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【専門家記事】目指せドラえもんとのび太の関係。ロボアドを上手に活用する方法

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20代から40代の方は夕方に家に帰ると、テレビに夢中になったネコ型ロボット。仮にのび太が青年になって「お金を殖やしたい」と思ったとき、ドラえもんはロボットとして、投資に関しても的確なアドバイスをくれるのでしょうか。

ただ、投資で失敗してドラえもんの責任にするのはとても可哀そう。のび太は「自己責任」で投資を進めるべきです。ここに、ロボアドことロボットアドバイザーを上手に使う方法があります。

ロボアドは「全権委任」ではない


ロボアドは全権委任ではありません。申込みをするといくつかの質問によって「投資嗜好」とお勧めの投資信託が提案されますが、投資家は投資診断を繰り返すことで、これを選ばない選択肢もあります。例えるならば依存ではなく「共存」。

投資に慣れてくると、自分がそれまで投資していた分野から離れて「逆張り」をすることもポートフォリオの組み方としては大切なポイントです。

ただ、手数料が低いことはロボアドのメリットのひとつ。ポートフォリオのうち、売買指示の多い資産分野は必然的に手数料が高くなるため投資している一部の資産、その部分「のみ」をロボアドに任せるというのも方法のひとつです。

ロボアドを使うからこそ、「ポートフォリオの分散化」を

前項にも繋がりますが、ロボアドを使うからこそ「ポートフォリオの分散化」は大切です。ロボアドでETF(上場投資信託)に投資した場合は、相対的にリスクは抑えられますので、自身で直接投資株を選んだり、少しリスクの高い投資方法を選んだりといった積極的投資が可能となります。

ロボアドに任せる部分は労力がかからないため、それ以外の部分の情報集め、分析にかけられる時間が増えるというメリットも。

決めるのはロボアドではなく、投資家自身


これからロボアドを始めたい、という相談を受けることはありますが、なかには「失敗しない運用方法を教えてくれる」という誤った解釈を持っている人もいることが気になります。

ロボアドは投資家の嗜好をもとにした「最適解」を提唱するため、そのベクトルで投資するかどうかはこれまでも述べた通りのび太ならぬ投資家自身が決めること。少なくとも、ロボアドに一任することは、「投資リスクを回避してもらう」こととイコールではありません。

ここにロボアドを上手に使うための一番のポイントがあります。それはロボアド登場以前、自身で「足」を使って集めていた情報は引き続き収集し、投資先の選定に役立てるようにすること。もちろん、ここには多くの情報を得ることのできるインターネット情報への付き合い方も含まれます。ただ、ネットは不確実な情報も多いため、情報を鵜呑みにするだけでは危険。全体としてネットリテラシーを常に意識すること、自分で考えるという「+α」も忘れずに。

ロボアドの存在を「周囲」と共有する


ドラえもんはのび太との関係性のほかにも、さまざまな個性を持った登場人物が現れます。ロボアドにしても一緒。筆者の友人の個人投資家は、現在ロボアドを利用しています。ロボアドによる嗜好判断やアドバイスの結果を投資家仲間と「共有」し、客観的に見ることで投資先の状況算定を強化しているといえます。

これは投資家仲間にしても同様。これまで何年にもわたって投資を続けてきた人にとっても、ロボアドは斬新で「ちょっと始めてみようか」という対象になるもののようです。たとえるならロボアド+個人投資家+投資サークルのような構図に組み込むと、より効果的にロボアドを楽しむことができると考えます。

今後、ロボアドは現在の主流であるETFだけではなく、様々な分野(投資方法)へ拡大していくと予想されています。すると「どのロボアドがいいのか」という判断軸が必要となりますが、なかなか個人投資家ひとりには難しい判断です。そこで「投資仲間」を作ることで、お互いをアドバイザー役とする側面に加え、新しい投資方法に対するリスクヘッジを設けることができます。

とはいっても、百聞は一見にしかずという言葉があります。まずは一度、ロボアドを実際に試してみることとしましょう。最初から投資ポートフォリオ上に目立つような大きな割合分を掛ける必要はありません。未曽有の低金利を記録している昨今(最近は上昇の機運も現れているとは言いますが…)、そういえば存在自体を忘れていた定期預金口座があるはずです。その口座をロボアドに切り替えることで、経験値を貯めてはいかがでしょうか。

ただ、その時には原資を「当面の必要のないお金」として再確認することが大切です。本来、資産運用は生活費を切り詰めて行うものではなく、いわば「余剰金」として余裕のある資金を充てるもの。そのお金をロボアドに投資することで、原資を「活かす」ようにしましょう。その時に今回お伝えしたポートフォリオや投資仲間を作ることが、「ロボアドを上手に使う方法」として付帯的な位置づけになると思います。

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また、みんかねでは下記の記事のようにロボアドバイザーのサービスを具体的に比較した記事を公開しています。興味のある方は合わせてご覧ください。
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FP-MYS代表取締役社長兼CEO。 ファイナンシャルプランニング(FP)を通じ、Fintech領域のリテラシーを向上させたい個人や、FP領域を活用してFintechビジネスを検討する法人のアドバイザーやプロダクト支援に携わる。 Fintechベンチャー集積拠点FINOLAB(フィノラボ)入居。執筆実績多数。
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