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2017/12/07

「しております」の意味や使い方!「しています」との違いは?

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目次

ビジネスで使う「しております」の正しい使い方や敬語

ビジネスの場で「しております」という言葉をよく言ったり聞いたりする思いますが、その意味や使い方についてきちんと説明できるでしょうか。「しております」という言葉はいったい謙譲語なのか、それとも丁重語なのか?「しています」や「しております」との違いとは?「させていただいております」は合っているのかなど、詳しくご紹介します。

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「 しております」の意味は?

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「しております」という言葉の意味についてご説明します。「して」と「おります」の二つに分けてみるとわかりやすいかもしれません。

「して」というのは何かをする、つまり動作を表していますよね。「おります」というのは今やっている動作が進行している状態を表しています。よって「しております」は、仕事や作業・動作などが現在進行中・継続中であることを意味しています。

「 しております」と「しています」の違いと例文

「しております」と「しています」を比べて違う部分は「おります」と「います」というところですね。まず「います」というのは「いる」に「ます」という丁寧語をつけた言い方です。「おります」は「おる」に丁寧語の「ます」を付けていて、見た感じ非常に似ています。

この二つはどちらを使っても丁寧な表現ではあるのですが、「おる」というのは丁重語と呼ばれるものなのです。これは単なる丁寧語ではなく、謙譲語に似ているのですが、相手への敬意を示す表現方法です。よって「しております」の方が「しています」よりも、丁寧さや敬意がより増している感じがするんですね。

「おります」、「います」という言葉ですが、例えば「夫は家におります」とか「子どもは3人います」というように、もともとは人などが存在するという意味です。それが、状態・動作などを表す言葉の後ろにつくことで補助動詞となり、その状態や動作がまだ続いていることを表現する言い方となります。

ではどう言った使い方をするのか見てみましょう。例えば、相手が割と親しい人や、立場が同等か目下の人である場合は「うちの家族はみんな元気にしています」という言い方をします。もし相手が会社の上司やお世話になっている先輩である場合は「うちの家族はみんな元気にしております」という方が相応しいでしょう。

また、何かお祝いをいただいたりしたときのお礼で「この度のお心遣いにはとても感謝しております」と言うと非常に丁寧なので、自分より立場が上の人へ対して使うといいですね。友人などには「子どもの出産の際にお心遣いをいただき感謝しています」という言い方で十分気持ちや丁寧さは伝わりますよ。

このように、相手の立場が自分より上なのか、同等・あるいは下なのかということで使い分けをするといいでしょう。

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ビジネスで使う「しております」を正しく使えている?

この表現もよくビジネスシーンで使われますが、みなさんは正しく使っている自信があるでしょうか?

例えば「お待ちしております」という表現について考えてみましょう。これは「待っている」の謙譲語です。動詞の前に「お」をつけて「お〇〇する」という表現は、基本的な謙譲を表す形なので、ビジネスの場でお客様や上司に対して使うと、相手を立てる言い方なので正しいです。

メールで返信をもらいたい場合や、お店などお客様の来店を期待する場合などに「お待ちしております」という言葉を使うと、相手も気持ちよく受け取ることができます。「心よりお待ちしております」とか「お待ち申し上げております」と言うと、さらに気持ちがこもった感じがしますね。

ちょっとくどいのでは?と思う人もいるかもしれませんが、これは正しい使い方です。「申し上げる」も謙譲語なので、このように言うと自分を下に見てより相手を立てる、より大きな敬意を表す表現となります。このような言い方もマスターして、時と場合によって使い分けられるようになるといいですね。

正しい日本語・敬語は最低限のビジネスマナー!

敬語は難しい、というのが多くの人の本音ではないでしょうか。確かに完璧にマスターするのには時間がかかるかもしれませんが、正しい日本語や敬語を使えるというのは強みになります。

誰と話をするときでも、敬語がきちんと使えている人は相手を決して不快な気持ちにさせません。自分を立てられるとやはり気持ちが良いですし、「この人は信頼できるな」という印象を与えます。

それに、相手を敬う気持ちを常に持っている人は、相手の立場に立って物事を考えられたり、思いやりの気持ちで人に接することができるので、社会生活を送る上で重要な人間関係を上手に築くこともできます。

また「自分は正しく敬語を遣えているか」といつも意識している人は、一つ一つの仕事に対しても、節目節目で確認をしながら、責任を持ってしっかりやり遂げる人が多いので、信頼につながります。

言葉遣いというのはその人の人間性や心を表すといっても過言ではありません。「敬語が苦手だな」と思っている人は、積極的に勉強してぜひ大切なのビジネスマナーの一つと認識してしっかり身に着けることをお勧めします。

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「しております」は正しい?使い方や例文

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「しております」というのは、結論から言うと正しい敬語です。これも謙譲語で、動作や状態が続いていることを表します。具体的にどういった使い方をするのか例文を交えて紹介していきます。

電話の相手が社長への取次いでほしいと言ったけど社長が不在の場合「申し訳ございません。社長の〇〇(呼び捨てにすること!)はただ今席を外しております」という使い方をします。

取引先の相手から注文の変更を依頼された場合「商品はすでに発注しておりますが、担当者に一応確認してみます」と言うと丁寧に聞こえますね。

「またお会いできるのを楽しみにしております」という一文をメールの最後に添えたりすると、柔らかく温かい雰囲気の文章になるのではないでしょうか。

「いたしております」は正しい?使い方や例文

例えば「お待ちいたしております」という表現もビジネス会話やメールでよく聞きますよね。ここで出てくる「いたしております」はこのように使ってもいいものなのでしょうか?

「いたす」は謙譲語でもとは「する」という動詞です。「おります」は先ほど説明した通り「いる」の謙譲語でしたよね。これでは謙譲語が重複しているような感じがしますが、違う意味の言葉が組み合わさっているので正しい敬語なのです。問題なく使えます。

ビジネス会話では「このたびのご行為には感謝いたしております」「大変ご無沙汰いたしております」、といった使い方をよくしますね。

「しておられます」は正しい?使い方や例文

「データは先輩が入力しておられます」といった敬語を使うことがありますが、これは正確な使い方といえるのでしょうか?

「おられる」を二つに分けて考えましょう。「おる」は謙譲語で元は「いる」です。「られる」というのは尊敬を表す助動詞で、文法的に「おられる」は間違いではありません

ただ、「何だか耳障りに聞こえる」とか、「間違っているんじゃないかと不安になる」という声をよく聞きます。そう思うなら「していらっしゃる」と言えば間違いありません。

例えば取引先に電話をかけて「〇〇さんは在席しておられますか?」と「在席していらっしゃいますか?」はどちらも正しい敬語ですが、後者の方がどちらかというと聞き心地も良く、ワンランク上の敬語と言えます。

「させていただいております」は正しい?使い方や例文

この表現もビジネスの場でよく耳にしますが、いったい正しい掴方なのでしょうか?これは相手の許可を得て、それによって自分が恩恵を受けるという意味で使うなら間違いありません。

例えば「ご準備させていただいております」とか、「日程を調整させていただいております」という場合は、相手の意向を聞いて許可をもらった上で自分が恩恵を受けるので、正しい表現です。

一方「パンフレットは昨日お渡しさせていただいております」という表現ですが、こちらはちょっとくどい感じがしませんか?物を渡す行為について相手の許可は必要ないので、この場合は「パンフレットはすでにお渡ししております」とか「お渡ししています」という言い方でOKです。

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ビジネス敬語に関するおすすめの本紹介

『マンガでわかる仕事の敬語』

アルバイトにしても正社員にしても、社会に出て働く以上ビジネス敬語をマスターしておくことは不可欠です。取引先の相手、社内で同僚や上司に対して、電話での対応、メールで書く文章など、その場そのときに合わせてどんな話し方や書き方が必要なのか、ということを漫画を取り入れてわかりやすく解説している本です。

すぐに使える言い回しや例文がたくさん掲載されているので、実践的に使える本として、就職活動をしている学生から新入社員、アルバイトで働く人から若手のビジネスパーソンまで幅広く受け入れられています。

勘違いや知らないうちに間違った敬語を使っていることがよくあります。恥をかくことがないよう、きちんと勉強をして正しい日本語、正しい敬語を使いこなしましょう。

マンガでわかる仕事の敬語
Posted with Amakuri at 2017.12.6
本郷 陽二
日経BP社

「しております」の意味や使い方!「しています」との違いは?のまとめ

「しております・しています・しておられます・させていただいております」など似ている表現について、正しい使い方が確認できたでしょうか。いつどんな時に使うのが相応しいのか、きちんと理解して正しく使っていきたいですね。

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