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2017/12/07

ドミニカ共和国の治安は良い?悪い?旅行スポットや物価は?

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目次

ドミニカ共和国の治安とは?

スペインの南アメリカ侵略の拠点となった島で、首都のサント・ドミンゴは南北アメリカ大陸で最も早く植民地化された都市です。そのためドミニカ共和国にはアメリカ大陸で最初の大学や大聖堂が建設されました。小アンティル諸島の「ドミニカ国」と区別するため「ドミニカ共和国」と呼ばれます。

ドミニカ共和国の治安は良いのでしょうか?日本の外務省が発表する治安レベルは?観光や旅行は安心して行ける治安の国なのでしょうか?同国の物価や経済状況を絡めて紹介します。

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ドミニカ共和国の治安は良い?悪い?

近年における犯罪発生率の増加

近年では悪化の傾向にあるようです。殺人事件こそ2011年から減少に転じているものの、銃器の所持率が高いことから拳銃を使った強盗などの犯罪発生率は高く、社会問題になっています。要因としては麻薬に絡む犯罪の増加、米国からの強制送還者やハイチからの不法移民による犯罪の増加が考えられます。

社会問題に対する国民の抗議デモ

政府は警察だけでなく軍の力を借りて治安維持を図ろうとしていますが、効果は限定的なようです。麻薬がらみによる抗争により流れ弾に当たって死者が出る事例もいくつかあり、こういった社会問題に対する抗議デモがさらに治安を不安定にさせている部分もあります。

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首都や大都市の治安状況

首都サント・ドミンゴやドミニカ共和国第2の都市、サンティアゴ市などでは強盗事件の他、麻薬密売等に絡む殺人事件の発生件数が多く、首都やサンティアゴの治安は決して良いとは言えません。ただ同国において大規模テロ活動の報告は今のところありませんが、渡航、滞在するには十分な注意が必要です。

外務省の治安評価

ドミニカ共和国の治安に対する外務省の評価はレベル1です。大規模テロ活動や内戦などの紛争はないが、一般犯罪者による犯罪発生率が高いためです。十分に注意して渡航してくださいという評価です。

ドミニカ共和国はどういう国?気候などは?

ドミニカ共和国の地理・気候や人口

ドミニカ共和国の地理

ドミニカ共和国は西インド諸島のイスパニョーラ島東部に位置します。イスパニョーラ島西部はハイチで国境を接しています。東側はモナ海峡を隔てプエルトルコ、西側はウィンドワード海を経てキューバが、ジャマイカ海峡の向こうにはジャマイカがあります。

ドミニカ共和国の気候

気候は熱帯のサバンナ気候になりますが、海岸からの距離と標高によって高山性と海洋性に区別されます。日中の最高気温は年間を通じて30度を超えますが、海岸沿いでは海洋性なので比較的温暖で過ごしやすくなります。ドミニカ共和国は雨期は5月から11月で、6月に入るとハリケーンに襲われます。12月から3月は乾季となりますが北大西洋寒気団の影響下に入ります。

ドミニカ共和国の人口

1794年には国内人口はわずか100,000人程度で、うち35,000人が白人、解放奴隷とムラートが40,000人弱、黒人奴隷が30,000人でした。当時ハイチの人口は50万人を超えていました。第二次世界大戦後には急速な人口増加が始まり、現在は1,000万人を超えハイチを抜き去りました。

ドミニカ共和国の歴史や経済

コロンブスの上陸

ヨーロッパ人として初めてイスパニョーラ島に上陸したのはクリストファー・コロンブスでした。1496年には現在の首都であるサント・ドミンゴが建設され、初のスペイン人植民地となります。英西戦争の際にはフラン人海賊が定住し、1697年のライスワイク条約でイスパニョーラ島の西側がフランス領、東側3分の2がスペイン領となります。

ドミニカ共和国の独立

やがてイスパニョーラ全島がフランス領となりますが、1804年にハイチ革命によりフランス軍が破れ、1821年にはスペイン人ハイチ共和国として独立します。しかしドミニカ共和国は相次ぐハイチとの戦いに疲弊すると再度スペインに併合を求めます。1875年にようやくハイチとの間で平和条約が締結されドミニカ共和国は独立しました。

アメリカとの関係と暗黒の時代

20世紀に突入すると経済的な問題からドミニカ共和国はアメリカの保護国となります。第一次世界大戦が終結するとヨーロッパ列強の進出を恐れたアメリカは軍を派兵し、ハイチ、ドミニカを占領します。その後クーデターやドミニカ内戦や政敵の暗殺が繰り返されドミニカ共和国は暗黒の時代に入ってしまいます。しかし1986年の選挙でバラーゲルが勝つと、観光業、ニッケルの採掘などを柱に経済の回復に向かい、現在に至ります。

ドミニカ共和国の経済

ドミニカ共和国の産業は主に農業が中心となっています。経済的には農産物の輸出と観光、そしてニッケルの輸出で成り立っており、外貨の獲得源となっています。特に農業人口は全人口の7割近くを占め、輸出品の砂糖は輸出全体の半分近くを占めています。

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ドミニカ共和国の宗教や伝統

宗教は全人口の65%近くがローマ・カトリックの教徒で、94%がキリスト教です。迫害を受けたユダヤ人も1930年代後半にドミニカ共和国に住みつくようになり、ユダヤ教の信者も多くいます。

一方でドミニカ共和国の伝統は何といっても、2月に行なわれる謝肉祭のパレード、いわゆるカーニバルでしょう。もともとこの伝統は中世のヨーロッパから受け継いだものです。

旅行者が知っておきたいマナーなど

知っておきたいマナーではありませんが、旅行者が知っておきたい知識はドミニカ共和国の言語についてです。スペイン語が公用語となっていますが、ドミニカ共和国の国民同士ではカリブ・スペイン語の方言とも言えるスペイン語ドミニカ共和国方言が使われます。移民も多いためヨーロッパの言語、フランス語、イタリア語、英語、ドイツ語を話す人も多いようです。

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ドミニカ共和国旅行で気を付けたいこと!

一目で観光客とわかる服装はしない

強盗、ホールドアップが多い国です。できるだけ貧乏感が滲み出るような服装で出かけましょう。ウエストポーチは厳禁です。ここに貴重品がありますよと言っているようなものですから。

単独行動はとらない

単独行動は強盗の餌食です。万が一強盗に出くわしたら諦めてお金を渡しましょう。ですからくれぐれも大金や高価な腕時計などは持ち歩かないことです。

夜間の外出は控える

都市部は犯罪の夜間の発生率が高いので、夜の外出はできるだけやめてください。明るい時はなかなか悪いことはし難い、というのが人間の心理です。

危険なエリアには近づかない

犯罪が多いのは首都サント・ドミンゴの旧市街地、川沿い、海岸などです。どんな素晴らしい思い出をつくっても犯罪に巻き込まれればすべてパアになります。危険なエリアには近づかない勇気も大切です。

乗り合いタクシーの利用は避ける

外国人が乗り合いタクシーで強盗被害にあう確率は高いです。地元民気分で乗り合いタクシーに乗車することはできるだけ避けてください。

ドミニカ共和国で治安の良いおすすめ観光スポット

おすすめ①サント ドミンゴ

中世のヨーロッパを彷彿させる町並みが魅力です。歴史的建造物があちこちに見受けられ、ユネスコの世界遺産にも指定されています。

おすすめ②ロス・トレス・オホス公園

ロス・トレス・オホスは3番目という意味のようです。公園内の洞窟の中に3つの湖があるという神秘的な光景が広がります。

おすすめ③プンタ・カナ

日本人には穴場のリゾート地の一つです。眼前にカリブ海の青い海を湛えるプンタ・カナはイルカと一緒に泳げるという珍しいアクティビティがあり、インストラクターもいるので安心して参加できます。

おすすめ④サオナ島

バヤイベビーチからクルーズボートで90分のところに浮かぶ別名「パラダイス・アイランド」と呼ばれる青い海に囲まれた美しい島で、ドミニカ共和国の自然保護区に指定されています。

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ドミニカ共和国の物価はどう?

正直に言ってドミニカ共和国の物価は高いです。もちろん観光客相手の食べ物や土産物屋の物価が高いのは仕方のないことですが、庶民が買い物をするマーケットの食材も働く人々の最低賃金を考えると高すぎます。どうやって庶民は毎日のやりくりをしているのか心配になってしまうほどなのです。

政府が定めた最低賃金は6,000ペソ程度、日本円にして2万円ほどです。この賃金で5人家族が1ヶ月生活をしていくのにはどうしても無理があると考えざるを得ません。まあまあ安いなと思うのはフルーツくらいのものです。

ドミニカ共和国のインフレ率

食堂は中華街に行けば50ペソ程度(130円くらい)で一品が食べられますので、バックパッカーは何とかやっていけると思いますが、現地の人で大きな家族を抱えている人の生活は苦しいはずです。インフレ率は2016年世界銀行の調べでは1%台に落ち着いていますから、インフレのせいではないようです。

ドミニカ共和国の治安は良い?悪い?旅行スポットや物価は?のまとめ

ドミニカ共和国は日本外務省が評価する治安レベルはレベル1で、渡航や滞在をやめてくれとは言っていませんが、十分に注意が必要ですと警告しています。これはイスラム過激派などによるテロ行為などの事例が発生しておらず、一般の犯罪者レベルの凶悪犯罪が多いことを表しています。

経済は国民の個人所得が世界水準の6割程度にしか達していません。しかも物価は妙に高いのです。産業も国民の7割以上がいわゆる小作農で、ほんの一部のお金持ちが土地を所有しているようです。ただ観光に行くには確かに魅力的な国です。カリブ海に囲まれた素晴らしい自然と中世ヨーロッパの町並み、欧米人に人気のリゾート地であることも頷けます。

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