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2017/11/28

世帯年収の中央値・平均【20代・30代・40代・都道府県別】

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世帯年収の中央値はいくら?

厚生労働省による国民生活基礎調査「平成28年調査」(平成27年1月1日から12月31日の所得)によると世帯年収の中央値は428万円となっています。この記事では国民生活基礎調査をもとに、働き盛りである30代の世帯年収の中央値と40代の世帯年収の中央値、そして都道府県別の世帯年収の中央値と東京の世帯年収の中央値について詳しく解説していきます。

<下に続く>

20代の世帯年収の中央値や平均は?生活レベルは?

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世帯年収の中央値は?

29歳以下の世帯年収の中央値は300万円~350万円の間です。この値は年齢階級別での世帯年収中央値で最も低い値となります。

世帯年収の平均は?

29歳以下の世帯年収の平均は343万5千円です。この数字は中央値と同じく、年齢階級別での世帯年収平均では最も低い値となります。
29歳以下では中央値と平均値に大きな開きはありません。この年代では飛びぬけて所得の高い世帯や低い世帯があまり存在していないということですね。

生活レベルは?

29歳以下の世帯年収の中央値である300万円~350万円ではボーナスなしとして計算すると月の手取り額は20万円~25万円ほどです。

仮に家賃を7万円、食費を3万円とすると10万円~15万円残ります。ここから光熱費や通信費を引いても1人であれば余裕をもって暮らすことができますね。

しかし、2人以上の世帯では食費、光熱費、通信費が増えてしまうので貯金をすると考えると娯楽費はほとんどない生活となります。

この年代で子供を設けるとなるとかなりギリギリの生活を送ることになります。このようなことも今の日本の晩婚化につながっているのかもしれませんね。

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30代の世帯年収の中央値や平均は?生活レベルは?

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世帯年収の中央値は?

働き盛りである30代の世帯年収の中央値は500万円~550万円の間です。29際以下の世帯年収の中央値よりも200万円も上がっています。

世帯年収の平均は?

30代の世帯年収の平均値は562万3千円です。30代での世帯年収の平均値は中央値をわずかに超えています。30代では世帯収入が特に高い世帯が少しずつ増えてきています。また、中央値、平均値共に29歳以下から30代にかけての伸び率が最も高くなっています。

生活レベルは?

30代の世帯年収の中央値である500万円~550万円ではボーナスなしとすると月の手取り額は32万円~35万円ほどです。この年代では結婚し、子供を設ける人がもっとも多いのでそれも踏まえて生活レベルを見ていきます。

家賃を10万円、食費を5万円とすると17万円~20万円残ります。ここから光熱費や通信費を引いても15万円近く残ることになりますが、子供がいる世帯は場合はここから学費や保険料などを引くと娯楽費はほとんど残りません。

反対に子供のいない世帯は残っている17万円~20万円のほとんどを娯楽に使うことができます。この世代では子供の有無によって生活のレベルが大きく変わります。

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40代の世帯年収の中央値や平均は?生活レベルは?

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世帯年収の中央値は?

40代の世帯年収の中央値は600万円~650万円の間です。30代の世帯年収の中央値よりも100万円上がっています。

世帯年収の平均は?

働き盛りである40代の世帯年収の平均値は671万1千円です。40代の世帯年収でも平均値が中央値を超えています。30代の世帯年収の平均値と中央値の差よりもわずかですが、大きくなっています。30代で生まれた年収の格差が40代でさらに大きくなっているのです。

生活レベルは?

40代の世帯年収の中央値である600万円~650万円ではボーナスなしとすると月の手取り額は39万円~41万円ほどです。

家賃を12万、食費を6万とすると21万円~23万円残ります。ここから光熱費、通信費、子供の学費、保険料などを引くと娯楽費はほとんど残りません。

ここでも、子供のいない世帯であれば残っている21万円~23万円のほとんどを娯楽に使うことが出来ます。この世代でも子供の有無によって生活のレベルが大きく変わります。

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<下に続く>

都道府県別の世帯年収の中央値は?東京が高い?

世帯年収の中央値は?

北から順に北海道は350~400万円、東北は400~450万円、関東は450~500万円北陸は500~550万円、東海は450~500万円、近畿は350~400万円、中国は400万円~450万円、四国は350万円~400万円、北九州は300万円~450万円です。

東京が含まれている関東ブロックが特に世帯年収の中央値が高いということはありません。最も中央値が高いのは北陸ブロックで唯一500万円台です。

ここで都市部に注目した値を見ていきます。大都市での世帯年収の中央値は400万円~450万円となっています。ここでも都市部の世帯年収の中央値が特に高いということはありません。

世帯年収の平均値は?

北から順に北海道は442万円、東北は532万円、関東は579万円北陸は645万円、東海は607万円、近畿は496万円、中国は514万円、四国は470万円、北九州は497万円です。

これを見ると関東ブロック、北陸ブロックともに世帯年収の中央値を平均値が超えています。このことから世帯年収に格差があることがわかりますが、この数字では関東ブロックより北陸ブロックのほうがより格差が大きくなっています。

ですが、東京を含む関東ブロックは人口の多さから年収が飛びぬけて多い世帯も多いのですが飛びぬけて低い世帯も多いことからこのような結果になっています。

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世帯年収の中央値・平均【20代・30代・40代・都道府県別】のまとめ

年代別の世帯年収では、平均値、中央値共に年齢が上がるほど高くなりますが、平均値と中央値の差も大きくなります。
年齢が上がるほど、世帯年収の格差も大きくなっています。

生活のレベルについては、子供がいる世帯ではどの年代でも中央値や平均値の世帯年収では生活にあまり余裕はもてません。
子供の有無が生活のレベルには大きく関係します。

地域ブロックごとの世帯年収では、中央値、平均値共に最も高いのは東京を含む関東ブロックではなく北陸ブロックでした。
ですが、東京を含む関東ブロックは人口が多いため飛びぬけて世帯年収が高い世帯が多い反面、飛びぬけて低い世帯も多いために平均値・中央値ともにそこまで高くならなかったと考えられます。

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