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2017/12/04

日本と中国が受注を争ったインドネシア高速鉄道・新幹線のその後!現在は?

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目次

日本と中国が争ったインドネシア高速鉄道とは?

インドネシアで高速鉄道が建設されるのを知っていますか?インドネシア高速鉄道は中国が受注し建設することになったのですが、インドネシア高速鉄道の現在・インドネシア高速鉄道の進捗状況はどうなっているのか、ご紹介します。

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東南アジアで初めての高速鉄道がインドネシアに?

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インドネシアで高速鉄道が作られることは、インドネシア政府によって2015年7月に発表されました。東南アジアではなんと 初の高速鉄道ということでそのニュースは国際的に話題を呼びました。

区間は首都・ジャカルタからバンドンの間150kmを走ることになっており、ゆくゆくはスラバヤまで延線することも計画されています。

建設はどこの国が請け負うかというのも熱い視線が注がれました。日本と中国が高速鉄道のシステムをインドネシアに提案し、入札を争った結果いったんインドネシア政府は高速鉄道の計画を撤回します。

しかし撤回してすぐに 中国の案を採用したというちょっと波乱含みのスタートで高速鉄道のプロジェクトは幕を開けたのです。

なぜ東南アジアでは快挙ともいえるインドネシアの高速鉄道計画が、このような不思議にも思える展開を見せたのでしょうか?

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インドネシア高速鉄道を巡って日本と中国が対立?

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日本はかねてからインドネシアに対して新幹線を輸出することを提案していました。2009年にはジャカルタからスラバヤの間に高速鉄道を走らせることも視野に入れており、インドネシアでも 一番人口密度の高い地域 だけに、新しい鉄道の誕生が待ち望まれていたのです。

当初は日本案が有利だとされていたのですが、2014年に政権交代しジョコ・ウィドドが大統領に就任すると、日本案では費用が高すぎるという決定に達します。

2015年に中国が受注の入札に参加することが決定し、ジョコ大統領は北京と東京を訪問し会談をするものの、安倍首相との会談で高速鉄道における計画は残念ながら進展しませんでした。いっぽう習近平国家主席と会談したのち、中国はインドネシア高速鉄道を支援するとセンセーショナルに宣言をします。

日本の案と中国の案は最後まで激戦し、ロビー活動でも火花を散らします。ところがインドネシア政府は急きょ高速鉄道の計画をとりやめ、低速鉄道で計画を変更すると発表するのです。

それからも中国は水面下で交渉を続けたようで、インドネシア政府の経済負担をできるだけ軽くするように新しい高速鉄道案を提出した結果、ついに中国案が採用されたのでした。

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インドネシア高速鉄道は中国が受注決定!

日本と熾烈な争いをして勝ち取ったインドネシアの高速鉄道計画は、採算面のリスクを負う ことで中国側は見事受注が決まったのです。インドネシア以外の東南アジア各国にも国力をアピールするべく、中国は新しい案を練ったのでした。

高速鉄道以外の車両、路面電車などの輸出もインドネシアにしようと中国は虎視眈々と狙っていたのです。高速鉄道建設のためにインドネシアの国有企業連合と合弁会社も設立し、国家開発銀行でおよそ7割の融資をおこなうことにしていました。

自国以外の建設事業でこのパーセンテージはかなりの負担といえるでしょう。

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中国のインドネシア高速鉄道建設は進んでいない?現在は?

しかし受注は勝ち取ったものの、中国での高速鉄道建設はいっこうに進んでいません。2016年1月に盛大に起工式は開催されましたが、進行状況は微々たる もののようです。資金面でも当初の計算とは大幅にズレが生じており、用地買収も思うようには進んではいません。

また中国は高速鉄道の安全策や規格についての文書を、インドネシアの運輸省に提出したのですが、使用された言語は中国語でした。そのため再提出となり、新しい文書の提出に数ヶ月要したことも問題視されています。

加えてターミナル駅となる予定のジャカルタ市内の一部は、空軍用地と重なっている地域があり、防衛上の理由からインドネシア側は明け渡しを拒んでいるという事情もあるのです。

そういったことは最初にわからなかったのか?という疑問も第三者である私たちには浮かびますが、以上のようなことから遅々として高速鉄道の建設は進まずに、まさに暗礁に乗り上げている状況といえるでしょう。

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インドネシア高速鉄道の現在の進捗状況は?今後どうなる?

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2016年7月に建設許可がおりたものの、まったく進んでいない中国による高速鉄道の建設には、さすがのインドネシア政府も首をひねらずにはいられないようです。2017年12月には確保しなくてはならない土地も、ほとんどはまだ確保できていない状況ということで、こんな状態では無理もありません。

インドネシア政府は、2017年に入って再度高速鉄道計画について実現の可能性を探るべく「事業可能性調査」を開始させており、日本と共同で調査を進めたいとの意思を表示しました。

中国のずさんな計画・予算の見込み違いなどによって、落胆したインドネシア政府が 日本への期待が大きく膨らんでいる とのことで、このチャンスを日本としてはぜひとも活かしたいところです。

中国の高速鉄道輸出計画は実はアメリカでもあり、ロサンゼルスからラスベガスを結ぶ区間も、中国の会社がアメリカで手がける初の高速鉄道ということで注目されました。

しかしパートナーであるアメリカの企業が「事業継続はむずかしい」と合弁解消を発表してこちらもとん挫したので、実は進んではいないのです。

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インドネシア高速鉄道はいつ開通するのか?

今回は東南アジア諸国で待望のインドネシア高速鉄道についていろいろお話ししました。日本と中国が競り合った結果で中国が勝利したものの、中国の計画ではスムーズに進まず、再度日本に追い風が吹いているといったところでしょうか?

鉄道の建設ですから長い年月が必要ですし、一筋縄ではいかない計画ではありますが、日本側は綿密な計画を立て今度こそ高速鉄道建設の受注を目指してほしいものです。

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