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2017/12/01

第一次・第二次ベビーブームの背景や団塊の世代の特徴!第三次が来ない理由は?

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ベビーブームとは?その背景は?

ベビーブームとは、一時的に出生数が急上昇する現象を指します。ベビーブームはいつ起きたか、ベビーブームの世代とは何か、ベビーブームが起きた理由やベビーブームの背景、第三次ベビーブームについてお話しします。

また第三次ベビーブームは来ないとも言われているので、それについても見ていきましょう。

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第二次世界大戦の後には世界中でベビーブームが起きた?

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第二次世界大戦が終わった後は、世界中でベビーブームが起きたといわれています。戦争が終わって平和な世の中 がもどって、その安心感から多くの人々が子供を作り、出征から帰還して久しぶりに妻と再会した兵士が子供を作ったのだともされます。

第二次世界大戦後で世界各国、ヨーロッパやオセアニア、アメリカ、日本でその現象が起きましたが、国によって微妙に年代に差があるようです。

なおアメリカでは1946年から約20年にわたってベビーブームが起き、この間に生まれた人々が後のヒッピーブームやウーマンリブ、ベトナム戦争反対運動などを巻き起こし、アメリカの文化に大きな影響をもたらしたのです。

日本では第二次世界大戦後に2度にわかれてベビーブームが起き、そのときに生まれた人たちは「団塊(だんかい)の世代」「団塊ジュニア」と呼ばれます。

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日本の第一次ベビーブームとは?団塊の世代とは?

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第一次ベビーブームはいつだった?

日本での第一次ベビーブームは、1947年~1949年とされています。やっと戦争が終わって平和な世の中を取り戻した人々は安堵感と歓喜にあふれていました。そして日本を復興させるためには 多くの人間・労働力もいる ということで、子供を作る人々が増えたのでした。

このとき生まれた世代が「団塊の世代」

この間に生まれた人たちを「団塊の世代」と呼ぶことが多いですね。堺屋太一氏が1976年に「団塊の世代」 という小説 を書き、戦後の第一次ベビーブームに生まれた人々について描いたため、タイトルからとってそう呼ばれるようになりました。

高度成長期を生き抜いた世代

団塊の世代は、日本高度成長期を生き抜いてきた世代ともいえます。戦後すぐから1970年代までで、日本は アメリカ・イギリス に迫る勢いで経済成長を遂げました。これは他には類を見ることのない急な発展だったといえるでしょう。

バブル景気で酸いも甘いも経験

そのうえ バブル時代 も経験しています。これは1986年~1991年の経済好況期で、皆さん「バブル」というのは聞いたことがあると思いますが、資産価格も高騰し、日本中が浮かれていた時代でもあります。

バブル( 英語で「泡」を意味します)だけに、そのバブルが崩壊し、一気に資産価格もダウンしてしまったわけですが、以来日本経済は20年ほど低迷したので、まさに天国と地獄を経験した世代でもあるのです。

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日本の第二次ベビーブームとは?団塊ジュニアとは?

団塊世代の子供が団塊ジュニア

団塊世代の人たちが結婚して生まれた子供たちが、文字通り「団塊ジュニア」です。世代にはややバラつきもありますが、主に 1971年~1974年 に生まれた人たちのことをいいます。毎年200万以上の赤ちゃんが誕生したので、第二次ベビーブームと呼ばれます。

団塊ジュニアの命名者は?

もともと団塊ジュニアという言葉を作ったのは、日本能率協会総合研究所に所属していた田中勝氏であり、田中氏はマーケティングプランナーでした。団塊ジュニアという名称は、内閣府発表の国民生活白書でも使用されたことがあるほどです。

団塊世代と団塊ジュニア世代の違いは?

団塊世代は地方で生まれ育った人が多いのに対して、団塊ジュニアは、都会で育った 人が多いとされます。都市圏においてはそのころ子供の数は、団塊世代のときより多かったといいます。

そのため特に大学の受験戦争は過酷を極めました。さらには大学卒業のころにバブルが崩壊したので、就職難で苦労した 世代でもあるのです。正社員として入社できなかった人は、やむを得ずアルバイトとして生計を立てることになり、「フリーター」という言葉もできました。

今ではごく普通に使われるフリーターも、団塊ジュニアの就職難から生まれた言葉だったのです。

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日本で第三次ベビーブームが来ない理由は?

ではどうして第三次ベビーブームが来なかったのでしょうか?すなわち先ほど紹介した団塊ジュニアの世代の結婚率が低下 していることと関係します。

団塊ジュニアの結婚・出産適齢期である2000年代前後の出生率はそれほど高くなく、親世代の出生数には遠く及びませんでした。

実は1997年にタイを中心として、アジア全体で経済危機が起こり、他のアジア各国に比べると影響は少なかったものの、日本も経済が低迷しました。その結果として多くの銀行や証券会社が倒産します。悪いことに同時期に消費税も上がり、バブルから立ち直る途中だった日本はチャンスを逸してしまいます。

経済の悪影響により、団塊ジュニアは就職しても収入が安定しない、出世もままならないという悩みに突き当たります。そして結婚しない人が増えて晩婚化も進み 、残念ながら第三次のベビーブームは到来しなかったのです。

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ベビーブームと関係する2025年問題とは?

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団塊の世代が75歳になる2025年

いま危惧されているのは「2025年問題」というものです。これは現在約800万人いるという第一次ベビーブームの団塊の世代がそろって75歳以上になることです。

2017年現在、厚生労働省によれば後期高齢者(75歳以上の人)が1500万人なのですが、2025年になんと合計数が2200万人まで達することになります。日本の全人口で、4人に1人は後期高齢者 になる超高齢化社会に突入することを意味するのです。

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深刻化する病院・介護施設不足

現在でも病院・介護施設不足が叫ばれていることを、皆さんご存知かもしれませんが、後期高齢者の大幅な増加は、年齢的にも病気やけがなどでこれらの施設を利用する人が増えることが予測されますよね。

それなのに医療・介護施設が足りず、医師が減っているということは、当然ながら 医療や福祉の現場がひっ迫し、パンク状態 になるのではないかと懸念されます。

医療や介護施設を増やし、社会保障制度を確立することが日本における急務です。しかし国を支える世代の人口が高齢者と比較すると少ないので、1人当たりの負担も大きいといえ、難しい局面に立っているのです。

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ベビーブームは今後来るのか?

今回は日本での第一次・第二次ベビーブームについて、どのようにして起こったのか、その背景や団塊の世代・団塊ジュニアとは何か、心配される2025年問題についてもご紹介しました。

ベビーブームが今後やって来るのかということは、経済状況を考えると必ずしも簡単ではないと予測できますが、日本の明るい未来のためにも何とか第三次ベビーブームが起こって欲しいものです。

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