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2017/12/15

カトリックとプロテスタントの違いや対立の歴史

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カトリックとプロテスタント

こちらの記事では、カトリックと プロテスタントについて触れていきます。カトリック とプロテスタントの 違い、カトリック とプロテスタントの 対立。また、カトリックと プロテスタントが多い国や、カトリックと プロテスタントにおいての牧師などの結婚の可否、カトリック 、プロテスタント、正教会の宗派の違い。さらには、カトリックと プロテスタントではどちらが割合が多いのか、カトリック とプロテスタントでの 戦争 についても触れていきたいと思います。

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カトリックとは

キリスト教における3大宗派が、カトリック、プロテスタント、そして、正教会になります。

まず、キリスト教ですが、言わずと知れたイエス・キリスト。キリスト教は、そもそもがユダヤ教が母体となっており、キリストの刑死の後、その生涯と教えに基づいて,イエスを「復活した救世主」と信じることによって成り立っている教え、ということになります。

ローマ教皇を最高指導者と仰ぐキリスト教は、世界においても最大宗派になります。キリスト教にも、カトリック、プロテスタントなどの違いがあり、現代社会においては、キリスト教の総信徒数は21億7千万人にのぼるとされています。そのうちの11億3千万人はカトリックの信徒である(『ブリタニカ国際年鑑』2007年版)と言われています。

カトリック教会の特徴としては、聖母マリアに対する崇敬の念、さらにローマ教皇を中心とした階級制度、七つの秘跡(洗礼、聖餐、堅信、叙階、結婚、ゆるし、終油)などがあります。ちなみに「神父」とは、カトリック教会の司祭の通称になります。

カトリック教会は、あの有名なる「免罪符」を発行していました。これを買うことによって、人の罪は浄化される、赦されるといって民衆から大量の資金を集めていました。

当時、十字架は、当時最も残酷な処刑道具だったのです。しかし、イエス・キリストは私たちの罪の為に身代わりとなって死んでくださった、ここに「愛」があると信じられており、これが十字架が「愛」のシンボルとなり、その十字架の上で、神の力で復活を遂げたことで、愛と希望、そして教会のシンボルとなった所以と言われています。

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プロテスタントとは

16世紀、修道士だったマルティン・ルターが、起こした「宗教改革」によって生まれた新派とも呼ばれるもの。免罪符によってお金を集めているカトリック教会に、マルティン・ルターが「お金によって罪が赦される、というのはおかしい。」異議を唱えたことが発端となります。

カトリックよりプロテスタントの方がより近代的な考え方、また共通する考え方としては「聖書をよりどころにする」点のみと言えるでしょう。

カトリックとプロテスタントにおいて、教会であったり、歌の呼び名、色んなことに細かい違いがあります。対立の歴史を紐解きながら見ていきましょう。

また、プロテスタント教会では、復活したイエス・キリストをそのまま十字架に残してシンボルにすることはない、という理由から、プロテスタント教会の十字架にはイエス・キリストがいないのです。

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カトリックとプロテスタントの対立の歴史

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イエス・キリストの教えを説いているキリスト教、その、キリスト教の歴史をみてみましょう。一言でいうと、「分派していって、分裂していった歴史をもった宗教」ともいえます。キリスト教にはとてもたくさんの宗派があると言われていますが、ざっくりと一般的にキリスト教をみると、大きな派閥として、カトリックとプロテスタントと言われています。

カトリックとプロテスタントが対立した歴史の背景に、中世ヨーロッパにおける貴族の権力の台頭があります。貴族の力が強かったため、教会も貴族を無視することが出来ませんでした。それをいいことに、貴族はやりたい放題。

その権力に業を煮やした教会側が、免罪符、を交付し始めたことが分裂のきっかけを生んだ大きな事件となったのです。免罪符を買えば罪が赦されるという決まりです。キリスト教の教えでは、キリスト教では、”罪”を厳しく糾弾するのが教えであったためと言われています。そこから人々は救われようと、免罪符をお金を出して買い、罪から逃れようとした、浄化されようとしたといわれています。

そんなカトリック教会に対して、若き修道士、マルチン・ルターが疑問を呈し、修道院の扉にそれを激しく糾弾する文書を掲げます。

「悔い改めて神を信じるだけで救われる」と説き、そこから発足したのがプロテスタント教会です。

プロテスタントの教えは、抑圧された民衆の圧倒的な支持を受けます。ちなみに、プロテスタントの意味は「抗議」です。当然、カトリック教会との間で激しい争いに発展しました。これは、圧政者と抑圧者間の代理戦争となってしまったのです。

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カトリックとプロテスタントの違い

違い①:教会装飾

まず教会の見た目ですが、そこからして違いがあります。カトリックでは、教会の作りがかなりゴージャスな感じになっているのに対し、プロテスタントではかなりシンプルな作りになっています。

内装もカトリックはかなり内部装飾を施したり、彫像がおかれています。プロテスタントでは、十字架とパイプオルガンのみ、などシンプルなところも多いでしょう。

ご想像通り、資金の豊富さにあります。カトリックでは、「罪を赦す」という名のもと、信者から資金を集めていたために、潤沢にお金があったため、装飾にお金が掛けることができた、と言われています。

違い②:聖職者の呼び名

聖職者の呼び名として、「神父」「牧師」の違いがあります。カトリックにおいては「神父」。プロテスタントがにおいては「牧師」になります。そして、神父は男性のみ(女性は修道女)で生涯独身を貫きます。牧師は男女ともになることができ、結婚もすることができるのです。これはかなり大きな違いですね。

違い③:細かい階級制度

カトリックの「神父」というのは聖職者の敬称になります。神父の中でも、細かい階級が存在し、呼び名も変わります。

カトリックは1人のローマ教皇を頂点として、三角形、ピラミッド型に組織を構成しているのが最も大きな特徴になります。対してプロテスタントには階級と言う考え方は存在せず、プロテスタントの聖職者=「牧師」のみとなります。

違い④:聖地

聖地と言われるものとして、「エルサレム」があり、ローマ教皇が居る「バチカン市国」があります。これらは言う所のカトリックの聖地であります。ですから、信者たちは「聖地巡礼」を行います。

プロテスタントには聖地という考え方はありません。ですから、「聖地巡礼」は行わないのが特徴です。

違い⑤:聖書

カトリックもプロテスタントも基本は同じキリスト教です。ですから、聖書の内容自体は当然同じです。しかし、解釈に違いがあります。

・カトリック→細かな注釈があり、カトリック教会全体で内容の解釈が統一、均一化されている、政治的要素が含まれる。

・プロテスタント→注釈はない。内容の解釈は個人の自由。特に政治的な要素は含まれない。

政治的要素を含むか含まないか、は教会内を統一するかしないか、というその当時の背景、政治的な背景も関わってきます。

違い⑥:聖書の持つ力の度合い

キリスト教徒にとって、神や聖書はとても重要です。聖書が一番、というのは共通認識です。しかし、教派によっては、影響力の順番は変わります。

・カトリックにおいては何をおいても神。その次に教会、そして、聖書、そして信者となります。

・プロテスタントにおいては、やはり何があっても神。次のよりどころは聖書です。教会と信者の立場に上下はありません。

違い⑦:儀式の呼び名

カトリックとプロテスタントでは、儀式の呼び名にも差ががあります。

カトリックでは儀式を「ミサ」と呼びます。プロテスタントでは儀式を「礼拝」と呼びます。カトリックのミサとは、本来の意味としては、パンとぶどう酒を信者に分け与える典礼のことを指します。

カトリックでは、パンとぶどう酒、というのは、キリストの血と肉、という認識なのです。それをいただく、ということですね。しかし、最近ではカトリックの儀式全般が「ミサ」と言われるようになりました。

カトリック(ミサ)では、宗教的な儀式の時間が多くを占めます。プロテスタント(礼拝)では神を讃えること、そして、祈りを捧げる、聖書朗読、さらに、聖書説教の時間にほとんどの時間を費やします。

違い⑧:歌の名前

カトリックでは、歌を「聖歌」と呼び、プロテスタントでは、歌を「讃美歌」と呼びます。典礼、⑦で記した、典礼の時の祈りの言葉、その言葉をメロディを変えて歌うのが聖歌になります。讃美歌は、歌詞もメロディも多種多様です。讃美歌は聖歌とは違い、祈りの言葉ではありません。神を称える言葉が歌詞に使われているのです。

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違い⑨:パンとぶどう酒

カトリックでは、パンとぶどう酒をキリストの肉と血として認識されており、それを信者に分け与える典礼のことをミサと言っていました。

対して、プロテスタント。あくまでも、パンとぶどう酒はキリストの象徴でしかありません。「聖餐式(せいさんしき)」と呼ばれる同様の儀式が存在することにはしますが、あまり形にはこだわっていません。月の第一日曜日だけに行われる場合が多いのも特徴となっています。

違い⑩:懺悔室

カトリック教会内には「懺悔室」なる部屋が存在します。プロテスタントでは誰でも、直接罪の赦しを神から受けることができるので、懺悔室は元々ありません。それが大きな違いです。

違い⑪:十字架

一目見てわかるのが十字架です。キリストがはりつけにされている十字架はカトリック、十字架のみのものはプロテスタントです。

カトリックでは、キリストが十字架の上で私たちの身代わりとなって死んでくださり、神の力でこの「十字架の上で復活を遂げたことが愛の証」と前述しましたが、それ故に、はりつけにされたイエス・キリストは、カトリック教会にとっての愛と希望の証でもあるというわけです。

それに対して、プロテスタントでは、復活されたイエス・キリストを残す必要がないと考え、シンプルな十字架だけがおかれるようになったといわれています。

違い⑫:偶像崇拝

カトリック教会には、聖母マリア像が置いてあります。しかし、カトリックにおいても、「偶像崇拝」が認められているわけではないのです。ポイントとしては、「キリストや聖母マリアを通して神に祈りをささげる」という意味であって、その像自体を拝んでいるのではなく、その像を通して、キリストや聖母マリアに祈りをささげている、という意味合いです。

プロテスタント教会では、聖書を重要視するため、聖書にある言葉「あなたは自分のために、刻んだ像を造ってはならない」。この言葉をとても重要視しているために、どこのプロテスタント教会でもキリストや聖母マリアの像を見ることがないのです。

カトリックとプロテスタントの違いとして、キリストの有無、マリア像の有無でもどちらの教派なのかを見分けることができます。

違い⑬:天主堂

日本では教会の呼称で「天主堂」とよばれている教会は、カトリック教会だということはご存知でしょうか。

日本では昔、神様のことを「天主」と呼んでいました。それに習って。教会は「天主堂」と言われるようになったのですが、日本にキリスト教が入ってきた時代にはは、まだプロテスタントが存在していなかったという時代背景があります。ですから、天主堂、といったらすべてカトリック教会なのです。

違い⑭:十字

キリスト教を信仰されてる方々は、十字をきる印象がありませんか?しかし、ここにも、カトリックとプロテスタントの違いがあります。カトリックでは十字をきります。しかし、プロテスタントでは十字は切りません。

これも、プロテスタントがカトリックから離れる時に、聖書かかれていないことはやらない、という考え方です。

ですから、十字を切るかきらないか、でどちらかを見分けることができますね。

違い⑮:マリアへの認識

マリア様は神の母として、他の聖人よりも尊敬されているだけで、
神として礼拝しているのではない。ということをカトリックにおいても、認識しておかねばなりません。カトリックの信者にも、「神に対する礼拝」と「マリア様などの聖人に対する尊敬」は全く違うことを徹底的に教えているのだそうです。

そして、プロテスタントにおいては、マリア様は人、という認識ですから、根本的に認識が違うのですね。

違い⑯:カトリックとプロテスタントの信者

特色からしても、信仰している人が多い国をまとめてみましょう。

プロテスタント:アメリカ、ドイツ、英国、北欧諸国、カナダ、韓国等。主にゲルマン系。

カトリック:フランス、イタリア、ポーランド、フィリピン、スペイン、南米諸国、アイルランド等。主にラテン系。

ちなみに正教はロシア、ギリシア、アルメニア、シリア、エチオピア等。スラブ系及びキリスト教の歴史の古い国。

違い⑰:カトリック、プロテスタント、正教会

カトリック、プロテスタントにさんざん触れてきましたが、あと一つ、正教会、という宗派があります。東方正教会は、古代ギリシャの文化的伝統を背景に、コンスタンチノーブルを首都する東ローマ帝国(ビザンツ帝国)の国教として長らく発展してきたものです。

正教会の特徴を、こちらで少しだけ。聖書だけでなく正教会が認めた「聖伝」を拠り所としています。

古代キリスト教の教えをそのまま伝えること、それが聖伝です。また、イコンという聖画像が特徴的になっています。イコンとは天使やキリストといった教会史のなかであった出来事を絵にしたもので、イコンそのものは信仰の対象にはなりません。あくまで描かれた原像、祈りを捧げます。

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カトリックとプロテスタントの割合は?

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世界の宗教分布上では

現在、世界の総人口は67億人を超えるまでになっています。現代世界の宗教分布を見てみると、最大の宗教グループはキリスト教、と位置づられています。これは、世界総人口の約33%を占めることになります。次いで、第二位はイスラム教、ついでヒンズー教、仏教。民族宗教その他と続いています(『ブリタニカ国際年鑑』2004年版によるデータ)。

ヨーロッパ

これを地域別に見てみましょう。ヨーロッパの7億3千万人のうち、ローマ・カトリックが約40%、プロテスタントが約10%、東方正教会が約22%、イギリス国教会(聖公会)が約4%で、全体の約75%がキリスト教徒です。

北アメリカ

北アメリカの3億3千万人の内では、カトリックが約24%、プロテスタントが約22%ほどです。北アメリカの約半数が、何かしらの形でキリスト教会とのかかわり、繋がりを持っていることを表しています。

ラテン・アメリカ

ラテン・アメリカ(メキシコ、中央アメリカおよび南アメリカ、西インド諸島など)の五億五千万人の内訳は、八七%がカトリック、一〇%がプロテスタントで、その他は三%弱に過ぎません。

日本

日本人の場合、お葬式は寺で営むかと思えば、クリスマスやイースターを取り入れたり、神社や寺へとお参りに行ったり、教会での結婚式にも抵抗なく参加します。ある意味、「無神論者」を唱える人も数多くいるのが現状ですし、生活をみてもいろんなものが入り乱れているなあという印象です。ですので、正確なデータというのはどこを探しても見当たらないのが現状です。

しかし、世界的にみると、「無神論者だ」と言っているのは、宗教的なアイデンティティを持っている人たちからみると、「自己中心的」にうつります。国際化が進んでいる今だからこそ、キリスト教信者ではないにしろ、歴史的背景や最低限の知識は身に着けることが必要に鳴ってくるかと思います。

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キリスト教と一口にいっても違いがある

調べていって、キリスト教といっても、カトリックとプロテスタントの細かな違いがあったり、知らないことがたくさんあったのではないでしょうか。世界と違って、人により宗教の根付き方が違う日本。知らないことも受け入れて、世界に目を向けることは非常に大切なことなのではないかな、と思います。多様な価値観、それこそが現代社会におけるキーワードなのです。

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