投資商品について。ロボットアドバイザーを利用する場合も、投資家自身がETFを利用する場合も、選択する商品はあまり違いがありません。ただ、選択数は大きく異なります。投資家自身がETFを選ぶ際は、証券会社が申込可能としたETFの商品を「自由に」選択することができるのが自身で選ぶ場合の特徴のひとつです。

一方でロボットアドバイザーは申込時にいくつかの質問をして、「投資傾向」を判断します。実際の商品はその投資「嗜好」にもとづいて、ロボットアドバイザー側からお勧めのETFを提示します。納得できればサービスの利用が開始です。

「ロボットアドバイザー or ETF」を選択するポイント

それではロボットアドバイザーの利用と、直接ETFを選択するのはそれぞれ、どのようなポイントで選ぶといいのでしょうか。特徴ごとに、ロボットアドバイザーとETFのどちらが向いているのかも合わせて見てみましょう。

①選択肢の多さ ETF>ロボットアドバイザー

さまざまな選択肢のなかで、目論見書(ETFの商品特徴を示す書類)を見ながら判断したい、という場合は自身でETFを購入することをお勧めします。投資選択においては、それまでの投資実績や投資傾向を「敢えて外していく」というケースもあります。特に最近は前例のないタイプの指導者が世界のリードを取るなど、「これから」を見た投資判断が求められる場合も。ETFは個別株式ほどではないですが、世の中の動きにリアルタイムで即した商品を選ぶこともできます。

②信頼できるプロフェッショナルに投資を任せたい ロボットアドバイザー>ETF


ロボットアドバイザーが注目される前に注目されていた、証券会社の「ラップ口座」という投資手法があります。ラップ口座とは、投資商品から手続きまで、証券会社に一任するというもの。ラップ口座でETFを申し込むケースはいまだ多いですが、プロに資産運用を任せることができる反面、手数料の高さにお勧めしない専門家も多いです。

ただ、投資は敷居の高いもの。「投資は始めたいけれど、実際の煩雑な手続きは回避したい」という一定のニーズは存在します。このニーズをくみ取った方法がラップ口座です。

ロボットアドバイザーは、インターネットのサービスとすることで、ラップ口座のデメリットである手数料の高さを解決したものとも定義されています。信頼できるものに投資を任せたい。ただ可能な限り手数料は安くしたい、という方はロボットアドバイザーがお勧めです。

③なんとなく投資を始めてみたい ロボットアドバイザー>ETF

ロボットアドバイザーには、「投資人口の拡大」も期待されています。特に公的年金に対し不安感が増し、なんとか自分でも老後資金を確保しなければ…、と考える人の増えている昨今。それまで「投資は(必要とは理解しているが)、なんとなく難しそうで」という声を聞きます。

最近、ファイナンシャルプランナー(FP)として投資の話をしていると、これまで投資経験のない人から「ロボットアドバイザーは面白そうなのでやってみたい」という声を聞くことが多いです。そして、その場で新規登録を終え、最初の投資商品選びを終えると、投資成績に見入ってしまいます。

このように、ロボットアドバイザーは「なんとなく投資を始めてみたい」という気持ちを上手に汲み取った位置づけといえるでしょう。

今後はETF以外のロボットアドバイザーも主役になる?


現在はETFを投資先としたロボットアドバイザーが主流ですが、今後は様々な投資分野に拡大していくと考えられます。一定のリスクを見越したインフラ投資やコモディティ、不動産にという、いわゆる「オルタナティブ投資」といわれる分野も有力先です。実際にこれからロボットアドバイザーのサービスに新規参入しようとする業者の話をよく聞きますが、ETF以外に照準を当てているサービスプランもあります。

ETF以外のロボットアドバイザーを個人投資家に説明する際は、リスク許容度に対する考え方をしっかりと伝えることが大切です。手軽だから、手数料がかからないから、といって、ハイリスクな投資商品を選ぶことはお勧めできません。

様々な投資商品の傾向を分析しながら、今後はさらに投資家がどれくらい慣れているのかという「投資許容度」を同時に図りながら、投資先を選んでいくのか、が大切といえるでしょう。

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また、みんかねでは下記の記事のようにロボアドバイザーのサービスを具体的に比較した記事を公開しています。興味のある方は合わせてご覧ください。
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FP-MYS代表取締役社長兼CEO。 ファイナンシャルプランニング(FP)を通じ、Fintech領域のリテラシーを向上させたい個人や、FP領域を活用してFintechビジネスを検討する法人のアドバイザーやプロダクト支援に携わる。 Fintechベンチャー集積拠点FINOLAB(フィノラボ)入居。執筆実績多数。
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